テミラーナ国の…略して「ツイツイ」をプレイした感想記事です。
おはようございます。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します。
ずっと楽しみにしていたツイツイ!
発売されて即プレイしてきました。
推理するようなところもあったので、未プレイの方はネタバレはあまり見ない方がいいかな~とは思いますが…。
この記事も何かの参考になれば幸いです。
もくじ open
プラットフォーム | Nintendo Switch各種 |
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メーカー | オトメイト×イチカラム |
発売日 | 2023年4月27日 |
CERO | B(才以上対象) |
メインシナリオ | 雨宮うた |
イラスト | 煮たか |
キャスト | 古川慎/狩野翔/小林裕介/坂口周平/山本和臣/他 |
公式サイト | https://www.otomate.jp/tsuitsui/ |
ここは身分も職業も全てが生まれた月により決定されてしまう世界。
公式サイト
その東の果てにあるテミラーナ国に、今から15年ほど前、第三王女として額にアザのある赤子が誕生しました。
その赤子は『呪われた王女』と噂され、城から離れた屋敷で、家族とは別々に暮らすことを余儀なくされました――
しかしそんな彼女に、大きな転機がやってきます。
16歳の誕生日を間近に控えたある日。
決闘大会“ヘリス・デュエルム”の会場で、目が眩むような強い“光”を放つ5人の男性たちを目にしたのです。
——そう、この『呪われた王女』には特別な強運(ちから)が宿っていました。
自身に命の危機が迫ると、それを避けろと知らせるかのように
物や場所が光って見えるのです。
王女の強運(ちから)を知る周囲の者は、危険な人物だから光ったのではないかと助言しましたが……今まで見た“あの光”とは違う。
王女は自分の直感を信じ、光って見えた者たちを騎士団として招き入れることにしました。
しかし彼らの中には剣術経験がないばかりか、騎士に興味すらない者もいます。
そんなたった五人の小さな騎士団と共に、王女はこれから巻き起こる“厄災”を、乗り越えてゆくことが出来るのでしょうか——?
機能名 | 有無 |
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既読/未読スキップ・オートモード | 〇 |
クイックセーブ/ロード | 〇 |
バックログ | 〇 |
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能) | 〇 |
フロートチャート | 〇 |
選択肢又は未読箇所までのジャンプ | 〇 |
ヒロインの名前変更 | 〇 |
デフォルト名呼びボイス | 〇 |
ヒロインフェイス表示 | 〇 |
ヒロインボイス | × |
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等) | 〇 |
ステータス(パラメータ)画面 | 〇 |
アイキャッチ | 〇 |
フォント変更 | × |
いつものオトメイトさん使用で不便は無いです。
自分の聖騎士団にも名前をつけられます。
それからテキストウインドの絵柄が選べます。
好感度を上げる通常の選択肢の他に、「強運選択肢」という分岐を決める選択肢もあります。
物語は、エトルディアという架空の世界が舞台です。
6つの国で構成されていて、一番国土の小さいテミラーナ国がシナリオの中心になります。
テミラーナ国は、絶対君主制。
王族・貴族・平民・下民と4つの身分があります。
識の守護神「ウォルンタール」を崇める文化が根付いています。
反対に異教とされる、光を司る神「ルクス」を崇める信徒達の集団も存在します。
また、この世界には生まれた月(運星月)によって就ける職業等が決定されてしまうという運命が設定されています。
人々は、生まれた月がいつなのかを示す紋章が刻まれて産まれてくるため、素性を偽ることはできません。
運勢月は12個あるのですが、最後の月に500年ぶりの厄災が来るのでのなえなければならないことになっています。
ヒロインはセシリア・ファリアス・テミラーナ(16)。
テミラーナ国の第三王女です。
自分の身に危険が迫った時、選ぶべき道を視覚的に捉えることができる強運能力を持っています。
しかし、能力ゆえに呪われた王女として王族には忌み嫌われてもいます…。
そのため、猫かぶって王族らしく振る舞まったりと処世術を身につけています。
頭もよく、年齢以上にしっかり者ですが、信頼する者の前では少女らしい素を出すこともあります。
共通章は、攻略キャラの挨拶回り~騎士団の正式な佩剣までと、ルクス教団に関連する前振りのストーリーになっています。
1章が1月のように各章がひとつきとして時間が流れてゆきます。
序章だけは別物で、幼き日のセシリアが登場します。
デュエルム(戦い)で優勝したバーキット・ヘリングテール騎士団長がアデューナの花をプレゼントしてくれるシーンからスタートなのですが、へリングテールがかっこ良すぎます。
「ヘリングテールきしだんちょうとけっこんする」って言い出してもおかしくないと思います。
むしろなぜ言わなかったのか…!
テミラーナ国王の直系血族は、16歳で成人すると自分の騎士団を持つことが習わしがあります。
1章からは、16歳になったセシリアが、「強運」と祖母の「信頼できるものを頼れ」という遺言を頼りに理想の騎士団を作っていきます。
最初は騎士になることに乗り気でない人もいて前途多難ですが、セシリアが一人一人と向き合い、粘り強く説得してOKをもらいます。
共通章なので深堀りはありませんが、悲運?で結構ズタボロな人もいて、みんなの問題をセシリアがクリアして仲間に引き込む感じかな?
あと、伏線となる謎やそれぞれの事情を軽く聞いて個別ルートへ繋げていく流れもあります。
ジョセフィの祖国を復興させる宿願
トビアスの屋敷の地下にある紋章
アデルの苦労話と身分問題
ミランの家族が事故死した真相
キアの治療に必要な薬
などなど、個別ルートを1人クリアする毎にシーンも増えてゆきます。
ルクス教団は5章がまるまると割かれていて、かなり物語に深く関わるんだろうなと察しました。
セシリアの命を狙って襲撃もしてくるし、厄介なんだろうなという印象でした。
また、一番気になっているキャラクター、エリックは存在自体が謎。
記憶が無いのもそうですが、人間離れして強い。
セシリアが生まれた時から一緒にいる神獣のベネティーがエリックを知っているし、初手で「生きていたの?」とも言ったんですよね。
人間じゃない説が濃厚かなとこの時は思いました。
攻略キャラは、5人+αです。
私は身分の高い順にいってみました。
以下の感想は攻略した順番に書いています。
以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。
Name:ジョセフィ・コーネルヒルド・ゾンダリク
Age:16
Status:亡国ゾンダリクの王子
CV:古川慎
プライドが高く、ちょっと上からものを言う元ゾンダリクの第三王子です。
剣の心得はあるようですが、テミラーナ国とは様式が違うために実力はなかなか発揮できずにいます。
エリックに「弱い」と煽られるといつものってしまって煽り耐性もゼロ。
でも、国を復興させたいという強い気持ちを持っています。
いまは、旅芸人の一座「マーベイル座」と行動を共にしています。
ジョセフィを信じることで成り立つ物語だったなと思います。
開幕、セシリアに「弱いわりにキャンキャンよく吠える子犬王子」と呼ばれてしまう悲運スタートを切っていきなり気になりました。
弱くてセシリアになめられてる?と思ったけど、ジョセフィを知ってゆくと色んな彼が見えてきて面白かったです。
というか、最初は剣技の違いに慣れなくて、セシリアに本当に負けたんですけど、騎士として相応しくしあるために日々努力する姿は好感が持てました。
一緒に過ごしていると存外律儀で、礼節はわきまえていてさすが亡国の王子って感じ。
ちょっと偉そうなこともあるけど、自尊心が高い性格だけでなく騎士の覚悟ややってみせるという自信があるからだと思えました。
例えば、ルクス教団にセシリアが狙われた時は、己の誇りに従って騎士の勤めを全うして守ってくれました。
ジョセフィの怪我を気に病むセシリアに、「自分の誇りのためにやった」と言い切る潔さと真っ直ぐさはかっこよかったです。
でも煽り耐性はなくて、エリックにちょっかいをかけられたら眠っている子犬王子が出てくるみたいです(笑)
可愛いから許す!
2人のやり取りは軽快で面白くて大好きです。
ただ、国も家族も亡くしたジョセフィが自分の弱さを内心嘆いているので、強がりなのかなと思うと泣けました。
そして、セシリアのこともよく見ていて、普段は猫かぶりな姫の素を出せる拠り所となっていくのがキュンでした。
「隠すな、言ってみろ」って切り込んでくれるし、話したあとのフォローも忘れないのは素敵でした。
チャラさの無いどしたん?話聞こうか?っていいですね…。
ジョセフィは「信頼」を大切に思っているので、まずは騎士と姫としての絆を深められるステップを少しずつ踏んでいっているのが良かったし、時とともに「騎士として」と言わなくなるのが最高でした。
個別ルートに入ると、自尊心と責任感の高さが、弊害にもなってきて、表裏とも描かれているのも興味深かったです。
ソロプレイではジョセフィの芯の強さとなるところが騎士団長と仲間となると頑固となってしまったんですよね。
他の騎士の意見を聞かない場面が多くて、穏やかなアデルが改善案を突きつけるくらいには深刻でした。
信頼してる仲間だからそのなんでも言っちゃうって言うのはあるんですけど、ね。
でも、それだけではダメというのに気づくし、個より和に気を遣いはじめて成長が目まぐるしかったです。
ジョセフィはゾンダリク国を復興したいという宿願を持っているのですが、騎士団仲間やジャレットとの関わりでだんだんと誰かの上に立つ者として覚醒していくようで見応えがありました。
犬猿の仲のエリックに教えを乞うたり謝ったりできるようにもなりますし!
王子って設定が最終的に絡んでくるしいい伏線でした。
物語が進むと、セシリアが何者かに命を狙われていることが分かります。
これは、普通にプレイしていたら犯人の検討はつくので、狙う理由としっぽ(証拠)を掴む過程を楽しむものかなって感じでした。
結論を言うと、ジョセフィの剣の師ジャレットが小ボス、姉クラウディアが中ボス、ラスボスは母イザベラで真相はまだ闇の中という展開でした。
血筋や私利私欲から王座の簒奪を考えている人が多くて、途中で現国王が死んでしまい、国の習わしで強運のセシリアが国王になってしまうんです。
元々姉達の嫌味を頭を使って切り抜けてきたセシリアですが、今度は自分の命を狙う敵を切り抜けていく展開に変化する感じです。
帝王学は学んでないけど何とかやれるくらいの力量もあってびっくり。
ここまでの展開でセシリアもだんだんと成長しているのは感じましたが、いきなり色々こなせていたのでさすがに急展開でしたね。
でも国王として素でいることを許されないこともきっと増えたと思うので、ジョセフィの常日頃からのフォローがとても効いてきて良かったです。
国王毒殺の嫌疑をかけられた時は、潔白のためにセシリアが毒を飲まないといけなかったりかなり勇気を出したり体を張ったりする場面も多かったので、人前だからって平静を保つのも辛かったと思います。
なので、ジョセフィが肩を貸して泣かせてあげる男前な行動が一番好きでした。
信頼も好きも感じられて最高!
クラウディアまでが片付くと、最後にずっと来るぞ来るぞと言われていたディリーヌの月の厄災の話に切り替わります。
厄災はアデルが食糧系統、ミランが人々を狂わせる光水晶の代替品をして、ジョセフィが光水晶の回収をして回るので何とかなるのですが…。
もう1つ、ゾンダリク国を滅ぼしたスマドゥース国とルクスの聖騎士団が結託して侵略を仕掛けて来るという大事件まで起こります。
ジョセフィルート最終章はまるっとこの話で、1.5時間もプレイして大ボリュームでした(笑)
それでもかなり展開が早いしご都合主義なところもあります。
でも、これまて出てきたジョセフィ関連の伏線は回収していたので悪くはないのかな、と。
ジョセフィが、兼ねてから探していたインテスラがどちらの試練も払う要になるのも熱かったです。
(インテスラはゾンダリク国王が持つ王の証みたいな剣で光水晶に反応します)
王族であるジョセフィが成長したからこそ、この剣が効力を発揮したり誰かを導くことに違和感がなかったのかなって思いました。
母に、ある者が憑依していて、ラスボスのような感じで出てきたのですが、わけのわからないまま気がついたら終わってました(笑)
またその男と神界に繋がる光の柱の前で対峙した時に、マーベイル座長のルディの声が聞こえて困惑しました。
侵略が起こった時も急に謝られたしちんぷんかんぷんでした。
セシリアとの恋愛の方は、先程も書いたように一連の流れの中で信頼→好意になっていきました。
先に好きになったのはジョセフィ。
早い段階で、男性から女性にアデューナの花を送る意味をわかった上でセシリアにプレゼントしましたからね!
何より、セシリアとの信頼を「美しい」と言っている人なので、わかる気がしました。
ジョセフィがいつもセシリアのことをよく見ていたので、自然と好きメーターは常に上がり続けていたのだとしたらニヤニヤしちゃいます。
セシリアもジョセフィから「自信をもて」と激励してもらったりしていたし…。
ただ素を出せるだけではなく肩を貸してくれる特別な存在になったということでOK?
特に告白して以降は2人きりになるとジョセフィからの甘いセリフも増えてきて良かったです。
告白シーンは「だったら言え。俺以外の男と恋なんか出来ないと」と自尊心たっぷりで性格が出てましたね。
キスシーンも「好きな女の息づかいが嫌いな男がいるか」とちょっと強引にくるのもキュンでした!
セシリアの不意打ちの言葉には弱いけど、基本は照れずに愛を伝えてくれるので嬉しいかったです。
でも、ジョセフィは元々国へ帰ると宣言していたので、全てが終わると有言実行します。
もちろん、セシリアに愛の言葉や誓いをたててくれるし心の繋がりはしっかりある前提です。
ノーマルエンドでは、4年という月日が経ち、ジョセフィは恋をしていた過去みたいな言い方なのに対し、セシリアは今も恋をしているみたいな言い方で、ちょっとセシリアの悲恋みたいになっていて悲しかったです。
ジョセフィの宿願だけは叶ったみたいでした。
トゥルーエンドでは、ジョセフィが自分の国を作って国王となります。
騎士団の名前をビルシャナ脳で「ゲンジ」にしていたのですが、正解でした(笑)
頼朝様、それなんて幕府?ってひとりにやけまくりました。
で、セシリアとの結婚も考えていて、それができる準備を整えて逢いに来てくれました。
定期的に手紙を書いたりしていたので、寂しさはあれど繋がりは確かめられていた感じかな。
他の男がセシリアに近づくことをすごく警戒していたし、愛されてるなって思えてすごく良かったです。
パケ男だけれど、特に真相が解けるルートではなかったですね。
まだセシリアが呪われていて嫌われている理由はわかりませんでした。
それから、母に憑依していた男は誰なのか。
その時に出た「デュクリオン」とは何なのか。
突然出てきたルディの正体はなんなのか。
この時は謎も多かったです。
Name:トビアス・ハーベック・フレイ
Age:18
Status:貴族
CV:小林裕介
没落貴族ハーベック家の当主で、天涯孤独の身。
しかも体が弱くて引きこもりがちです。
話し相手は雇っているキアくらいでした。
でも、憧れのへリングテール騎士団長と同じ場に立ちたいと、デュエルムへの参加を決意します。
トビアスルートは、各所で暗いイメージを落としているルクス教団との和解と目標とする物語でした。
トビアスは元々病弱で、初対面からゲホゲホゴホゴホ…とにかく死にそうでした(笑)
いや、キアがいないと絶対に死んでました…!
騎士になるまではもう何を喋っても面白くて、ギャグ担当なのかと思うくらい笑わせてもらいました。
セシリアが手を尽くしてくれたおかげで健康体になりましたし、ヘリングテール騎士団長やカリム騎士団長の教えで剣術の腕も上がっていきました。
本来のトビアスはとても前向きで行動力のある人なので、民を引っ張て行くような貴族の地位を持っているのもすごく納得でした。
それから誰よりも騎士になりたがっていて、特にヘリングテール騎士団長のことは崇拝していました。
騎士の教えである「正義を重んじる」ことを何より大切にしていて、相手にもそうあって欲しいと思っている節もあるんです(押し付けではない)
騎士の精神に惹かれていて、トビアスのそれを曲げない行動は随所に見られるので、ブレない人だな、ハートが強いなと何度も思わせてくれてかっこよかったです。
最初はズバッと本題に切り込みすぎてみんなヒヤヒヤしてましたけどね(笑)
また、恋愛関連でもセシリアの同じところに惹かれたり、お互いにギクシャクしてしまう元にもなりましたね。
個別ルートに入ると、思い切りよくルクス教団を探るためにいきなり聖都へ潜入することに!
行動力おばけさすが!
この潜入期間がスリルとドキドキがあってとても良かったです…。
トビアスと婚約者のふりをするんです!
素性がばれないようにはらはらしたり、婚約者として手を繋いだり、疑似新婚生活を想像してみたり、セシリアはすごくトビアスを意識し始めていました。
新婚生活を否定されると自分に女性としての魅力がないと気にするくらいで、それだけトビアスの隣にいたいのかなとニヤニヤしました。
で、ルクス教団は、穏健派と革命派に分かれていて、多くは穏健派で王家との諍いは望んでいないことがわかります。
カリム騎士団長も穏健派でした。
反対に革命派は武力行使も辞さない過激派で、セシリアの命を狙ってきたのはこちらでした。
それで物語が進むと雑魚がレイナート伯父、中ボスが姉クラウディア、ラスボスが母イザベラというのがわかります。
ルクスの教えで「呪われた王女」を厄災の月までに殺せとあったのを免罪符に、教団王の地位を手に入れるのが目的でした。
クラウディアに至ってはテミラーナの玉座もダブルで狙っていて、強欲だな~って思いました。
イザベラはこのルートでもよくわからないまま謎のまま消えてしまいますね。
また、トビアスのハーベック家は祖父がルクス教団の教団王であったことや、ルクス教団は過去に国王を暗殺した歴史などがわかってしまいます。
屋敷の地下には教団王の証の「闇水晶の指輪」が隠されていました。
トビアスや他の人が地下に行くと体調が悪くなっていたのですが、指輪に込められた祖父の記憶が怨念となって影響していたらしいです。
細かいところまで伏線回収されるので助かります。
事実を知ったトビアスは、騎士団を辞めると言い出したり、騎士としての責任の取り方をようとするんですよね。
「姫様をお守りします」ってシナリオ中に何回も言ってくれるので、凄く辛い現実を突きつけられて可哀想でした。
でも、今まで一緒に騎士をやってきた仲間とセシリアにトビアス個人を褒められて思いとどまるところは、絆を感じられて素敵でした。
どのルートにいっても共通章で培った信頼や絆が活きている展開がめちゃくちゃ好きです。
ですが。
セシリアのために、結局教団王になっちゃうんです…。
国王がクラウディアに毒殺され、次期国王になったセシリアを狙うのはわかっているので、ルクス教を抑えるために…なんですけど、見ていて苦しい決断だったなと思います。
(あと、厄災の際に光水晶を集める役目もやってくれました)
もうトビアスが消えてしまいそうなフラグを表情でばんばん立ち上げていくので、しんどいなと思いながら見ていました。
セシリアも不安を抱えていたし、そばにいてほしいと言ったんですけどね。
でも、トビアスの方も大切にしている騎士道を置いてでもセシリアのために動いたので、何にも代えがたいくらい本当に好きなんだなとわかって、萌え。
セシリア本人にも「姫様のために動く」ことは事前に伝えたことでしたけど、有言実行する行動力はやっぱりトビアスだなって思えてかっこよかったです。
守るためにわざと遠ざける男がヘキですけど、自分から遠ざかっていくパターンも嫌いではないですね…!
トビアスとの恋愛は糖度は低めです。
甘いシーンは終盤のスチル2枚くらいはありましたけど、トビアスがルクス教団王になっている間は離れ離れになるので、その時間を噛み締めることになりました。
離れている間にクラウディアがトビアスを落とそうとしていたお話も出てきたので、なおさら一緒の時間は尊かったです。
あと誰かくる→隠れる→距離が近いなドキドキみたいなのはたくさんありましたね(SUKI)
恋愛過程は相手のいいところに影響されている描写もあって良かったなと思います。
ノーマルEDでは、トビアスは屋敷を売り払ってルクス教特区に移り住みます。
騎士も辞めてしまいましたし、セシリアとの恋も実らないまま過去のものになっていてむなしい限りでした。
意味のなくなったルクス教団王の証の指輪を深い意味もなくセシリアにはめてあげるスチルは耐えられなかったです。
セシリアはまだトビアスを好きなので、何と言っていいか…。
トゥルーEDは、トビアスは騎士を辞めてしまいますが、ハーベック家の屋敷に戻って暮らしています。
騎士の精神のまま、真っすぐ生きることを選んだみたいでした。
まぁルクス教団王に一回なってしまったので、トビアス的に戻るべきではないと考えたのかなと思います。
あと、自分の屋敷にはそんなに頓着が無かったのですが、セシリアがシナリオの途中で父の話をしたかしてないかでトビアスの家族に対する考え方が変わります。
幼い頃に両親ともを亡くしたのでひとりぼっちで、親や家に対する一般的なものを知らずに育っているので、セシリアの言葉が届いていてグッときました。
同時に、一選択肢がめちゃくちゃに運命に関与していて軽率に選べないなと思いました。
先を見越して選ばなければ…!
トビアスは位も男爵から子爵になりましたけど、もっと上を目指してセシリア女王に相応しくなってから彼女を迎えに行くみたいでした。
トビアスの行動力があれば絶対に来てくれると思いますし、不安はないかな。
…でも糖度はやっぱり低いです!
もっといちゃついていいよ!
Name:ミラン・ヘリング
Age:25
Status:平民
CV:坂口周平
平民区のバラールモアで「ヘリング」という鍛冶屋をしています。
光水晶関連の装飾が専門ですが、依頼は無下にせず仕事に情熱を持っています。
多くを語らない不器用なタイプ。
騎士になることには否定的でしたが、ある理由から承諾します。
ミランルートは、主にミラン個人の事情を掘り下げていく内容でした。
ミランが騎士になったのは、育ての家族であるヘリング家の事故死の真相を探るためでした。
で、事故については平民の身ではできることが限られるから、騎士をやる代わりに手伝ってもらうという交換条件の元に成り立つ関係です。
ミランはThe職人肌で、無愛想です。
なので、最初のうちは利害しか考えていないのかな?と心配になりました。
でも、デュエルムに向けての特訓の中で相手のことを考えて料理を作ったり、仲間として大切に思っていると言ってくれたり、目的のためだけじゃない描写がたくさんあって良かったなと思います。
他にも、光水晶の代替品となるアルキム光石の研究をしたいというミランの頼みもあるんですけど、こちらは特に描写もなくそういえばあったね、くらいの話題でした(笑)
個別ルートに入ると、ミランを騎士団長に任命するのですが、そもそも騎士でいる動機が不純と言うことで、向いてないと辞退されます。
いつも1回否定するムーブを入れる面倒くささ(笑)
筋を通す人間なのはそうなんですけど、仲間の輪にいても「個人主義」と言われてしまうほどなので納得は納得でした。
マーベイル座の演目を使って他人の気持ちを理解しよう、みたいな時間まであってそれだけ根深いのかなと思いました。
自分が置かれている状況について、さすがに過去には気がついていなかったと思うけど、対人関係が職人仲間ばがりだったみたいですし、予防線とかもあったのかな?
この演技指導は結構面白くて、甘い展開まで演じてくれるのでそれはそれで美味しかったです。
しかもルート中かなり重宝します。
個人的には厄災の前に、ラディアンテイル方式で各地で光水晶を集めて回るときに役に立つっていう伏線回収つきなのが面白かったです!
普段自分のことを話さないからこそ、話してくれるようになったら喜びもひとしおという萌えもありました。
特に8月のヴォートという休暇で、海辺でセシリアと話していたシーンが好きです。
みんなもセシリアも大切で守りたい、今の生活を大事にしたい、騎士団長も引き受ける、とミランがデレまくりで最高でした。
セシリアも素直に喜んでいて可愛かったです。
この「素直に」というのがミランとの恋愛ではとても重要で、お互いに自分をさらけ出して理解を深めてやっと本物の恋人になれるみたいな展開でした。
口下手で自分のことを話さないミランと、立場的に猫かぶりをして本当の自分を隠すセシリア…似ているんですよね…(語彙力)
事故の真相については、ミランの養父の遺品の「アルス・バルジ」という光水晶からたどっていき、芋づる式に諸悪の根源に行き着きます。
そしてやっぱり母イザベラが裏で糸を引いているラスボスというね。
(=毎ルート、母に狙われるセシリア可哀想すぎ…)
それから、ミランは王族の血筋の人ということがわかります。
ミランの実父レフトラがマギリール家(男)とユベルヴェーグ家(女)の不義の子で、イサベラはその血を根絶やしにしようとミランを狙っていたんです。
もちろんある者がとり憑いている状態で。
実行犯としてレイナート伯父も関わっているし、もう王家はダメです。
現状、ミランの周りは死んでミランだけ生き残っているので、人が死にすぎていて悲しすぎました。
不運(ツイてない)どころのお話では無い…(泣)
しかも、犯人にたどり着く間に、ミランがイサベラやレイナートに操られて傀儡の王に仕立て上げられてしまったのもキツかったです。
ミランもお香や魔力のこもった指輪で正常じゃないし、何よりセシリアを無理やり従わせようとしたり、暴力的な行為をしたり…「いや、無しだわ」と思いました。
王位に着いたのも不正だったし、セシリアと政略結婚もさせられたし、王族関連はハッピーな展開の枷になって全然いいことがなかったですね。
まぁでもこの困難に立ち向かっていくセシリアや騎士団の仲間たちは何がどうしてもかっこよかったです!
ミランが他の人を頼るようになったのも成長を感じました。
そして厄災の前に「アルス・バルジ」が一説では愛の証として語り継がれていることがわかって良かったです。
血液関係のせいで不義の印みたいな感じだったのが、一気に産みの親たちにも愛されていた印みたいになりました。
ミランは家族をとても大事に思っているのに色々振り回されてしまった人なので、少しでも救いになっていればいいなと思いました。
この話を聞いた後に、セシリアに告白したのも素敵でした。
ぶっきらぼうミランが「一瞬も離れたくない」とか「あんたを愛さずには生きていられない」とか、マーベイル座の演目を超える甘いセリフを連発してきてクラっときました。
自分の意思ではないにしろ、1度傷つけてしまった相手なので、言葉に重みもあったし両思いになれたことが尊かったです。
でも、EDは何なの…?←
トゥルーEDは、厄災を超えてミランが全ての事情を公にし、王位を退きます。
罰を受けることも覚悟していましたけど、大きく何かあるわけでもなくて一安心(これ以上しんどいものはいらないです)
政略結婚も解消してセシリアとは普通の恋人になりますけど、もう結婚はできないねって話になって「うっ…」ってなりました(それはそう)
マシュウは「ミラン・ヘリング」と「ミラン・ファリス・マギリール」は別人だからセーフと言ってはくれましたけど…。
結婚もストレートにさせてくれないミランの身辺問題絶許って思っちゃいました。
でも、ミランは過去にはもう囚われていなかったので、私は幸せを祈って見守るしかなかったのだった…(The END)
ノーマルEDは、同じく厄災まできっちり片付くんですが、セシリアの親族もかなり亡くなってしまいます。
エルフ?が幽体離脱した後、母は廃人になって自死するし。
最終章で起きた火事の後遺症でレイナートは亡くなるし。
セシリアも火事の時に一生消えない火傷の痕を負ってしまいました。
しかもその痕を見るたびにミランが気にしちゃう…。
亡くしたものも多すぎるし、2人でいても悲しくなるし、愛し合っているのに何もままならないしんどいEDでした。
このルートでもルディとエリックが便利アイテムや謎パワーやらでセシリアを助けてくれました。
ルディは助けてくれた後に「やっと逃げられる」と言い、エリックは何気ない会話の中で「一緒に逃げよう?」と誘ってきました。
意味深すぎて、この時は背中が痒くなりました。
(別ルートでちゃんと伏線回収されます)
Name:アデル・ナレス
Age:20
Status:下民
CV:狩野翔
下民区サマリ村出身で、10人きょうだいの長男です。
穏やかでとても面倒見も良くで、同時に苦労も絶えない人です。
自分の身分を気にしますが、単なる卑下ではなくその弱点をわかっての発言も多く、かなり賢いです。
勉強家でもあります。
王女と下民の身分違いの恋物語はもちろんそうなんですけど、他にも困難を詰め放題した欲張りしんどルートでした。
その分、展開も楽しかったです。
アデルはどんな時も優しい人です。
しかもとても勉強熱心で、家にあった「夜明けのソルム」という本以外は読み書きできなかったのがみるみる頭脳派へと成長してゆきます。
この本の主人公がアデルとリンクしていて面白かったです。
また、高価な薬「サピエンティア・メディカ」を作るための薬草「サピエンメティカ」をもっと手軽に採れるように改良したり調合したり、厄災用の食料を育てたり、有能すぎる…!
騎士団長になってからも、経験豊富な他の騎士団から学ぼうと交流会を提案するし、めちゃくちゃ意欲的でした。
本当にぐう聖。
そして、凛々しいと言うよりは可愛い系なので、見ているだけでめちゃくちゃ癒しですし、少しのことで照れてしまうシーンは萌えまくりました。
手が触れてしまって、あっ…みたいな(ベタ)
でも、欠点とまでは言えないけど弱気と頑固なところもありました。
騎士としての勤めを全うできなかった時は「俺なんかが…」と自信の無さを言葉にしてしまうと助けてあげたくなりました。
セシリアに危険が及ぶような状況では、自分がどうなっても全く意見を譲らないのが基本でしたね。
セシリアも頑固さには結構手を焼いたみたいでした。
アデルにも危険な目にあって欲しくないので、お互いに相手のことを思いやってのよくある相違ですね。
乙女ゲームをしているな~と思いながら読みました。
個別ルートに入ると、もうファンタジー色全開。
神との根比べ、知恵較べ、戦いとストーリーのスケールがものすごいことになりました(笑)
7月に強制的にデュエルムに出場することになり、直前にイサベラとセシリアからアデューナの花を下賜されます。
イサベラは他のルートではラスボスとしてセシリアを狙ってきたわけですが、ある者=ウォルンタール神がのり移っていました。
そして、花を送ったあとからアデルの身体を乗っ取って、セシリアを狙い始めました。
目的はセシリアの中に眠る「神殺しの剣」(額のアザの正体もこれです)
厄災の日にウォルンタールの力が一番強まるからということで、そこまで大人しく待っていればいいものを!
しょっちゅう出てきて好き勝手してくれちゃってプンスカが止まりませんでした。
アデルはウォルンタールがやっていることの記憶があるので、全部自分のせいにしてしまうし。
セシリアもアデルが辛い目にあっているのは自分の中に剣があるせいと考えていました。
アデルが弱気になる度にセシリアが立ち直らせていたし、ウォルンタールが暴れてもアデルが何としても押さえ込もうとしていたし。
相手を思う気持ちがどんどんと主従関係だけでない絆として感じ取れるようになるのが良かったです。
自分を後回しにしがちな2人だからこそお互いを支えようとすることがお互いの希望になっていることが完全に相思相愛なんだよなぁ…。
同時に、2人に幸せになって欲しい気持ちも出てくるけど身分もウォルンタールも邪魔で今すぐは無理というのがしんどいかったです。
凄まじいシナリオ、そして恋愛過程が尊い…。
セシリアは困難に直面しても冷静でしたし、アデルを1度も「下民」として見たり扱ったりがなくて良かったです。
カルナップ王亡き後はとても前向きに、権力を分散することを実行して行ったし、より一層賢くて好きでした。
アデルは騎士になった時から守りたいとは思っていたけど、一連のセシリアを見てもっと守りたい気持ちが強くなったし、そばで一緒に幸せになりたいと思ってくれていたのは嬉しかったですね。
自信がなかったときは「幸せな結末が欲しいね」だったのが、終盤では「あなたのそばにいられる幸福を、絶対に手放したりはしない」に変わるのは感情を丸ごとやられました。
セスアデ尊い(語彙力)
一緒にいるために、ウォルンタールをアデルの中から追い出す方法を探すのですが。
神様関連の情報は全部ルディがポンポン提供してくれて胡散臭くて仕方なかったです。
全てのルートに登場する「アンドレス王と調査団の記録」という失われていた文献も、軽く失敬して持ってきたよ、って感じでした(笑)
厄災の対策とかが書かれているものなんですけど、このルートでは厄災の日に「ウォルンタールが引き起こす災いから逃れる方法」があることまで言及されましたね。
聖書かなにかなの?って思いましたけど、ルディの正体共々、わからないまま終わってしまいました。
で、最後の方は、神界へと続く光の柱の前で頂上決戦でした。
ルディがくれた便利アイテム「闇水晶」のおかげでウォルンタールと神殺しの剣を神界へ送り返しましたが。
アデルが目を覚まさず、起きても記憶障害が残る未来が確定して、私の心が死にました。
幸せはどこ…?
ノーマルEDは、直近1年の記憶が戻らず、セシリアとの関係もゼロからやり直していました。
聞き覚えのあるセリフが出てきて悲しくて泣きそうになりました。
でもセシリアは前向きで、アデルとの恋愛もこれから再びできそうな感じでしたので希望はありました。
トゥルーEDはまずED曲の流れ方がずるい!
アデルが目を覚ましたところで曲がかかって、記憶がまだ戻らないアデルにセシリアが「私の騎士になって」とお願いするところでテロップが流れ始めるんです。
感動の最終回かな、ノーマルとは別の意味で泣きました。
そして後日談では、セシリアがテミラーナの王政を廃止して議会政治に移行していました。
アデルと関わったことで、気づいて取り組んできた努力を実らせているのが凄かったです。
結果的に自分たちの身分も近づけて対等に恋愛ができるというのも抜かりない…!
アデルがアデューナの花を送って、セシリアが下賜した分のフラグもちゃんと回収されています。
ラストには恋人になるための告白シーンを見られて感無量でした。
キスシーンも10秒”も”待てなかったアデルが可愛くて最高でした。
ところで、エリックもウォルンタールに何回も殺されかけていたんですけど、なにか恨みでも買ったんでしょうか。
というかWho is Eric?
本人も記憶が無いから、真相究明が待たれました(じれた)
Name:キア・ネルティ
Age:14
Status:ネルティ養育院出身
CV:山本和臣
幼い頃に記憶障害を発症し、1日経つと忘れてしまうしまいます。
なので、重要なことは木札に書き留めています。
あとはトビアスの屋敷に出稼ぎに出ています。
攻略キャラの中では初期情報が一番少ない子でした。
キアルートは運命枠+物語の核心に一番近いルートでした。
攻略制限も無くポンと置くものじゃないと思いました。
そして、神々のいざこざに巻き込まれて、全体的に悲運どころでは無いって感じでした。
まず運命枠については、キアは昔からセシリアを一方的に知っていってたんです。
赤ちゃんのころ、事故で「アルス・アデューナ」という光水晶が体に刺さってしまいました。
それから6歳のころ、流行り病にかかってしまいました。
その時に飲んでいた薬と光水晶の効果で魔力を持つ人間になります。
(もう何が起こっても驚かない、笑)
また魔力があることで「記憶共有」という脳力で過去を見ることができ、幼い頃のセシリアを夢に見て守りたいと思うようになりました。
でも、記憶障害のせいで全部忘れていたんですよね。
「忘れたくない」と何度も言っていたし、木札のメモ以外に自分の聖典にメモをしていたくらい強い気持ちで、物語を読み進める中でだんだんと今のキアが同じ気持ちを抱いていく過程が泣けました。
「守りたい」も幼い子が抱く感情としては早熟すぎる気はしましたが、まぁ今のキアが過去の自分の気持ちを具体的に汲み取ったのかな?
セシリアを「特別」という言い方をいつもしていましたけど、こちらも当時は恋愛の意味も入ってないんじゃないかと思います。
元々感情を表すのが少ない子だったみたいですし、日記やメモにも「気持ち」書いていませんでした。
でも、セシリアと一緒に過ごすうちに改善されてゆき、感情も体験の一部としてキアの成長に繋がるのがすごく素敵でした。
毎日日記の冒頭に「セシリアの騎士になる」って夢を書いてた時は、考え方が変わったんだと思えたし、何よりキアの意志がこもっていて良かったです。
ヒロインより年下のキャラはなかなかストライクゾーンに入らない私なので、キュンとするシーンなどはあまりありませんでした、ね…(ごめんね)
好きな方はめちゃくちゃ好きだと思います。
ちょっと照れた顔でハグしてるスチルとか、キスしてるスチルとか色々ありました~!
でも、記憶障害が治ってない時期に未来の自分に向けて手紙を書く日課がめちゃくちゃ好きでした。
時々セシリアへも書いていて「○○な時のセスへ」とどんな時もセシリアを思っているのが伝わってきました。
一番好きなのはタイトルのない手紙ですね。
内容は、(特別の)「ぴったりの言葉、見つけた。愛してる」って…!
感情が爆発しました。
それから核心についても、キアは「記憶共有」で初めから全部知っていたみたいでした。
そもそも記憶共有は、セシリアとキアが手を繋いだ時にウォルンタール関連の魔力で発動した超能力?でした。
キアは昔から使えていて、セシリアの夢を見ていた時期に、セシリアの中に神殺しの剣「デュクシオン」があるというのも気がついていたんです。
宿主を「鞘」として、魔力を食い尽くしたら次へ、という形で今まで受け継がれてきてしまったみたいでした。
元々ウォルンタールの剣なんですけど、長い間誰かしら人間が持っているのはなんででしょうね。
宿主になった人は短命ですし悲運と言ってよいのでは…?
それで、キアの記憶障害が治ってからは、命懸けでセシリアから剣を引き離そうとしてくれます。
めちゃくちゃセシリアが大切なのが伝わってくるし、騎士としても立派でかっこいいんですけど、勝手に進められてもうちょっとやり様はなかったのかと思ってしまいました。
デュクシオンを自分の中に移すって…根本的解決にはなってないんですよね。
神々が関わっている時点で、人間にできることは限られているのはわかるのですが…。
結果は同じになったとしてもトビアスやアデルみたいに譲歩や事前通知がある方が私は好きですね。
セシリアのことを好きなのに悲しませるのをわかっていての秘密ムーブは、ダメ絶対。
(感情の爆発を返して)
それから、悪党3人組ですが(笑)
やってる悪事はいつもと大差がないのですが、途中でクラウディアが国王になるという手違いも起こって国政も一番大忙しでした。
他ルートでもそうですが、本来はセシリアが国王になる運命なんです。
なのでクラウディアは不正をしたんですけど、毎回毎回選王の儀をくじで決めるていたらいつかそうなるよねって納得でした。←
王様をくじで決める…もうそれは「王様ゲーム」なんよ…。
いつも通り、クラウディアにもなるべく穏便に対応していましたが、まさか悪政に対してセシリア側が革命をやるとは思いませんでした。
しかも描写が少ないので、結構サクサクと手軽にはじめて終わってしまって、さすがにご都合主義だなって…。
物語の辻褄は全部あっているんですけど、スケールの大きなものほど簡単にやってしまえている感じで、事の重大さが伝わりにくいなって気持ちでした。
悪党たちは全員ウォルンタールに利用されたと言えばそうなんですけど、どのルートでも罰を受けても死んでも特に許す気になれなくて…。
でも全編を通して悪役に徹しているのはいっそ清々しかったです。
ノーマルEDは、デュクシオンを宿したキアはウォルンタールと共に消えてしまって戻ってきませんでした。
セシリアは、辛い気持ちを隠すのばかりが上手くなってしまって。
いっそ記憶を失くしてしまえたらいいのにと考えてしまいます。
共通章で「キアが忘れても私が覚えている」と言ったのも崩壊寸前でしんどかったです。
セシリアが草原でひとり、涙しているスチルを見て「拭うのはキアしかおらんのよ、仕事して!」って思いました。
トゥルーEDでは、少なくとも半年以上キアは帰ってきていませんでしたが、悲しみのルードもなく、騎士たちとキアの帰りを待っていましたね。
そして、突然キアは戻ってきました(笑)
神界に行っていて、カルムント(ルディ)のおかげで帰ってこれたそう(もう何が起こっても驚かない、2回目)
デュクシオンを渡すのと引き換えにしたらしいんですけど、全然わからなかったです(笑)
終わり良ければ全て良しEDってことでいいのかな。
神様を相手に生き残っただけで強運ってことでファイナルアンサー…?
ジョセフィ、トビアス、ミラン、アデル、キアの全員をクリアするとルートが開放されます。
「スラペリアの丘」というタイトルが選べるようになります。
選択肢はないですが、隠し攻略キャラとしてエリックと恋愛ができます。
スラペリアは神界の地名なのですが、人間界の似た場所にエリックが名付けたゆかりの地です。
寝転んで空を見上げて風に愚痴を流す…そんな場所なのですが、最終的にここがセシリアとの大事な場所になるのが熱かったです。
一番気になっていたエリックの正体ですが、ルクス神でした。
元々は人間の王様で、亡くなってから神界へ行き、カルムントに育てられ「ルクス神」となりました。
2千年前くらいに、素性を隠して一国の王として振る舞い、人々を導いたことで語り継がれ、やがて光の神として信仰する「ルクス教」もできました。
この世界では、人々の信仰が神の魔力の強さになるので双方にとって大切なのですが、ウォルンタールの土地でルクス信仰が興ったために、後々まで引きずる神と人間を巻き込んだ大きな諍いに発展してしまうのがこの物語でした。
エリックはウォルンタールの封印に巻き込まれてしまって、千年眠って記憶を無くしたけど、だんだんと思い出していく感じでした。
(勝手デュクシオンが人間に宿っているのもウォルンタールこのため)
物語の半分くらいは今までの総集編なんですけど、エリック視点で彼がその時どんなことを思っていたのか知ることができるので、エリック好きにはとても嬉しい内容でした!
いつも飄々とした態度だけど、実はジョセフィの言葉が刺さって記憶が無いことを気にしていたり、神だからセシリアに忠誠を誓う騎士になれないためジョセフィ達に嫉妬していたり、色んな彼が見られます。
嫉妬して拗ねてるのは可愛かったですね(キュン)
恋愛過程も丁寧で、エリックの真ん中にセシリアがいついていくのが嬉しくも切なくて感情がぐちゃぐちゃになりました。
切ないのは騎士になれないのもあるんですけど、神と人間で見える「世界が違う」というのをずっと気にしているのが悲恋感が漂っていて胸が締め付けられました(褒めてる)
セシリアも自分の騎士団より、思いがエリックに傾いている感じなのになぁ、ままならないなぁってじれもしました(私が)
でも、ウォルンタールが本格的に暴れ始めてからは恋愛どころじゃなく悲惨でした。
人間を道具にしか思っていなくて、自分の力を強めるために神罰として厄災を起こしてテミラーナ国中を蹂躙する場面は見ていられませんでした(泣)
セシリアはエリックやカルムントが庇護していたので生き残ったんですけど、国民の1/3が亡くなったのは無理すぎる…。
絶望感がとんでもなかったです。
ウォルンタール絶許。
しかも、セシリアは自分の騎士団のメンバーが1人ずつ死んでいって全滅しますし。
血縁者たちは元々ゲスい性格であったり、強欲であったりが確定されていましたし。
一気に色んなものを失いすぎて可哀想でした。
ジョセフィの「自分の誇りのためにやった」が悲しすぎました。
でも、セシリアが悲しみから立ち上がる強さを持っているのは他のルートを見ていてわかっているので、立ち上がってくれる安定感と、もうしんどいめにあって欲しくない気持ちとで私はすごく複雑でした。
で、後半は舞台が神界に移ってラグナロクかな?っていうくらい神々の戦いが始まって、ポカンでした(笑)
でも、良いこともたくさんあったのでプラマイゼロかな?
セシリアはベネティーの協力で神界に行くんですけど、死んだはずの国王やヘリングテール騎士団長、自分の騎士団に会えるんです!
みんなはカルムントの加護で神界にこられたんですけど、ご都合主義でもなんでもいい!
セシリアの悲しみがひとつ減って安心して泣きました。
それから、神界に逃げ込んだウォルンタールをおったエリックともお別れをしたのですが、まぁ当然会えます。
エリックにだけ邂逅一番に抱きついて喜んでいたので、ああもう好きなんだなって確信できてニコニコできました。
エリックに関しても神界に行ってからの方が甘いシーンも増えて、その都度萌えましたね。
普段から「ハグして」とか冗談とも本気ともわからないことを言ってきてずるかったのですが…。
本気になったらもっとずるかったです!
「神の祝福」を口実にセシリアにキスしたり、手を繋いで一緒に添い寝したり、めちゃくちゃ行動に出るようになってきて好きでしかなかったです。
「違い」についてもセシリアの言葉に耳を傾けて、だいぶ緩和したんですけど、ウォルンタールをどうにかするという目的の前に根本が変わってなかったのがやっぱり切なかったです。
エリックは元々、目の前で困っている人を見過ごせないので、テミラーナ国をセシリアが統治できるようにすることや、セシリアが幸せていることを優先していたんだろうなと思いました。
でも、テミラーナ国はぐちゃぐちゃで、ウォルンタールに勝てる算段もなくて…。
状況的に恋愛に集中できなくて、少し残念でした。
最後はちょっと急展開でしたけど、ウォルンタールvsそれ以外のほぼ全員で戦って、その過程で時間が過去に戻って人間の世界を作り直すことになりました。
2千年をやり直しは規模がとんでもない…!
セシリアも元の世界に帰りますけど、全ての記憶をなくして帰ることになりました。
でもエリックとのお別れのシーンは悲しくなかったですね。
2人の「約束」があったので、果たされない果たされないと言えど、果たすんだろうなとフラグが見えたので。
それからまた、序章の展開が繰り返されます。
でも、今まで問題になっていた呪い、信仰、身分差など、ほぼ全てのハードルがとっぱらわれた穏やかな世界線になっていました。
そこで16歳になったセシリアに、人間になったエリックが会いに来てくれて幕を閉じました。
再会したのはスペラリアの丘で、セシリアもちゃんと記憶を取り戻したし、エリックも今度こそセシリアに騎士として仕えることができるし、同じ世界を見ている者として恋人になれるし、終わり良ければ全て良しでした。
個人的にはなんだか盛り上がるべきところで冷静になってしまって、熱狂的にはハマれなかったですが…。
何が起こっても驚かない精神が仇になった説…ありますかね。
新しい世界線ではジョセフィ達も記憶が無いし、以前の世界と立場も変わっているんですけど、ステラ小冊子では最終的にセシリアの騎士になってましたね。
全滅→記憶なくして蘇る→再会…セラムンの最終回かな?
感想を書こうにも、説明しなければいけないことも多く…イマイチ伝わりにくいものになってしまいました。
かと言って知らずに読んだ方が意味不明すぎてもダメだし、書かなすぎても自分の備忘録の意味もなくなるし…。
良い書き方ができず申し訳ないです…!
物語としては、THE・ファンタジーで、ルートによっては神話のような感じもしました。
タイトルから想像できるような、王道の騎士と姫のおとぎ話ではないかな。
世界観は細部まで作りこまれているがために説明する用語が多くなりがちの印象ですが、慣れたら何とかなると思います。
広げた風呂敷は必ず元に戻す、気迫を感じるような伏線回収の仕方をしている印象でした。
規模が大きいほどちょっと処理が雑なところもありますが矛盾はないので安心して読めました。
同じ出来事があっても解決の仕方が違いますし、全然飽きなくて面白かったです。
個人的にはドハマりまではいかないですが、とっても楽しめる作品でした!
次回はツイツイのまとめ記事です。
ではまた👋
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