ビルシャナ戦姫 源平飛花夢想|ネタバレ感想

こんばんは。
いつもご訪問ありがとうございます。
また、やる気ボタンを大変たくさんの方に押していただけて嬉しいかぎりです。
重ね重ねありがとうございます!
今回はとっても楽しみにしていたビルシャナの記事です。

プラットフォームNintendo Switch各種
メーカーオトメイト×RED
発売日2020年9月17日
CEROD(17才以上対象)
シナリオ伊東愛
メインキャラクター原案羽田浩二
キャスト古川慎/福山潤/梅原裕一郎/河西健吾/斉藤壮馬/他
公式サイトhttps://www.otomate.jp/birushana/
敬称略
プロモーションムービー
オープニングムービー

あらすじ

平家と源氏の命運をわけた『平治の乱』から十五年――。
栄華を極めた平家はこの世の春を謳歌し、敗れた源氏は没落の中にあった。
かろうじて命を助けられた源氏の御曹司・遮那王は、山深い鞍馬に預けられ、修行の日々を送っていた。
そんな遮那王には誰にも知られてはならない秘密があった。
――実は女だという重大な秘密が。

ビルシャナ戦姫~源平飛花夢想~公式サイト

システム

いつもどおりのオトメイトさんの仕様です。

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(ルート又は章毎の途中プレイ機能)〇※
フロートチャート
選択肢又は未読箇所までのジャンプ
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示
ヒロインボイス×
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)
ステータス(パラメータ)画面
アイキャッチ
フォント変更×

※フロートチャートからチャプター再生が可能です。

目パチ口パクもありますが、主人公には一部無いようです。
選択肢によって攻略キャラの好感度と主人公の「武・知・優」のパラメータが上昇します。
選び方によって恋愛&悲恋エンド×2に分岐します。
また、サブキャラクター4人とのifエンドもあります。

世界観とヒロイン

題材は言わずもがな源平合戦です。
平治の乱の15年後~が舞台になっているので1174年くらいから物語が始まってるんだと思います。
その後の有名な戦いが多いので、大体誰がどこで死んじゃうのかわかってるんですけど…。
史実通りにはいかないので、架空への分岐か死亡フラグが立ってるくらいに思っときます(笑)

主人公は遮那王。
シャナ
めっちゃ可愛いです。
遮那で物語進められるのがウキウキして仕方ないです。

プレイ前から攻略キャラで気になっていたのは平知盛様です。
魅惑の罠の香しかしない。
しかも相関図で遮那王以外に「興味なし」を徹底してて、執着がすごそう。
そして顔がいい。←
早めに攻略したかったんですけど、このお方、攻略制限がある上ので一番最後にしました。

あと、ファミ通で見たのですが、プレイ時間88時間かかるそうですね。
長丁場になるかと思ったのですが、そこまで気にしなくて良かったです。
詳しくは評価記事にて書きます。

キャラクタールート別ネタバレ感想

以降はキャラクター毎の個別の感想です。
基本は、公式で奨励されている順番で攻略しました。

Attention

以降はネタバレ回避のため【ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

平教経ルート感想

教経
Profile

名前:平教経

氏:平家

平清盛の甥で知盛の従弟。

CV:河西 健吾

遮那に一方的に難癖をつけて勝負を挑んでくる子です。
同い年の敵方の武人として比べられるのが不快なようで、何度も討ち果たそうとしてきます。
でもただの戦闘狂ということも無くて、好敵手と認めての行動です。
教経ルートは遮那と教経が正々堂々真剣勝負をしたいけど、家の名のせいでなかなか上手く事が運ばないお話でした。

遮那の名に縛られるのが嫌という発言で教経も決起して、単身で遮那と戦うことを選びます(平家勘当)
それをきっかけに世を広く見聞して、結局は平家の名から逃れられないことを悟ります。
でもそのおかげで視野も広まって、後に平家の者のことや民たちのことを考える糧となります。
平泉で遮那と再会するんですけど、奥州まで追ってくるとは…さすが平家と言いますか。
執心はもはやお家芸、血は争えないみたいですね。

敵なのに、勝負がしたいがために遮那の居場所を誤魔化したり、傷の手当をする場面までありました。
そして、ここから木曾義仲の挙兵、倶利伽羅峠~壇ノ浦までの戦が続きます。

最初の平泉で、捕らえた教経を遮那が逃がしてしまうんですけど。
お咎めはなく、その代わりに源氏として平家を滅ぼすと誓いをたてはするのですが…。
一連の戦いの中で揺らぎに揺らぎます。
味方の義仲の横暴を止めたり、平家の女子供を助けるタイミングがあったりで、何かと平家サイドに肩入れしてしまう場面が多くあります。
その為か頼朝はもう遮那を信用してない風でした。
本人のルートをやってないので真意は謎ですが。
それから家来たち、特に佐藤兄弟にはかなり酷いことしてるよな~と思っちゃいました。
平泉での決心はどこかに吹っ飛んだもよう…。

でもそれに比例して、教経への想いは増してく感じでした。
源氏を裏切ってる心積りがないのはよくわかるんですけど、心の在処は源氏には無くなっていくような感覚です。
平家が都落ちするまではそんなに顔を合わせてはいなかったんですが、会って話した時の教経の真っ直ぐな言葉や強さに惹かれたんだろうなと思います。
甘い言葉はないし、好敵手として~というフレーズがハピエン後まで出てくるぐらいなんですけど。
真面目な人同士とてもわかりあっている感じがあって、お似合いだなと思いました。
何より「守る守る」ではなく、背中を預ける対等な相手として見てもらえるので、当時の時勢としてはものすごく珍しい夫婦だったのでは?

ED後はちょっとイチャイチャします。
敵方同士の恋なので、困難だらけなので、やっとたどり着いた共に生きる道なのでとても心に染みました。

ちょっとこのルートの遮那は決心のブレが凄かったですね。
翻弄されるほどの重たい名と解釈するか、恋愛脳と思うか、自分の譲れないものを守ったというか…。
人によって捉え方は様々になる部分だと思います。
ゆり子は、弁慶ルートは、弁慶が支えて軌道修正してくれてたので気にならなかったんですけど。
ここでは独断で教経側に行ってしまって、家来たちがあたふたしてる場面が多かったので、一将としてはアウトかな~と。
でも、このルートは人外案件が全くないのでとてもまとまりがよくて戦ものの御伽草子を読んでいるようでしたね。

あと、ルートによって取り扱う戦いが違うみたいですね。
教経ルートでは倶利伽羅峠の戦いがフィーチャーされてました。
(弁慶の時は数行で終わりました)
びっくりしたのが、壇ノ浦の時、総大将が教経。
そしてまさかの知盛様と重衡も生き残ってました。
教経ルートは遮那と離れている時間が多くて、ちょっと感想が遮那に焦点が当たっちゃいましたね。
教経は真面目で真っ直ぐなかっこいい人で、そんな人が見聞を広げてパワーアップするもんだから、他のルートもやるとさらにかっこよく見えるようになると思います。

悲恋エンドはめっちゃ涙腺にきます。
全然結ばれる気配が感じられなくて…最後にお互いに相手をさしてやっと触れ合うことができるという無常な展開でした。
共に波の底に沈んでいく2人は見ていられないくらいだったので、せめて底で2人で結ばれてたらいいなと思いました。

武蔵坊弁慶ルート感想

弁慶
Profile

名前:武蔵坊弁慶

氏:延暦寺の僧→源氏側

京で平家の刀狩りをしていたが、義経に倒されたことで主従関係に。

CV:梅原 裕一郎

忠義に厚いし、最初はちょっと厚かましかった人です(笑)
遮那が遠慮してるのに強引に家来になっちゃって、警戒心剥き出しの春玄もちょっとタジタジで可愛かったです。
ちょっとギャグっぽく仕え始めますけど、主を思う心は本物の忠義に厚い人でした。

まず、優しい。
いつでも心配してくれますし、体を張って守ったり、遮那の正気を取り戻させたり。
他の春玄や佐藤兄弟が遮那に構いすぎるのをいい塩梅に取り持ったり。
遮那への忠義は負けてないけど、一歩引いて仕えてる感じが「家来」だなと思いました。
生真面目ですし、中身は完全にゆり子がいつも推すような御仁です。

個別ルートに入ると、弁慶だけ言葉がなくても表情で意思疎通がかなってる場面とかも出てきて、2人だけわかりあってるのがとてもいい主従です。
特に遮那にとって源氏の名が重くのしかかって悩んでいる時は弁慶が支えて鼓舞してくれてました。
剣の腕は確かでもまだ16歳の少女なので、精神的に脆い面もあって、それを色んな形で目の当たりにして、弁慶は遮那を少女(女)だと認識していくようになります。
戦の合間合間に2人で語らう場面がいくつかあるんですけど、「妻(女)」を意識した発言をしそうになっただけで照れるなんて…弁慶大男のくせに可愛いです(笑)
そしてハピエンでは夫婦になるので、そういう意味でも請願叶って良かったです。
多分この2人は支え合う良い夫婦になるんでしょうね。

源氏の名以外にも、清盛の系譜の血を継いでいると、人並外れた強さと人の気を喰らう妖の能力?みたいなのを宿していることにもかなり追い詰められます。
まぁ主に知盛様が精神攻撃してくるんですけど。
その時も、遮那は人間であり人間の心を持っていて、これからも人間として生きる…等々、一片の曇りもなく肯定してくれます。
本当に心強くて、温かい人だなと思いました。

物語は大雑把に言うと、戦→静養→遮那と攻略キャラの語らい(決意)→戦に戻る、の三拍子です。
文章は堅すぎはしませんが、かなり真面目で淡々とした印象です。
弁慶の真面目な性格には合っていたので良かったですけど、ちょっと単調な気もしました。
史実については、異能の力が入る時点でほぼ意味が無いとは思います。
でも、知盛様の入水や弁慶が矢の雨に晒されるなど、所々は取り入れているみたいでした。
あと、知盛様が他人のルートなのに本気出して来てて歓喜です。
頭がおかしいし、美しいし、変態だし、エロいし、最凶の敵だし…もう既に好き。←
初対面からずっとそなたの涙がみたい、泣かしてあげるとか言い続けて、狂ってて無理です(好きです)
重衡もなかなか残虐でクレイジーで悪趣味してます(好きです)
悲恋エンドは知盛好きにはただのご褒美でした。

弁慶は遮那の笑った顔がいいみたいで、知盛様との対比も良かったです。
遮那・弁慶vs知盛様で対峙した時に、知盛様の視界に弁慶一切入ってないのめっちゃ笑わせてもらいました。
隣にいるに「そなたのそこにいたのか。気付かなかったよ」はギャグかな(笑)
弁慶ルートなのに弁慶も遮那もお互いの想いを戦いが終わるまで秘めてるものだから、知盛様の方がぐいぐいでした。
(誰ルートやってたっけ?←)

微糖と言えばそうなんですけど、思ったよりは恋愛シーンもありました。
キスとか抱きしめるとか。
弁慶ルートの場合は遮那と弁慶が一緒になって照れている所が一番好きでしたね

春玄ルート感想

春玄
Profile

名前:春玄

氏:源氏

源義朝の臣下・源重成の子で義経の幼馴染み。

CV:斉藤 壮馬

源氏(頼朝サイド)の情報は今まで少なかったのですが、ここでは一気に源氏に切り込んだ感じでした。
真の義経ルートと言っても過言ではないと思います。
もう本当にびっくり!
源義朝と常盤御前の本当の子どもは春玄。
遮那は池禅尼がどこからか連れてきた子でした。
弁慶ルートでも遮那の出自はかなり特殊だとわかってるんですけど、人外の力を持ってますしまさかまさか…?
真相は頼朝か知盛様のルートじゃないとわからなそうですけど、なかなかすごい展開になってきました、面白い。

それにしても、血の繋がりや家族にこがれている遮那にはだいぶ無慈悲な現実ですね。
源氏の宿命は春玄のものだったことになりますが、家族についてはさらに不明瞭になりましたからね。
自分が何者かについて体調を崩すほど気にします。
でも、春玄がいつも隣にいてくれて。
遮那が何者であろうとも変わらず受け入れてくれて。
本当に心強かったですね。
春玄が迷ったり悩んでいる時は逆に遮那が支えますし、恋人になる前からふたりで共に歩んできている感じがすでに萌えです。

恋愛については、義仲の懐に潜入するために白拍子に化けるのですが、女の格好を見てから春玄は遮那を女と意識し始めます。
なんというか、元々春玄の中にあった遮那への気持ちを呼び起こす感じで。
頼朝が遮那の正体に勘づいた時は「男に」気をつけろって言ってましたし、完全に春玄の見る目が変わったなと思いました。
でも、何が起こってもふたりの関係性が崩れることはなくて、過ごした時間が長い分誰よりも絆が強くて、後の告白もすごく特別なものに思えて良かったです。

でもそのまま上手くはいかず。
ふたりをいい声で引き裂く法王様(CV:大塚芳忠)が史実の面倒くさい問題を持ってきてしまいました。
大将の頼朝より先に春玄に平家打倒の褒美を取らせ、遮那は天皇家に嫁がせると言い始めて、あ、察し…。
有名な頼朝vs義経の対立フラグが立ちます。
が、共闘して壇ノ浦の戦いで逃がしてくれました。
…まぁ鎌倉幕府まで辿ったら尺が足りないか。

ハピエンではどこかののどかな海辺で春玄と遮那が戦いの傷を癒しながら幸せそうに暮らしていました。
春玄ってはじめから心が通っているので、安心できる居場所ではあったんですけど。
想いを打ち明けた好き同士、甘さも加わってこれからを過ごすのかな~という微笑ましいEDでした。

悲恋エンドでは対立フラグを回収する機運でした。
遮那が死んでしまって、遮那を辛い目に合わせた源氏を滅ぼす宣言をして幕締めでした。

戦では兵法を学んで軍師として動く春玄がたくさん見られます。
「我こそは~」で果敢に突っ込んでいく戦闘とは違って、同名の戦いでも春玄ルートのものは知的な合戦に思えました。
今まで音沙汰なかった頼朝もかなり露出してくるので、いよいよ終盤に差し掛かるんだなという感じもしました。
逆に知盛様はほぼ出てきませんでした。
弁慶ルートの時に、さも自分のルートのように振舞って、違う畑を荒らしてお帰りになられたので、ここでバランスは調整できたかなと思います(笑)

源頼朝ルート感想

頼朝
Profile

名前:源頼朝

氏:源氏

源義朝の子で源氏の嫡子。

CV:古川 慎

何人かプレイして思いました。
京で知盛様に出くわして泣き顔を見られたら人生詰みですね。
ずっと追いかけられてます(笑)
出くわさなかったらその後もさして顔を合わせることもなく興味ももたれません。
ある意味運命の分かれ道ですね。

頼朝なんですけど、今まで勝利のために手段を選ばない冷徹な人という印象でした。
セリフも「…」が多くて、本当に何を思っているのかわからなくて。
遮那は肉親として慕ってましたが、春玄と弁慶は頼朝が遮那を道具扱いするのが気に入らないみたいでした。
なので、春玄達と遮那との間にちょっと溝があったのが悲しかったですね。

とはいえ頼朝がメインです。
頼朝は平家から逃げ延びるために一度肉親を全て殺しているので、自分にはなんの権利もない、と義経との距離を取っていました。
また、平家を廃して泰平の世を作るため天の道具となる事が自分達の道だと思っていたので、遮那も自分も道具とみて感情移入しないようにしていたみたいです。
本音を知るまでに時間がかかり、その内容もとても過酷なので泣かずにいられませんでした。
遮那もこれを知って、より一層兄弟として頼朝の心に寄り添おうとしますが…。

しかしながら、春玄ルートでバレてる通り遮那は肉親ではないです(涙)
平家の子は確定。
池禅尼が清盛の血を絶やすために平家側の子を源氏として育てさせました。
さすが平家、狂ってます。

それでも、頼朝の蜂起から共に過ごしてきふたりには血の肉親以上の情が芽生えていました。
遮那は家族愛と恋愛と、その時々に思っている気持ちの察しはついたのですが、兄上は難しかったですね。
なので、一の谷で知盛様に「それは兄弟ではなく嫉妬に狂った男の目だね」って確信を言われた時は全私が歓喜しました。
兄上も恋慕持ってくれてた!って。
今までの4人の中では道のりが一番甘さ控えめでしたので、やっとこさ頼朝に恋愛の形が見えたのが熱かったです。
だって、血の繋がりではなく、他方面から家族になれるフラグができたってことですからね。
それに遮那の人ならざる所も受け入れてくれて、共に生きていく事を決めてくれます。
良かった…。

そんな頼朝に応えて壇ノ浦の戦いでは、決死の覚悟で知盛様を討ち取りました。
そしてハピエンは、そのまま妻ED。
頼朝も流刑になった時からひとりぼっちだったので、共に歩む人が見つかって安心しました。

悲恋エンドは苦しかったですが、個人的にはちょっとおいしい。
遮那は戦いの傷で声すら出せない状態になって、死にたいとすら思うんですが、もう孤独に戻れない頼朝が遮那を無理やり生かすんですよね…。
でもその頼朝の遮那への依存と執着心がゆり子の糧です!

そういえばこのルート、戦闘シーンが私の中で一番好きです。
これまで頼朝と知盛様って直接対面して剣を交える機会が無かったんですけど、ようやく見られました。
大将同士の戦闘スチルまで来て滾りました。
あと、遮那が女であることが重大な秘密であるように紹介されてますけど、ここにきて、出自の方がだいぶ問題ですね。
ようやく次はラスボス(知盛様)なので、全てが明らかになることを期待してます。

平知盛ルート感想

知盛
Profile

名前:平知盛

氏:平家

平清盛の四男で教経の従兄。

CV:福山 潤

はい、きました、ラスボスです。
初対面から泣き顔がみたくてどこまでも追ってくる人です。
花よ月よと褒めちぎってくれますけど、全然人の話を聞かない。
共通章からアクセル全開でした。
しかしそんなやばい人の価値観が変わる展開になるなんて聞いてませんよ!

まず、遮那の正体ですけど、清盛の妹・蓮月の子でした。
清盛の生母が人間ではなかったので、その血統の知盛、重衡、徳子、従兄弟の遮那も異能の力を受け継いでいたそうです。
戦闘で並外れた力を出せる、人の気(精気)を吸う、同調して夢でつながれる等の能力があります。
夢の能力を使って、夢の中まで追いかけてきて捕まえようとしてくる知盛様が狂ってて好きです。
夢で珊瑚の髪飾りを送ると言って、現で佐竹氏を利用して本当に送って来るとか恐怖でしかないです。
震え戦きました(笑)

遮那も知盛様も清盛界隈のことは知らなかったので、上記の真実を知るために物語の途中で協力することになります。
いくらでも手を出す機会があったのに、遮那の手を握るだけと約束してなんにも無かったのが意外でした。
知盛様、約束は違えないし嘘はつかないし、根は武人なんでしょうね。
富士川の戦いでは、血を浴びた修羅のような遮那に滅ぼされたい、泣き顔見たい、遮那のボロボロの姿が美しい、と散々狂気をみせていたんですけど、遮那の真実を知るまでの過程で知盛様の価値観がひっくり返っていくのがとても楽しかったです。
泣き顔見たい→笑顔が見たい→どっちも私のもの、と流れるように落ちていって狂気はどこへやらでした。

なので、一ノ谷の戦いでは富士川とうってかわって、暴走する遮那を身を呈して止めに入りました。
結構感情的な知盛様をたくさん見れてとても心揺さぶられました。
好きになると遮那への執着もすごくて、滅ぶことばかり望んでいた知盛様が最後には遮那と共に人として生きたいとまで言ってくれます。
異能の苦しみを分かち合えるのは自分たちしかいないと。
傷つけたくないと、どんなに酷い怪我をしても気を吸うのも拒みます。
ある意味一途で一直線。
遮那の真っ直ぐさに感化されたのかな~とニヤニヤしました。

そうして段々と平家が西へ追いやられていく中で、徳子の中に眠っていた蓮月が目を覚まします。
それでもって蓮月は清盛の、人の世を支配しようと平家も源氏も滅ぼそうとする悲願成就のために遮那をさらって、壇ノ浦の戦いに臨みます。
知盛様は自ら源氏の捕虜となり平家の異能の力を暴露、異能の力を終わらせて遮那を助けるために壇ノ浦の戦いへと赴きます。
さらっと書きましたけど、源氏サイドに平知盛がいる状態って…困惑の極み。

ハピエンでは、まさかの平家存続。
源氏と和議を結んで友好関係を築く道を進み始めます。
歴史が…変わった…!
その象徴として知盛様(平家)と遮那(一応源氏)は結婚します。
知盛様、遮那に首ったけなんですけど、嫉妬心燃やして監禁癖がちょっとこんにちはしてましたね。
本当に閉じ込めはしないですけど、頼朝達に会いに行こうとするのを阻止して遮那の機嫌損ねてました。
知盛様って中身は変わりますけど、丁寧で雅な言葉の数々や「姫」呼びは元からなので、セリフは一番甘いかなと思います。
終盤に差し掛かるにつれて実も入るのでさらに耽美(笑)
気を吸うところはだいたいエロくて興奮しました。

あと、ちょっと可愛いなと思ったのが、琵琶湖のほとりで休みながらホラー話でガチで泣かせようとしてくる知盛様。
遮那は全然怖くなくてむしろ笑っちゃってました。
ちなみに幼き日に重衡と教経をこれで泣かしたとかなんとか…(笑)

そういえばご存知の方もおられるかと思いますが、発売前にTwitterでひとりひとりSSが出てましたね。
知盛様は「闇へ誘う手」といういかにもなタイトルで、監禁みたいなお話だったのですが…。
病んだ夫婦の片鱗は弁慶ルートの悲恋で見ましたけど、監禁は見当たらなかったです。
回収できてないのかな?
まぁいいです。
兎にも角にも色々(自分の中で)湧いていた知盛様が終わってしまい少し寂しいです。

平重衡ifルート感想

重衡
Profile

名前:平重衡

氏:平家

平清盛の五男で知盛の弟。

CV:逢坂 良太

快楽主義、刹那主義。
戦いそのものを楽しむ残忍な趣向の人物です。
兄上を尊敬していて、ものすごく大好きです。

知盛様の六章、遮那が平泉に匿われたあたりから分岐します。

知盛様が遮那になんで興味を持ったのか知りたくて、はるばる平泉まで嗅ぎつけてきます。
本当に平家は粘着質なお家ですね。
重衡は典型的なお貴族様で、友達を知らなくて、子どもにも偉そうで、世間知らずそのものって感じです。
でも昔、知盛様から聞いた怪談話を思い出して、風の音が怖くて寝れないって可愛いかよ(笑)
戦いを楽しんでゲス笑いしてるのが印象的だったので、ギャップ萌えしそうでした。

そして慣れない平泉で風邪をひいて、命令ではなく自分の意思で看病してくれる遮那をみて心に変化が生まれます。
兄に遮那を取られたくない、平家と源氏が戦う時に自分たちも戦わなければならないのか。
どちらも嫌だ、と。
今まで思ったこともない感情を知って京へ戻りました。
敵同士っていうのがあるので、現状は流れに身を任せるしかないんでしょうけど。
京に帰ってできることをするって重衡は言ってました。
多分、遮那と戦わないで済む、共存できる世を望むようになったんじゃないかなと思います。
抱きしめるスチルあったけどわざわざ「友達」の説明があったので、まずは友達からかな。
現状ではどうしようもないというのが切なくて、でも未来を切り開く希望もあって、めちゃくちゃいいお話でした。

佐藤継信ifルート感想

佐藤継信
Profile

名前:佐藤継信

氏:源氏

奥州藤原氏の家臣・佐藤基治の息子

CV:近藤 隆

忠誠心に厚く、常に遮那王の傍に仕えようとします。
物腰柔らかですが、腹黒です。

春玄ルートの五章から分岐、平泉~富士川までの時期のお話です。

いつも少々のことで「殿大丈夫ですか」と気にかけてくれる人です。
遮那が女性であること知ってしまい、表面上は今まで通り接するのですが、継信の中では忠誠以上の守りたい気持ちが育ちます。
本当に過保護で、主が戦場に出る戦は初めてだから不安だとめっちゃくちゃ心配してくれます。
富士川までの行軍中、その不安を忘れるために毎晩月を見て一緒に語らう約束をするんですけど、その事が嬉しくて満面の笑みになる兄者が可愛い。
そして、それを指摘されて貴重な照れ顔を拝見できました。
ありがとうございます遮那王様。

おそらく、もう既に継信は遮那を女として見ていたんでしょうね。
失礼にあたるからって遠慮してたようですが、臨んだ富士川の戦いで遮那が弓矢の驟雨に晒されそうになると、女としてみている気持ちから身を呈して守ってくれます。
落ち着いているように見えて結構感情で動くタイプのようですね。
従者として守れて嬉しいけど、遮那に傷ついて欲しくないからおった傷が全部自分に移ればいいなんて口説き文句をかましてくれます。
不意打ちに手にキスまでしてくるし、絶対従者としての感情の割合低い(笑)
最後はこれからもよろしくって感じで終わるんですけど、本当に宜しくしてもらいたいんですが続きはどこにあるのでしょうか。
誰もが思っていると存じますが言わせてください。
攻略させてくれ!

佐藤忠信ifルート感想

佐藤忠信
Profile

名前:佐藤忠信

氏:源氏

継信の弟。

CV:小西 克幸

兄と同じく遮那王に仕えています。
明るくさっぱりした性格。
戦闘時は勇猛果敢で、味方を鼓舞する存在です。

弁慶ルート六章から分岐、平泉に来たばかりの頃のお話です。

ある意味、一番女だとバレてはいけない人です。
元々女人に弱いというのもあるし、顔に出まくるんですよね。
気になる女性ができると挙動がおかしくなるらしく、遮那がその人になると継信の前とかでも意識して照れたりして、春玄と弁慶が必死に隠してました。
もう秘密が知れ渡ってしまうまで時間の問題かも(笑)

なので、どうにかして女意識を捨てるため、毎日遮那と鍛錬することになります。
途中で城柵の警備と賊退治も入るんですけど、やっぱり女だという認識は捨てられなくて、どこまでも守ると桔梗の花を送ってくれて誓ってくれます。
ほんのり甘い恋心が芽生えたようなお話なんですけど。
心の中で思うのは自由だろ、ってセリフがなんだかとても切なくて、明るいハズなのに涙腺が危なかったです。
忠信の竹を割ったような性格に救われました。
できることなら忠信の思いが言葉にできる日までシナリオを続けてあげて欲しいです。

佐々木高綱ifルート感想

佐々木高綱
Profile

名前:佐々木高綱

氏:源氏

源義朝の臣下・佐々木秀義の息子。

CV:天月

頼朝の軍に所属。
素直で無邪気な子です。

頼朝ルート六章から分岐、石橋山の敗走から鎌倉までの時期のお話です。

遮那は頼朝と再会して日が浅く、まだぎこちない感じなので高綱の提案で、共に頼朝の補佐をすることになります。
頼朝と話す機会を増やす目的だったんですけど、高綱との絆が芽生え、いい相棒のような関係になります。
富士川の戦いの前に女だとバレてはしまうんですけど、高綱も変わらず接してくれます。
戦後、遮那が力を使いすぎて寝込んでいると、面会謝絶も気にせず1番に会いに来てくれます。
女と認識した時から、そういう理由でも守りたいと思ってくれているので、春玄とはまた違うけど歳が近いもの同士支え合っていくのかな~という感じです。

高綱自身も可愛い系ですけど、遮那を女と思ったらより可愛く見えるようになったって、なんかすごい台詞をサラッと言うものだから策士なのかと勘ぐってしまいました。
本当に頼朝を慕う純粋な子なのにごめんね…。
いや、でも、最後に不意打ちにキスしてたので、どうなんだろ…?
無邪気さであって欲しいですけど、策士かな。

あとがき

感想は以上です。
ビルシャナ楽しすぎてマッハでクリアしてしまいました(笑)
終わってしまった喪失感がやばいですね…。
願わくばサブキャラの攻略をしたいので続編を望みたいですけど、本編がきっちり終わってるので厳しいかな?
でもせっかく好きになったので、ステラセットが再販されたら積もうかなとは思ってます。
それくらい大好きな作品になりました。

それでは、次回は総評を書いて締めたいと思います。
では👋

いつもありがとうございます。
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3 COMMENTS

ドリフター

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知盛がイチ押しなのですね。知盛は福山潤さんの声でも美形度がアップしてましたね。私もプレイ前は知盛か頼朝兄上に心揺れていた
のですが頼朝兄上に心奪われてしまいました。既に通常版を購入しているにも関わらず、兄上の特典目当てでステラワース通販にも
手を出す勢いです。
公式Twitterのお勧め攻略順は、義経の出生や力の秘密が徐々に明かされる感じでしたね。目当ての兄上と知盛が遅い順番で
やきもきしましたが、この順番で正解だったとも思います。ゆり子さんの記事では春玄と兄上が逆の方が良かったのではという
ご意見も成程と思いました。
知盛はラスボス的存在感があり、弁慶や兄上ルートでは結構出張ってましたね。執着のなかった彼が義経のことになると人が変わった
ように真剣になり、自分のルートでは源氏に味方してまで義経を助けようとする姿も良かったです。少し残念だったのが
弟の重衡が思う程重衡の生死に興味を持っていないことが気になりました。
まとめ記事も楽しみにしています。ゆっくり更新なさってくださいね。

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ゆり子

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コメントありがとうございます!
私の場合は知盛でしたが、前からキャラが好きで、プレイ後さらに好きになったは同じなので、お気持ちよく分かります。
頼朝はルート外では徹底して怜悧でしたので、恋愛が成立するのか心配になるほどでした。
何より本人の情報も少なく、より不安にさせられました。
しかし、ルートに入ると彼の凄惨な過去や本音を知ることができ、おっしゃる通り義経と関わる中での変化が見ものでしたね!
悲恋は文字通り悲しくもありますが、頼朝の感情がはっきり見えているので、例え明るい感情ではなかったとしても人としての温度が感じられて、ルート外で心折れずにプレイしたかいがあったなと思います。
プレイ順は、私は少し前後してしまいましたが、公式様の順がベストですね。
まとめ記事にもそう書こうと思ってます。
拙い感想ですが、ご拝読ありがとうございました!

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ドリフター

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すみません、頼朝と春玄の感想も読んでこちらにもコメントします。私はプレイ前から頼朝兄上押しなのですが、プレイ後も頼朝大好きになりました。
ルートに入る前とルート前半の糖度の低さと「道具」扱いに心が折れ掛けたりもしましたが、兄上の壮絶な「蟲毒」のような身内殺しの過去や
少しずつ義経に心を傾けていく様子が秀逸でした。知盛氏との対決や絡みもあって美味しかったですね。うまく知盛がかく乱してくっついたような
気もします。兄上ルートでは悲恋エンドもツボで、知盛に傷つけられた義経が母親と同じ状態になっていて、後ろから抱きしめながらそれでも離して
やれないという執着っぷりが良かったです。実は兄上の実弟にあたる春玄も悲恋エンドの逆恨みエンド?の展開も好きでした。
兄上ルートは確かに性別よりも出自が問題にならないのかと思いました。平家の出身ということは語られるので、仇敵の娘とくっついていいのかなと
少し微妙に気になる部分は感じますが、萌えツボがあったので良かったです。公式の教経、弁慶、春玄、頼朝、知盛の攻略順でプレイしましたが、
義経の秘密が少しずつ明らかになる順番で良かったです。感想も楽しかったです!

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