海外版乙女ゲームを購入した備忘録

日本在住のゆり子が、海外版「ビルシャナ戦姫～源平飛花夢想～」を購入したときの備忘録です。

こんばんは。
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ビルシャナ戦姫がついに海外進出！
ということで、いちファンとして興味もあったので、購入しました。
この記事では、事前準備～手元に届くまでの一連の流れをメモしています。
今回の購入は、個人使用の個人輸入です。
注文から受け取りまでを自力で行う形です。

あくまで、私個人のお話ですので、詳しい情報やガイドについては税関 Japan Customsをご参照ください。

まず、私が今回購入したいゲームはこちらです。

「ビルシャナ戦姫～源平飛花夢想～」の北米版です。
欲張り仕様で、初回版と限定版を両方買いたいと思います。

初めてですし、一応買いたいものが輸入禁止でないかどうか、輸入規制に含まれていないかどうかについて調べます。
「Birushana: Rising Flower of Genpei」の内容品はそれぞれ以下の通りです。

初回版
・Birushana：Genpei Nintendo Switchのゲーム本体
・トレーディングカード6枚
・ステッカーシート
・両面A2ポスター
・リバーシブルカバースリーブ
・コレクターズボックス
・専用トレーディングカード

限定版
・Birushana：Genpei Nintendo Switchのゲーム本体
・スチールゲームケース
・ハードカバーアートブック+短編小説
・サウンドトラック
・ブロマイドセット
・リバーシブルカバースリーブ
・コレクターズボックス
・トレーディングカード

輸入統計品目表（95類）を参考に問題なさそうです。
品目としては、ビデオゲームの分類で、他は付属品でいいと思います。
トレーディングカードが微妙ですけど、今回はランダムグッズで、遊戯王とかポケモンみたいな「遊戯用カード」には該当しません。

今回、利用するのはオンラインストア「IFI’s ONLINE STORE(EU)」。
このサイトはアイディアファクトリーの子会社の北米支店のオンラインストアです。
アカウント発行は、以前に作成済みのため割愛します。
オンラインストアですので、もちろん日本在住の状態で、ネットで注文可能。
お支払も、PayPalを利用するか、著名なクレジットカードがあれば大丈夫そうです。

問題なくお買い物できる、となると次は最も重要な「手元に届くかどうか」です。
「IFI’s ONLINE STORE Europe」の配送可能地域に日本があるかどうか見ていきます。

画像はサイト内にある配送方法の一覧です。

続いて、カート内の送料計算機能です。

Company→Japan
Prefecoture→都道府県
Zip/Postal Code→郵便番号
カートに購入する商品を入れた状態で入力すると送料が自動計算されます。
荷物の大きさや重さなど自分で計算しなくても良いのでとっても助かります。
私の地域へはDHLで「26.99ポンド」で配送されます。
…個人的には国際郵便が信頼度が高くて良いですけど仕方ない…便があるだけマシというやつです。

下の画像は、注文時の住所入力画面での「Country」のプルダウンです。

「Japan」が配送地域に含まれていることと、国際便(DHL)にて発送していただけることを確認できました。

サイト内の記載だけではわからない場合や自分調べだけでは不安な時は直接お問合せするのが一番です。
ちなみに余談ですが、IFIのUSストア(アメリカ)の方は配送地域がわからなかったので、お問合せしてみました。
(当初はこちらで予約する予定でしたので)

残念ながら、こちらのストアでは日本への発送はできないとのことでした。
※購入不可能ではないです。

ただ、どんな通販においても、荷物の破損や返品、届かないなど、稀にトラブルがありますよね。
今回の場合は、もしもの時に英語でのやり取りができないと苦しいと思います。
ですので、自分で購入が可能であっても、心配ならば英語に精通している知り合いや仲介業者を利用しての代行購入などを使うという手もあります。
業者さんを介しての代行購入は自力で購入するより費用はかさみますが、返品などの対応も代わりにして下さる業者さんもいますので、難しそうだと思ったら利用してみて良いと思います。

今回、ストアの名前は「ヨーロッパ」ですが、「イギリスからの個人輸入」になります。
※イギリスは購入当時、EUから離脱しています。
なので、商品代金や送料など、全て「日本円⇔スターリングポンド」の換算で計算することになります。

輸入ということで、税金についても忘れてはいけませんよね。
VAT、関税、消費税などが関係してきます。
事前に計算もしましたが、金額については以降の「費用について」にて詳しく書いています。

実際にオンラインストアで予約注文していきます。
言語は違えど、いつもの通販のやり方と同じですので、簡単に進めていけました。

欲しいものをカートに入れます。

問題なければ「check out」ボタンを押して注文画面へ移動します。

配送先の住所(Shopping Address)の情報を入力していきます。
わかりにくいときは翻訳機能を使って構いませんが、入力は必ず「英語」で行います。
わからないときは、住所を変換してくださるサイトもありますので、利用してみてください。
例.【住所を英語狂気に簡単変換―君に届け！様】

住所が全て入力できたら、次の配送方法の画面へ進みます。

事前に調べた通り、配送料金は「DHL便で26.99ポンド」ですね。

確認できたら、次の支払方法の画面へ進みます。

支払方法は自分の利用しやすいもので大丈夫です。
私はPaypalにしました。
理由は、Paypalのアカウントを持っていれば、もしもの時に規定条件の範囲で返金手続きができるからです。
それから、決済時に支払金額が確定するからです。
詳細は割愛しますけど、為替レートが関係する支払なので、クレジットカードだとカード会社の計算方法の関係で支払金額が実質後出しになるんですよね。
事前にだいたい計算した金額より爆上がりしました、なんてことになると目も当てられないので即決できる方にしました。
でもPaypalにもデメリットがあり、手数料は高めです。

それから入力していたら「Billing Address」というのが出てきます。
これは訳すと請求先の住所で、自分の住んでいる住所を入力します。
配送先と住所が異なる場合は注意です。

ここまで来たら入力は終了です。

確認画面で最終確認をしたらポチります。
(スクショがバグっていてすみません)

予約完了画面が出たらおしまいです。

必要な費用について詳しく書きたいと思います。
個人的に詳細が知りたくて、計算式や数字を書きまくっているだけなので、必要に応じて飛ばしていただいて構いません。
（※全ての結果も「まとめ」に記しています）

飛ばして次の項へ

先ほども少し触れましたが、Paypal決済なので、決済時にお買い物した商品代金と送料の金額は確定しています。

ここでは、なぜその金額になるのかという疑問解消と、後々に掛かってくる税金などの目処も立てたいと思います。

今回はイギリスでのオンラインショッピングになります。
予約注文の画像に写っている通貨単位も「スターリングポンド(￡)」でしたよね。
従いまして、為替レート(TTS)を用いて日本円⇔スターリングポンドに換算して、通貨単位は全て「円」に統一します。

順序が色々前後しますが、事前準備で行った見積の計算です。
初回版【45.82ポンド】
限定版【64.99ポンド】
送料【26.99ポンド】
お買い物合計【137.80ポンド】
となっていますね。
三菱UFJ銀行 外国為替相場を参考にすると、この時の相場は【TTS：1ポンド＝169.82円】です。

Paypalで調べてみると、通貨によって異なるパーセンテージの手数料がかかるみたいです。
ちょっとポンドの手数料が何％なのかわからなかったので、4％と仮定して進めます。

日本円での見積
169.82円×137.80ポンド＝23,401円
既定の手数料を上乗せ
23,401円×1.04＝24,337円
お買い物の合計支払予定金額は24,337円になりました。

実際のPaypalでの決算時は、Paypalの独自レートで「1ポンド=175.49円」。
175.49円×137.80ポンド＝24,183円
見積時と154円の誤差がありますが、許容範囲内です。

以降に記載するのは日本円の購入代金「24,813円」が確定した段階で計算したものです。

EU加盟国で買い物をすると「VAT」という税金がかかります。
これは「Value Added Tax」の略で付加価値税と呼ばれるものです。
2020年にイギリスはEUを離脱したため、少々ルールも変わっている模様です。

調べてみると、ストアにVATが課税されない旨が記載されていました（参照）
ということで、今回は「VAT」はかからないor支払いがあっても戻ってきます。

入国時にかかる関税をみていきます。
通販の経路は、事前準備の発送の時に「国際配送-宅配便」と記載があったので、国際宅配便の想定です。

まず、個人使用の個人輸入で税金が発生するのは「海外小売価格の60％が10,000円以上になる時」です。

しかし、今回の購入品は「ビデオゲーム」。
準備で見た品目表で「基本無税」でした。
ですので、関税は0円です

ここでの消費税というのは、内国消費税（7.8%）と地方消費税（2.2%）のことです。
こちらを参照して計算していきます。

初回版：45.82ポンド×0.6×175.49円＝4,825円
限定版：64.99ポンド×0.6×175.49円＝6,843円
4,825+6,843円＝11,668円
10,000円を超えるので課税対象になります。

初回版
端数を切り捨てて4,000円
4,000×0.078＝312円①
端数を切り捨てて300円
300×22÷78＝84円②

限定版
端数を切り捨てて6,000円
6,000×0.078＝468円③
端数を切り捨てて400円
400×22÷78＝112円④

①+③＝780円
端数を切り捨てて700円
②+④＝196円
端数を切り捨てて100円
合計：700+100＝800円

ということで、消費税は800円です。

DHLを利用しての個人輸入ですので、通関手続きや納税申告を代行、立替してもらえます。
DHL通関サービスを参照すると、立替納税手数料が必要ですね。

ですので、手数料合計は1,100円になります。
…結構高いですね。

以上で費用についてまとめると表のようになりました。

答え合わせは、最後の「まとめ」にて。

この辺りは普通の通販と一緒で、購入したところから発送連絡と追跡番号(トラッキング番号)が送られてきます。
メールが届いたのは日本時間の6月28日。
履歴を見ると、イギリス→ライプチヒ→香港→大阪という経路で輸入されていました。
日本に入る時に通関手続きが行われると思い込んでいましたが、今回は香港でも通関手続きが取られた形跡がありました。
何か都合があったんでしょうね。

日本で無事通関手続きを終えると、次は納税を行います。
今回はDHLが申告と納税を代行してくださっているので、税額と手数料をDHLにお支払いします。
内訳画面が残っていないんですけど、「消費税800円」「立替手数料1,100円」で「合計1,900円」となっていました。
この連絡が来たのは日本時間の7月1日早朝です。
タイミングよく午前中にお支払いできました。
支払いが完了すると、DHLまたは委託先の佐川急便が自宅まで配送してくださいます。

日本時間の7月2日に受け取りました。
現地時間だとギリギリ7月1日です。
全部が全部スムーズに運んで、なんと発売日当日にビルシャナ戦姫をゲットできました。
梱包もめちゃくちゃしっかりしてくださっていて感謝です。

ということで、無事にビルシャナ戦姫をお迎えできました。
費用の答え合わせもピッタリでした。

個人的な感想を言うと、個人輸入自体は難しいこともなくできます。
最初なので色々調べて時間がかかりましたけど、次からゲームを買うときはささっとポチれる自信があります。
ただまぁ、私が慎重な性格なのでお買い物中にずっと頭の隅にあったのが「品目合ってるかな」と「トラブルが起きませんように…」でした。
特に、トラブルはねぇ…。

今回は通関も何もかもスムーズでしたので良かったのですが、実際に起こったら対処もそうですし、言葉の壁とか大変そうだなと思います。
その都度、自分の身の丈に合った方法で個人輸入できるように心がけたいですね。

以上、海外版乙女ゲームを購入した備忘録でした。
ここまで読んでくださりありがとうございました！

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