Steam Prison(スチームプリズン)Switch|ネタバレ感想

こんばんは。
いつもご訪問頂きありがとうございます。
また、やる気ボタンをぽちしていただき感謝です。

平家の公達が大好きなゆり子です。
アクスタが届いて以来、気がついたら知盛様達を眺めています。
ずっと眺めていられる…。
ゲーム中に目がしぱしぱしてきたらアクスタを眺めるのもありかもしれないと思い始めた次第です。

さて、ここからはスチプリです!

プラットフォームNintendo Switch各種
メーカーHuneX
発売日2021年2月5日
CEROD(17才以上対象)
原案/シナリオゆーます
イラスト一色箱
キャスト白井悠介/高塚智人/古川慎/君嶋哲/高瀬泰幸/新垣樽助/他
公式サイトhttps://www.hunex.co.jp/steamprison/
敬称略
スペシャルムービー
オープニングムービー

あらすじ

人は、ふたつに分けられる。
支配する者と、される者。
大洪水が、世界をふたつに分けた。
美しき天上の楽園『上界』、汚れた機械都市『下界』。
災害から逃れるために生きることを優遇された上界の人々は、生かされることを選択されなかった下界の人々を蔑んでいた。
上界で生まれ育った主人公・キルスもまた、下界を快く思っていなかった。
上界の人々にとって、下界は罪人が送られる最果ての獄。卑しい者たちが住む場所。
キルスはそんな世界と関わることなく、上界の治安と民を守る警察官として己の正義を信じて過ごしていた。
ある日、キルスは任務の一環 として下界の視察を命じられ、警察官のパートナーであるフィンと共に上界の罪人が収容されている地区へと旅立つ。
知らなかった世界に触れた時、彼女の運命の歯車は音を立てて回り出す……。

スチームプリズン公式サイト

システム

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能)
フロートチャート×
選択肢又は未読箇所までのジャンプ
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示×
ヒロインボイス×
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)
ステータス(パラメータ)画面
アイキャッチ
フォント変更×

基本的なノベルゲームの機能は全てついています。
ボタン配置は固定された6タイプから選ぶようになっています。

言語が4種類から選べます。
クイックセーブ/ロードと選択肢までのスキップは仕様上一緒には使えないようです。

世界観とヒロイン

スチームパンクぽい背景がとても良いです。

その天空の国は、予知された大洪水から逃れるために創られた。
一部の人々はその国へ避難し災厄から逃れたが、地上に残された者の多くは生命も財も失ってしまう。
洪水が収まり地上で暮らせるようになった後も、天空に移り住んだ人々が再び地上へ降りることはなかった。
こうして、「上界」と「下界」が誕生した。

公式サイト

世界観ではこのように公式で書かれています。
洪水によって分断された世界がそのまま残っているんです。

上界
空に浮かぶように建設された人工島。
『神官院』と呼ばれる政府により人々の暮らしは徹底的に管理され、結婚相手も政府が決定する。
犯罪者を下界へ送ることで平和を保っている。

下界
大洪水後、奇跡的に生き残った人々が築き上げた世界。
国や政府の概念はなく、各地域の有力者が土地を支配する形で自警している。
上界とは異なった独自の機械文明が発達している。

公式サイト

上は政府の独裁のような統治国家、下は夜警国家の無政府版のような形です。

しかし、実際には下界は下界で区分がありました。
上界の犯罪者が送られる保護地区。
こちらは上界の政府機関HOUNDSが独裁するような形で無理矢理統制されています。
そして壁で隔てた別の場所に洪水の生き残りが繁栄している区画がいくつかありそれぞれ名称がついています。
この下界人の区画が無政府の土地です。
上界の人々は全てをひっくるめて「下界」と呼んでるようです。

キルス
ヒロインはキルスちゃんです。
めちゃくちゃかわいいですが、口調は硬めで男っぽいです。
上界の中流貴族出身で、下級警察官として働いていて正義感が強いです。
下界への印象は芳しくないですし、HOUNDSのやり方が意に反していて駄目みたいですね。
ただ、下界の住民そのものを嫌悪してるのとは違う…かな?

攻略キャラには下界の人間もいます。
発売2ヶ月前から、switchの体験版が配信されています。
エルトクリードルートが最後までプレイできる出血大サービスだったそうですね。
ゆり子は製品版まで待ったのであとからのスタートです。
もちろん最初はエルトクリードから攻略しました。

キャラクタールート別ネタバレ感想

Attention

以降はネタバレ回避のため【ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

エルトクリードルート感想

エルトクリード
Profile

Name:エルトクリード・ヴァーレンティン

Age:25

Theme:救恤 Charity

CV:白井 悠介

下界にある『リベラリタス』地区を支配するヴァーレンティン銀行の頭取。
誰に対しても敬語を使い、紳士的な態度で接します。
軽口をたたくことがしばしばあるが、地区住民からは信頼されています。
下界出身だが上界へ憧れを持っています。

エルトとの仲を深めつつ、下界の仕組みを知っていくようなルートでした。

両親を殺した濡れ衣?を着せられて、突然下界に落とされたキルス。
保護地区で生きようにも手詰まりだったのですが、キルスに魅入ったエルトが引き抜いて護衛役として彼女を雇います。
「誇りじゃ飯は食えない」って二次元でよく聞きますけど、エルトに出会うまではまさにその通りの状態でしたね。

エルトは上界好きで、キルスにも全体的に好意的でした。
騎士に憧れていて、キルスのことをずっと騎士様って呼んでました。
そして、なんというか独特な人です(笑)

初めは、この人は何を言っているんだ…という感じでしたが慣れると面白くなりました。
結構チャラ男で、モテるので女性関係も派手だったようですけど、キルスは神聖な人として見ているので穢さないように、と抑えてましたね。
愛を惜しみなく注ぐタイプなので、甘いことたくさん言ってくれて。
キルスに愛の形を教えるために、キスしまくるところは破壊力が凄かったです。

破廉恥なお勉強方法ご馳走様です!←
一発目がディープキスは笑いました。

そうして、リベラリタスでの暮らしに慣れてきた頃に、HOUNDSが視察にやってきます。
そして下界に落とされたことでもう会うこともないと思っていたフィンと再会。
いつの間にかHOUNDSの猟犬になっていました。
このフィンがめちゃくちゃ哀れで可哀想なんです…。
上界で、常にキルスとフィンは行動を共にするパートナーだったんですが、警察官でパートナーを失ったら片方はHOUNDS送りになるそうです。
フィンは狂気的にキルスのことを愛していて…やっと見つけて追い求めますけど、向かう先はBADBADでした。

キルスの盾となって死ぬか、キルスに殺されるか、無理矢理自分のものにするか…。
どう進んでも救いがなかったですね。
フィンがどうして病んだのか、ルートにいけたらわかるといいな。

話をエルトに戻して、HOUNDSが視察にきた日以来、上界と下界の睨み合いに拍車がかかり、地区長会でエルトが上界に行って決着をつけるように言い渡されます。
差別し憎みあっている仲なので、イコール死ぬことになりますが、エルトは住民のためにと受け入れます。
「救恤」はエルトの、上に立つ者の精神を言っているのでしょうね。
自分よりリベラリタスの人々を優先しちゃうあたり、リベラリタスへの愛情深さが見えた気がします。

ですが、キルスの言葉もあって上界行きは拒否。
死んでは意味がない、自分をもっと大事にすると思い直してくれました(上界に行くルートもあります)
そして、別の方法を探します。
まぁ一連の真相はテンペランティアの領主ノエイがリヘラリタスを乗っ取る算段だったみたいですけど、エルトはHOUNDSを味方につけて退けました。

HOUNDSのトップ、ザクセンってキルスに悪い方の執着を持っていて、執拗に暴行とか加えてくる人なのでめっちゃ嫌いなんですけど(笑)
まさかの共闘…よく我慢できたなと思います。
キルスの精神が鋼すぎました。

その後、エルトはよりリベラリタスの発展に力を注ぎます。
そしてキルスとの恋も。
エルトの甘い言葉に答えを返せていなかったんですが、やっとキルスも愛の言葉を返すことができます。
最後の最後にスタートラインにたったばかりですが、エルトが与え続けるだけでなくこれからはふたりで愛情を深めていければいいなという感じでした。

両親の死の真相とか、色々謎が残ったままで、まだまだ物語の序章に足を踏み入れたくらいのルートでした。

エルトが好意的なので、思っていたよりはダメージ無く読めた気がします。
ただ、このルートでよく出てきたウルリクは上界の人間を毛嫌いしてましたね。
悲しいですが、多分その差別的感情が下界での一般論で、エルトが異端だったんですよね。
でも、エルトの頼みで仕方なくキルスと関わっていたウルリクも途中から心の変化が起きそうで、良い兆しが見えました。

…というか、途中でウルリクルートにちょっと入ったかもしれません。
進んで行くとエルトがウルリクを失うBADEDなんですけど。
エルトルートのひとつのEDですが、どちらにも関係あるようなものもありました。
昔からあった家同士の付き合いが始まりでしたけど、それを超える大事な存在であったのに。
亡くなってからお互いの事をあまり知らなかったなと気がつくんです…。
結構堪えるEDでしたね。
腐れ縁とか友情とか色んなしがらみも入っていて、ウルリクにとってはエルトが死よりも友情を取ってくれて、ひとりぼっちだけは回避できたかな?

あとは、この世界はメンタル強くないとやっていけなさそうな気をひしひしと感じました。
グロさの洗礼も受けたと思いますが、まだ耐えれました。
…でも、初っ端ですしエルトは多分まだレベル1くらいなんでしょうね。
強靭!無敵!最強!になりたいです(笑)

ウルリクルート感想

ウルリク
Profile

Name:ウルリク・フェリエ

Age:18

Theme:賢明 Prudence

CV:高塚 智人

下界出身の神出鬼没な情報屋。
エルトクリードとは腐れ縁らしく、個人的に依頼されることが多いです。
飄々とした性格で皮肉屋。ある理由から上界出身者を嫌っています。

エルトルートで結構判明しちゃうんですが。
ウルリクは上界嫌いな一般的な下界人です。
エルトとは家同士の付き合いで、代々発明などの「智識」を下界に残してきた縁の下の力持ちです。

ヴァーレンティン家が表で脚光を浴び、裏でフェリエ家がものづくりをしてきたそうです。
その昔、銃を発明したのもフェリエ家です。
頭脳明晰で、そういった武器も作れるので、上界を落とそうと考えているバイスの組織(ラファール)から信仰されていたりします。

ウルリクは基本ツンデレですが、表向きはエルトとは上手くやっている体です。
しかし、フェリエ家の者として智識を守り、影に生きなくてはなりません。
そのために制限も多く、また、ヴァーレンティン家は本来フェリエ家に仕える家なので、エルトが世話を焼きまくってくれて窮屈だったみたいです。
家が関係ない所、エルトが知らない所がウルリク個人の存在価値を感じられる場所になっていました。

だから、一時でも崇めてくれるバイスの組織とつるむことでエルトの知らない居場所を作って優越感に浸っていました。

また、ウルリクは人間不信です。
一族が昔、上界の人間に裏切られたことと母に他人を信用するなと育てられたからのようです。
これが結構ネックで、ウルリクを裏切る選択をするとBADへまっしぐらでした。

裏切らない選択をすると、少しずつ心を開いてくれます。
エルトもキルスも初見でウルリクのこと信じてくれたので突き動かされたみたいです。
恋はまだまだ動き始めたばかりのところで終わっちゃいましたけも、エルトに仕組まれたであろう初デートにも行けましたし、ツンデレのデレが増えました!
可愛かったですね。

信じてもいい相手ができて良かったです。
ウルリクらしく若干上から目線なのもまた良き。

結構エルトのシナリオと被るというか…エルトとウルリク2人とも合わせてひとつのルートのようでした。
お家問題もそうですし、エルトが本当にウルリクのことを大切に思っているのがよくわかりました。
リベラリタスの前の統治組織を潰したのがウルリクのためだと知った時は震えましたね。
そこまでするのかと…!
だから余計にウルリクがひとりで死ぬEDは悲しすぎるなと思いました。

エルトルートで亡くなるものの他にも死亡EDがあって。
そこではウルリクは誰も信じないままなので、孤独にひとり消えていく姿がスチルもあいまって泣けました。
グロさとかは全然無く、悲壮感とか孤独とかウルリクの境遇に涙するルートでした。
重すぎずとてもいいシリアスだったと思います。

イネスルート感想

イネス
Profile

Name:イネス・ハインリヒ・ハイネ

Age:29

Theme:不屈 Fortitude

CV:君嶋 哲

下界の保護地区を管理するHOUNDSの副リーダー。
人望はあるが生真面目で頑固なため、粗暴な人間が多いHOUNDS内では浮いた存在です。
アダージュとは交流があるようです。

イネス個人は好きでしたが、ルートは情報量と突っ込むところが多かったです。

まず、やっぱりHOUNDSはおかしい集団でしたね。
上界の警察組織の延長ですけど、保護地区の住民を卑下して殺しもやってのける組織です。
無法地帯で犯罪者の見張りをするのが仕事ですし、心を殺さないと人殺しなんてできないとは思います。
とても重たいものを任されてはいるんですけど、ザクセンの独断と偏見と気分で暴力的な教育を受けたり、拷問にも近いことをされます。

ザクセンとしては、人であることを捨てろというのが方針みたいです。
フィンはある意味気に入られて、かなり酷めの仕打ちを受けたみたいです。
より優秀な狂犬に成るべく、ね…。
なので、エルトルートでとんでもない狂人になって再会した理由が痛いほどわかりました。

それでもって、フィンはキルスのことだけを思ってて、メンタルが壊れながらも自分の境遇に耐えていたんですよね。
イネスハピエンにいくとちょっとだけ救いがありましたけど、やっぱり辛い…。

イネスはそういった道徳に反する行為を良くは思っていませんが、目的のために目をつぶっています。
キルスとは教師と生徒の仲から関係が始まります。
牛飼いの家の出身で、学がないから学びたかったんだそう。
この授業中にキルスが早い段階で好きを自覚します。

しかし、好きになったあと、ザクセンの命令でイネスが殺人をするところを見てしまいます。
理想のイネス像が崩れて打ちひしがれますけど。
イネスの目的が上界に帰ることだと聞くとあっさりケロ。
否定的な気持ちはどこへいったのか、急に擦り寄ってきてびっくりしました。

キルスの中では、身の潔白≧両親殺害の犯人を見つける>イネスへの恋慕>その他、という順位があってなりふり構ってられなかったと言うことなのかな?
キルスは何がってもイネスを信じると言い切りましたけど、身の翻し方が急で真っすぐが売りの性格がちょっと迷子気味でしたね。

それで無事に上界に行けると、事件の犯人も判明します。
まさかの元婚約者が殺人犯、裏で結託していたのがHOUNDSの医者グリッサードでした。
元婚約者は多分法廷で裁かれるんじゃないかなという感じでしたが、グリッサードは証言も証拠も無かったのか、完全に放置でしたね。
しかも、イネスと共にHOUNDSに戻るEDでは、下界に戻ったのにグリッサードのことはノータッチで…。
あれだけ冤罪を証明しようと必死だったのにどうしたんだ?と思いました。

恋愛の方は、2人とも上界出身者なので奥手×奥手という感じですけど、普通にイネスからキスとかしてきたので何とか成りそうでした。
イネス、上界にいた時からずっと未婚なら29歳DTですよね。
…いけない事に気がついた気分です(笑)

最初にも書きましたが、このルートはイネスのことより、HOUNDSや事件の真相、フィンの情報が一気に集まるルートだったと思います。
全部が全部は明るみにはなりませんけど、すごい収穫でした。
あとは、ザクセンがこのまま100%嫌いな外道でいてくれたら良かったのに…と思います。
HOUNDS前リーダーの下で、全うにHOUNDSを支えようとしていた過去とか出てきて困りました。
そんなの見たら憎みきれなくなってしまいます、本当にいけ好かない!

アダージュルート感想

アダージュ
Profile

Name:アダージュ

Age:26

Theme:節制 Temperance

CV:古川 慎

HOUNDSが管理する保護地区の外れに住む医者。
無愛想だが面倒見が良いため、周囲の人々からは慕われています。
元は上界の住人でしたが、とある罪を犯し下界へ送られました。

なかなかに厳しめな幸薄ルートでしたね。

アダージュもかなり不思議な人でした。
ズバズバ言うタイプで、回りくどいのはあまり好きではないみたいです。
でも、時々優しい。
あと、無駄な事はやりたがらないので合理主義だと思います。

でも自己評価は低いみたいです。
医者として、命を救うことが自分の存在意義だとは思っています。
救えなかった時、自分が嫌で命が消えるのを見ているしかできないのが辛いみたいです。
誰にでもできることではないと思いますけど、アダージュはその都度自分の未熟さを思い知らされてるようでした。

キルスとは保護地区で偶然出会い、自分が救えなかった命の贖罪のために、雑用係として拾ってくれました。
けど、掃除が大好きで全然させてくれないし、料理もキルスができないと言うとさせてくれません。
アダージュの料理を正直に不味いと言うのはいいのに、料理するのはダメってどういう事でしょう(笑)

草むしりしか雑用した覚えがないです。
しかも、途中から夫婦のフリとかするようになります。
寡黙ですし、元上界の人ですし、色恋には疎いと思ったんですけど、若かりし頃違法なエロ本とか読んでいたそうです。

夫婦とは何をするものか聞くと、とんでもなくエロい事、わいせつな事をする関係だそうです(笑)
しまいにはぼかさず、子作りするって明言されて大爆笑でした!
ドストレートに健全ですね(笑)

しかし、いい感じに距離も詰まってきたある日、キルスがグリッサードに食事に招かれ、それについて行ったこと一変します。
アダージュの実父がグリッサードだとわかり、再会しますが玉砕。

実は、アダージュが医者を目指したのは父を探すためでした。
父と同じ道を志して手がかりをつかもうとしていました。
それでわざわざ罪を犯してまで下界に来たんですけど、当の本人はアダージュにまるで興味がなくて…。
劣性だからと言って突き放されてしまい、アダージュも虚無に陥ってしまいます。
ここでの劣性は劣性遺伝子とかではなく、役に立たないとかいらないとか直球の存在否定です。

しかも、イネスルートで出た通り、キルスの両親殺害に関与した真犯人です。
娘のプリシラを蘇生させるのためにキルスの血が欲しくてやったのだとか。
プリシラ自体も他の人間のパーツを繋いで作られた人形ですし、おぞましい限りです。
フィン以上の狂気を感じましたね。

ハピエンでも、残念ながらグリッサードとは分かり合えず、救えずに終わってしまいます。
アダージュは幼少期から親の愛に飢えていたのでやるせない結果でした。
でも、テーマの節制は生きたと思います。
自己都合のために人の命を弄び続けたグリッサードみたいには絶対にならないってアダージュが宣言してましたので。
キルスも好きな人の父が自分の仇で、心の整理がなかなかつかなかったみたいでした。
上界にも戻れませんし、ただ、前を向いて生きる、その希望を見出すような締めくくりでした。
一応、1年後に心の整理がついてアダージュと結婚することにはなりますけど、私は複雑な気持ちでした。
エロ発言のところが1番盛り上がった気がします。←

BAD EDは死ぬ結果ばかりでしたね。
特にグリッサードに血を抜かれる最期は悪態ついちゃいました。
ちくせうこんなところで終わるんか外道許すまじ…ってね。
あと、グロいのもこのルートかなという感じでした。
切断が多い。

ユネルート感想

ユネ
Profile

Name:ユネ・セキエイ

Age:400歳以上

Theme:希望 Hope

CV:高瀬 泰幸

神に愛された存在『神官』として上界で崇められている青年。
神々しく近づくことも恐れがたい雰囲気を出すこともあれば、子供のように無邪気に笑ったりと掴めない性格です。
聖人ユネと呼ばれることも…。

そもそも聖人なのに恋愛大丈夫なの?と思ったルートです。
蓋を開くとやっぱり恋愛は罪なんですけど、人として恋ができる希望あるお話でした。

まず、キルスの親殺しを信じているユネはその非情性を買って付き人にします。
長い時を生きているための暇つぶしで、1ヶ月以内に自分を殺せと命令します。
殺せなかったらキルスが死ぬらしいです。
…冤罪なんですけど、とんでもない買われ方しました。
自由奔放ですね~。

でもこれ、わざわざ下手人を雇うだけあって、簡単には殺せないんです。
ユネ自体が世界の理から守られていて、危険が及ぶと勝手に排除されるシステムらしいです。
毒は水になるし、危害を加えようとしたらカウンター食らうし、殺すのはかなり難しい注文です。
チートですね。

ユネは洪水前から生きていて、鉱石の研究者だったそう。
セキエイという奇跡の鉱石とアルセンクライムの技術とで死なない体(心臓の辺りの機械化)になりました。
アルセンクライムはウルリクの祖先で、ユネの友達だそうです。
今思えばウルリクルートに伏線張られてました。
このセキエイは言葉も話せるし感情もあってユネを愛しています。
ユネを愛しているから加護していて、死から守っているそうです。
だから、不老不死の代わりに人を愛せないし触れられない代償がユネにはつきまとい、気が付いたら400年経っていたというわけです。
神ではなく鉱石に愛されていたんですね。

しかし、キルスと過ごすうちに彼女の幸せを願うようになり、その時に胸が苦しく痛くなることから、恋をすれば死ねると思い、キルスとの恋愛が始まります。
死ぬための恋か…残された相手が可哀想すぎると思うんですけどね。
ユネは始めちゃいます。
そして、キルスを好きになるごとにセキエイの愛を否定することになり加護は失われます。

後にエヴァンズ親子(キルスの元婚約者の家)に恋愛を告発され、下界に落とされる時にはキルスに悪い事をしたと言っていたので多分色々気が付いたんだと思います。
上界で自由恋愛できないので下界に行くのは何となく想像してたんですけど、聖人が追放となると色んなことが覆ったような感覚でしたね。

そして、ユネ様と言えど須く罪人なので奴らがやってきます。
ザクセンとグリッサードめ…。
胸糞悪い仕打ちがあったとだけお伝えしておきます。

でも、キルスとウルリクが助けに来てくれます。
その後はフィンがザクセンとグリッサードを道ずれに死んだり、ユネの機械を止めて人間に戻したりと急ぎ足でした。
正真正銘、ただの人間になって、下界だから恋愛もOKで、ユネの第2の人生が始まるような、今まで止まっていた人としての時間が再び動き始めたようなEDでした。

最後の方の回想でアルセンクライムが、死んだら意味が無いと言っていて。
これは昔からユネの頭の片隅にあったんでしょうけど、そこにキルスとの恋が希望を与えたことでいい方向転換ができたのかなと思います。
今までは死ぬために色んなことを講じていたんですけど、生を全うする形に終わって良かったです。
多分、これがユネの恋愛的なハピエンです。

あとは、冤罪を証明できてキルスもフィンも上界で生きていくEDとかもあって安心しました。

ただ、ユネとの恋愛は成就しないので乙女ゲー的には悲哀EDかな?
相手が聖人なのでこれが普通の様な気もしましたけど。
下界に落ちないEDとしてもここにきて初めて出てきたので、悲しみよりも上界で生きられたことが印象が強かったです。

フィンルート感想

フィン
Profile

Name:フィン・ユークレース

Age:22

Theme:信念 Faith

CV:新垣 樽助

下級警察官。
主人公の同僚であり、仕事上のパートナー。
気弱ではあるものの心優しく穏やかな性格です。

君がラスボスだ!

最初のエルトルートから気になっていたフィンです。
大体ザクセンのせいで狂いに狂いまくっていたので、もうなす術なしかな…。
と、思いましたが、ちゃんと救済ルートでした。

びっくりしたのが、フィンがキルスの両親殺害の冤罪を被り、キルスがHOUNDS送りになりました。
フィンの場合は法廷でキルスへの愛まで告白したので恋愛の罪も問われました。
今までと立場が真逆です。

ということは、キルスがザクセンの部下になってしまう!

フィンが救われる分、他が餌食か…いや、むしろ今まで5ルートも耐えてくれてありがとうですね。
めちゃくちゃ意気込んでHOUNDS生活を始めたんですけど、思ったよりあっさりしていて拍子抜けしました。
変な調教教育もないですし、理不尽な殺害命令もないですし、ザクセンにしては大人しかったです。
BAD EDは大いに絡んでくるんですけどね…。

フィンはと言うと、下界に送られてから住処を見つけ、配給を頼りつつ修理屋みたいなことをしながら暮らしていました。
数週間で料理もできるようになってるし、順応力高いみたいですね。

恋愛の方も普通に愛してるとか気持ちを言ってくれます。
今までが今までだったので思う存分言って!と思いつつ、熱烈でもキルスにはなかなか届かないのがちょっと虚しいというかもどかしいというか…複雑でしたね。
フィンが愛を話すのと同数だけキルスはパートナーとして…と主張してた気がします。

その後はザクセンとのいざこざを挟みつつ、エルトルートのような展開でした。
一応、フィンも雇ってくれますし、キルスと暮らせる住居も貸してくれます。
エルトいい人すぎ。

初日は部屋の準備が整ってなくて、一晩だけフィンと添い寝するんですけど、ここでやっと自分の中の好きに気がつきます。
そこからは早かったですね。
次の日には気持ちを伝えてキルスからちゅーしてました(笑)
ルートが短めなので最後がちょっと急でしたけど、ED後に2人は無事に結婚しました。
フィン、良かったね、末永くお幸せに。
相変わらずキルスは性に疎い感じでしたが、まぁこれからいくらでも愛は育めます。

BADはフィンがキルスに出会って好きになるまでの回想が詰まっていて泣きそうでした。
そもそもフィンは家庭事情から苦労していたみたいで、ずっとお荷物だと思っていた自分を初めて認めてくれたのがキルスだったみたいです。
そりゃ惚れるわ…と納得でした。

グランドEDルート感想

キルス

このルートはぜひ全ての困難を乗り越えてからプレイして欲しいので、ネタバレ無しで少しだけ…。
実は私、このルートの存在を知らなくて(笑)
フィンのED曲が「FIN.」だったので、てっきり終わったと勘違いしてました。
スチル埋まらないな~と思って調べたらまだルートがあることが判明しました。
いわゆる大団円のような感じです。
明確に誰かと恋仲にはなりません。
キャラクターや今までのシナリオ全てに意味があり、しんどいしんどいと思いながらたくさんの結末を見てきたのが全部報われました。
自分よがりに聞こえるかもしれませんが、プレイヤーも報われるルートだと思います。
そして、歴史的瞬間にも立ち会えました。
私的には攻略キャラのテーマ七つが結束したからこそ、ああなったんだと解釈しています。
明日へというタイトルに相応しい方向へ向いた終幕でしたし、物語のグランドフィナーレとしても最高でした。

あとがき

ということで、スチプリコンプです!
グランドEDの余韻がすごくてちょっと今何も手につかないです。
理不尽に立ち向かい続けて、時にはハピエンとは言えないようなちょっと薄幸な結末にも遭遇しつつ、本当に最後の最後、プレイして良かったと思えるところに行きつけました。
最高!

落ち着いたら評価をしようと思います。
では👋

いつもありがとうございます。
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