ラディアンテイル~ファンファーレ!~|ネタバレ感想

この記事は、ラディアンFDこと「ラディアンテイル~ファンファーレ!~」のネタバレ感想を書いています。

こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します。

2024年2月のオトファン(Dessert de Otomate 2024)に向けてプレイしてきました。
FDなので甘いのを期待して始めたのですが、良いところもそうでないところもまちまちにあった印象です。
なので、感想自体もルートによって結構振れ幅があり、楽しい事も辛口なことも書いちゃってます。
何でもOKでしたら、ぜひ読んでいただけるよ嬉しいです!

プラットフォームNintendo Switch各種
メーカーオトメイト(IF/DF)
発売日2023年8月31日
CEROC(15才以上対象)
シナリオ小縞なお/北弓しほ/葉月ネリカ
キャラデザ/原画薄葉カゲロー/miko/朱玖
キャスト内田雄馬/榎木淳弥/梅原裕一郎/阿座上洋介/岡本信彦/近藤隆/渡辺紘/他
公式サイトhttps://www.otomate.jp/radiant_tale/fanfare/
敬称略
プロモーションムービー
オープニングムービー

あらすじ

– AFTER STORY –
個性豊かな【CIRCUS】との旅を終えたティファリアは、【特別】になった『彼』との未来を歩み始めた。
唯一無二の特別なドラゴン
迷宮都市を守る民の長
精霊と話せる契約者
王子付きの隻眼近衛兵
長い時を生きた家族
特別な彼らと共に辿り着いた、幸せな『その先』の物語。

– IF STORY-
個性豊かな【CIRCUS】との旅を終えたティファリアは、ジーニアの秘書という【新しい日々】を送っていた。
ようやく仕事にも慣れてきたころ、コリヴスの回復を祝う式典が開かれることに。
城で働く一員として忙しく走り回る中、ティファリアの胸には【新しい想い】が芽生え始め――。

– INTERLUDE –
世界中を巡る旅の中には、語られていない出来事も数知れず。
これは様々な視点で綴られる、物語の合間にあったかもしれない一幕。
ティファリアのいない場面で、仲間たちはどんな会話をしていたのか。
旅先で出会った人たちと、CIRCUSメンバーはどんなやりとりをしていたのか。
賑やかで楽しくて、ちょっとひと息つけるエピソード集。

公式サイト

システム

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能)
フロートチャート×
選択肢又は未読箇所までのジャンプ×
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示×
ヒロインボイス×
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)×
ステータス(パラメータ)画面
アイキャッチ
フォント変更×

ラディアンテイルFDの世界観

人間と幻獣、精霊などが共存する「エスコルチア」という世界が舞台です。

ティファリアの画像
主人公のティファリアは普通の女の子。
叔母のスピレアが経営する「リーベル」という飲食店で一緒に暮らしていました。

ある日、国直属の「CIRCUS」という組織に参加することになり、個性豊かなメンバーと世界を周ってフローラの花を咲かせました。
そして、仲間との絆を育み、大切な人をみつけてこれからを歩み始めます。

FDでは、それぞれ攻略キャラクターとのハッピーエンドの後日談やサブキャラクターとのif展開が描かれています。
急に新しい用語や展開が出ることはないので、本編の知識があれば大丈夫だと思います。
どのお話もコンパクトにまとめられていて読みやすい感じでした。

キャラクタールート別ネタバレ感想

私が攻略した順番は「ジーニアif→ヴィリオ→ザフォラ→パスハリア→イーオン→リアンif→INTERLUDE」でした。
ですが、ブログ内では 上から「AFTER STORY」→「IF STORY」→「INTERLUDE」の順に読んでいけるように表示しています。

Attention

以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

AFTER STORY

ヴィリオルート感想

ヴィリオの画像
Profile

Name:ヴィリオ

Status:ドラゴン

CV:内田雄馬

世界を救う使命を持つ「マスタードラゴン」。
ひとりで辛い役目を背負っていましたが、CIRCUSの仲間の行動によってヴィリオ自身が救われました。
使命がなくなった今、晴れてティファリアと「番」となり一緒に過ごしています。

ヴィリオの後日談と言うよりは、今までの総集編+感動の最終回という感じのルートでした。
その中にティファリアとヴィリオの恋愛も含まれている状態ですかね?
一番のメインは、ドラゴンの番となったティファリアの心の問題をどうするかってことだと思います。
ハッピーな未来へ進んでいくための前準備のような期間なので、結構しんみりするところもある物語でした。

今回は本編から2年後が舞台です。
ドラゴンの番になったティファリアは土属性の魔法が使えるようになったのですが、事あるごとに魔法が暴走。
CIRCUSのステージでも1回魔法の暴走があったために、退団してヴィリオと世界を周っていました。

魔法が暴走する原因はティファリアの心。
普通の人間である彼女は、魔法という特殊なものをなかなかまるっと受け入れられてなかったんですよね。
それから、ドラゴンの番になったことでみんなと同じ時を生きられないことを「寂しい」と思っていました。
でも、ティファリアに特殊なものを授けたのがヴィリオだから、本人に向かって悩みを打ち明けるのも遠慮してひとりで抱え込んだんです。

一方で、ヴィリオにとって魔法も長寿も自然なこと。
なので、深刻に考えたこともなくてティファリアの悩みに気がつくのも遅れました。
種族の違いが相互理解を妨げていて、恋人のヴィリオより元CIRCUSのメンバーの方が先に気がついていたことに嫉妬していたのは可愛かったです。

でも、ティファリアの悩みがわかっても、力になることができない…と落ち込むヴィリオもまた、本編の時にヴィリオを支えようとしたティファリアと同じ状態。
相手のためにと悩むヴィリオはとても人間らしくて良かったです。
ティファリアのことを完全に理解できていなくても歩み寄っていることが大切なんだぞと叫びたかったです。
こういうのが多くて、バカトカゲモードではしゃいでいるヴィリオは全然描かれなかったのもしんみりの雰囲気を強くしたのかもしれませんね。

パスハリアやイーオンのおかげでティファリアと腹のうちを明かして話し合うこともできましたし、お互いが過去に経験したもどかしさを別の形で実体験することが相手の気持ちを理解する機会になってくれて尊かったです。
ティファリアのそばにいることが一番の薬になるというのが良いですよね。
隣にいるだけで相手を安心させてあげられる程の強い絆を既に持っているってことなので、番として未来に進んでいける力を再認識できたんじゃないかなと思います。

すごく綺麗な気持ちが描かれていて好きなんですけど、甘いシーンがそんなにない点は正直FDとしては物足りなかったですね。
キュンできたのはオリエンスでのデートくらいかな?
愛の街のパワーを借りて(笑)
2人きりのときはキスとかはいつもするんですけど、ティファリアの心の問題がずっと着いて回るのでどのシーンもしんみり多めでした。

それから、ヴィリオ本編では王都のコアアイテム・ルケットクラウンの力を使い果たしてしまったので、魔力を再構築するためにコリヴスが新しいコアアイテムを生成する流れになります。
一般市民から魔力をわけてもらうためにCIRCUSの公演もやることになり、ラリーダ、パスハリア、イーオン、ザフォラとそれぞれの都市のコアアイテムの所有者となった元CIRCUSメンバーも再結集!
「ラディアンテイル」という演目で、これまでのティファリアが見てきたものの総集編のようにな公演が始まって感動できました。
本編の時の啓蒙と説教が入ったような感じも一切なくて、今回の公演が一番好きでしたね。
BGMも私の大好きな「ラディアンテイル」が流れて、すっごく良いシーンでした。

全体的にはヴィリオとティファリア中心ではあるんですけど、CIRCUSやサブキャラも含め、全員で何かを成すとなるとやっぱり大団円の色が強かった感じです。
まぁ全員の問題を解決できてるのもヴィリオルートだけなので捨て置けないのはわかりますけどね。
2人の恋愛はCIRCUSメンバーの支えで面構えを整えたので、これからが本番なのかな…?
甘めの続きが欲しいなと思います。

ザフォラルート感想

ザフォラの画像
Profile

Name:ザフォラ

Status:迷宮守

CV:榎木淳弥

クルトラの迷宮守の一族。
CIRCUSの協力を受け、悪しき支配者・バルトを倒して故郷を取り戻しました。
その後は迷宮守として街を立て直し、1年後ティファリアを迎えに行きました。

ザフォラの後日談は、忍耐力が必要なお話でした(笑)

個人的には本編後の空白の1年の埋め合わせをして頂き、愛の言葉を聞くターンがやっときたと思っていました。
でも蓋を開けたら言葉が欲しい女の子と言わなくてもわかるだろ男の応酬。
ザフォラは素直じゃない性格なので、気持ちを言葉にするのが苦手な人ですけど、言葉足らずに関して全くいい事が起こらないシナリオだったので言わない事に意味があったのかは疑問です。
まぁでも、時間はかかりましたがとりあえずハピエンに落ち着いたのは良かったと思います。

まず復習ですが、ラディアン本編のザフォラルートは、ザフォラから告白自体は受けるのですが、その後1年間音沙汰無しになります。
迷宮守としてクルトラをまとめることに全身全霊をかけていたので仕方がないと言えばそう。
そしていきなり王都に来たかと思うと「クルトラに一緒に来てくれ」と言われ、ティファリアは故郷を離れることになります。

ザフォラが迷宮守として奔走していたのはわかるけれど、これからお付き合いが始まるところで放置はあまりにもおかしいとしか…。
ティファリアと仲間としての絆はCIRCUSの旅で育まれましたけど、恋人としての絆や時間はまだゼロなのに1年後にスタートはもう意味が不明でした。
ティファリアが好きなままでいてくれたことに「見捨てられなくて嬉しかった」と言ってましたけど、待つ方の心理を考えたら大切な人の時間を無駄に消費することはできないと思うんですけどね…。
迷宮守という特殊な立場故に相手に忍耐があるかどうか試したように見えちゃって、個人的に納得いかないEDでした。
ティファリアの方も1年間よく熱が冷めなかったな~と思います。
偉いと思う反面、2人ともなかなかの強者でどちらにも感情移入はできなかったんですよね…。
私なら1年の間にもっといい男探す旅に出ます←

で、この後日談で空白の1年の埋め合わせがあったかと言うと正直微妙。
ザフォラの話し方が柔らかいし、わかりにくい優しさはたくさんみせてくれます。
恋人になったんだ、という変化はみえるんです。
でも、圧倒的に言葉が足りませんでした。
1年待たせてティファリアが望む「好き」をわざわざ寝ている隙に呟いているのはずるいです。
何も伝わらないですよ~。
頼むから面と向かって言ってくれ!と何回も思っちゃいました。

それから、プロポーズまで焦らされるなんて思わなくてびっくり!
嫁にしたいから色々すっ飛ばしてクルトラに着いてきてもらったんじゃないのかなと思っていたので。
1年待ったのにさらにまだ待ち時間があるの?とキレ気味で読んでしまいました。
ザフォラに助言をしてくれたヴィリオやリアンが本当に天使に見えましたね。

キスシーンとか色々恋人らしいことをするスチルもありましたけど、大切な言葉を聞いていない状態なのでそんなにキュンとかもできなくてもったいなかったです。

あと、言葉足らずは恋愛面以外でも問題が起きてました。
シナリオ中に、言わないでいることのメリットが一切ないのにザフォラが意地を張るから頑固オヤジかよってなっちゃいました(笑)

事件というか、バルトの、人が狂人化する香水をお金儲けのために持ち出したモブがいて、ティファリアに接触して来るんです。
ザフォラはティファリアを危険に巻き込みたくないからヴィリオが説得するまで事情を教えてくれなかったんですけど、言わない間に2回も巻き込まれかけてるし黙っている意味は無かったなぁとしか思えませんでした。

よく言えばザフォラの性格をまるくするためのエピソードを入れたかったのかな?
結局、ザフォラが折れてティファリアも含めて捕物をすることになったので少しは成長が見られてホッとしました。
これでザフォラに自我を貫かれたらたぶん途中でリタイアしていたかも…。
それくらい私はハマれませんでした。
言葉にしない男が言葉を発した時にちゃんと価値を見いだせるメンタルになりたかったです。

でも、ザフォラの両親の墓前で報告とプロポーズをして、CIRCUSの再演で結婚式を行ったのはとても良かったと思います。
その律儀さをティファリアへの愛情表現にも出してください…と野暮な愚痴も挟みましたけど(笑)
本編からカウントして本当待ち時間が長かったので、最後の最後に「結婚してください」とか「愛している」とかが聞けてやっと甘い何かが始まった気分になれました。

パスハリアルート感想

パスハリアの画像
Profile

Name:パスハリア

Status:水の上級精霊ヴィータの契約者

CV:梅原裕一郎

ワスティタースという不治の病に侵されていたパスハリア。
生きることを諦めていましたが、水の大精霊・レーヴェの試練を乗り越えて病気を克服し、ティファリアと結婚しました。
そして精霊の言葉がわかる数少ない存在として、人と精霊のためにできることを模索し始めます。

パスハリア後日談は、ほどよい甘さとストーリー性のバランスが良くてとても楽しかったです。
本編ではオリエンスの人と精霊の在り方を取り持ちましたが、今度はエスコルチア全体のお話。
パスハリアはオリエンスのコアアイテム「ラクリマ」を託されますが、自信のなさから断ります。
そんな所在なさげな彼をティファリアが支えて、2人で人と精霊のより良い未来に向けて頑張っていく覚悟を決めました。
これぞtheファンディスクって感じで、間に甘い展開もあって大満足でした!

物語はパスハリアの故郷、ルースの野菜の味が変わったというスピレアの指摘から事が始まります。
原因は土砂崩れで水が行き渡らない泉ができてしまい、環境の変化によって野菜も変わってしまったんです。
精霊たちはそれを元に戻したくて人間に訴えるけれど、アピールの仕方が通じなくて両サイドとも八方塞がりでした。
レーヴェはパスハリアにこの件を解決させて、ラクリマに相応しいと思える自信を持ってもらおうとふっかけてきます。

パスハリアはCIRCUSにいた頃から、色んなことを思いついてプロデュースするティファリアを間近で見ていましたよね。
だからティファリアのことを「すごい」と褒めますが、自分の能力はレーヴェの「祝福」によるものだから自力では無いと卑下します…。
人と精霊の「架け橋」にと、レーヴェから大役を頼まれたので不安でたまらなかったんだと思います。
精霊とは話せるけどただそれだけ。
自分で何かを成しえないと覚悟がつかないタイプなので、レーヴェもわかっていたあたりパスハリアのことはお気に入りなんだろうなと思います。
あとヴィータもパスハリアにベッタリでした(笑)
でもちゃんと空気を読む子なので、パスハリアとティファリアの邪魔になることなどなくて有能でした。

で、今のエスコルチアではパスハリアとヴィータたちのように、人間が精霊を目で見て言葉で理解し合える事例は少ないです。
精霊のことをわかっている人間も必然的に少ない。
なので、ティファリアはパスハリアと絵本を書いて、人の中の精霊のイメージを固めるというアイデアを実現しました。
「通訳」だけでは伝わらないものを具現化…しかもパスハリアの絵を使うことで、世界中の人々が精霊を深く知る立役者となっているのが良いですよね。
たぶんレーヴェもにっこり。
そして、元CIRCUSメンバーが情報を提供してくれるのも仲間と手を取りあうことで前に進んでいける、ひとりじゃないと思うのには十分だったと思います。

この経験を経てからパスハリアは、「ラクリマ」を授かることに覚悟をもてました。
レーヴェの筋書き通りって感じではありますけど、ティファリアと2人での管理となり、夫婦でお揃いのイヤリングをつけているスチルは素敵でした!

恋愛の方はパスハリアが優しいから特に喧嘩とかもなく平和。
「大好きだよ」と照れながらも伝えるシーンが何回もあって、仲良さげて微笑ましかったです。
さすが愛の街の象徴たる2人。
結婚式をもう1回やりたいと言い出すくらいにパスハリアの愛が深くてキュンでした。

でもそれだけじゃくてパスハリアがずるいのがずるかったです←
ティファリアにキスするとか好きと言ってもらうとか、何か仕掛けるといつも「ダメ?」とか「いや?」とか聞いてくるんですよ。
好きな相手にそんなこと言われて断れるわけもなく、ティファリアも応じちゃっていました。
意外と主導権がパスハリアにあるのがにやけます。

あと、あまりにティファリアが可愛くて、他の人が好きになったら困る…とよく嫉妬もしてくれてキャラ萌えはパーフェクト!
こういうイチャつきこそFDで見たいもののひとつなので2人きりのシーンはめちゃくちゃ楽しかったです。

それからちゃっかりえろも入っていて最高!
(CEROを上げたのはたぶんパスハリア)
ただしたいだけでなく、ベッドは病気で伏していた思い出しかないからティファリアで埋めたいっていう切ない理由だったのが心揺さぶられましたね。
いやほんと、断る退路をたってくるの上手いですねパスハリア(脱帽)

本編の時に生きるのを諦めていたパスハリアがここまでティファリアと一緒にラブラブしているのを見れて満足でした。
シナリオの終わり方はどのルートも未来志向なんですけど、パスハリアのマイナススタートを考えるとすごい振り幅で…。
本当に本編の時に生きてくれてよかったと思いました。

イーオンルート感想

イーオンの画像
Profile

Name:イーオン

Status:近衛兵

CV:阿座上洋介

奴隷剣闘士として地下闘技場で戦い続けていたイーオン。
その発端となったインタリオリングの呪いをCIRCUSのメンバーで分け合い、主犯者のアーヴィは捕らえられ、事件は解決しました。
今はリーベルでティファリアと暮らしながら、近衛兵の任務をこなしています。

このルートは戦いばかりの人生だったイーオンが自分とティファリアとの未来について考えるターンって感じです。
内容が一番シンプルでわかりやすかったし、好きなシナリオでした。

基本的にイーオンは、口数が少なくて不器用だけれど、愛情表現はしっかりしてくれるタイプ!
ティファリアと2人きりの時はめっちゃイチャイチャしていて、永遠に見ていたかったです。
「キスしたい」とかドストレートな発言も多くて、結構ドキッとして楽しすぎ~!
実際にするときはイーオンがティファリアの目線まで屈んでくれているスチルも出てきて爆萌えでした。

でも、閉鎖的空間で戦うことしかしてこなかったから普通の生活に疎い方です。
なので結婚観も独特で、ティファリアさえよければいつでもしていいと考えていて、人生の重要イベントって認識は持っていませんでした。
まぁ別にダメとか思わなかったんですけど、ジーニアが女性視点で喝を入れてきて、まずはイーオンのしたい事を考えていくことになります。

そして故郷・フェルスの改革を進めることがイーオンの転機となりました。

フェルスは1000年前から続く伝統的な闘技場都市なので古くからの価値観が根付いています。
「勝者が全て」で、負けた者は奪われるだけの弱肉強食の世界。
長年の文化を覆すのは容易くないけど、アーヴィの事件でルーナとかイーオンとか悲しい思いをした人がたくさんいるからよりよい街にしようってことでイーオンもその中心の一人になります。
アレストや闘技場のオーナーたちの政治的な思惑は横に置いて…。
象徴や産業や雇用など、街の中心である戦い自体はなくさず「誰かから奪う戦いはしない」と言う方向で解決してくことになり、イーオンはアーヴィの後釜として第七闘技場のオーナーの座を継ぐ流れになります。

思惑とかもなく、「誰よりもフェルスのことを思っているから」と推してくれたルーナは天才ですね。
11歳にして誰よりも見る目があってヨシヨシしてあげたかったです。

でも、当のイーオンがオーナーになることは良いけれど、ティファリアと離れたくないからと渋っていたのが可愛すぎました。
近衛兵の出張で1ヶ月離れることになっても(イーオンが)だめっぽくて、ティファリアへの愛がめちゃくちゃ伝わってきてキュンしました。
(…どこぞの迷宮守は見習った方がいいまである←)

そしてティファリアが着いてきてくれる意志をみせたら即OKするし、メロメロじゃないですかイーオンさん!
転んでちょっと擦り傷を作っただけでもめっちゃ心配しておんぶorお姫様抱っこまでセットでしたし、ティファリアファーストのメンタルが優しくて好きでした。
強制おんぶだったのはギルティです…お姫様抱っこverはどこで見られますか!
強欲なので両方摂取したい所存です。

それからこのルートではアレストもかっこよかったです。
テンションのおかしいコリヴス崇拝者かジーニアにいじられているか、どちらかのイメージが強いですけど、治安部隊の長としての姿が見られました。
いや~フェルス変革の第一歩として開かれた闘技大会で、剣闘士たちをバッタバッタと倒して決勝までくるとは思わなかったです。
さすがにイーオンが優勝しましたけど、アレストの好感度も上がりました。

で、闘技大会後はイーオンがこれからを見据えたうえでプロポーズしてくれました。
ティファリアに指輪も渡したのですが、意味の捉え方が秀逸で好きでした。
インタリオリングのように縛るものではなく、2人を繋ぐリングってね…(泣)
本編のイーオンルートが辛かっただけに、めちゃくちゃ幸せを噛み締めちゃいました。
ED曲後には結婚式も見られましたし、凄くハッピーな気分で読み終えることができました。

ラディルート感想

ラディの画像
Profile

Name:ラディ

Status:幻獣

CV:岡本信彦

自称もふもふ、プリチーマスコット兼ティファリアの保護者のラディ。
正体は学術都市カリダのコアアイテム・カリタスワンドの片割れでした。
人間でも幻獣でもない彼でしたが、シリウスの力で人として生きることに。
その後はティファリアと結婚して、リーベルで暮らしています。

ラディは、本編で人間の「ラリーダ」として生きていくことになったので丸くおさまっていて。
この後日談はラディルートと言うよりは、ティファリアがやりたいことを見つけるのをラリーダが見守る物語でした。
その為に、ティファリアは新生CIRCUSの団長となってまた世界巡礼に出てゆきます。
ラリーダももちろん一緒で、シナリオの合間で見られるイチャイチャが楽しかったです。

ティファリアが幼い時から10年の付き合いなので、夫婦となっても変わらず仲が良くて基本微笑ましいです。
ティファリアも、どのルートよりも1番リラックスしてのびのびとしてる気がしました。
おやつを食べるのに口の周りにクリームつけちゃったりとか、家族に気を許している感じが滲み出ていたと思います。
10年のアドバンテージがすごい…。
そして口についたクリームはイケメンが拭ってぺろりです(安定)

CIRCUSで巡礼するのは本編と変わり映えなくてそんなにワクワク感とかはなかったです。
でも一応目的もあって、フローラを咲くメカニズムの解明みたいな感じです。
しかしながら、ティファリア的には結婚しても以前と「変わらない」と言われたことが引っかかっていて、そのモヤモヤを見つける旅でした。
元CIRCUSメンバーとの再会も交えながら、インスピレーションを受けていくので、やっぱり仲間意識ってCIRCUSのメンバーにとっては大切なんだなって思いました。

で、ティファリアは今まで自分のやりたいことは明確にしたことがなくて流されていたと気がつきます。
ヴィリオは行政の行き届かない村を回ってアーテイルに報告しているし、ザフォラはクルトラを治めているし、彼らを見て「目的」の必要性を感じたんでしょうね。
私は流されていたまでは思わなかったですが、結構ジーニアの押しに弱くて、引っ張られていたのはそうなので、気になり始めたのかなって思いました。

新生CIRCUSの団長として後輩たちの面倒を見る中でも変化がありましたね。
フェルス公演では、観客が少なくてフローラを咲かせるのがギリギリになるのですが、新人たちはフローラを咲かせることに注力しているけど、ティファリアは観客に笑顔を届けるけることを重視してるという違いが見えてきます。
「笑顔に~」は新人たちが落ち込んだのを励ます言葉だったんですけど、ティファリアの中から出たものが結末としてやりたいことだったっていうのが良かったです。
パスハリアの故郷で準公演をした時にもその気持ちが強くなっていたし、仲間ありきでティファリアが成長していくのが素敵でした。

ラディ要素はいちゃついている時以外は薄かったですけど、もう十分絆があるから大丈夫って思っているのかも…ということで納得はしました。
個人的にはもっと関与してくれてた方が好きでしたけど…!

IF STORY

ジーニアルート感想

ジーニアの画像
Profile

Name:ジーニア

Status:貴族

CV:近藤隆

エスコルチアを回り、CIRCUSの団長として旅を終えた後はティファリアを秘書として雇いました。
「休憩」と言ってサボったりして、ティファリアを振り回しますが、彼女のことは気に入っています。
そんな日々の中で、ティファリアがジーニアを男性として意識したのをきっかけに恋の展開が始まります。

恋愛はするんですけど、ティファリア側からだと結構辛いので、今のジーニアを作った原因から脱却するお話、と思って読みました。

自由奔放なジーニアがティファリアだけに執着を見せるのはめちゃくちゃ良かったです。
しかしながら、楽しく萌えられたのは前半だけ…。
ジーニアの心情を知ったら他人の恋心を娯楽のひとつにしていて「え?」ってなったし、彼が本気になるまでの時間が長くて辛かったです。

ジーニアは学生の頃に自分のバックグラウンドを見て擦り寄ってくる女の子ばかりがいたことで、人間に失望しちゃったんですよね。
女避けにのために性別不詳な感じになって、それはちょっと可哀想に思いました。

でも、ティファリアは同じ括りになっているわけでもないのに、自分の中の好きを認めるのが後手後手になったのが不思議でならなかったです。
自分を「ハズレ」と言うくらいなので、過小評価からそうなったのかもだけど、気を持たせているのを自覚していて恋心を振り回すのは10歳も年上の人としてどうかな…って思っちゃいました。
なんだろう、ジーニアが自由人なのは本編の旅で理解しているけど、良いところもあると思っていたのでちょっと株を落とされた感じです。

素直でかわいい良い子を汚すのは…と言うくらいなら気持ちに気がついた時に、OKまたは振るのが優しさだと知っていて引き伸ばしにきましたからね?
ティファリアもそりゃ泣いちゃいますよ…。
過去の経験から踏ん切りが着かない様子だったけど、うーん。
一緒に旅をしてティファリアが下心なくちゃんと「ジーニア」を見てくれる子ってわかると思いますけどね。
なんで自分の気持ちに正直になるのにめちゃくちゃ時間がかかったのかついていけなかったです。
面倒くさい性格だけで片付けず、もっと掘り下げて欲しかったです。

それからティファリアの方も私とは違うタイプでそこまで感情移入できなかったです。
悪い点は何も無いです!
むしろ、自分めちゃくちゃBBAになったなぁって省みる機会になりありがたかったです。

ティファリアはジーニアに好きになってもらうために頑張ってて偉いしかわいい!
秘書として仕事ができるところを見せようとしたり、大人っぽくなろうとお化粧にチャレンジしてみたり、健気で好感度爆上がりでした。
けど、そう考え始めるまでの過程が私なら「好きな相手に温度差とかその気がないっぽいならこの人は違う、もっといい人と出会おう、そのためにもっと自分を磨こう」ってなる質なんです。
あ、私、ブログでは散々執着男は大好きできてますけど、リアルは違うんです!(何の話?)

なので、CIRCUSメンバーや本人すらお付き合いに否定的なのにジーニアに執着しちゃうの凄いなって思いました。
若い子の恋のパワーって本当に素敵です。

まぁゲームの攻略ルートなんだからジーニアとの恋愛成就を目指すのは当然ですけどね(元も子もない、笑)

あと、渦中の人物より、ティファリアの恋愛に対して、真面目に親身になってくれるイーオン、ジーニアの背中を押してくれたアレスト、ジーニアを叱咤してくれたコリヴスの株が爆上がりでした(元も子もないその2)

色々思うところはありますけど、最後はハッピーに終わってくれたのは良かったです。
ジーニアも素直になって自分の気持ちを認められたので両思いになれました。
ティファリアを泣かしてしまうシーンがなければもっと好きでした。
「好きな子には笑っていてほしいの」ってセリフの説得力が無さすぎて、かっこいいこと言ってるのに心に響かなかったとです…。

シチュエーションがどれも良かっただけに、恋愛過程が微妙すぎてもったいないですね。
ジーニアスさん、お風呂上がりのラキスケも食べ物あーんもあって最強なのになぁ…。
突然男口調に戻るところも萌えたのになぁ…。

個人的に不完全燃焼でした。

リアンルート感想

リアンの画像
Profile

Name:リアン

Status:フェンリル

CV:渡辺紘

各地に店を出店している「チアーズ」の店主。
ティファリアが来店するたびに、本気かどうか真意の読めない雰囲気で口説くチャラ幻獣です。
真意やいかに…。

リアンルートは異種族どうし、違いを乗り越えての恋愛物語です。
フェンリルの性質上すごく一途で愛が重くて、リアンが優しいのでヘキに刺さりました。
反対にその愛の重さゆえに、番を失った時に心が病んだり死に直結する可能性もあって、悲劇に繋がる例をリアンの兄が示すので波乱もあり…。
ティファリアとリアンはどう考えて答えを出すのかドキドキしながら見守ることができました。

リアンは飲食店で接客をしているだけあってコミュ力高め。
ティファリアの目からは女の子をナンパして口説く男に見えていました。
でも、それはティファリアにだけ。
他の人に対してはリアンから口説いているわけでもなく、そういうお誘いはきっちり断るしティファリアにだけ好きを向けているのが序盤からわかってキュンしちゃいました。
いつも作らないスイーツまで作ってくれたシーンはまさに「特別」扱いでたまらなかったです!

自作ゼリーに「ラ・リアン・ローズ」ってネーミングするあたり自我も強め(笑)

そもそもリアンがティファリアを好きになったのは、ティファリアがまだ幼い頃と相当昔です。
両親を亡くして塞ぎ込んでいたティファリアがやっと外に出られるようになった頃でした。

リアンもその頃は荒れていました。
両親が亡くなったことと、兄のリストが失恋で失踪してしまって…。
仲間意識の強いフェンリルなので、いきなりひとりぼっちになって心が折れかけていたんですよね。
なのでチアーズでの接客も適当だったのですが、リアンの適当パンケーキを食べてクロリスを咲かせたティファリアに救われました。
嬉しい気持ちと適当な接客をして恥ずかしい気持ちとを今でも鮮明に覚えているって言うのがよっぽど強烈な体験だったのかなって思います。
自分に誰かを喜ばせることができると教えてくれて、今のリアンが始まったのは幼いティファリアのおかげ。
そんな素敵な女の子が成長していく過程を見ていれば恋愛の好きになるのも頷けました。

本気の好きだけれど、ティファリアが幸せならそれでいいと踏み込んでこないのがまたもどかしかったですね。
「キスしちゃうぞ」って言っても、言うだけで何もしてこないのはじれました(笑)
以降に書く、リストの恋愛を見ているから臆病になっているのもわかるんですけど、好きの向けられ方があまりに綺麗で自分の心が汚れきっているのを見せつけられた気がしました。

リストの方は、人間に恋をしたけれど、フェンリルということを隠していて。
幻獣の力を使った時に相手に恐怖を与えてしまって、結局別れることになりました。
それ以来人間不信になったので、リアンとティファリアの恋を引き裂こうとしてきます。
自分の中のフェンリルの理屈だけを押し付けてくるのがイライラしましたね。
リアンたちはリストの事情も汲んでいて怒ったりしなかったので偉いなって思いました。

でも、ティファリアを誘拐までしてリアンに破局を迫るのはちょっとね…。
ティファリアを傷つけたし、リアンとも大怪我をするようなバトルまでしておいて無罪放免は都合が良すぎました。
乙女ゲームは罪に寛容とはいえ、散々酷いことをされたのにリストを放ったらかしって…。
リアンからしたらリストの辛い気持ちもわかるからこれ以上ダメージを与えられないのでしょうけど、「ティファリアを傷つけたら許さない」って意思は何処ヘ…って思っちゃいました。

まぁでも、種族とか関係なくリアンがティファリアのことを好きと言ってくれるのでそれは良かったなと思います。
「種族なんかおまけ」って考え方が好きでした。
種族が違うから必ずしも悲恋になるなんてことはないですからね。
だからこそ、リストの憂いは余計な心配だし、ティファリアとリアンなら大丈夫って思えた源にもなりました。
幸せが確約さててハッピー!

エピローグではリアンがめちゃくちゃ「好き」って連呼してくれてときめきました。
フェンリルの綺麗な激重愛最高!

INTERLUDE

ティファリアの画像

CIRCUSの旅の幕間や、攻略対象と恋人になったあとのSSなどがつめこまれたコンテンツです。
基本的にティファリアが不在の場面でのお話です。

短いSS集ですが、仲間たちのわちゃわちゃしたところが見られて癒されました。
個人的に好きなのは、ザフォラがリーベルのウェイターをするSSと幻獣の集いです。

ザフォラルートの後日談のお話で、スピレアがぎっくり腰になってしまい、2時間だけザフォラがリーベルの手伝いをします。
仕事は全然そつなくなすし、ザフォラが有能なのを感心するSSかと思たら、スピレアにべた褒めされて照れまくっていて可愛かったです。
「可愛くない」って何回も否定するけれど、ラディとリアンが目を丸くするほどのツンデレぶり!
好物を作ってあげると言われたらボソッと「ありがとう」って言っててびっくりしました。
…素直になれる子だったんですね。
後日談はそんなにハマれなかったので、挽回するターンがあって良かったです。
このザフォラは好きでした。

それから、チアーズでヴィリオ、リアン、ラリーダ、フィロの幻獣組でモフモフされることについての座談会みたいなのが開催されたお話です。
たぶんラディルートの世界線かな?
お酒の席の雑談で、ティファリアに根限りモフモフされることに複雑な心境のラリーダの話をみんなが聞いてあげるんですけど。
ヴィリオはモフモフの経験がないから「やってみたい!」とか言い出して可愛かったです。
リアンは予想通り羨ましがっていましたね。
むしろ私がモフモフしたかったです。
猛獣使いと王子様でも狼のアルフレートをもふるのが一番好きだったのでフェンリルもやりたい。←
今からラディアンもモフモフシステムを導入してくれ!と思っちゃいました。

あと、好きとは別件で面白かったのは子ども姿のコリヴスとフィロが「かっこいい大人」を目指して色々チャレンジするSSです。
「かっこいい大人」の基準がまずかわいい。
苦手なピーマンを頑張って食べたり、ブラックコーヒーや辛口カレーに悲鳴をあげたり、みていてほっこりしました。
そして辛口カレーを食べると言い出して、辛さを抑えてあげてたイーオンが優しすぎてキュンってしちゃいました。
やっぱりFDはイーオンが優勝してます。
ちなみに、コリヴスとフィロは全員の大人なところを上げていくのですが、ジーニアだけは保留でした(笑)

あとがき

色々馬鹿正直に感想を書いてしまいましたが、どのルートも前向きな気持ちでクリアできました。
なにより、CIRCUSを離れても仲間の絆が感じられるシーンがたくさんあって、本編の頑張りが今に繋がっている実感湧いて良かったです。

ところで、オトメイトさんの作品で、いわた志信さんが携わっているゲームってたくさんありますよね。
ラディアンテイルもその一つです。
私は、いわたゲーについてはハマれるか・ハマれないかが1か0で極端なんですが。
ラディアンFDはプレイしたキャラの順番のせいか「ハマらない方のいわたゲー」かと心配になりましたが、自分なりに楽しむことができて一安心です。

全てをクリアした後のエピローグがめちゃくちゃ良くて、最後まで完走する価値ありでした。
ありがとうラディアンテイル!

次回はラディアンFDのまとめ記事を書いていったん終わりにしたいと思います。

ではまた次の記事で👋

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