この記事は、オトメイトドラマティックシアター vol.2「ビルシャナ戦姫 ~源平秋風の舞~」を配信で視聴した感想です。
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待ちに待っていたビルシャナの朗読劇を拝聴してきました。
推し作品のひとつなので、本当に本当に楽しみにしていて、薄桜鬼以来の全力オブ全力を出すレベルに荒ぶってます(笑)
耳コピは私の最終形態←
このようにツイッターで呟きまくっているので感想はもういいか…と思っていたんですけど、このイベントが円盤になるかわかりませんし一応備忘録として残すことにしました。
愛が重くやばいオタクを極めていますが、感想は軽めに書くので引かないでくださると嬉しいです。
主催 | アイディアファクトリー株式会社 |
制作 | 株式会社セブンセンシズ |
監修 | レッド・エンタテインメント |
会場 | 市川市文化会館 大ホール |
日程 | 2022年10月9日(日)昼公演*会場14:15-開演15:00 2022年10月9日(日)夜公演*会場18:15-開演19:00 |
チケット (会場) | スペシャルシート:28,000円(税込) 2公演通しチケット:20,000円(税込) 全席指定:8,800円(税込) |
チケット (配信) | ▼PIA LIVE STREAM 1公演配信チケット:4,800円(税込) 2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込) 2公演通し配信チケット+特典映像付+ PIA LIVE STREAM限定特典付:11,500円(税込) ▼OPENREC.tv 1公演配信チケット:4,800円(税込) 2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込) 2公演通し配信チケット+特典映像付+ OPENREC.tv限定特典付:11,500円(税込) ▼PIA LIVE STREAM【海外受付】 1公演配信チケット:4,800円(税込) |
キャスト | 源 頼朝役:古川 慎 平 知盛役:福山 潤 平 教経役:河西健吾 武蔵坊弁慶役:梅原裕一郎 平 重衡役:逢坂良太 佐藤継信役:近藤 隆 佐藤忠信役:小西克幸 春玄役:斉藤壮馬(声の出演) 佐々木高綱役:天月(声の出演) |
公式サイト | https://www.otomate.jp/event/dramatic/birushana/ |
※配信期間は2022年10月23日(日)23:59まで。
イベント時間は1公演2時間足らずで、朗読劇が1時間超、トークが15分程+キャスト挨拶となっています。
昼公演と夜公演で朗読の結末が異なります。
視聴にあたっては、昼公演はゲーム本編、夜公演はFDまでプレイした上で臨むのがベターです。
ビルシャナ関連の記事はこちら
今回の配信の個人的な推しポイントとしては
- キャラより声優立ち絵多め
- カメラアップで声優さんの細かなところまでチェックできる
- ヘッドホン使用で耳に甘いセリフのダイレクトアタックを受けられる
- 好きな時に一時停止できる/何回も見直せる
以降は各作品のネタバレが含まれる場合もあります。
ゲーム未プレイ・朗読劇未視聴の方は注意してくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
この朗読劇は、ゲームとはまた違った展開に心が揺さぶられるものでした。
時は、教経が鞍馬寺に乗り込む前(ゲーム本編開始前)から始まり、一気に飛ばして一ノ谷や壇ノ浦あたりまでかけていくダイジェストストーリーです。
特にこれというルートはないですが、昼公演は若干頼朝ルート、夜は知盛ルートのような雰囲気でした。
正直冒頭からクライマックス。
いきなりシリアス全開で、この朗読で一番重要なシーンからっていうのがすでにえぐかったです。
壇ノ浦の戦いでの知盛の最期なのですが、頼朝がそこに立ち会うんです。
平家の破滅を目にしつつ、なんの感慨も湧かない知盛。
「見るべきほどのことは見た」という歴史上の名言で今生に未練がないことを示しつつ、「何かが違っていれば、見られる景色もまた違っていただろうか」という可能性を口にします。
この言葉は今回のキーワードでしたね。
その後、教経が鞍馬寺に行く直前から一ノ谷の戦い手前までは昼・夜ほとんど同じ内容。
平家サイドは、重衡は奢り高ぶる平家そのもののような振る舞い、教経も横暴こそしないものの平家の強さに誇りを持っています。
逆に知盛は破滅への願望あるいは予見を自身の中にだけに抱いています。
教経、重衡はゲーム上では知盛の心を知ることはほぼないのですが、一ノ谷の前に彼の本心に少し触れる機会があります。
知れたからどうということもないのですが、心の内をヒロイン以外の誰かに話すという行為がイベントならではですよね。
ゲームより3人の距離感が少し縮まっている印象でした。
義経に対しては揃って全員ハンターのようでした(笑)
勝負がしたい、遊びたい、手に入れたい…理由はどうあれ全員同担。
対する源氏は、木曾勢が京都にはいってきたところからスタート。
春玄と高綱は記録係みたいな感じで、頼朝たちと直接のやり取りはなかったですね、残念。
頼朝は全然冷たくなくて、義経を含めた家臣の前で本音を語ったりしてこちらもイベント仕様でした。
残りの家臣たちはいつも通りでしたね。
義経に構いたがって我先にという定番の茶番をみられて安心です。
分岐をすると、昼公演は平家が運命のまま滅びるバッドエンドにたどり着きます。
歴史通りといえばそうなのですが、「何かが違っていれば~」の観点からいうと、源氏と平家が和睦せず抗戦する道を選んだからです。
一ノ谷、壇ノ浦と西へ追いやられていき、それでも降伏はしない平家。
教経を見ていると武家としての矜持を貫く覚悟のような感じですが、知盛は予想通りの展開になって義経以外は色々諦めている状態でしたね。
戦場で義経に会った時だけ面白いくらいに活き活きしていたので、このあと壇ノ浦で会えなかった場面はつらかったです。
合戦のシーンはとても迫力がありました。
特に重衡と教経が印象的でした。
平家が負ける側なので、源氏よりも掛け声や叫びに必死さが表れていて、キャストさんの演技すごいなと思いました。
今回は仲よく一緒に戦っているシーンだらけなんで、やはり平家で仲がいい設定なのかな。
壇ノ浦まで行くと、冒頭の知盛と頼朝のシーンにたどり着きます。
知盛はずっと世を儚んでいて、圧倒的な力で誰かに滅ぼされたいという願望を持っていました。
でも、何か変わるきっかけが欲しい、変えてくれるものが欲しいという期待も心の底にはあります。
この望みがどれほど強いかは本編を見ればよくわかりますね。
気が狂いそうな日々に何かをもたらしてくれそうな遮那王に出会ってしまい、一目惚れてしまい、半端い執着や狂気をみせてましたからね。
朗読も合わせると、なかなか現れないと思っていた者が目の前に現れて、執着=希望の光に縋っているような、知盛の救いを求める独白を聞けた気がします。
ただこのエンドは結局義経に会う最後のチャンスも詰んで、もはや結果が出ている状態…とてもとても心が抉られるようでした。
でも、もうどうしようもない…。
不変のまま死にゆく知盛が無常で胸が痛かったです。
そして頼朝に呪いのような言葉を掛けます。
頼朝の目指すものは平家を打倒した後に民草のために新しい世を作ること。
頼朝自身は、恨みを晴らすのが目的ではなく悪しき世=平家が治める今を壊すことは避けて通れない覇道の「過程」にすぎないというスタンスでした。
しかし、いくら崇高な大義名分を掲げても、過去の平家の仕打ちを憎み、滅ぼしたい気持ちもあったはず、と知盛が問いかけます。
目の前では、女、子どもまでも入水する戦の惨状が繰り広げられていますから、頼朝の考えが綺麗事に聞こえても仕方ありませんよね。
頼朝はこの景色を求めていたわけではないけれど、元々の志の高さゆえに上の方ばかり見ていて、過程は目を瞑っていたのか見ていなかったのか…思わぬ結果が出てしまったようでした。
頼朝もハッキリと言い返せなかったですし、後悔や自分の選択が正しかったかどうかの迷いも口にします。
頼朝本編の彼を見る限り、違うなら知盛を否定するなりもっといい案が出るなりあると思うんですけど、無いってことは知盛の放った問いを振り払えず、痛いところを付かれてしまったと思います。
一応立ち直りはしますが、吹っ切れてはいない感じがしましたね。
このエンドに続きがあったなら頼朝は生涯心に傷を負ったままだったでしょうか…。
赤く染まった壇ノ浦の光景を忘れない、と言いましたし。
義経に「これからも私のそばにいてくれ」と最後に頼っていたので、頼朝も相当なダメージを食らって一人では抱えきれなくなったのか…縋るような言い方がしんどかったです。
戦った双方ともに救いがない…そんな終わりでした。
そして、この宿命に抗って救いに変えて行くのが義経。
夜公演では、昼公演のようなバッドエンドや本編のバッドなど、数多の行く末を予知夢として見たことで、そのどれでもない道を切り開きます。
全バッドエンドのスチルバレがドカンと来るので、実は結構しんどいです!
そして昼公演が頼朝の見た夢EDだったのはびっくりしました。
悲しいけど、実は昼の方が周回数多いほど好きなので、無かったことにしないで~!
展開的には和睦が一度破棄されたところで、義経が夢のことを話してみんなを説得して再び和睦のムードにしていく感じです。
尺の都合で頼朝と知盛以外の説得は適当でしたけど(笑)
重衡なんて即時説得されて戦中に源氏と一緒に行動したくらいでしたからね。
まぁでも戦は総大将を打ち取れば勝ちですから、この2人の考えを和睦に向けられたなら実質OKですよね。
頼朝が先に説得されたのですが、変わった彼を見て知盛が散々悪口を言っていたところは先を越された八つ当たりも入っていたら面白いな~なんて思いました。
でも面白おかしいばかりではなく、頼朝の「消えずに済む命が数多あるということだ」に対する「誰よりも一族が滅びる苦しみを知っている者の言葉だ」って知盛の返しがすっごく印象的でした。
昼とは真逆。
知盛は昼公演でも頼朝が持つ苦しみを知っていて、その上であの問いかけをしたんでしょうか。
頼朝が苦しんでいても昼の場合は興味がないでしょうけど、あの問いがやばいと思えるのはこういう裏があったからかもしれないと思いました。
その後、和議が開かれるのですが、もうこのあたりはコメディでした。
みんながみんな義経と一緒にいたいがために自分の都合のいい統治案を出すんですよね。
知盛の案に頼朝以外が乗ってしまって四面楚歌になっているのがめちゃくちゃ面白かったです。
平和すぎ!
そして最後は、知盛が義経以外の誰かに歩み寄るという天変地異が起こります(起こってない)
具体的には、源氏の代表である頼朝に握手をしようと持ち掛けるんです。
「一人ではできないから」という理由もシンプルでよかったです。
源氏と平家が手を結び、手を取り合い協力し合っていく…時勢を読める知盛が「いばらの道」といったので簡単ではないのでしょうけど、とてもいい未来が開けたんじゃないかなと思える大団円でした。
最期に頼朝が義経に「ありがとう」と言いますが、昼公演の沈んだ感じではなく、とても穏やかな言い方が心にジーンときましたね。
昼・夜公演ともに、朗読後にはキャストさん揃ってのトークと挨拶があります。
昼の部は朗読劇からの落差がものすごいです。
これはなかなか心が着いていかなかったですね。
小西さんが最初に場を和ませるためにボケてくださったんですけど、私は復活できてなくてほぼスルーしちゃいました。
それくらい昼公演の重厚感と破壊力がすごいので覚悟してください。
昼公演のトークテーマは「7人で掛け合いをしてみて」と「歴史ものを演じて楽しいと思った瞬間」。
それぞれに良かったことや辛かったことなどをおっしゃりましたが、やはり一番好きなのは呼び名をつけるところです。
オトパの朗読の延長戦で、弁慶と忠信と重衡のものを考えたのですが。
むっつりスケベが泣き所、イノシシ男、デレコパス(笑)
明日から使える名前をありがとうございました。
夜公演は、朗読が全て終わったからか、明るいEDだったからか、声優さんたちもテンション高めでした。
トークテーマは「7人で掛け合いをしてみて」と「武将だったら自分は頭脳派、肉体派、感覚派etc」。
どうしても梅ちゃんの顔面になりたいこにたんが「俺が梅ちゃん」「梅派」と主張していて面白かったです。
河西さんはマッソォなので、肉体派は満場一致。
古川くんは「肉体頭脳派」と間違っちゃったのをじゅんじゅんのフォローで「脳筋」にされていて大爆笑でした。
台本を追いながら演技して、他の人とのバランスもとって、周りも見て…私から見れば声優さんたちみんな一気にたくさんのことができるので頭の回転が速い頭脳派だと思います!
ちなみに、イベント外のことですが、シナリオライターの伊東さんがとんでもない爆弾ツイートをされています。
そんなえぐい展開がまだあるのかという…色々通り越して笑っちゃいました。
そして、どうしても大団円が見たい私は妄想を繰り広げました。
ツイッターに伏せて流したんですけど、引用してきたので興味があれば覗いてみてください。
平家全員生存は当然だよなぁ???
ゆり子のツイッター
でも、妖怪大戦争を乗り越えてみんなで握手エンドに行けたとして、蓮月の肉体はもうないのでどうするか問題が来ると思われ。
私は徳子好きなので本来の徳子が戻ってきてほしい。
朗読では知盛がせっかく義経以外の他人に歩み寄りを見せたし、知盛自身の√でも「そなたとはもっと話したかったね」と徳子に言っていたのでフラグを回収してあげたい。
そうなると蓮月は一回死んでる身だし、徳子が復活した時点で成仏が自然かなと思うけれど、大団円パワーご都合主義全開で構わないから消さないでほしい。
夢の中に住んで「やよやまて~」で知盛、徳子、重衡、義経が会いに行ける展開とか熱いと思う。
それから、義経は朗読のシナリオでは平家も源氏も救うメシアみたいになってるけど、義経自身を救う要素は無かったはず。
何が義経の救いになるかというと、やはり常に肉親(親・兄弟)との繋がりに恋焦がれてきたという点を叶えることかな(ここは本編からの引用)
しかし、ゲーム中で蓮月が生き残る√はないので、義経は攻略キャラと夫婦(家族)になるという別の形でフラグを回収したり傷を癒したりしている。
なので、夢の中になっちゃうけど蓮月と母子の関係を今から積み上げていく、みたいな展開にしたら本当に全員救えた大団円になるのでは…?
ただ、これだと恋愛要素入れにくいし、綺麗に終わってビルシャナ最終回になっちゃいそうなので、そこが大変悲しいwww
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
いつもありがとうございます。
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