この記事は「マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝」をクリアしたネタバレ感想です。
こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します。
プレイ前から「村嫌い」という声をたくさん聞いて、とんでもないゲームと言う印象で始めたマツリカ。
確かに村はやばいな…と思いつつ、楽しめた部分、合わなかかった部分などたくさん要素があったかなと思います。
ワンクッション置いたネタバレについては、正直に書いてるので悪しからずです。
もくじ open
プラットフォーム | Nintendo Switch各種 |
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メーカー | オトメイト(IF) |
発売日 | 2024年2月29日 |
CERO | D(17才以上対象) |
シナリオ | 吉村りりか |
イラスト原画 | 蓮本リョウ |
キャスト | 岡本信彦/山下誠一郎/堀江舜/立花慎之介/羽多野渉/他 |
公式サイト | https://www.otomate.jp/mk/ |
舞台となるのは、人と仙と聖獣とが息づく世界――
公式サイト
栄華を極める月下ノ国の辺境には、二つの民族が息づいていた。
人の踏み入れぬ雪山で生き抜く白狼族。
――そして、茉莉花の咲く秘境に暮らすマツリカ族。
「けして連れ出してはならない花の咲く、炎に嫌われた秘境、か」
マツリカ族の少女は、今日も蛍に歌を捧げる。
瞳に“炯眼”を宿した彼女こそ、一族の命を繋ぐ“火”をもたらす者――宝玉鑑定士。
景星節で彼女が成人を迎える時、全ての因果は巡りだす。
傷つきながらも生き続ける人がいた。
誇りと尊厳を守る為に奪われた命があった。
彼らの意志を裏切って繋がれた使命があった。
「私は、お前を忘れない。この身が朽ちて果てようとも」
禍福の風が吹き荒れて、古の調べが重なり合う。
けして手折ってはならぬ秘境の花。彼女を連れ去ったのは、誰か。
血胤を受け継いだ者たちの、異なる使命が動き出す。
これは、正史に名を残さぬ者たちの物語――
機能名 | 有無 |
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既読/未読スキップ・オートモード | 〇 |
クイックセーブ/ロード | 〇 |
バックログ | 〇 |
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能) | 〇 |
フロートチャート | × |
選択肢又は未読箇所までのジャンプ | 〇 |
ヒロインの名前変更 | 〇 |
デフォルト名呼びボイス | 〇 |
ヒロインフェイス表示 | 〇 |
ヒロインボイス | × |
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等) | 〇 |
ステータス(パラメータ)画面 | 〇 |
アイキャッチ | 〇 |
フォント変更 | 〇 |
システムは問題なく快適にプレイできます。
ヒロインの衣装チェンジがあるゲームですが、ちゃんとフェイス表示にも反映されます。
これは鑑賞欄のお話ですが、個人的にはデザイン優先で少し使いにくかったです。
スチルや音楽にサムネイルや一覧がなくて、描いてある絵にカーソルを合わせたらはじめて表示される形式です。
お目当てのものを探しにくかったですね。
このゲームの内容は中華風のファンタジーです。
舞台は、歴史に残っていない遠い昔の時代です。
神とか聖獣とかが存在しているし、女性の社会的身分が無いような世界観です。
ヒロインの住むマツリカ村や大国の月下ノ国、砂漠や雪山などルートによって色んな環境に身を置くことになります。
ヒロインのナーヤはマツリカ村の成人前の娘。
蛍聲(けいせい)という聖獣を崇めるマツリカでは、彼の者の嫌いな火をおこせないと言い伝えられているため、火貿易で火を手に入れます。
通貨がないため、宝石で物々交換するので、石を見分けられる唯一の存在として必要とされています。
位とかはないですが、ナーヤは立場的に割と蝶よ花よという感じ。
でも本人は心優しく村に尽くしているし、誰にでも分け隔てなく接するいい子です。
共通章では、プレイヤーはマツリカ村の営みを知りつつ、のんびりできるのですが…。
火急事態に見舞われてナーヤが村を出ることになり、外の世界での目まぐるしい展開に翻弄されてゆきます。
とりあえずどのルートにおいても投石してくる民は確定で嫌いでした(笑)
用語も結構あります。
聞いたことのある言葉もありますが、私の場合は詳しく知らないので辞典を活用しました。
オリジナルの言葉はもちろん、現実に存在するものも辞典に入っていてありがたいです。
以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。
Name:胡 青凛
Age:17
Status:月下ノ国第一公子
CV:立花慎之介
現王のたった一人の男児で、次期国王となる人。
箱入り息子で世間知らずですが、人を疑わない心根の優しさを持っています。
宮廷には好鳥房という鳥を飼育するところがあり、いつもそこで一人で過ごしています。
青凛のあらすじ
公式サイト
月下ノ国第一公子である青凛には、妻を娶らぬ理由があった。
次代国王でありながら婚約者もなく日々鳥たちを愛でるだけの彼が、お忍びで宮廷を抜け出した時、二人の因果は巡りだす。
自分は何の為に生まれたのか――己の生に煩悶する青凛は、主人公と出会い初めて願いを抱いた。
だが、稀有な出会いが宮廷に巣食う闇を呼び覚まし、二人は不思議な運命に導かれていく。
これは一途で健気な愛の物語。
青凛ルートはめちゃくちゃ一途で純愛な物語でした。
胡 青凛は月下ノ国の第1公子として外の世界を知らずに宮中で育った人。
日頃はおっとりぽやぽやしている不思議ちゃんで、友だちは小鳥たちだけという寂しい面もありました。
月下ノ国の通りでナーヤと出会った時も金銭のやり取りを知らなくて、箱入りがすぎると思ったくらいです。
でも、蓋を開けると争いを好まないとても優しい性格をしていて好きでした。
燕來に処世術を教わっているためか、本音を隠して喋るのも上手いし、頭も良くて切れ者でびっくり!
まぁ権力争いとか陰謀の渦巻く宮廷で生きるにはただのお人好しじゃダメでしょうし、納得でした。
ナーヤとは困った時はお互い様の助け合いから発展して、苦しい時にいつも支え合ってくれる素敵な関係になっていきます。
ナーヤが凶ノ子(タオ・ウー)としてマツリカ村民に殺されかけた時。
青凛が実父の現王に自分の存在を無視され命を狙われ続けたことを認めた時。
相手が打ちひしがれている時に「泣いていい」と言ってあげられる関係がとても良かったです。
…とりあえずマツリカ村の民度も現王の自己中も滅びよ、です(笑)
現王に至ってはナーヤを手篭めにしようとしましたからね?(許さない)
理由は、初代王の胡 雲曜が四聖獣である応龍を騙して力を奪ったために、9年に一度血の繋がった男児を捧げなければならない呪いを受けているからでしたけど…。
ぶっちゃけ妻が何十人もいて100人くらいの子が女しか生まれてない方が呪いでは?と思いました。←
現王の手からナーヤを守るためにあれこれと手を尽くしてくれる青凛はかっこよかったです。
結婚も初めは形式的なものでしたけど、青凛がだんだんと夫として見てもらいたいと思いはじめる欲が彼を覚醒させたんだと思います。
お見合いとかも止められて、誰かと一緒に生きる事すら諦めていたけど、ナーヤと出会って執着を知ったというのは私のヘキをぶっ刺しました。
執着男は健康に良い…。
でも、甘い雰囲気に浸るまもなく宮廷では次々謀略に巻き込まれて忙しかったです…。
結婚も全然祝福されてなくて、「乙女ゲーで結婚までいってそんなことある?」ってなりましたし。
突然に死んだはずの青凛の兄(自称)まで出てきて、玉座を狙いに来た時はさすがにだるかったです(言い方)
青凛はと言うと、龍節で成人となった時に応龍であることがわかります。
胡家の呪いは応龍復活の布石で、胡 青凛本人が応龍だったとは皮肉たっぷりでした。
でも、現王を捧げたことで応龍が復活したので、その場にいたナーヤが現王殺しの犯人にされてしまいます。
これは青凛が助けてくれるので良いのですが、偽兄のせいで宮廷のバランスが崩れて玖家と禁軍が己の正義をめぐって戦にまで発展しました。
争いを好まない青凛にとっては最悪のシナリオなので、いつもいつも苦悩を強いられて不憫です。
不憫萌えとはならないので辛い…。
春前終節では、青凛が戦を止めて新王として月下ノ国を治めることになります。
でもご都合展開とはいかず、燕來と玖家を追放することになるんですよね。
燕來が偽兄を倒したことで禁軍が暴走しかけたのを止めるためにやむなくという感じです。
燕來も青凛の気持ちをくみ取っていたし、内心「良い王になられた」とか思ってそうだったので悪くは無いんですけど…。
青凛も燕來も潔白なので、2人の主従関係がなくなってしまうのが悲しかったです。
恋愛の方は、ナーヤとは上げて落とすみたいなことも無くずっと上手くいっていたので最後までハッピーでした。
明前終節は、戦いは止まりますが、四聖獣が月下ノ国を見放してしまいます。
古の言い伝えで、悪神四凶を胡 雲曜と四聖獣が倒したのが月下ノ国の始まり、とされていました。
胡 雲曜の部分は嘘でしたけど、四聖獣が月下ノ国を守っていたのは本当だったんです。
でも、今回の戦や日常においても人々は四聖獣の声を聞かないし求めないので数十年の蓄えを置いて去ってしまいました。
応龍である青凛も説得されて香珠淵という桃源郷のようなところで暮らすことになります。
ナーヤも香珠淵のものを食べて永遠の寿命を得て、青凛とずっと一緒にいることができるようになりました。
このEDは一見ハッピーですけど、お人好しで民の幸せを願っていた青凛にとっては心の傷になるような展開だったんじゃないかと私は思います。
とくに暗い雰囲気とかは感じなかったので大丈夫そうでしたけど。
雨前終節は、青凛が自分の身を犠牲にして戦いを止めます。
相手を殲滅することに駆られている両軍に応龍としての停戦の声が届かず、身をもって燕來に声を届けるシーンはめちゃくちゃ泣けます。
青凛のお人好しな性格がすごく出ていているし、応龍として月下ノ国を守護する務めにも紳士で本当に良い人(龍)
でも良い人から亡くなっていくのはまさにこの事かと。
ナーヤにもセリフ、クリア後のボイス共に何度も一緒にいられないことを「ごめんなさい」と謝っていてしんどかったです。
Name:ルヲ
Age:23
Status:貿易商人
CV:山下誠一郎
マツリカ村と火をする商人。
口上手で頭の回転も良く、コミュニケーション能力が高いです。
愛想は良いですが本心は隠している様子で、ときどき孤独で寂しそうな眼をしていることもあります。
ナーヤのことも気に掛けていましたが、親切か企みか…。
ルヲのあらすじ
公式サイト
マツリカ村の出入りを唯一許されている『公許火商』であるルヲには、一つの夢があった。
――夢を叶えるまでは、誰かと生きるつもりはない。
そう決めていたはずのルヲだったが、期せずして主人公の人生に関わってしまう事となる。
仲を深めていく中でルヲは己の心と向き合うようになっていくが、とある謀計が二人を絡め取っていく。
押し寄せる苦難の中でも、二人は希望に手を伸ばす――
ルヲルートは楽しい楽しい大冒険譚です(遠い目)
命がいくつあっても足りないくらい危険と隣り合わせでハラハラドキドキでした。
ルヲは商人ですが、素性はかなり複雑な人でした。
風一族という宮廷御用達の商家の生き残り。
本名を、風 季苑と言います。
舵風島というふるさとがありましたが、海賊に襲われ1人だけ生き残りました。
そしてその時から、後の隻眼の海賊一味にされてしまって…可哀想でならなかったです。
しかも囮に使うために成り代わりを強要され、洗脳までされてました。
またその成り代わられ先がクズでやばい(笑)
本物のルヲが隻眼の海賊なんですけど、季苑を名乗るし、今のルヲに潰された右目の倍返しを虎視眈々と狙っているし、最悪の敵でした。
あと、青凛ルートで出てきた偽兄も隻眼の海賊が化けていたんですよ。
びっくり!
宮廷に海賊が入り込んでるとかザル警備すぎて「この国大丈夫じゃないな?」って声に出して言っちゃいました。←
…麦わらの一味が海の覇権とってくれないかなぁ(笑)
そんな用意周到で残虐な相手なので、ルヲにとって隻眼の季苑はトラウマで恐怖対象でした。
隻眼の季苑が来ると逃げたい衝動をおさえてるくらいで…。
でも、海賊時代に命令違反でも命の殺生は嫌がってやらなかったので、ルヲって本当に優しくて繊細なんだなって思いました。
マツリカ村を襲った(とされる)玖家にナーヤが復讐心を燃やした時も全力で止めに来ていたので、過去も理由の一つなのかな?
諦めか優しさかはEDによって私は解釈が変わりましたね。
ナーヤとルヲの関係は賛否があると思います。
ルヲはマツリカ村を失ったナーヤを自分の仮住まいに居候させてあげていたんですけど、みお船の設計図を集めるという目的のための取引材料として扱っていたんです…。
ナーヤは嫁ぎ先で生贄にされて死にかけるし、ろくでもない展開でした!
その後も生贄を探す追手から逃げてルヲと地獄の砂漠越え(笑)
隻眼の季苑の手のひらで転がされて明日殺される窮地にも追い込まれましたゼェハァ
命は何個あったらいいですか…。
というか助かっても、どう足掻いてもルヲが左目を失うので辛かったです。
ナーヤは優しいルヲを信じていたのでルヲ不信になりますけど、命懸けの砂漠越えで信頼+恋が芽生えました。
絵に書いたような吊り橋効果体験ができますよっと。
告白もナーヤからいきました。
まぁルヲは元々海賊行為をした背徳心から孤独に生きることを選んでいたし、ナーヤへの罪悪感も上乗せで自分からはいけないと思います。
納得ですけど、私は生贄のところで恋のボルテージが下がったので両想いになっても萌えられなかったです、ごめんなさい。
春前終節は、隻眼の海賊をとっちめて、風一族を復興させます。
殺生を嫌う彼が風 季苑として海賊ルヲを討ち取るところはかっこよかったです。
復讐とかじゃなくて月下ノ国を脅かす悪として倒してるのがとても良い。
好きな人ができると覚悟を決める男、好きでした。
自分の存在も含め、全部失って孤独だった今のルヲに大切なものがまた増えていく未来が想像できましたね。
展開にはあまり萌えられなかったけど、辛かった分幸せになってほしいです。
「子どもほしい」もナーヤから言ってて、ルヲがたじってたのは可愛かったです。
ナーヤと交わした「世界を見せてあげる」という約束も破らず頑張っていたし丸くおさまって安心でした。
明前終節はメリバです。
ルヲが命の殺生を躊躇わなくなり、舵風海賊の頭になってしまいました。
テーマの「好きに生きたい」は回収できているけど意味が違うのが辛いところです。
ナーヤとの約束通り世界を巡っているっぽいんですけど、本人は船室に監禁していて外は全然見れてなさそうでした。
思ってたのと違う…ってやつです。
ルヲが弱虫な自分とおさらばして吹っ切れたのは良かったんですけどね。
方向性が…優しいルヲが消えてしまって悲しかったです。
一緒にいるけど幸薄で、なんとも言えないEDでした。
雨前終節は、地雷でした(笑)
ナーヤはルヲに復讐を誓うし、ルヲは気が狂うし希望が見いだせないEDです。
それ自体はBAD EDとしてありなんですけど、そこに至るまでにNTR展開があってダメでした。
私、元々NTRは苦手なんですけど、勧善懲悪の悪が攻略対象の目の前でヒロインをNTRはアウトオブアウトです!
隻眼の海賊への恐怖に勝てず、逃げて一生助けに来ないルヲにも非はあると思います。
でも、ナーヤをけしかけた隻眼が一番ろくでもない。
ナーヤの復讐を止めたルヲが最終的に復讐相手になるって悲しすぎました。
海賊関係に巻き込まれたのは「ルヲがナーヤを愛したせい」、ナーヤが酷い目にあったのも「ルヲのせい」。
ルヲは孤独に生きると言ったけど、誰かと一緒にいたいが本音なので、こんな言葉を聞いたらメンタル壊れますわ…。
ただこのEDは、ステラ小冊子に書かれている続きが私好みだそうで、ちょっと読んでみたいです。
Name:ゼベネラ
Age:25?
Status:白狼族の王
CV:羽多野渉
雪山に暮らす白狼族の王。
無口で雰囲気は怖いですが、一族思いで強くて頼りになる人です。
つがいとして迎えたナーヤのことも大切にしてくれます。
ゼベネラのあらすじ
公式サイト
全ては、群れを守る為に。
白狼族の王ゼベネラは、つがいとなる娘を求めて山を下る。
彼の望むつがいこそ、主人公だった。
マツリカ村の掟を破り、彼女を連れ去ろうとするゼベネラ。
だがその時、マツリカ村は何者かの襲撃を受けてしまう。
狼たちと共にマツリカ村を守ったゼベネラに、主人公は見返りとして嫁ぐ事を選ばざるを得なくなるが――
その先で待ち受けていた命運は慶福か、それとも禍か。
孤独と哀惜のさなかで、静かに愛を育む二人の婚姻譚。
ゼベネラルートは自分の生きる意味を考えるものでした。
彼は子孫を残せない運命にあり、白狼族の王としての使命を果たせない人です。
気合いで運命を覆すとかそういうパターンは一切なし、です。
血族の滅びが迫る中、自分の存在理由や白狼族を守る、ナーヤと一緒にいることをどう選択するのか読み応えがありました。
白狼族とは、彼らの仙虹である白君(バイクン)が炯眼を守るために作った一族でした。
狼たちと意思疎通ができ、力を借りることで厳しい雪山でも1000年近く生きてきました。
ゼベネラは白狼族の最後の王。
一族繁栄のために山を下ってナーヤを迎えに行くのですが、血が途絶えるのは避けられないのが初めから決まっていて難儀でしたね…。
白狼族って、人だけどちょっと野性的な本能が強かったです。
つがいとなることは子作りを意味するし、好きとか恋愛とかじゃないんです。
嫁ぐって概念は無いし、生涯ただ1人のつがいを愛するってたぶん子孫繁栄の逆を行くことだと思います。
バオはつがいと子どもが何人もいましたからね。
でも、ナーヤの父の群王はチイカだけを愛していました。
白狼族らしくはないけれど、相手を思っているのがこちらとしては普通のことだからなんだか安心できました。
ゼベネラも最初は愛だの恋だのは関係無さげでしたけど、ナーヤと過ごす中で執着し、ただ1人の愛するつがいと一緒にいたいという気持ちが芽生えていくのが素敵でした!
なんて言うか、王と言うよりは狼一家の大黒柱って感じです。
月下ノ国の民が食い扶持に困って捨てた子どもたちも育てているのもあって家族感が強かったんですよね。
厳しい環境にいるからこそ、一致団結してアットホームな雰囲気なのかなって思いました。
そしてゼベネラは本当に萌えポイントが多い!
無口無表情の怖い人かと思ったら、だんだん口数が増えたり照れたりするうになってかわいい。
ナーヤのことも捉えてくる獲物の大きさで気持ちの大きさを表現してくれるし、やることをやった時も労わってくれて優しかったですね。
何かあると「自分が至らないから」と謙虚で真面目で…ナーヤの文化まで尊重してくれる良い人でした。
そりゃナーヤも惚れる、納得です。
というかナーヤも白狼族として活躍していてかっこよかったです。
宝玉鑑定じゃない方の眼(白狼族の炯眼)で危険を察知したりして、しごできでした。
なんでこんなに人徳ある一族が滅びの運命を突きつけられてるのか意味がわからなかったです。
白君が勝手に見放したせいで、四凶の妖魔にまで襲われるようになるし、仙虹って何?ってなりました。
春前終節は、たとえ滅びが待っていようとも白狼族としての誇りを貫くことを決めました。
ほかの土地に行けばもっと豊かな暮らしができるかもしれないけど、何も捨てずに落ち着けてよかったと思います。
古きを重んじるのはなかなかできゆことではないのでかっこよかったです。
ゼベネラはナーヤを愛しているからこそ、子どもができない悲しみを思って白狼族を去る選択肢を与えてくれたのは泣けましたね。
ナーヤのために労を惜しまないくらいBIGLOVEを持っているのに、相手の気持ちをいちばん尊重できるのがかっこよすぎました。
そしてナーヤもゼベネラのそばいにることを選んでくれてよかったです。
ただ、まあハピエンにしては素直に明るい気持ちになれなかったですね。
明前終節は、砂漠に移住し白狼国という豊かな小国を作り上げます。
春前終節では妖魔を倒しますが、こちらは難を逃れてという形。
雪山の資源はだんだん乏しくなり、さらに妖魔に襲われ続けて疲弊が激しかったので正解だとは思うのですが…。
故郷を自分から去るというのはあまりにも大きな決断だったし、心労や無念もあったんじゃないかな。
これができるゼベネラはスペック高いなって思いました。
そして白狼国では血族より絆が重視されていて、古い価値観は一層されたようでした。
ゼベネラは子どもができない運命だから、根こそぎ変えていく…これも生き方ですよね。
ルヲが商人として出てくるんですけど、ゼベネラが1枚上手の対応をしていて雪山にいた頃の萌えキャラは何処へ?って感じでした。
でもこのEDがゲームの中で一番優勝でした!
雨前終節は、ゼベネラが孤独な狼になってしまう悲しい終幕でした。
妖魔が執拗に襲撃してきて、ナーヤの炯眼を狙います。
どんどんゼベネラが疲弊していって、妖魔はそこにつけ込んでナーヤが来れば白狼族を襲わないと持ちかけてきました。
まあ十中八九守られない交換条件なんですけど行ってしまい…。
ゼベネラは白狼族が山を下っても1人残ってナーヤを探し続けるEDでした。
孤独に愛する人を探していてめちゃくちゃ心が痛かったです。
しかしその執着が大変に良きです(好き)
Name:玖 燕來
Age:27
Status:玖家当主
CV:堀江舜
代々王族に仕える玖家の現当主。
文武両道で、青凛公子の教育係も務めています。
燕來のあらすじ
公式サイト
第一公子太傅である燕來には、玖家の当主として必ず果たさねばならない悲願があった。
悲願の為には情を捨て、手段を選ぶな、常に冷徹であれ――そう教えられ、安らぎも知らぬまま生きてきた燕來は、主人公と過ごすうちに平穏を知ってしまう。
だが、その頃すでに彼の意思を離れて動く思惑があった。
おかしてはならぬ禁忌が忍び寄り、生まれながらに与えられた役目が彼らを蝕んでいく。
燕來ルートは、燕來のお話ではありますが、月下ノ国の正史に踏み込むルートだったと思います。
青凛ルートの真実にはまだ続きがあって、真の王家は玖家(旧 嬅家)。
月下ノ国の前に女王が治める時代が続いていて、女系ばかり生まれるはずのところに生まれた燕緋(男)の末裔が玖家ということでした。
蛍聲も存在していたんですけど、まーた胡 雲曜の悪だくみで五聖獣が四聖獣に書き換えられ、胡家が王家に成り代わったらしいです。
このゲーム、野心の強い人が上りつめるシビアな世界ですね。
燕來は、青凛こそ王の器と思っているので玖家が返り咲くことは考えていませんでした。
当主として、玖家の悲願である蛍聲復活のために、マツリカ村の宝石=蛍聲のウロコを集めていました。
これがね~正史を知る分家は燕來を玉座に担ぎ上げようとするから、ややこしくなった気がします。
燕來も言っていましたが、胡家を悪く言う割に胡 雲曜と同じ簒奪をしようとしているのに気がついていないのがポンコツですね。←
あと、燕來を疎む兄・燕粋も余計なことばかりしてきてイラっとしちゃいました。
ルヲやゼベネラルートでマツリカを襲わせたのも燕粋だったんですよね。
マツリカ村自体は嫌いなので滅んでも何も思わないですけど、燕來の苦労を増やしまくってるのが好きになれませんでした。
一族があると愚かな人っていますよね~うちはラップ聴かせたいポイントでした(笑)
燕來とナーヤは青凛を通してしりあい、ナーヤがマツリカ村を追い出されてから宮廷で燕來の下男に化けて一緒に生活します。
燕來は常にスパルタなんですけど、ナーヤが何回失敗しても見捨てることはなくて好きでした。
まぁナーヤは有能で宮廷が特殊な環境下で正しさだけじゃ生きられないのがナーヤにとっては辛いところだったと思います。
燕來もやりたくてだまし討ちや邪道を行ってたわけではないので、可哀想でした。
でも、燕來が段々と優しい表情で褒めてくれる機会もできて嬉しかったですね。
ナーヤの頑張りを正当に評価してくれるのは燕來だけ。
燕來にとって闇深い宮廷でそばにおいて手放したくないのはナーヤだけ。
ひとりで頑張るしかなかった燕來とひとりで生きていくしかなかったナーヤが一緒に居たいと思えるようになる過程がめちゃくちゃ良かったです。
命取りにもなりますが、この心穏やかな時を知って隙ができてしまう燕來が私は一番好きでしたね。
春前終節は本来の歴史に戻すEDですかね。
蛍聲を復活させ、その時に燕來がナーヤと共にいることを望むことが後々の好転に繋がった気がします。
蛍聲復活とは、ナーヤの受け継いだ炯眼「眼」と「聲」、あともうひとつの「爪」を蛍聲に返すという意味です。
燕來は勝手に二角獣から炯眼を移されたりして、一族の権威のために利用されているのが可哀想でした。
途中で四凶が復活したりして、前途多難の大冒険なのでしんどかったんですけど、結構えっちな展開も多くて鼻血ブーでした。
気持ちは迷子になって、炯眼同士が惹かれ合う必然の行為なので雰囲気は物足りないなかったかな。
でも房中術に長けている燕來がナーヤの言葉に照れたりすることもあってキュンもありました。
攻め攻めでギリまで描写が書いてあるのはすごいチャレンジしてましたね~。
蛍聲が復活し、燕來が嬅家の血族と認められると新しい王朝が開かれました。
月下ノ国の王が都合よく亡くなってたんですけど、はて、誰か仕組んだのかな!
四凶も滅んで土地そのものが平和になり、大団円に近かったです。
燕來が王になることは望んでいなかったけど、蛍聲が認めたからそれでよかったのかな?
青凛が応龍に戻ったから、王家もお世継ぎが無く必然的にそうなるっちゃなるけれども…。
腐敗した王宮や玖家の体質まで改善されたわけじゃないし、また燕來が苦労しないかなと心配でした。
ハピエンなのに…!
明前終節は、「爪」の炯眼を移される前に燕來が家を捨てます。
利用される前に逃げるが勝ち!
炯眼が返せてないし追っ手があるのが懸念だけど、幸福度は圧倒的に高くてめっちゃ好きなEDでした。
ナーヤに「一緒に来て欲しい」というシーンは特に良かったです。
燕來は生まれや育ちのせいで、1人でなんでもしてしまいがちなので、向こうからお願いされるのは貴重。
ナーヤが燕來の拠り所になっている関係に愛を感じました。
たどり着いた村では、塾の先生をしながら生計をたてていましたね。
「ナーヤに苦労をかける」と言いつつ全然安泰しててさすが。
青凛が王に即位して教育制度を整えた恩恵もありますけど、燕來を忘れず思っているのが伝わってきて泣けました。
この2人が王と臣下として一緒に立つ日がどこにもないのが寂しいですけどね。
雨前終節は、心が通ってなかったのかな~って展開でした。
蛍聲復活の舞を舞う時に2人だと上手くいかず、燕來が孤独を選んでしまうと雨前になります。
ナーヤを愛していると言いつつ炯眼を抉るってちぐはぐなんだなぁ。
今まで炯眼でも、本心でも求めあったのに舞が上手くいかないだけで「チッ」って、燕來らしからぬ短気さでびっくりしちゃいました。
見捨てるような描写もあるのに、結局嬅 燕來として即位したあとずっとそばにおいて縋っているし…。
ナーヤが責めないからと許しを乞うていたし…。
良心を無くしたわけでもなく、魔が差したみたいに2人の関係が狂ったのが怖かったです。
炯眼を移されて本心が見えなくなったのがいけなかったのかな…。
Name:フェイ
Age:18
Status:マツリカ村の族長の息子
CV:岡本信彦
幼い頃からナーヤに片思いをしている子。
両親のいないナーヤとは一緒に育った仲で気の置けない存在です。
周囲にもバレているくらいマツリカ村では有名な話ですが、フェイから思いを告げることはなく…。
フェイのあらすじ
公式サイト
族長の跡継ぎである青年フェイには、秘められた使命があった。
マツリカ村族長家の直系男児のみに代々受け継がれて来た、隠されたもう一つの伝承。
その使命の為にフェイは主人公への仄かな初恋を胸の内に秘め、一人で生きようとしていた。
だが隠された真実を主人公が知った時、物語は大きく動き出す。
因習と宿命、不変の想いが幼い恋を引き裂いていく――
フェイルートは本当にフェイルートなのでしょうか?
ゲーム全体の血胤を絶やさない意味やマツリカ村の存在などの真相部分は線と線が繋がって良かっです。
でも、乙女ゲームとして、フェイという攻略キャラクターの話としては素直に楽しめなかったのが正直な感想です。
このルートでは、ナーヤがタオ・ウーとばれた時にフェイがナーヤを娶ることになります。
子を残すことに義務感がある文化なので、ナーヤは最初はフェイへの気持ちは異性の好きではなかったですけど、だんだんとフェイへの気持ちを自覚していく過程は良かったです。
フェイと過ごした時間から他の人には無い「フェイだけ」っていう気づきがあるのがめちゃくちゃ説得力がありました。
好きが明確になればなるほどフェイが報われている気がして私もハピハピでした。
でも、結婚して結ばれることはマツリカ村民には祝福されないし、石を投げられるし家の扉は壊されるし、無理やり破局させられようとするし、こんな否定される夫婦生活があってたまるか!とキレ気味でした。←
実際、フェイがキレてナーヤ>村の心の天秤に従って連れ出してくれた時は本当にかっこよかったです。
良かったのはここまで。
あとはもう誰の恋物語?って感じで流し読みしちゃいました。
燕來ルートよりさらに詳しい歴史も出てきてそれがフェイたちにも関わっているんですけど…。
月下ノ国の前、雪月花国が胡 雲曜によって滅ぼされてしまいましたよね。
その時に聖獣である蛍聲も炯眼の「爪」を奪われて、最後は王族に残りの炯眼を託して消えてました。
蛍聲の復活には長い年月が必要なため、雪月花国の時の女王・孔雀は身内や白君と袂を分かち、血胤を繋いで炯眼を守ることに。
燕緋については燕來ルートのとおり。
白君と孔雀の男児キエネラは「眼」の炯眼を守る白狼族となり、孔雀の女児サマヤは蛍聲の体がある場所にマツリカ村を作って「声」の炯眼を未来に繋ぎました。
炯眼を守るためにマツリカが排他的だったわけですけど、「タオ・ウーよ!」と何度も石を投げられた思い出は消えませんね~。
孔雀とフエンは、孔雀の片思いで恋が実らず終わってしまいます。
フエンは仙虹で人の心がわからないから、孔雀もずっと気持ちを抑えて伝えなかったのは切なかったです。
でも、胡家が攻めてきて孔雀が亡くなってしまった後に孔雀を好きだとフエンは気がついてしまいました。
フェイルートは「初恋喪失」というテーマがありますけど、まさかのこれがそうです。
フエンは生まれ変わったら孔雀に会って恋をしようと霊体を分けてマツリカ村の族長家となりました。
族長家は代々短命で、命を賭してマツリカ村に結界を張ってきたのはフエンの魂がそうしてきたということで良いのかな?
ルートの主なのにフェイが途中で力尽きて亡くなり、フエンが「フェイでもある」と突然出てきたのでね。
肉体と名前は違うけど存在としてはおなじ。
…まぁフェイじゃなくフエンの初恋喪失物語だったわけです。
思ったのと違いました!
フェイがナーヤへの初恋を拗らせて面白い展開になる王道少女漫画が見たかったです。
フェイは途中で退場させられて可哀想…私の適応力程度では不憫萌えもできなかったです。
現在に出てきたフエンは、ナーヤのことを「孔雀」と呼んで愛していると言ってきます。
ナーヤにも「フエン」と呼んで欲しいと。
ナーヤも孔雀の生まれ変わりとして前世の記憶はあるんですけど、魂は同じでも孔雀とは別人で…。
ぽっと出のフエンのことは「フェイじゃない」とことあるごとに思っていましたね。
何が辛いって、フエンはフェイ=自分、ナーヤ≦孔雀で見れるけど、ナーヤは違うんです。
フエンは初恋のやり直しをしてるけど、ナーヤはフェイに会いたいんですよね。
この見方がどう変わるかによってエンドも変わるりました。
春前終節は、フェイ(フエン)とナーヤが愛し合う形に落ち着きました。
フエンは孔雀を求めていましたが、孔雀は元々雪月花国の女王です。
代々無垢のまま蛍聲の子を宿してきたので、蛍聲が復活すれば孔雀を求めます。
対して、仙虹であるフエンは誰かを愛するのはご法度。
でも、蛍聲の呼び掛けによってナーヤがどんどん孔雀となり、やっとナーヤ≠孔雀と思ってくれました。
そして恋をした罰なのか、ナーヤを本気で愛したからなのか、捨て身で助けてくれました。
蛍聲が来ないようにナーヤの中の孔雀を消したんですけど、同時にナーヤの中にフエンの記憶は残らないので自分が「フェイ」になるしかないんですよね。
ナーヤはフェイ(のフリをしたフエン)と夫婦として歩んで行くのかなって終わりでした。
孔雀が消えたことで、雪月花国は歴史に残らないことになり、これがマツリカの炯の正規EDなわけですが微妙すぎました。
恋愛は1対1のタイマンでしてくださいです…。
明前終節は、ナーヤが自分の存在を忘却し、孔雀としてはフエンと結ばれます。
孔雀とフエンの初恋が時を超えて実ったという意味ならハッピー。
しかし、フェイルートなので乗っ取りがどうしても頭をよぎって私は素直に受け止められませんでした。
魂は同じでも名前も記憶も違えば全く同じ存在ではないよね…?
フェイとなーやの恋を見たいのにすり替わってしまい残念でした。
あと蛍聲も復活しません。
四聖獣は祝福してくれたけど、燕來の春前終節的にたぶん蛍聲まで揃わないと四凶を消せないのでどこかでまた世界に綻びがあるんじゃないかなって思いました。
雨前終節は、ナーヤとフェイの夫婦生活!と思いきや、フェイが赤ちゃんを抱くまでの十月十日で終わりという短すぎる幸せEDでした。
泣きました。
フェイの短命はどう足掻いても変えられないんですね。
今の2人がずっと幸せでいる世界は無いのかと悲しくて仕方なかったです。
青凛ルートクリアで解放されます。
隠しルートは二角獣の彼、カルマとの恋愛物語でした!
「爪」の炯眼を持ち、その影響で鋭い角や爪が生えて獣人みたいな人です。
ナーヤと幼いことに会ったことがありちょっと運命枠。
ルヲもそうでしたけど、雪月花国の終わりから因果のある家系は何かしら引き合うものなんでしょうかね?
とはいえカルマは元々は石陰村に生まれた一般人です。
森の生霊たちのことがわかるくらい霊力が強かったからなのか、前の「爪」の炯眼持ちが亡くなったか何かで引き継がれました。
月下ノ国では炯眼は不吉とされ、人型を失ったバケモノ扱いされるのでカルマはその時からひとりぼっちでした。
可哀想すぎる…。
宮廷で占い師をしている麗穹が彼を拾って育てますが、打算だらけでした。
育ての親としてカルマが麗穹に感謝するシーンもあるんですけど、正直麗穹のやってることが酷くて「母」とはミリも言って欲しくなかったですね。
雪月花国の時代に、麗穹はフエンの弟子として仙虹を目指していました。
理由はフエンを好きで、同じ時を生きたいから。
でも、仙虹は感情を捨てないとダメだから麗穹はいつまでたっても弟子のままでした。それにフエンと言えば孔雀との恋愛がありますよね。
麗穹は孔雀を忌々しく思っている節もあって、フエンへの片思いが辛そうでした。
そこに胡 雲曜が漬け込み、麗穹は蛍聲狩りを一緒にやってしまいました。
蛍聲の血を浴びたことで不老不死にはなったんですけど、フエンはナーヤの時代まで消えてましたよね。
なので麗穹は拗らせ拗らせ拗らせ~で999年です。
フエンがいないなら死なない身体はいらないわけで、死ぬ方法を探すために炯眼持ちを求めていたようでした。
胡 雲曜の野心とは違い、麗穹は恋心が暴走した結果という感じですけど、聖獣殺しは身勝手な重罪ですよね。
本人も、他人が炯眼に苦しめられ続けていることに自責の念は持っていましたけど、カルマへの仕打ちはアウトです!
術で操って胡家のために無用な殺戮をさせていたとかやばすぎ!
その罪を玖家に擦り付け、反乱を起こさせて排斥させようという胡 応曜の望みを叶えるってなんだかなぁ…。
死の呪縛を解くより余計なことばかりしていてブレブレで好きになれませんでした。
雨前終節ではカルマにナーヤを殺させましたし無理!
ナーヤは、マツリカ村にタオ・ウーとして処刑される前にカルマが助けて一緒に暮らすようになります。
「炯眼持ちは惹かれる」間柄ですが、誰もが怯えて逃げ出す自分に対し、ナーヤだけが恐れず優しくしてくれたことで好きになっていくのがキュンでした。
獣化で上手く喋れなかったり、爪のせいで触れられなかったりと色々制約はありましたが、幸せそうで良かったです。
傷つけず触れられるように、とナーヤに作ってもらった手袋を大事にしているところはめちゃくちゃ可愛かったです。
カルマの一番好きなところかも。
春前終節は、「そうはならないでしょ」と思い、なんとも言えないEDでした。
麗穹との一悶着が終わったら、カルマは人として生きられるように、ナーヤは宝石鑑定士としてマツリカ村に戻りますが、投石村民の民度では無理でした!
結局、玖家便りで全部の炯眼は返せて人間になれたあとも人としての幸せが短すぎました…。
麗穹に操られた時の罪があるのはありますけど、麗穹の尻拭いをしてチャラで良かったんじゃないかなと思います。
胡家と玖家の戦いを止めて、力尽きて獣化?生霊化?して幸せに暮らしました〜完〜って何でしょうね?
カルマは人として生きたがってたのになぁ。
明前終節は、炯眼を持ったまま人の営みから離れて2人で暮らします。
カルマが元に戻れてないのは切ないですけど、こちらの方が幸せそうな気がしました。
カルマも文字が書けるようになったし、知り合った時より意思疎通できるし2人で生きるにはそんなに障害がないかなって。
ルヲルートで炯眼を知らない土地もあるとわかっているし、何とかなりそうって思えました。
とにかく、長く幸せでいて欲しいですね。
マツリカ村の民度はもはやネタですね(笑)
そして村以外からもふつうに投石されてもう笑うしかなかった。
石はマスト。←
シナリオは全体的に面白いのですが、男女の営みに義務感が強くて、好きになるまでは恋愛的な情緒とかときめきは少なかったです。
攻略キャラは比較的全員良かったし、村おかしくない?人外おかしくない?と思いつつも完走できました。
勢いって大事!
勢いのまま評価記事も書きたいと思います。
では👋
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