BUSTAFELLOWS SEASON2-バスタフェロウズ シーズン2|ネタバレ感想

この記事は、バスタフェロウズシーズン2(続編)の感想記事になります。

こんばんは。
いつも弊ブログをご訪問頂きありがとうございます。

久しぶりのブログ更新となってしまいました。
音沙汰がなく、ご不安にさせてしまった方がおられたら申し訳ありません。
更新速度が遅いだけで、ブログの休止や閉鎖などは全く考えていないのでご安心ください!

如何せん時間が無くて、ゲームをプレイする時間はなんとか確保して生きてますが、ブログ記事を書く時間まではなかなか手が回っていない状態です。
ついでに記事を書くために色々と自分の意見をまとめる思考回路も回ってない…!←
ですので、めちゃくちゃマイペースになってしまいますが、もし良ければこれからも更新しているのを見つけたら立ち寄っていただけると嬉しいです。

さて、前置きが長くなりましたが、待ちに待ったバスタフェ2をプレイしてきました!
今回もバスタフェ色全開!
めちゃくちゃ楽しくプレイした上で、自分の思ったことや良かったこと、合わなかったことなど自由に書きまくっています。
なんでもOKな人向けかも…?

大丈夫でしたら、参考にしてください。

プラットフォームNintendo Switch各種/iOS / Android
メーカー文化放送エクステンド
発売日2022年5月25日
CEROC(15才以上対象)
シナリオminetaka
イラストすめらぎ琥珀
キャスト近藤唯/KENN/細谷佳正/吉野裕行/福山 潤/白井悠介/石川界人/他
公式サイトhttps://joqrextend.co.jp/extend/bustafellows2/
敬称略
プロモーションムービー
オープニングムービー

あらすじ

誰でも、答えが欲しい。
誰が悪いのか、何が誤りなのか。
そして、罰すべきものは何なのか。
この世界の形を保つために、物事は白と黒に分けられる。
白と黒の間に目を向ける者は、苦しみ続けるだけ。
誰もが心の中では分かっているはずなのだ。
物事は、二つに一つだということ。
白と黒。表と裏。光と影。
良いニュースと、悪いニュース。

そして、変わるか、終わるか。

公式サイト

システム

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能)
フロートチャート
選択肢又は未読箇所までのジャンプ
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示×
ヒロインボイス
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)
ステータス(パラメータ)画面×
アイキャッチ×
フォント変更×

前作では、不便だった部分が改良されてさらに遊びやすくなっています。
例えば、選択肢の表示中にセーブができませんでしたが、今作は可能になりました。
大きいところだと、フロートチャートも実装されています。

引き続きで、時限式選択肢や端末での通信画面も出てきます。
通話画面は発信者の顔も表示されたり、グループ通話もできるようにアップデートされています。

また、Switch版、スマホ版でそれぞれにSPECIAL EPISODEがあります。
Switch版では視聴の為に同一アカウント内に、前作「BUSTAFELLOWS」のデータが必要となります。

世界観とヒロイン

物語の舞台は、アメリカ、東海岸に位置する大都市ニューシーグ。
様々な人種、国籍が入り混じり、ユニークな発展を遂げた街。
アメリカ各地や外国から、新たなスタートとして多くの人がやってくるが、その中には不法移民も多いことが問題となっています。
急速に発展した分、歪みも抱えている印象です。

テウタ2
ヒロインはフリーライターのテウタちゃん。
時間を遡ってランダムに他人に転移する能力を持っています。

前作では、様々な正義の入り乱れるニューシーグで「何が正義なのか」をプレイヤーに問いかけるような視点でシナリオを一緒に駆け抜けました。
自分なりに答えを出したり、はたまた悩みすぎて回答がでなかったり、プレイした方ひとりひとりが色んな楽しみ方をしたのだと思います。
今回のキャッチコピーは「変わるか、終わるか」。
まるで白黒の2択をハッキリさせんとばかりの文言が並んでいて、またテウタと一緒に立ち向かってゆきます。

ネタバレ感想

Attention

以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

共通章感想

共通章は、5人の内の誰かのルートのハピエンを迎えた状態+前作の真相を知っている地点からスタートです。
前作のネタバレも含まれるので、未プレイの方は注意してくださいね。

バソアルトでニューシーグのキャンベル州検事が何者かに撃ち殺されてしまうシーンから始まります。
シナリオを進めていると、普通にキャンベルがTVに出てきたりするので「え?」ってなるんですけど、全てが解き明かされるのは真相ルートになります。
というか、時系列的には個別ルート→共通章冒頭の出来事→真相ルートです。
映画のような演出も入っていて、グッとバスタフェの世界観に引き戻されました!

今回は共通章から前作の続きで、5人の内誰かと付き合っている状態で進行されます。
内容的には、ルカとの和解とネルーダファミリーのボス・グエロを無実にするパートです。

ルカとの和解については、恋人になったキャラがそれぞれのやり方でテウタの背中を押してくれます。
1の真相が明るみになったことで、テウタもルカも以前のような関係には戻れなくなるんですけど、2人に話すきっかけを作ってくれるのが恋人の彼。
誰ルートにいってもちゃんと恋人しててキュンします。
その中でも私が一番好きなのはやっぱりモズの行動でした。
ユズが亡くなったことが確定した後、テウタが72時間そばにいてくれて、6秒間キスをしてくれたそうです。
話すのが苦手なモズらしく、同じことをしてくれたし、その72時間の中身が1週間でも1か月でも何でんでもそばにいてくれる…最高の彼氏してて尊い~ってなりました。
あとクロちゃんの、いい言葉を与えるだけでなく、ちゃんと事実を理解しつつテウタの背中を押そうとしているのがとっても良かったです。
わたわたしながらも頑張って伝えようとするのが可愛いかったです。
他の3人ももちろん好き。
ちゃんと自分の言葉でテウタを支えていました。

ルカとの和解シーンも涙無しでは見られませんでしたね。
大好きだった兄がルカを傷つけて、その兄をアダムが葬ってしまって、テウタは事実を知らなかった…何回考えてもどうしていいかの答えが出ない事件です。
テウタもどうしていいかわからないって言ってましたしね。
でも、誰が悪かったとかじゃなく、話すことでテウタとルカになっていくのが心の通じ合った友達であり家族なんだなって思いました。
真相ルート前の状態には戻れないけど、これからも2人が続いていけるんだなって確信が持てたので、もうそれだけでお腹いっぱいになりました。

それからグエロの件。
父が亡くなって、ネルーダファミリーのボスとしてバソアルトに帰ってきたグエロ。
ギャングの落とし前的な感じで人を撃ち殺し、依頼でリンボが弁護しなければならなくなります。

でも、みんなは協力するけど、モズは乗り気ではないんです。
検死官として死に近い場所で働いているからこそ、裏社会の人間の命への価値観が自分には納得できなくて、苦手みたいです。
本当に嫌がっている雰囲気が随所に出ているました。
でも、リンボたちを仲間として思っているからこそ、手を貸す「理由がない」なんて言ったのかなって思います。
納得できる理由があれば助ける気はあるぞってことですもんね。

それでまたリンボとモズの橋渡しをするのがヘルベチカっているのがずるい~!
ヘルベチカの隙間産業は大好物です!

マフィアのボスではなくて、グエロのことをひとつの命だと考えての結論の出し方はさすがだなって思いました。
「誰であっても勝手に判じてはいけない」と「誰にも悼まれない死に怒りを覚える」という両者の意見。
そして今作の真相での「見過ごすことに慣れてしまわなくてよかった」という表現、繋がってますよね。
世のため人のため自分のためにちょっと良いことするフィクサーの仲間らしい形で、最終的にはモズもグエロの件に協力してくれて個人的に凄く好きな展開でした。
というか、テウタの能力とモズの申し出がないと完全に詰んでたので、色んな意味で命拾いした気分でした。

ハリーアンドキースのアルバイト・ウォッチャーやインフルエンサー・ユノなど、新キャラも続々と登場します。
ウォッチャーはこの時点で一番胡散臭かったですね(笑)
凄腕の情報屋ってことですけど、死人の声が聞こえるなんて、超能力をほのめかしてくるし、謎が多かった(この時は)

ユノはテウタと一緒に仕事をすることになります。
紙から電子に書籍が移行する中、なかなか変化に慣れないテウタが、ユノの連載を書いていきます。
あまり仕事風景などは出てきませんが、割と仲良くなるのが早くてびっくりでした。
フィクサーの面子ですら、前作の共通章を丸々使って仲間になったくらいなのに、しょっぱつからユノは金曜日の幼馴染み会に参加したり、テウタに親身になるシーンもあったりと特別仕様だった気がします。
尺の問題、なのかな…?

それからグエロのオファーと忠告。
7年前のバソアルトの火事に、父の代のネルーダファミリーが関係したのではないかと睨んで、テウタにファミリーの過去を探らせます。
廃工場が燃えて、ニューシーグにいるはずのない人たちが大勢無くなってしまった事件の真相を洗うことで、真相ルートへと繋がっていく伏線になっていました。
また、グエロは「大事なものを多く持ってるといつか選択を迫られる時が来る。大事な人を守るか、正義を守るか。どちらかを選ばなければ、どちらも失う」と経験談を教えてくれます(フラグ)

スケアクロウルート感想

スケアクロウ2
Profile

Name:スケアクロウ

Age:23

Status:裏社会のボス?

CV:白井悠介

インターネット上で有名な自称裏社会のボス。
自身の過去のトラウマを克服中です。
自分のやったことを受け止めた上で、二の舞にならないようにネットの友達を心配しています。

スケアクロウルートは、SNSの闇に切り込んでいくような内容でした。
現実世界でも問題ですし、何より、私もSNSは毎日使っていますし、耳の痛いお話だったなと思いました。

また、バスタフェ2のテーマ「変わるか、終わるか」…こちらは新キャラであるローフォドックを止めるためにテウタが変わっているかどうかがキーになっているようでした。
彼の考えを変化させられるかどうかで、テウタの命運が決まる、敷いてはスケアクロウのエンドも決まる、って感じでした。

クロちゃんは、前作でのコンスタンティンに所属していた頃に、自分の技術を誇示したことによって関係の無い人が亡くなってしまったという経験がありましたよね。
結果が目に見えるまで気がつけない悪意。
自分にも悪意があると気がつけたクロちゃんはまだまだ良い方で、何の気なしにSNSの書き込みによって誰かを傷つけている、無自覚で無責任な悪意がある。
怖いって思うことなく、興味本位で平気でなんでもできてしまう…みんなやってるから。
そんなネットの歪みをルート中で何度も指摘されてハッとなりました。
私の何気ないツイッターの呟きにお 置き換えたとして、深く考えずに書いてることって多いなって思いました。
誰かを傷つける悪意なんて思ってもいないけど、もしかしたら…があると思うと気をつけねばって改めて考えさせられました。

幸い、クロちゃんやテウタは悪意が「怖い」という考えができる側です。
特にクロちゃんは、やってしまった側でもあるので余計にね…。
でも、それは消せない事実だからと受け止めた上で自分の二の舞にならないようにローフォドッグを気にかけていたりもして、クロちゃんがとても友達思いで優しくて面倒見のいい子すぎて心が洗われました。
自分だって拷問されたり、父が撃たれる偽動画を見せられたりして、トラウマなのにね(涙)
セラピーしてるとはいえ、クロちゃん自身も完全に平静な心ではないし大丈夫かなって思いました。

そしてなぜ、そんなにも画面の向こうの顔も知らないローフォドックを気にかけるのかと言うと「自分と似ている」から。
経緯は違えど、2人ともひとりぼっちの時間を過ごしたことがあるんですよね。
(ローフォドッグは現在進行形)
クロちゃんも、朝起きる理由を何でもいいから探していた時期なんかもありました。
だからこそローフォドッグの孤独な気持ちが痛いほどわかるんだろうな~と。
でも、フィクサーのみんなと出会ってテウタと恋人になってクロちゃんが変わったからこそ、昔の自分に手を差し伸べるような感じでローフォドッグに手を差し伸べてるのかなって思うと、また前作をやりたくなってきますね(不思議)
自分のやったことは消せないけれど、残ってるからこそ同じことを起こさせたくないし、悪意で辛い気持ちになる人を出したくないし、とクロちゃんの誰かを思う気持ちが強く出ていたと思います。
クロちゃんは、せめてもの罪滅ぼし…なんて言ってましたけど、シュウやヘルベチカの反応を見ていると誰も彼も、顔も知らない友達にそこまでしないってのがわかるので、とても凄いことをやっているんだよ~ってよしよししてあげたかったです!
いつも照れ隠しなのか、自分のためにやっている風に言いますけど、どうみたって周りの人を大事にできる優しさの塊なんですよね、クロちゃんって。
本当にいい男だと思います。

しかし時すでに遅し。
このルートで削除対象の動画をまた公にして、ニューシーグアカデミーの女子生徒が傷ついてしまう事件が起きたのですが、辿っていくと犯人はローフォドッグでした。
やばい動画を消す側にいたんですけど、メンタル的にもきつい仕事で、数々のブラックな面を目にして変えようともがいたけどできなくて、自分が生きる意味を失ってしまったんです。
1人で足掻いても何も変わらないというのが悲しいですし、ずっと苦しかったんだろうなと思うと泣けました。
動画の内容がフラッシュバックして夢にみてしまうそうですし、管理する側のSNSの闇まで見せてくれるバスタフェって勉強になるぅ(えげつない)

で、ローフォドッグは、雇い主であったクストス社のCEOを捕まえて世間の興味を引き、100万アクセスを超えたら自害する動画を生配信して、アクセスした人たちみんなの悪意で自分が死んだと言いたかったみたいです。
ほぼほぼ最終手段って感じですね。

彼が犯人だというのは、早い段階で気づいたのでゲーム性やスリルとかはどうしても前作より薄かったです。
新キャラに何かしらがあるというのはどこもそうなので、仕方ないのですが。
でも、ローフォドッグのしにたいという考えを変えていく会話は面白かったです。
テウタの言葉に全てがかかってるんです!
再放送を利用してローフォドッグに別の方法を提示するか、彼のやっていることに意味は無いと説得するか…。
言わずもがな、終わりたがっているローフォドックを止めて、クストスの闇を公にする希望が見えると事なきを得てハピエンに行くことができました。
今回の悪意に対して、正面から正論をぶつけても動画を撮られてSNSに晒されてしまったシーンがあるので、テウタ自身も自分の行動を多少なりとも変えないといけないのがゲームのテーマに沿ってますよね。
実際にはバズった方が正義という風習自体は変わらないので、ちょっとむなくそですけど…ここでも解決の難しさはひしひしと感じられました。

ハピエンの方では、誰も死なずに事なきを得ます。
ちょっと急展開でしたけど、ローフォドッグが自主する前に、再婚した彼の母の家族を訪ねて行き、幸せを邪魔しないように立ち回るところは素敵でした。
まぁ終わり良ければ全て良しです!

スケアクロウとテウタの2人については、恋人として順調に絆が深まっている感じでした。
テウタの一緒の気持ちでいてくれるところが好きとクロちゃんが言っていたように、2人で過ごしている時は楽しそうでしたし、幸せな時はお互いにもらい泣きしそうでしたし、すごく仲睦まじくて可愛かったです!
離れていても、同じものを共有していたかのように普通に接していられる存在って素敵ですね。
自分を一番わかってくれている意味もあるし、ひとりぼっちだったクロちゃん的には「2人で」というのがとても大切なんだろうなと思いました。
これを言ってテウタの父にも気に入ってもらえてて、クロちゃんはどこに出しても良い彼氏なのは間違いないですね(確信)

2人のシーンは相手のことが好きって言うのが常に伝わってくるし、同じ事で悩んでいてユノに全く同じ惚気をしていたのも印象的でした。
テウタは意見が違ったら喧嘩すればいいと思ってるけど、クロちゃんは嫌われたくないし穏便にいきたい…見事に真逆の思考を持つカップルなんですけどね(笑)
私はクロちゃん派だなと思いつつ、ずっと見守っていたいカップルだなって思いました。
クロテウ尊い…。

恋人としてデートしたりハグしたりチューしたりよりは会話が多いですけど、ハピエン後は結構甘くて良かったです。
海外旅行に失敗したからと、ニューシーグ内で海外の雰囲気を味わう旅行をするんです(笑)
その中で「私が先に死んでも他の人を好きにならないで」ってテウタが言うんですけど。
もう既にクロちゃんにとってテウタは朝起きる理由だし、他の選択肢はないんだよなぁ…。
「俺に朝をくれた人」って言い方がとても素敵で、キュンってしました。
実際、クロちゃんはテウタのことを好きな「自分」を好きになれて凄く救われていると思うし、辛い思いをしてきた分そのままずっと幸せでいて欲しいですね。

でも、BADへいくとクロちゃん…またひとりぼっちになるの?
また、毎朝起きる理由を探さなくてはならないの?ってなって、こんなのメンタル壊れるわって思いました。

ローフォドッグの説得に失敗してテウタが撃たれて亡くなってしまうんです…。
しかも助かったと見せかけての、突然のお別れはきつすぎ。
演出も相まって、スマホの画面にテウタの死亡時刻6時59分と、スケアクロウボイスの全肯定アラームが7時に鳴るのとで…感情はぐちゃぐちゃ!
明日からまともに目覚ましが使えなくなりそうです(爆)

結局、SNSの闇が大きすぎて1、2人が何かしたところで変わらないというのが言いたかったんだと思いますけど、それにしたってエグエグエグな展開でした。
これは引きずりました…。

リンボルート感想

リンボ2
Profile

Name:リンボ

Age:28

Status:悪徳弁護士

CV:KENN

雑誌のイケてる弁護士ランキングにもノミネートされるほどの人気弁護士。
今は事務所を大きくすることに邁進して忙しい日々を過ごしています。

リンボルートは、個人的にはモヤモヤして終わりました。
恋人としてのリンボとのシチュエーションはとっても甘くて、凄く良かったんです。
裁判パートも楽しかったです。
でも、時々言ってることに共感できない…。
そしてシナリオ中の出来事なり思想なり結果なりについても、頭ではわかるんですけど腑落ちなかったです。

今回のシナリオは、担当する裁判から弁護士・リンボとしての信念や考え方を垣間見つつ、法廷での本当の「悪党」を暴く内容でした。
ジャッキー・フランコというギャングの一人だけど、ファミリーの事業には関わっていない人の弁護をリンボは引き受けます。
検察側はジャッキーを使ってギャングを引きずり出そうとするんですよね。
リンボは弁護でそれを華麗にかわしていって、悪徳弁護士って言われるだけの活躍をします。
確かに世間の目には、ギャングの一人を守っているように見えますが、「誰にでも正当な裁判を受ける権利がある」というのがリンボの考え方で、ちゃんと自分の正義を貫いているのが相変わらずかっこよかったです。

グエロといいジャッキーといい、リンボの依頼人は法はグレーと黒ばかりですけど、法廷で身勝手に天秤にかけていいものではない。
裁定する側の正しさも天秤にかけられている。
犯罪者の人間性を頭ごなしに否定するのではなく、グレーゾーンの中で何がマシなのか…リンボが優秀なのは法律に照らし合わせつつも他人の立場に立って考えられるからなのかなと思いました。
「わかろうとする人でありたい」というテウタのスタンスもうまく自分の中に入っていて、テウタに影響を受けたリンボって感じで前作から脈々と繋がっているのも良かったです。

「正当な裁判を~」については、グレン・ミルベリーの裁判の展開が面白いし色々考えさせられました。
正当な裁判を受けられず、冤罪で獄中死した父の復讐で関係者3人を殺害した犯罪者です。
法は犯していますけど、ただの凶悪殺人犯にしていいのか。
弁護人や証人や警察が犯罪者をでっち上げたのに、ブラックホーク界隈にいた父よりも明らかに法曹界や警察関係者に優位性があるんですよね。
グレンは自分で完璧な弁護をしたにも関わらず陪審で一級犯罪者にされてしまいますし…。
リンボはグレンを無実だとは思っていないけれど、人間的とはかけ離れた差別的裁判を何か変えたい…リンボの思いは叶いませんでしたが、ハピエンでは復讐だけに生きてきたグレンが死刑までの短い時間だけ人間らしく生きるので100%最悪なだけではなかったと思いたいです。
司法の薄汚れた部分がまだまだ多くて、リンボみたいなフラットな人って珍しいのかもしれませんね。

でリンボの揺るがない正義の根底にあるのが「法は公正であるべき、同時に、人が人のために使う時、その法は人間的であるべき」という教えなんですけど。
教え自体はいいのですが、教えた人が今は悪党で私はモヤっとしました。
先輩であるマシューズ判事の言葉なんですけど、この人は今回の黒幕な上に、男としてクズなんですよね。
フランコファミリーと繋がって少年犯罪の補助金で儲けていたし、ヴァレリーが浮気相手にされていたって過去もありますし…。
その人の言葉をリンボが頼りにしているのが、うーん。
仕事とプライベートは別とは言え、自分の姉を傷つけたことがあり、尚且つ今もあわよくばを狙っているのがわかっているのに…私だったらそんな人の言った教えを大事にはできません。
でも、リンボからしたら憧れの人だから、変わらないままで欲しいのが一番なんでしょうね。
あとまぁ、リンボはちょっとでも自分の過去を否定したら、今まで自分で決めてきた正義はなんだったの…ってなっちゃう立場なので、簡単なことではないし辛いのはわかります…。
ナヴィードといい、マシューズといい、いつもリンボの親しい人の中に悩みの種が落ちてるのが可哀想。
憧れのマシューズも、好きだったマシューズもいた、と割り切るヴァレリーとリンボは強いなって思いました。
私はできないです。
この件で唯一良かったのは、ヴァレリーがめっちゃ姉をしていて、リンボがめちゃくちゃ弟をしていたところくらいかな…。

でも、リンボはいつも姉さんとは反対を行きますよね~。
職業もそうですし、テウタに選んだ水着もそう。
そして多分、若い時から姉さんの恋愛のごたごたを見ているから「愛は、愛だけで、完璧でなければならない」って言葉が出てくるんだと思います。
リンボの「〇〇だけを愛してくれる人じゃなきゃ」というのはわかります。
そんでもって、リンボとテウタにとって相手は「魂の伴侶」だから一緒にいなくても生きていけるけど、リンボがテウタのいない世界では生きていけないのは前作でわかってますよね。
お互いに同じことを思えるのは素敵なことだと思いますし、依存とかもない自由度の高い恋愛をしていて2人の世界観だなって思いました。
前作の「愛を感じ始めている」が、ハピエンでは「完璧な愛」なってるって思えるんです。
お互いに話したいけど話せない、不安定なまま恋人をしている時間が長いルートでしたので、2人にとっていい形で終わったのは幸いです。

リンボがテウタに合鍵を渡すかどうか、ロサンゼルスに仕事の拠点を移すかどうか、答えが決まっているのに不安で誰かに相談しているのは可愛かったし、フィクサー全員が2人のことを心配しているそぶりがあるのもにやけちゃいましたね。
それに隙あらばしょっちゅうイチャついているリンテウは可愛くて好きでした。
キスの回数が他のルートより圧倒的に多くて甘かったです。

でも、個人的に恋愛観?に共感はできなかったですけどね。
自分に当てはめるからいけなのでしょうけど、不安がなくても近くにいたいし、結婚して一緒に生きていきたい思います。
一緒にいなくても~は正直寂しいだけだと思います(お子様思考ですいません)
リンボは離婚裁判には関わらないし、後輩のリカルドの結婚式のスピーチも断るし、形式的なものが合わないのかな~。
なので、リカルドの意見の方が好きでしたね。
相手が一緒にいない未来は想像できなくて「結婚は通過点」って言っていたのですけど、めっちゃ地に足が着いていてしっかりしてます。
正直、リカルドを選びます。←

BADでは、リンボが弁護士資格を失う…って状況になって自分以外の大切なものを失う1度目の死を迎えるんです。
ナヴィードコースかなって一瞬頭を過りましたね。

そんなリンボにテウタは甘えてもいいよってしてるんですけど、愛はそういうのじゃないと言って別れてしまうんですよね。
テウタは議論することに意味を見出す人だから、何もせずに終わるのはダメだし、何よりテウタのリンボを好きって気持ちを置いてきぼりにして勝手するのはいけないと思います。
テウタに粋な渡し方をしたピンキーリングも取っちゃったし。
今のリンボに「生きる力」と「慰め」必要だけど、テウタに同じものになれないから、一方的にテウタに負担をかけないためのリンボの優しさなのかもしれませんけど、テウタは目の前で「やだ」って泣いていたぞ…。

「完璧な愛」ってその状態以外は違うってことですから、ちょっとでも欠けたらダメになる危うさがありますよね。
BADではいとも簡単に崩れてしまって、リンボと付き合っていくのってもしかして大変なんじゃ…って思いました。

ヘルベチカルート感想

ヘルベチカ2
Profile

Name:ヘルベチカ

Age:27

Status:美容形成外科医

CV:吉野裕行

ニューシーグで人気の美容形成外科医。
現在は自身のクリニックは休業し、総合病院の医師として務めています。

ヘルベチカルートは一番しんどいけど、今作で一番シナリオが面白いルートでした。
家族の問題、職場の問題、恋人との問題、全部でヘルベチカの周りの人への愛情深さや弱さを感じられて良かったです。
何より包み隠さないヘルベチカに好感度が爆上がりしました。

まず、前作の真相で、サウリ先生の正体を見てから、ヘルベチカはテウタのためにずっとサウリの愛情を否定し続けていました。
自分もテウタの家族であるアダムも金継ぎのように「美しい」で片付けられてしまう存在で、特にアダムのことはサウリが法的に悪ではなくても許せない部分だと思います。
テウタはサウリの愛情と価値観が別々に存在しているのが理解できないけれど、サウリを否定することは誰かがゾラを悪く言うのと同じこと。
だから、ヘルベチカのためにサウリを否定しないことを決心していてすごくかっこよかったです。
いつかヘルベチカと結婚…って可能性も口にしていたけれど、サウリが今よりもっと近しい存在になったらと思うと並大抵のメンタルではやっていけない気がします。
それだけヘルベチカのことを考えているんだなって、めちゃくちゃ愛だなって思いました。

アリーさんはこのことは知らないけれど、ヘルベチカとテウタが付き合うのは苦労するから反対なんですよね。
経験則からのアドバイスだったからそういう相手を選んじゃう遺伝子なんでしょうね。
シドの「柄物を着ると戦闘力が上がる」ってアドバイスをヘルベチカが聞いてるし、似たタイプなのかも(笑)
でも、後述する事件をみると、ヘルベチカがテウタに振り回されて苦労するタイプらしいので、幸せのために無理しない程度で頑張ってと思いました。
普段と逆なのはエモいです。
(ちなみにシュウはヘルベチカのことをマゾって言いました笑)

それからヘルベチカクリニックでの問題。
レネのという一番優秀なスタッフが母親になったことでチーフ候補から外された、とクリニックを訴えます。
訴えはわかるけど、ヘルベチカがスタッフを平等に見ていることや、クリニックの未熟な点を見直す機会になったと前向き思考なのがかっこよかったです。

働く女性のキャリアと子育ての問題と、他人事では無いお話で、でも自分ではこれという答えも見つからなくて難しかったですね。
ヘルベチカは落ち度はないのに改善案とか持ってきてくれるし、そんな恵まれたホワイトな職場めったにないのにそれでも特別扱いを望むのか、とレネには少々疑問がありましたけど(小声)
でも、私は子どもがいた事がないから本当の大変さとかは実体験がないけど、環境の変化が女性に不安や負担を与えることはすごくわかります。
なので、ヘルベチカが女性差別だと取られてもおかしくない状況の中、レネも含めたスタッフ全員を平等に扱ったまま、全員を守ったのは本当に尊敬しました。

そしておまたせ、今回の一大事は、ギャングの薬を売るフィールドに土足で入ってきた一味です。
フアナという悪党が出てくるんですけど、この人は正真正銘の悪で勧善懲悪が成立するので、解決した時はスッキリ爽快でした。
一般人に運び屋をやらせて平気で消すという極悪非道さですし、警察にも手が回っていて詰みですし、テウタが優しさを利用されて汚い世界に巻き込まれるので本当に命を削って読み進めたスリルがあって楽しかったです。
製作スタッフはやっぱりヘルベチカにドSですね。
前作に続いてまたげ~するシーンがあって「どうしてもさせたいんか!」って思っちゃいました(笑)

でも、1つだけ気になる点があって、テウタの性格がガバガバになっている気がしました。
誰とでも仲良くなれるし、お人好し、という美点がフアナに付け込まれる隙になったのですが、よく知らない人に連絡先や住所などの個人情報を教えるかなと。
テウタは賢い子だと思っているので、相手が与えてくる情報が少ないのに聞かれたことを軽率にペラペラしゃべっていて違和感しかなかったです。

まぁそれは置いておいて、ヘルベチカはテウタの美点が好きですし、最後までずっと肯定し続けてくれるのが嬉しすぎましたね。
フアナに脅されて怪我をしたり、運び屋をさせられたり、本当に酷い目に逢うのですが、テウタが自分と卑下する中「僕の好きな人を悪く言わないで」って言葉はグッときましたね。
ヘルベチカはテウタが受け入れてくれるから自分を好きになれたと言っていたので、ヘルベチカでいられるのはテウタがいるからなんでしょうね。
ルートでは「依存症」と出てきて、確かにテウタが「ヘルベチカ」と呼んでくれるのに縋っている感じもありましたけど、フアナから逃げている間はヘルベチカがいつもテウタのことを第一に思っているのが伝わってきてキュンしました。
いや~激重の愛っていいですね。

ハピエンの方では、テウタの心臓に一番近いところが欲しいからとプラチナのロングネックレスをプレゼントするのはヘルベチカだなって感じでした。
性格上嫉妬するから、テウタには自分を思ていてほしいけど、自分はそれよりももっとテウタを思っていたいというジレンマに苦しむ恋をしていくってなかなかだと思います。
もちろん幸せなことの方が多いのが前提でね。
だからこそ、前作Bパートでの他の女の口元をペロリしたころにテウタも嫉妬していて、自分は同じなんだとわかったときはヘルベチカは嬉しかっただろうなと想像に難くないです。
趣味もセンスも全然合わないのに気持ちは一緒って本当に素敵CPだなって思いました。

というか見抜いてマゾといったシュウもどんだけ家族(フィクサー)のことよく見てるの、大好きなの?(それはそう)

BADの方は、ヘルベチカの弱さが全開になってよくない方の「依存症」EDでした。
フアナから逃げているときに「頑張らなくていい、逃げ出したい」と正直な気持ちを聞けるんですけど、テウタが運び屋をやらされて失敗したときに、自分の腕の中でテウタが死ぬ恐怖に取りつかれて、逃げる気持ちの方に振り切って薬の依存症になってしまいます。
テウタはヘルベチカが自分を怖がっていると思って、忘れるように待つんですけど、アニメイト小冊子まで読むと、依存症を治すどころか飲ませてましたね。
ゲームのEDで暗転した時に嫌な音(自傷?)も聞こえましたし…。
テウタは彼が消えてしまうことを恐れてヘルベチカでも二コラでもいいからとにかくそばにいたいと生かそうとしているのかな?
でも、ヘルベチカはテウタが呼ぶ「ヘルベチカ」依存症でもあるから呼んでくれるのを待っていて…。
なのに小冊子の最後の一文で「二コラ」って書かれているのをみた時は本当にしんどかったです。

そして何より吉野さんの演技力が凄すぎて本当にヘルベチカが怖いんです(褒めてる)
小冊子の方をみると薬の幻聴=テウタ=依存症にまで酷い状態でしたし、その後もう一度BADをみたら、本気で震えました。
やばいけど、そういう意味ではこのBADも好きでした。

シュウルート感想

シュウ2
Profile

Name:シュウ

Age:29

Status:殺し屋を殺す殺し屋

CV:細谷佳正

リンボと変わらず仕事で組みつつ、現在は殺しの仕事は引き受けていない模様。
煙草もやめています。

家族が自分の全てと言ってもいい男シュウ。
今回のシュウルートも、前作同様に家族愛に満ちていて温かかったですね。
いつもは素っ気ないシュウが隙間隙間に愛情深さをみせてくるので、ずるくてしょうがなかったです(SUKI)

テウタがシュウの気を引こうと、会話で「気になる?」と聞き返したり、ユノと仕事で仲よくしているアピールをしてヤキモチを焼かそうとしたり、あの手この手と仕掛けるのですが、いつも答えは「別に」。
かと思えば、テウタのことをかわいいな~と思っているであろう時は「……」にフッっと笑う声が入っていて頭を抱えました。
ユノの話をしたときは「俺以外に選択肢あんの?」って逆襲してくるし、もう序盤で私の語彙力は尽きました。
めちゃくちゃ付き合ってるし、めちゃくちゃ恋人してるし、シュウテウ尊い…しか言えなくなりました。
その他にも案件多数で、SAN値が潤いました。

テウタのことが好きだからこそ、「できるだけ死から遠い場所にいて欲しい」。
そのために自分が死に近づかないようにしているし、テウタのためにシュウが変わっていくのをみると端々から愛されているのが伝わってきてシュウにはキュンしまくりでした。
もうキラー・キラーでいた時のように「(俺のこと)嫌いになる努力」はさせないんですね、ニヤニヤ。

家族についても言わずもがな大切にしているんですけど、お師さんとヤンだけだったのが、フィクサーやテウタとその家族にまで広がっていて、テウタ父がシュウの酒の好みを聞いてきた話はめっちゃ食いついてきて可愛かったです。
テウタがニューシーグトゥデイの電子版ブランドのファーストラインナップに選ばれた時は、タクシーで寝落ちした彼女の代わりに親御さんに報告してるし、ホント見せつけられました(褒めてる)

ルカに対しても、職務中にギャングを撃ち殺してしまったことに対処してくれてイケメン彼氏でしたね。
話をきいて、グエロに根回しをして…。
「ルカはお前の大事な人間だろ?だったら、俺にとっても同じだ」…セリフから何からかっこよすぎました。

で、近いからこそ話したくないこともあるときは、心配はするけど自分以外の家族に話を聞いてもらえるようにするんですよね。
シュウはテウタ自慢をヤンにしているし、ヤンが話したくないことはテウタに聞いてもらってるし、全員可愛い。
行きつけの店で食べたカルボナーラがテウタの好きそうな味だったから、作り方まで調べたとか萌え転げましたね。
ヤンは単体のスチルまであったんですけど、完全に#彼氏とデートなうに使っていいよの絵で笑っちゃいました。
カルボナーラ作って本当に使うけどいいの?←

それから、このルートではシュウの実父も出てきます。
メキシコでもっとも危険な麻薬カルテルのギャングだったレイは、潜入していたDEA捜査官のジョーイと仲良くなったことで真っ当な世界を見て、ファミリーを裏切ってでもジョーイに協力し始めます。
同時期にタイラ(お師さん)ともいい関係になるのですが、シュウをギャングの子どもにしたくなかったから姿を消して一人で育てたそうです。
お師さんの愛情深さがまた聞けてジーンときました。
でも、ジョーイは正体がバレて消されてしまい、レイは濡れ衣をきせられて刑務所に押し込められてしまいます。
そこにDEAのキムが、自分に協力するなら~とレイを「ファロン」という別人として出所させました。
真の目的は、キムがギャングを利用して薬で大儲けすることで、邪魔になったジョーイを消し、今度は用済みのレイを狙ているという状態でした。
(また金の亡者が相手かよっと…)

キムをとっちめる過程でファロンがレイだとわかるのですが、レイの暗殺に巻き込まれてレイもシュウも1回死んでしまうし、テウタも死にかけちゃうんですよね。
その悲劇があったからこそ、「俺の傷は、お前の傷」って名言も出てきたし、シュウとテウタがお互いに傷つけないようにしようという約束ができたのですけど。
シュウが死んでしまった事実はテウタの中に残るし、今作は能力を使うことに否定的なのに使っちゃったし、ちょっとキズが残るのが気がかりでしたね。
シュウ的にはテウタは強いから変に心配してないと絶大な信頼の言葉が出てくるので、大丈夫なんでしょうけど…。

シュウも突然父親が現れた衝撃や、慕っていたファロンに嘘をつかれたことに落ち込んでいたみたいですけど、そこはヤンがフォローしてくれました。
ヤンってオキーフ一家の家族として何の差もないですけど、本人はちょっと一歩引いているところが前作からありましたよね。
だからこそ俯瞰で見れていると思う場面も多くて、以前はシュウを守ろうとしていたけど今回はオキーフ一家のために自分がやれることをいつもこなしてるのが愛だなって思いました。
私はヤンにも幸せになってほしいので、そういうルートがほしいな…。

ハピエンに行くと、レイは病気で亡くなってしまうのですが、シュウが最後に「親父」って呼んでくれて嬉しかっただろうなと思います。
聞こえていないとシュウは言ったけどちゃんと届いているはず…。
レイの臨終の時にシュウは「もう怖くない」と言うんですけど、自分の中に誰かが入ってくるのが今までは怖かったみたいです。
恐れていることは怒るし、どんな幸せもいつか変わってしまう…過去の経験から染み付いちゃったんでしょうね。
でも「たくさん失った分、たくさん手に入る」、父の言葉通り、父を失うけど大事な家族=テウタがいるから、とレイを見送ってあげたのは思わず泣いてしまいました。

その後もシュウは素っ気ないは素っ気ないんですけど、自分が気にする素振りを見せたらてテウタは「花の咲いた」笑顔で笑うかな、とか水面下で色々考えていて可愛かったです。
家族を大事にはしているけど、素っ気ないのはギリギリ振り込ませないバリアだったのかな…。
それがとっぱらわれて最後のキスシーンで「お前は、俺の世界を満たしている」だもんね…完全に自分の中にテウタが生きてるんだろうなって感じでシュウの愛がまた深くなった気がしました。
どこまでも乙女ゲームさせてくれる男シュウ・リン・オキーフはやっぱり沼ですね。

BAD EDはシュウが死んでしまって、受け入れられないテウタは何度も何度も時間を遡るのですがシュウが戻ってくることはなく…。
時間を遡りすぎてシュウとの思い出もどんどん忘れていってるのが辛すぎました。
シュウが死んだことも忘れてるのはもうアウト。

ステラ小冊子まで読むと、ヤンが弔い合戦をしてくれていたけど「死ぬのが今日だった」でテウタ共々あっけなく終わってしまいました。
お師さんもシュウも煙草を吸いながら思い出してくれる人がいなくなってただの絶望ED(泣)

モズルート感想

モズ2
Profile

Name:モズ

Age:26

Status:検死官

CV:福山潤

法医学研究室の研究員であり、検死局の主任を務める検死官。
後輩の指導に苦悩しています。
また、とある事情からブルーメドウズの恩師の家に通っています。

※モズルートの感想は大変に荒れていますが、私の推しです。

もうこのシナリオはダメでした。
諸々の事象を作るそもそもの設定が私の感性に合わなすぎました。
そして派生していく、要素が詰め込みすぎていて拾い方が急ぎ足な点、キャラクターの行動・言動が納得できない点、納得できない点についてなんでキャラをそんな風に動かしたのか・扱ったのか受け入れられない点…ホントに色々。
モズを推しているからこそ、荒れました。
下記のはもう愚痴と感想とで半ばやけくそになってます。

モズルートのシナリオは何本立て?ってくらいスケール大です。

まず、モズの大学の恩師で親代わりだったアーチー先生の死に際について、本人の尊厳を優先して死ぬ時まで「眠る」ことへの賛否。
モズは立場上、人の死に近いところにいるので死生観が問われがちですが、今回もかなり難しい選択でした。

モズは先生のやり方をじ/さ/つだと思っていて、大反対します。
両親がいなくて、幼い頃から大人として振舞わなければならなかったモズにとって先生は唯一自分が子どもに戻れる安全地帯ですし、甘えられる場所。
26歳にもなってと思うかもですが、先生曰く「大人になるスピードはみんな同じ」なので、子どもでいる時間もみんな同じはずです。
モズは年頃の時に子どもでいられる時間が少なかったから、残った子ども時間を今も消費しているんだと思います。
だから、仕事でダヒとなかなかうまくやれないこと、恋愛でテウタとすれ違ってしまったこと、モズが疲れるといつも親代わりの先生に相談しに来ていました。
また大事なものを亡くして、残される側になるなんて寂しいに決まってますよね、わかります。
それに、やっと両親とユズの死の意味を見つけたばかりなのに、立て続けに大切な家族が消えゆくなんて…普通にしんどい。

でもモズはちゃんと先生の意図に気がついて大人になるんです。
死は続いていくものだから、モズの中で続いていく先生の死を先生は見越していたんですよね。
両親の黒い袋を思い出したくないって言うモズに、痛みにのたうち回ったり、何もかもを忘れている自分を思い出させるのは酷だと思ったんじゃないかな。
だから静かに眠ってまま生きて、死ぬことを選んだと私は思いました。
モズも先生を看取るシーンでは、残されるのではなくて先生の死と共に生きていけると言っていたので、寂しがるだけの子どもは卒業したんだと感じました。

すぐ続けざまに、両親の亡くなった事故現場に行って先生の教えの通り「死を身近に感じることができたなら、その分だけ生は鮮やかに映る」を実践していて良かったです。
黒い袋ではなくてやっと両親が死んだんだって受けとめられてました(涙)
だからこそ、ハピエンの最後のシーンが凄く眩しくて尊く思えて噛み締めちゃいました。

それから、モズが何かの命を救うきっかけを作る側になって起こった諸問題。
アーチー先生の活動を手伝って、法の目をかいくぐって動物たちを治療する闇医者活動をします。
そこで、モズと同じセラピーに通っているヤーラという女性も一緒に活動するのですが、ヤーラ関連は最初から最後まで問題ずくめできつかったです。
モズがヤーラと知り合ってしまったのを私は心から再放送してほしい…。

そして、テウタとの関係。
順調に恋人してるけど、お互いに知らないことが多いから、知りたい。
そのためモズルートでは「話す」ことが大事になるのですが、間にヤーラ問題を挟んでしまって、紆余曲折しまくりでモヤモヤしまくりでした。

テウタが、モズに対して寂しいと思ったり、ヤーラのことについてどうしていいかわからなかったり、起こってしまうモヤの元をたどるとだいたいが「モズの初動が悪手だった」なんです…。
モズは、検死局の検死台の上にある死とただ向き合ってきましたが、シーズン2では検死台のくる前に助けられるならきっかけをあげたいと思っています。
ヤーラ個人に思い入れがあるわけではないですが、今回の救いたい命はヤーラでした。
モズがセラピーで出会ったヤーラの話を聞いてあげた(闇医者した)ことで彼に依存してしまい、セラピストよりモズを頼りにするので、モズはヤーラがセラピストに心を開くように軌道修正します。
主治医に任せるのが一番、というのはモズ自身もわかっていました。
でも、モズにも命を助けたいと思う正義があって、放っておくことはできなかったのかと。
結果的には実害が出るので、成功とはいかないわけですが…。

シナリオを始めたら、モズがヤーラに出会って話を聞いたのがデフォルトなんです。
選択肢次第で回避とかもできません。
何か起こったら「モズの初動がダメでした」で説明がついちゃうシナリオって何なのでしょうね(私は無理)
メタしてる予約特典CDの中でも、ヘルベチカの「あれはモズの自業自得だと思いますよ」って台詞までご用意があるし、公式も確信犯です。
推しルートでシナリオの設定が腑に落ちなくてつらいです。

でも正直、ヤーラの病気ネタはいじれないけど同情はしてないです。
シュウ風に言うと「頭がイカれている」重度の精神疾患もちで、不安定さや異常な行動が怖かった、が本音です。
中でも特にキレ散らかしたのは、ヤーラがモズの愛を手に入れるためになりふり構わなくなったあたりです。
テウタの取材メモを盗んでリリース前の記事にパクリ疑惑を付けるし、嫌がらせのクレームを出版社にいれてくるし。
テウタの容姿や格好に似せて、パライソガレージやら検死局やらにまでモズを求めて来るようになるし。
「病気」の一言で片づけていいの?ってくらい気持ち悪かった…。
そもそもモズがはっきりヤーラに「君に愛情は感じない」「友達」って言ってるし諦めて…!
乙女ゲームで付き合ってるのに横槍女はいらんのよ…可哀想なモンスターになるだけだから…。

テウタは違和感を抱えつつも、相手が病気だからどうしていいかわからなくて、なかなか内心をモズに言えないのですが…。
ヤーラのことでテウタが嫌な気持ちになる理由は無いので、モズはもっとテウタのことを1番に考えて…となっちゃうわけです。
…心底言いたくない感想でした。
お互いに相手のことを断言できるくらいの強い信頼関係があるし、モズがテウタのことを大事にしてる描写はちゃんとあるのになんで反対の感想が出てきてしまう展開になるのか…本当に悲しい。

持論ですけど多分、モズとテウタでヤーラの見え方が違ったから拗れたのもあるのかな?
モズは動物たちの闇医者をやってるようにヤーラにも闇医者をやっていたから、モズからだと両方とも分けてだてなく「患者」なんだと思います。
一方でテウタは、動物たちは取材対象の一部でもあり、患者にも近いものだったはず。
でもヤーラは闇医者仲間の女性で、テウタの患者ではないですよね。

なので、途中で「ヤーラにもっと優しくして」とモズにため息をつかれて、聞いた方はむかっ腹が立つ(笑)けど、モズからしたら「患者」を診る闇医者の共犯者だから、テウタも自分と同じものの見方をしてると解釈してたのかなと思います。
でも、モズでさえも手探りで闇医者をしているものをテウタがすぐにわかったなんてならないですし、話をしないといけないけど「(どうしていいかわからないな、)はぁ」ってなったんだと思いたいです。←

ちなみに、モズに「ヤーラのやばさに早く気が付いて」と言うのは禁句だと私は思ってます。
理由は、モズにとってはヤーラが「患者」だから異常行動は病気のせいだし、アーチー先生の教えで人が人の真似をするのはいけないことではないから。
先生の「困った時は大人の真似をしなさい」「大人になったら好きな人の真似をしなさい」…とっても素敵だと思います。
真剣に(闇)医者の目をしてるモズも、先生の教えを実践してきたモズも否定したくないし、モズにも今までの自分を否定してほしくないです。
だから、ヘルベチカが、アレックスが、ヤーラのことをテウタに忠告したのはファインプレイに見えました。

で、みんなが自分にできることをしているなら、やっぱりモズもテウタも早く「話をする」のが良かったと思います。
けど、はたから見たら先述のようにヤーラ問題が間に挟まっていて、いつも通りに身動きが取れてないように見えたので難しかったのもわかってあげたい…。
話をしてないことで、テウタに起きてる実害を知らないからモヤるセリフをモズも言っちゃうし、モヤモヤが積もり放題で、シナリオの中盤は楽しくなかったです。
(だってその状態になった根本原因はモズじゃんって推しに向かって思わないといけないとか、なんて拷問デスカ、禿げる)
お互いに知らないことが多いね、もっと知りたいねって言ってるシナリオだからこういう細かいところでも知らなかったが出た上、タイミングも悪くてモズテウのムードもわるくなってしまって悲しい限りです。
モズテウはテウタがワースト1馬鹿でモズがワースト2馬鹿のスタンスのCPだし、一緒にいて両方とも馬鹿になっちゃったんだ…と自分を納得させました。

けど、割と自分のアンサーも気に入らなくて、モズの「テウタのことはわかる」と「テウタの前では馬鹿になる」の両立が難しくてモズの性格がガバガバにされているって身もふたもない事も思ってしまいました。
(できれば推しをハッピーな気持ちで推したいので1回くらい逃避も許して…)

解決した後に、テウタが謝罪したのも「???」になりましけど…。
病気が悪くて「モズは悪くない」、モズは命を救おうとしているけど、自分は自分の感情でいっぱいいっぱいだったから子どもでごめん、ってことかな?
このルートでは、拗ねたり寂しかったり、それ自体はいいけれど、そればかりなのは子どもって意味だと思うので。
ただ、「モズは悪くない」をモズが肯定しちゃったのはダメ。
「テウタの前だと僕は馬鹿になる」…つまり年相応じゃなくなる…子どもになる。
なっていいけど、仲直りのシーンは甘えるところではなかったと思います。
色んな意味で「僕もごめんなさい」が定石、だと後で気がついてたらいいな…。
モズは死人ばかりでなく、生きている人とたくさん関りを持つようになって、相手を傷つけないように発言を選んだり、その場で言えなかったりとタイムラグが発生するようになっていますが、他人より遅くなっても気が付ける人だから、信じてます…。
(というか、そもそもなぜモズが弱体化したみたいになっているのか、腑に落ちないが)

…すでにくそ長いですけど、もう少し書かせてください。

ハピエンにしろBADにしろ私にとっては関門があったんです。
どちらに行こうと避けられない、「モズがDV男のフリをしている」のを見せられるのがキツイ。
ヤーラがモズとテウタを別々に監禁するっていう最悪な暴走をしてしまって、テウタの居場所を聞き出して助ける作戦として言葉でフリをしただけですけど、推しがしてるのを見たくなかったですね。
需要のある界隈にいってもろて…。

しかも、ハピエンに行っても結局ヤーラは見捨てる形になるし、BADはテウタが亡くなる結果になってしまうし、なんとも言えない気持ちになりました。
セラピストが深入りしすぎるなって忠告したのに、ヤーラにも「闇医者」しちゃったのはモズの頑固者な面を表したかったのかもしれないですし、過去にモズが救えなかった命に対してまだ尾を引いているって言いたかったのかもしれませんけど…。
どちらのEDに転んでも、またモズの初動が~になるので、本当に設定が憎たらしいです。

でも、クリア後のEXTRAで、私は少し救われました(というか自分のメンタルを楽にしたかった)
ダヒが以前とは変わったモズをみて「やっと本来の先輩になった」と言っていたんです。
このセリフから、モズの「病気が治ったら人は本質に戻る」という言葉をモズに当てはめてみました。
そうしたら、モズは病気ではないから、両親の事故の日からモズは強制的に本質のままでいられない環境に放りこまれたを病気の部分に置き換えると、モズらしくないところはこのせいだった、ってできます(やけくそ)

で、変化の過程にずっといたのがテウタ。
テウタという主治医に出会えてしっくりきたから、モズが変わろうと思えて、そして省みたりしたからこそモズも本質が戻ってきたのかな、と。
なので、作品テーマの「変わるか、終わるか」とモズルートのタイトル「Best Reflection」、自分を最大限省みることで、今が気づいて変わるタイミングだったんでしょう。
言いたいことまみれですが、タイミングがあったことは幸いなことだと思います。

実際ハピエンでは、リンボやシュウが、モズが最近あいつ(テウタ)に似ていると言っていたので、大人になったから好きな人の良いところを真似てるんですよね。
「テウタといると人のいいところがたくさん見えるようになる」って素敵な関係だと思います。
モズの変化が客観的にわかるので、なんとか続きまくった負の流れにも意味は見出せました。
それに、ハピエンの最後の最後にはテウタと一緒にいることは当然では無い、「幸せの意味を忘れずに、生きていけますように」と大切なことに気が付けた本来の優しいモズがいたので、もう大丈夫だと私は信じます。

信じるので、公式は私が良いモズテウの供給を待つことを許してください(モズ風)
ちなみにいい話に持って行ったあとでアレですが、モズのEXTRAはなぜかモズとベチカ、テウタとダヒに分かれていて絶望もしました(笑)
ビーチバレーでもするんかい!
EXTRAはCPをみるものじゃないの?
他の人はみんなCPでいちゃついてましたよっと!

可愛いモズテウの供給が足りません、タスケテ。

大変に激辛口になりましたけど、今作のモズのスチルはめちゃくちゃ綺麗なのが多かったですし、モズに萌えるところもたくさんあったので、後付けですけど荒れるばかりじゃないです。
何回も「可愛い」って言ってくれてキュン。
忙しくても音を上げないモズが、疲れてテウタの部屋で寝落ちちゃったのも可愛い。
「心拍数が普段は70なのに95もある」といって自分の怒りを表しているのがモズらしくて好き。
酔ったテウタをお姫様抱っこしてるモズ王子素敵。
メイク落として寝かしつけてくれる優しい彼ぴ、からの「僕のテウタ」にズキュン。
拘束されてるモズのスチルはえちすぎて性癖が歪む(ありがとう)
この世に1gでも多く君が存在してくれたら嬉しい、と彼女を幸せ太りさせる気満々。

…などなど、大量に萌え散らかせる要素がそこら中にあって、シナリオが自分にダメでも推し変は考えられませんでした!
よしなに。

真相ルート感想

内容は共通章からの続きになります。
攻略キャラとは恋人関係になり、2の個別ルートを終えた状態から真相に入ります。
なので、恋人と会話しているシーンはそれぞれのパターンがあるので、実質5回真相をプレイすることになります。
展開や結末は全て同じです。

ハッピーな大団円なんてありませんでした(結論)

明確な悪党が1人いて、そのせいで出てくる人みんなが可哀想だけど、悪党も正しく裁けず苦しい…そんな感じです。
そして、テウタが関わったことで、時間を遡れる能力のせいで人より選択肢が多い苦しみを味わってしまう…。
苦しい&苦しいが詰め込まれていました。

全ての悪は州知事候補のキャンベル州検事。
ニューシーグを人身売買の中継地点にしてヒューマンロンダリングで儲けていました。
そのために、バソアルトのカーサ・デ・ラ・リベラの廃工場に人を隠していました。

その廃工場にいたひとりがウォッチャー。
7年前の大火事の生き残りで、関係者を消してまわっています。
「変わってしまったことへの後悔」と「戻れないことへの後悔」
ゾラの心情のように言われていましたけど、ウォッチャーの事だったんですよね。
人を殺せるようになった自分とそうじゃない時には戻れないことを悔やむ心をまだ持っていて彼なりに苦しいんだろうな〜と。

そして、その大火事で妻子を失ったのがグエロ。
メキシコの娘と電話しているシーンが何回も出てきたのでまさか音声を聴いてるだけなんてつゆ知らず、事実がわかって泣いちゃいました。
安全のため秘密裏に身を隠してもらったはずが亡くなってしまい、怒りを原動力にグエロは真実を探していたんです。
ネルーダファミリーがユノの母にドラッグを売っていたとか、火事当日の自分の判断ミスとか、色んな要因が重なって起こった現実を受け止められずにいる感じでしたね。

ルイ・ロペス時代のアレックスも汚い水槽の仲間を助けようとして、犠牲者を出すきっかけ側になってしまったため償いをやろうとしてました。

で、犯人とは言えませんが、大火事の原因となった煙草の火の不始末を放置したのがユノでした。
ユノは廃工場の隣のアパートに母と住んでいましたが、ネグレクトを受けていました。
煙草の火を勝手に消すと母に暴行されるからいつも母が寝てから消しますけど、でもその日はじっとみたいたんです。
それで関係ない人を巻き込んだ火事になりましたが、ユノにとっては酷い扱いをする人がいなくなって、人生で1番の成功体験となったんです。
ユノはシンプルに可哀想で、頼むから幸せに過ごしてほしいと思いました。

テウタは7年前の事実を知ってどうしますか?となるのですが、目の前で誰かが死ぬのはみたくない、と誰かが殺されるたびに能力をバンバン使っていきます。
これがテウタの今回の正義ですね。

でもですね、私は真相のテウタにはあまり共感ができませんでした。
特にキャンベルの件は放っておいたら、ウォッチャーがキャンベルを裁くし消えても誰も困らない、むしろ救われる人の方が多い…。
そんな状況で、自分だけがキャンベルの命を守れるかもしれない(共通章冒頭の状態)
テウタは正義を持って時間を遡ってキャンベルを助けたのですが、結局恋人を巻き込んでまでキャンベルの暗殺に加担しなければならなくなるんです。
キャンベルを放置しなかったことで恋人が撃たれるコースが確定しますからね…。
グエロが共通章で言った「どちらかを選ばなければ、どちらも失う」になってるんですよね。
時間を遡るチートがあるから、恋人を失うのは回避しましたけど、テウタは恋人との思い出の一部をわすれちゃったみたいです。

テウタの誰とでも仲良くなれるしお人好しな性格は好きだけれど、ヘルベチカルートでも真相でも裏目に出すぎて、やっぱり性格がガバガバになってると感じたし、あなたにとって大切な人が犠牲になってまで優先度が高いのは見ず知らずの他人なの?って言いたくなちゃいました。
5人はテウタはテウタのままでいてと思っているから何も言わないだろうけど、私はテウタの「自分の意見を変えない」が負の方向に働いてしまった結果なのかなと思いました。

それに真相ルートってそれぞれの個別を通った後の時間軸ですよ?
シュウルートやスケアクロウルートの目の前で恋人が撃たれたシーンを経験してると、人を死なせたくない気持ちにも何とか繋がりますけど。
でも、ヘルベチカルートでのやらかしは反省したんじゃないの?モズルートで寂しいな嫌だなと思った気持ちを相手にさせるの?シュウルートの「俺の傷は、お前の傷(私が傷ついたらシュウも傷つく)」は何だったの?
テウタにとっての恋人って何?大切な人って何?
…個別ルートで過ごした濃密な時間は消えたの?と思うくらい、テウタとテウタが色々繋がらなくて、難しくて、疑問だらけでした。

それでもみんなは、テウタの考えを聞いて「何もしない」で平気な人間になったのか、と自分たちが変わってしまった可能性を考えていて、凄いなって思いました。

それから、能力を使いすぎて倒れた時もテウタが真っ先に助けを求めたのはルカとアダム。
エンディングまでの間も恋人と一切会話無し。
テウタの中では幼馴染みが大優勝なのって思っちゃいました。
ルカの「あんたに州検事を助ける力は無い」って励ましはすごく心強いし、よく分かり合えている幼馴染み=ソウルメイトは素敵なことです。
ソウルメイトはソウルメイトで良い。

でも、私はフィクサーの5人とそれぞれのルートを乗り越えてきて思い入れがあるので、5人が可哀想でした。
ヘルベチカなんて直前のシーンで「僕を頼って」って言ってるのに形無しすぎて…可哀想で私は泣きそうになりました。
もはや何をどこまでしても許せるのか試されてる?って気さえしました(爆)

ゾラのことも、急にバソアルトの火事で警察官として奔走していた美談がぶち込まれて最初はいい人だったアピールをされて、結局なぜ最低な男になったのかよくわからないまま終わってスッキリしませんでした。
私の中で警察官だった兄ゾラと犯罪者ゾラがイマイチ繋がってないのもあるんですけどね…。

バスタフェにおいて、何が正しいのか、答えが出せなくてモヤモヤすることは割り切れます。
テウタたちが考えることをやめない側にいるので、綺麗に終わってしまったら考えるのもそこまでになっちゃうんだろうなって思うので。
でも、ゾラもの人物像もよくわからなくなりましたし、テウタの恋人って何?って思っちゃったし、想定していないモヤモヤが残ってしまって、投げやりな気分でゲームを終えてしまいました。
アダムのこともあやふやなまま…むしろ定期的な手紙だけ届いていて本当に生きているの?って疑問まで浮かびました。
テウタとルカは仲直りしたけど、アダムがゾラを殺したこととかもまだ何も話せてないし、1の内容がまだ回収しきれてないんだよなぁ~。
サウリ先生もヘルベチカとは和解できたけど、あとは宙ぶらりんですし…。

納得できる続きがないと死んでしまいそうです。
むしろ、次を見据えて作ってる?とすら思えました。
いや、それ以前の問題で私の理解力が足りないのか…?
とにかく一番モヤモヤしました。

あとがき

ゲーム自体はお値段以上に楽しみましたが、私が好きなのは1ですね。
無尽蔵に湧いてくるわくわく感や周回したくなる興奮は、2ではありませんでした。
シナリオの格差が大きいなと思ったし、推しルートは恵まれない方だし、よくわからなくてモヤモヤするし…。
でも、荒れたシナリオほどたくさん考えるきっかけがあったので、それはそれで良いと思うことにしました。
バスタフェありがとう!

そして、まさかの乙女ゲームの要である「恋愛」でモヤるとは思わなくて…。
個別ルートも甘さはあれどやはりしんどい展開も多いし「恋人として」の時間を満足いくまで堪能できてはないかなと思ってます。
萌えたシーンはたくさんあったんですけどね!
なので、もう甘さに振り切った幸せ満点のシーズン3を出してください(結論)

ということで、今回の記事はとても長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

では👋

いつもありがとうございます。
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