この記事は、ナインリップのネタバレ有りの感想です。
こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します。
今回はナインリップをプレイしてきました。
ホラー系と言うことで、乙女ゲームにしては珍しいジャンルの作品です。
私は、ホラー系は得意不得意はないですかね?
いままで自分から手を出したのが「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」「ひぐらしのなく頃に」「歪みの国のアリス」くらいなので判断材料が無いともいう…。
ちなみにこの3つはトラウマはあれど平気で最後まで走れました。
さて、ナインリップはどうだったでしょうか!
もくじ open
プラットフォーム | Nintendo Switch各種 |
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メーカー | オトメイト(IF/DF) |
発売日 | 2023年6月29日 |
CERO | C(15才以上対象) |
シナリオ | 喜多南/ゆきみなべ/葉月ネリカ/長野和泉/海野凛久/藤川ちより/鵜森はだし/Salala/小縞なお/亜文 |
イラスト | ユウヤ |
キャスト | 増田俊樹/土岐隼一/鈴木崚汰/柿原徹也/岡本信彦/立花慎之介/KENN/阿座上洋平/他 |
公式サイト | https://www.otomate.jp/9rip/ |
全体
公式サイト
「この街は昔から神隠しが多い土地でね、精神的に参っていたり、大きな悩みを抱えている人が神隠しにあいやすいの。あなたは大丈夫?」
高校2年生、秋のはじまる頃。
親友にそう言われ、主人公・逸色珠沙は胸をどきりとさせた。
「神隠しなんて信じてないから大丈夫」
そう、信じてはいない。
ただ……大きな悩み――進路のことがあるから戸惑っただけ。
そんな彼女の耳に聞こえてくる気味の悪い声。
【探しましょう あなたの道を。僕は あなたを闇へ誘う者】
それから珠沙の周りで不思議なことが起こりはじめて……。
学校の怪談編
どういうわけか成海ヶ浜高校に閉じ込められてしまった主人公。
赤い光が差し込むいつもとは違う学校。
そこを彷徨うのは【学校の七不思議】として噂される恐ろしい怪異たちだった。
けれど彼らは怖い存在ではなく心優しい幽霊で……。
彼らの助けを借りることにした主人公は、無事に元の世界へ帰れるのか――。都市伝説編
目覚めたら、なぜか幽霊になっていた主人公。
死んだ記憶がなく絶望していると、【都市伝説】として有名な怪異たちに助けられる。
『心残りを解消しないと、このまま浮遊霊となって彷徨い続ける』
主人公の心残りは、自分の死因を突き止めることだった。
成仏するため、成海ヶ浜の街を駆け回り、死の真相を探ることに――。異世界編
目覚めたら、なぜか走行中の電車にいた主人公。
到着したのは、都市伝説で有名な『きさらぎ駅』だった。
そこは死者や異形の者たちが住む世界――生きながらに【地獄】へと来てしまった。
悪魔に魂を狙われ、地獄で死者の魂を管理しているという死者に助けられ……。
主人公は、生者の住む現世に帰ることができるのか――。妖編
公式サイト
主人公が教室で帰り支度をしていると、おかしな現象が起き始める。
恐怖を感じて学校を飛び出した主人公は、神社へと駆け込んだ。
神主さんにお祓いをしてもらい、ほっとした矢先――時代錯誤な恰好をしたおかしな者が見え始めて……。
どうやら【妖】が見えるようになってしまったらしく、彼らにつきまとわれてしまう主人公。
妖たちとの賑やかで楽しいどたばたラブコメディ、その結末は――。
機能名 | 有無 |
---|---|
既読/未読スキップ・オートモード | 〇 |
クイックセーブ/ロード | 〇 |
バックログ | 〇 |
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能) | 〇 |
フロートチャート | × |
選択肢又は未読箇所までのジャンプ | 〇 |
ヒロインの名前変更 | 〇 |
デフォルト名呼びボイス | 〇 |
ヒロインフェイス表示 | × |
ヒロインボイス | × |
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等) | 〇 |
ステータス(パラメータ)画面 | 〇 |
アイキャッチ | 〇 |
フォント変更 | × |
システムまわりはいつものオトメイトさんの仕様です。
ナインリップは、選択肢の種類が3つあります。
1つ目はキャラクターの好感度。
2つ目は精神の異常さを上げる選択肢です。
上げすぎるとBAD EDにいてしまいます。
3つ目は思考選択肢で、間違うとBAD EDに直行します。
思考だけパラメータがありません。
また、軽いMAP移動があります。
その時の選択肢の会話で、おまけの「鳳声」が連動して開放される仕様になっています。
大きな不便はありませんが、個人的人はEDリストが欲しかったです。
本作はホラー要素のある乙女ゲームです。
舞台は現代で、奇怪な現象が起きやすい街に設定されています。
Twitterのフォロワー様の呟きと、自分で某マップを見てみたところ、見た目は千葉県の新浦安がモデルになっているみたいです。
物語の中で、4つの異なる物語に分岐し、オムニバス形式でそれぞれのシナリオを楽しめるようになっています。
オムニバスとは、同じテーマだけどそれぞれ独立した作品を集めた形です。
ヒロインはすべての編で同じ人物ですが、メインとなる攻略キャラクターや題材は世界毎に違います。
(詳細はそれぞれの感想欄を参照してください)
ヒロインは、成海ヶ浜高校2年生の逸色珠沙(イッシキ ミサ)。
気を遣いすぎるところがあるほど優しい性格の子です。
進路のことで、母親の敷いたレールとは別の道を希望していて、それを言い出せずに悩んでいます。
子どものころからついていない出来事によく遭遇する不幸体質。
ある夜、奇妙な声を聞いてから普通の日常が狂い始めていきます。
攻略順は「学校の怪談編→都市伝説編→異世界編→妖編」の順番でプレイしました。
キャラクターだと「紅華→響→香羊→星絆→魅ナミ→聖ヤ→幸麿→孤春→隠し」の順番です。
以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。
怖さ | ★★★ |
糖度 | ★☆☆ |
攻略対象 | 紅華/響 |
題材 | 鏡の世界/オリジナルの怪談話 |
シナリオ | 喜多南/ゆきみなべ/葉月ネリカ/長野和泉/亜文 |
進路のことを母に言い出せず、思い悩む珠沙はそういう人が遭いやすい神隠しにあってしまいます。
生者以外と触れ合える隠世の成海ヶ浜高校に閉じ込められ、七不思議と噂されている紅華、響、優衣と出会います。
珠沙は、噂とは違う優しく協力的な彼らと学校の七不思議を解き明かすことで元の世界に戻ることに。
七不思議を探す間も、今まで他の幽霊との交流をしないでいた響や優衣にいい影響を与えたり、怖がられる存在の「からからさん」に寄り添ったりと、人としての魅力で彼らを救ってゆきます。
6つめまでを解決したあたりから少しずつシナリオが個別っぽくなり、6章から個別ルートに分岐していきます。
Name:紅華(クレハ)
CV:増田俊樹
噂話「殺人鬼のからからさん」
放課後の学校、夕暮れに染まる校舎の中でからからと鉄を引きずるような音が聞こえてきたら、振り返えらないで。
振り向いてしまったら、質問をされてしまうから。
それに答えられなかったり、間違った答えを返したりしたら殺されちゃうんだって。
穏やかで優しい性格の幽霊。
思ったことをそのまま言葉にしてくれるため天然タラシっぽいし、少しズレています。
一部の記憶がなく、成仏できずに現世を彷徨っています。
超常現象が苦手。
学校の怪談編は、事前情報で糖度が一番低いのですが、終始紅華の寄り添ってくれる優しさや裏表のないセリフに爆萌しまくりで思ったよりも甘くて楽しいルートでした。
怖さは紅華ルートがゲーム中でMAXですが、私は部屋を真っ暗にして楽しみました。
突然出てくる悪霊はホラーらしい演出でびっくりしますし、背景がずっと不気味なこと、得体の知れない七不思議を探ること、赤文字で文字化け演出などなど、苦手な人は確実に怖いだろうなと思います。
紅華は珠沙が出会う前から学校で生徒たちを見守っていて、「からからさん」の噂は違うよと教えてあげたいけど声が届かなくて虚しい思いをしていたみたいです。
でも、真相を知らない珠沙の「死んでからずっと記憶を探して彷徨ってるなんて……。寂しいだろうな」という寄り添う言葉に最初からハートを撃ち抜かれたんだろうなって感じでした。
「ありがとう」と伝えたくても伝えられなくて、隠世で見て話せて触れられるようになってからは嬉しくて嬉してたまらない感じが可愛かったです。
珠沙に惹かれているというのもあるけれど、触れたら珠沙の精神によくないからと我慢しているのがいじらしかったですね。
それでも無意識に触れてしまいそうになって、優衣に「悪い虫が~」と牽制をかけられてビビっていたのがめちゃくちゃ面白かったです。
他にも、ずっと珠沙全肯定BOTでしたし、時々恥ずかしくなるようなストレートな言葉を(天然で)言ってドキドキさせてくるしずるかった…。
隙間隙間で心を鷲掴みにするのやめてもろて…キュン死するから(もっとやれの意)←
異性としての好きに気がつくのはルートの後半になってからですけど、特別視なのはずっと感じられましたし、珠沙もそんな紅華がいいなぁってなっていく変化が見ていて楽しかったです。
紅華視点からも、生者だから惹かれていると思い込もうとしたり、別れが寂しいなと言うのを好きと自覚する前から考えていたり、もう好きじゃん!というのばかり伝わってきて爆萌でした。
ストレートに打ち込んでくるばかりでなく、珠沙の不意打ちの言葉に思いっきり照れもするし、なんなの紅華。
全部かっさらっていくじゃん、やっぱりずるい。
でも、葛藤する中でも、紅華は生者と死者の区切りはしっかり忘れずにいて、時々自分の気持ちを抑えていたのは切なかったです。
ひとり、「-この魂をかけて-」まで珠沙の未来を選ぶことを固く決意していたのは寂しくもかっこよくて語彙力をなくしました。
こんなの好きにならない方がおかしい…。
現世に帰るために七不思議を解き明かすと、8つめの「開かずの間」というのにたどり着きます。
七不思議自体が、月神優衣が失踪したあと、父の功が優衣を取り戻すために行った祈祷の数々(神降ろし事件)の被害者たちだったのですが、紅華の妹・雛菊が8つめで、事件では最初の被害者てした。
しかも、このルート最大のホラー要素でありシナリオ中に何度も襲いかかってくる悪霊が本人でした…。
紅華は、雛菊が殺される場面に居合わせ、銃で撃たれて亡くなりましたが、月神功への憎しみから悪霊になりかけちゃったんです。
で、雛菊が紅華を助けて、憎しみの記憶ごと紅華は忘れて悪霊化を回避していたわけでした。
すごく悲しい事件ですけど、紅華ってそれだけ重い愛を持ってたのかなって思うともっと好きになりましたね。
天然の爽やかイケメンかと思ったら激重な感情を持っていたなんて…ヘキです!
まぁ、雛菊(悪霊)の兄を守りたい気持ちが強くて、珠沙が呪いを受けてしまったのは紅華としてはやるせないと思いますけど…。
でも「どんなお前でも俺の目には美しくうつる」というキュンセリフと共に呪いの箇所に口付けてくれた時はエンダァァアア!ってなりました。
もう好きな気持ちの魅せ方がちくいち萌えて仕方ないです…しかも天然でやっているっていう末恐ろしすぎな男怖い(褒めてる)
紅華の記憶が無い時は珠沙に寄り添うシーンが多かったですが、個別ルートになると紅華がナーバスになる時もあったので、珠沙が心の支えになって、お互いに支え合っている感じがより出てきて良かったです。
神EDでは、雛菊は成仏し、珠沙は無事現世に帰ります。
別れ際に紅華が、見えなくても触れられなくても話せなくても傍にいて幸福を願ってくれる約束をするシーンは泣けました…。
なので、ED曲後に願いを叶える本で普通に見て話せるようになったのは正直、拍子抜けしました。
いい事なんですけどね!
でも触れられないし余計に寂しいような…?
個人的には、寿命を全うしたあと紅華に再会するのかと思ってました(というかそれが見かった)
神隠し体験を通して珠沙の心に変化があったのは良かったです。
悔いのないように人生を歩もうとより前向きになっていたし、母と向き合う勇気を持てるようになっていました。
進路の件はあっさり終わってちょっと微妙でしたけど、まぁシナリオが短いのでこんなもんと割り切りました。
もうひとつの天ED「9 R.I.P.」は、珠沙も亡くなるEDでした。
演出的に、神隠しにあって9日目になくなり新しい幽霊ライフが始まった…ということで9 R.I.P.なのかな?
記憶を取り戻した紅華が雛菊を元に戻そうと奮闘しますが、悪霊に珠沙の精神がやられるのを止めて、力尽きた紅華の存在が消えてしまう展開になるんです。
それを珠沙が自分の生命の力を使い果たして阻止したんですけど、結果的に幽霊として紅華たちとスローライフを送っているみたいでした。
でも雰囲気がメリバっぽくて、珠沙の未来を選ぶ決意をしていた紅華が珠沙の死を悲しみつつ想いを嬉しく思っちゃうんです。
確かに成仏せずに同じ幽霊として現世にとどまって触れ合えますし、紅華の気持ちはそのまま激重クソデカ感情に育ってくれても私は喜びm(ry
残された珠沙の家族や友だちが心残りで珠沙は成仏できませんし、紅華は雛菊の成仏のために毎日悪霊に話しかけているみたいでしたし、2人が離れ離れにならない以外は気がかりではありましたね。
珠沙も紅華もこれでいいと思っている節があって「狂っている」と自覚していましたけど…私は好きです。
ステラ小冊子にはこの後日談が載っていて、珠沙を友達の香羊に紹介したはいいが、嫉妬しまくる紅華が可愛かったです。
紅華と香羊はよく一緒に映画を観るそうですよ、幽霊生活謳歌してますね(笑)
他は3つ途中BADみたいなEDと、他編のキャラたちが出てきて賑やかそうな日々の始まる大団円のような感じのもありました。
なんだか正規ED2つが甘くなくてもったいないんですけど、シナリオ中は紅華に萌えまくれたし、多少のご都合主義は気にならなず楽しかったです。
Name:響(ヒビキ)
CV:土岐隼一
噂話「引きずり鏡」
中央階段の1階と2階の踊り場、そこの壁に姿見がかけてあるでしょ?
あれに触ったらダメだよ。
鏡の中にいる幽霊に引きずられて、あの世に連れていかれちゃうから。
鏡の中に住む幽霊。
ある理由により情緒不安定なので、他の幽霊と出会ってから刺激をもらわないようにしています。
おどおどした気弱な少年ですが、珠沙への協力は積極的にしてくれます。
響ルートは、彼の本当の心残りを見つけて成仏してもらうことを目指す物語でした。
学校の怪談編ですけど、悪霊などもほぼ出てこなくてそこまでホラー要素は無かったと思います。
成海ヶ浜高校にある大きな鏡の中の反転世界で、ひとり寂しく彷徨っていた響君。
生前は良き両親の元で幸せに暮らしていましたけど、戦争孤児となってからは苦しい日々が続き、最後は神降ろし事件に巻き込まれて自害した悲しい人でした。
両親と暮らした日々が幸せだったからこそ、誰かに勝手に命を奪われるのは嫌で、自害もまとめて「幸せだった」と自分に思い込ませてそうした…当時14歳の子がそんな辛い思いをしていたなんて涙が出ました。
しかも、心残りは「幸せになること」ではなく「月神功に同じ苦しみを与えること」…。
地獄に送られた月神の刑期あけをずっと待っていたんです。
そんな経験をしたからか、響君の情緒は不安定で、弱気かと思ったら狂気をにじませたりしてなかなかにデンジャラス。
地獄で響の担当だった聖ヤが、他の幽霊から刺激をもらわないようにと鏡の世界を作ってくれて隔離されていたわけでした。
14歳で亡くなって、何十年も憎しみを積もらせているので、なかなか成仏は難しいのは凄く納得です。
隠世で珠沙と出会ったときも、生者の魅力に惹かれて寂しさから「閉じ込めたい」といきなりやばい発言もされました。
でも、結構早い段階から異性としての好意も持ってくれていて、鏡の前に珠沙が来てくれるのをいつもそわそわしながら待っていたのは可愛かったです。
響君を頼ったらきらきらおめめで嬉しそうに協力してくれるし、子犬みたいでキュン。
基本的には素直ないい子ですし、いざというときは守ってくれる男らしさも持っていて好きになれる要素満載でした。
そんな響君だからこそ、珠沙も成仏させてあげたいと思って、七不思議を解き明かしたあとも隠世に残る選択をしたんでしょうけど…。
まだ異性としての好きではなくて好感度が高いだけの状態で自分の命を削ってまで残ったのはちょっと違和感がありました。
響君も自分の気持ちを抑えて、珠沙のことを第一に考えて「早く帰って」と思っていた節もありましたし、ルートへの入り方は無理やりに感じましたね。
響君が自分の心とは真逆の対応をしてまで、珠沙を返そうとしたこともあって、自分を犠牲にしてまで相手のことを考えるという共通点はできましたけど、そのままでは悲しいなぁ…。
まぁでも入ってしまえば、珠沙が響君の心に寄り添おうとすることで彼の狂気が少しずつ薄らいでいい方向に向かっていくので、良かったです。
紅華たちも含めて、お互いに心が強く持てるようになって、素敵だなって思えましたし!
なにより響君が成長してくところが見ていて楽しかったです。
珠沙は響への好意に気が付くのは最終盤になってからなので、珠沙の曖昧な気持ちに落ち込んだりするシーンもあって可哀想でしたけど、正規EDでは両想いになれて一安心でした。
でも、珠沙の精神消耗を考えて、早く現世に返さなければならないのはその通りなので、解決の糸口になればと地獄の大看守である聖ヤが特例で月神功と響君を面会させてくれることになりました。
神EDでは、反省している月神に動揺しつつも「許さない」と自分の意志を告げます。
響君の憎しみが消えたわけではないけど、区切りにはなったということでいいのかな?
優衣と功の親子関係にも同情して、自分と家族は幸せだったと本心から言ってたので、憎しみだけに囚われなくなったんだと思います。
心残りがなくなった響君は成仏して、珠沙が死ぬまでは会えなくなるんですけど、ED曲後に特例で再会しちゃっててお別れの感動やら切なさやらはまたふっとばされました(笑)
天EDでは、何も言えない響君に代わって珠沙が「許さない」という気持ちを代弁します。
響君は珠沙が同じ気持ちでいてくれたことに喜んでいて可愛かったんですけど、やっぱり彼の狂気はまだまだ消えないEDでした。
先ほども書いた通り14年と何十年なのですぐに解決しないのは納得。
珠沙が精神安定剤のようになっているけど、響君の表面上の言葉とは裏腹に本音は「永遠にそばにいて欲しい」「僕のために、死んで下さい」と狂気的な独占欲も見せていて、紙一重でした。
珠沙が鏡の中に残ったら愛に狂う、帰ったら寂しさに狂う…ヤンデレコースかなって感じでした。
珠沙にとっても響がこの世から去ってしまうのが心残りになってしまったので、現世に帰ったあとも理を曲げて鏡の中まで会いに行っていて、お互いに寂しくはないけどこれで良いのかというメリバでした。
成仏が達成されてないし、響君の心に寄り添うって同じに染まるではないんだよなぁ(多分)
途中BADは3つあって、その中の「引きずり鏡」は期待していたのが来て結構好きでした。
響君が成仏したと勘違いして珠沙は現世に帰るんですけど、実際は鏡の中で響君がひとり狂気に染まっていて。
彼の本音の通り珠沙が引きずりこまれて鏡の中に閉じ込められたEDでした。
…好きが暴走して閉じ込める系の展開は大好きなんですよね…狂気一色でなくもっと甘さもあれば一番好きなEDになっていたかもしれないです。
怖さ | ★☆☆ |
糖度 | ★★☆ |
攻略対象 | 香羊/星絆 |
題材 | 星を見る少女/メリーさん |
シナリオ | 小縞なお/亜文 |
不思議な声を聞いた後、交通事故で生霊になってしまった珠沙。
事故前後の記憶がなく、びりびりに破れてしまった進路希望のプリントの欠片を集めながら自分の真相を追っていきます。
生霊になった日に手を差し伸べてくれた香羊は、珠沙を何かと気に掛けてくれますが、自身にも目的があるようで…?
また、病気で亡くなった星絆は、死んだことを受け入れられずに元気だった日をループし続けていますが、珠沙と出会ったことで少しずつ変化が表れ始めます。
Name:香羊(コウヨウ)
CV:鈴木崚汰
都市伝説「幸せのメリーさん」
メリーさんって聞くと、怖いイメージがあるよね。
「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」って、電話がかかってくるやつ。
でもね、この成海ヶ浜のメリーさんは、電話から死者の言葉を届けてくれるっていう噂なんだ。
つまり、幸せのメリーさんが届けてくれるのは、今は亡き大切な人からのメッセージって言われてるよ。
素っ気ないけど面倒見のいい人で、珠沙や親友の星絆を気に掛けています。
思い入れの品であるスマホを使って、生者と死者、大切な人同士を繋げる仕事をしています。
「ヨゾラ」というホラー系ゲーム配信者でしたが、ストーカー被害を受けていました。
香羊ルートは彼の優しさが詰まった素敵なルートで楽しかったです。
都市伝説編は、珠沙が交通事故に遭って非日常が始まるという衝撃のスタートでした。
その現場に居合わせて、もう珠沙のそんな姿は見たくないと隠世に来て最初に手を差し伸べてくれたのが香羊でした。
理由は後からわかるので、手を取るときは「素っ気ないな~でも気に掛けてくれるの?」と不思議な感じでしたけど、知れば知るほどデレ多めのツンデレで好きでした。
結構強引に話を進めるところもありますけど、珠沙が嫌がるようなことはしないし、生霊と判明するまでは成仏できるように見守ってくれるし、見た目に反して無条件で優しくてびっくりでした。
珠沙も個別分岐する前にはもう香羊を好きなの自覚する一歩手前でしたし…いや~惚れるのもわかると大共感でしたね。
それから一番良かったのが、香羊を褒めた時の照れ隠し!
最初は「きも」とか言ってきますけど、立ち絵の顔は赤くなってるしニヤニヤが止まらないです。
マスクで口元を隠したりもするし、反応が可愛くて「珠沙いいぞ~もっとやれ~」って思いながら見てました。
微笑ましくて最高。
交通事故については神様がわざとそうしたということでしたが、そこは真相ルートにお任せですね。
珠沙の親友の咲耶果がやったというフェイントがあるので、ちょっと怖かったんですけど、おまじないのやり方を間違っただけで何も悪いことはしていないのでセーフでした(私のメンタルが)
でも…香羊ルートに分岐してからやばいヤンデレ女子?が出てくるので、ホラー要素よりヒエッとなることになりました(笑)
周りの幽霊をも大事にしている香羊ですが、ひとりだけ会いたくないレイカという女の子がいたんですよね…。
もう横恋慕確定だな~って序盤から覚悟してたんですけど、想像の上を行かれてもはや笑っちゃいました。
「ヨゾラ」の過激派ストーカーだったんです…。
頭がおかしくなってる人は、人の話を聞かないのはあるあるですが、レイカの場合は相手の言葉も受信できてない(?)意思疎通が困難なくらいでダメでしたね。
勝手に香羊と付き合ってる設定になってるし、住所特定して髪の毛を送ってきたり、最後は香羊と一緒になりたくて心中するしめちゃくちゃすぎて無理でした。
放火した後に「アイスクリームのように溶けて一緒になれるね」って狂気のセリフがインパクトが強くて一番残っちゃってるんですよね…誰か消して下さい(震え声)
突然命を奪われて隠世まで追いかけられて香羊が可哀想すぎて泣けました(実は生霊だったので少し救われましたが)
復讐したいって気持ちも凄くわかります。
でもそれじゃあダメ、と捨て身で気が付かせる珠沙の行動力は香羊もグッときたんじゃないかなと思います。
誰かを気に掛ける側なのが、気に掛けてくれて救ってくれる子がいたんですもんね…。
私なら惚れる。←
恋愛EDでは暴走しているレイカと話でかたをつけようとしてくれますし、復讐に取り憑かれかけていた香羊が持ち直してくれて良かったです。
いままで珠沙と視線が合うと逸らしていた香羊でしたが、珠沙と両想いなのを言葉にしてキスした時は逸らさなかったんですよね。
照れ隠しもあったと思いますけど、レイカを殺そうとしていたわけですから珠沙に後ろめたさとかもあったのかな~と。
でもそういうのもなくなったからやっと視線を合わせてくれたって意味もあったのかなと妄想しました。
神EDでは、2人とも無事に現世に帰って、人間として再会します。
レイカが香羊にしたことや他の幽霊を襲ったことは罪ですけど、最後の最後に正気を取り戻したようなので不幸中の幸いでした。
一応話で決着もつけられたし、お互いを心配し合う香羊と珠沙の心残りみたいなのもなくなりましたし。
星絆の分まで2人で楽しく人生を謳歌する希望のある終わり方でした。
星絆が急にループから立ち直ったのは謎だし、進路のことで母や咲耶果と向き合うと言いつつ何も描写がなく終わったのは微妙でしたけどね…。
でも、最後の駅前で待ち合わせしているスチルは、香羊がめっちゃ彼氏しててにやけました。
たぶんこのEDが作中で一番ハッピーなEDだと思います。
2人で幸せに過ごしている後日談をもって見たいと思いました。
天EDはスッキリしないEDで、個人的にはあまり好きではなかったですね。
レイカと話をしに行くまではいいのですけど、悪霊化しかけて話が届かずでしたし、星絆が香羊を庇って瀕死になってしまうんです…。
香羊が自分以外を巻き込まないために遠ざけたんですけど、香羊の気持ちをわかっていて協力してくれたのはさすが親友!って思ったんですけど、後味が悪すぎました。
聖ヤさんが治療して、多分目覚めるかなって感じではありましたけど。
それから、香羊と珠沙もすぐには生き返らなくてまだ生霊のままでしたし、呑気にしてていいのかな?って思いました。
珠沙の家族はすごく心配していたし、咲耶果もだいぶメンタルが参っていた様子でした。
咲耶果にいたってはBADでじ/さ/つして珠沙に会いに来たくらいでしたし…早く戻ってねと思いながら読み終えました。
そういえばこのルートでは攻略キャラが全員出てきてくれるんですよね(歓喜)
あと、神様の目的が~みたいな話題もちらほら出てきて、ちょっとだけ伏線回収に足を突っ込んでいた気がしました。
Name:星絆(セナ)
CV:柿原徹也
都市伝説「星を眺める青年」
成海ヶ浜にある海浜公園で、S=CROWNのSENAの幽霊に会えるんだって!
え、知らないの? S=CROWNって言ったら国民的アイドルじゃん。
それがね、SENAって最後、海浜公園の中にある芝生広場で倒れてたらしいよ。
仰向けになった状態で発見されて、まるで夜空を見上げているみたいに見えたって噂。
明るく人懐っこい性格で、ファンを大事にするプロのアイドルです。
病気で亡くなった星絆ですが、その死を受け入れられず…。
生きていると勘違いして毎日元気だった日の記憶をずっとループしています。
星絆の心残りは、夢を追い続けたい、アイドル活動をしていたい。
生者に姿がうっすらと見えるほどの強い気持ちを持ったままの星絆をなんとか成仏させてあげようとする感動のルートでした。
(結果:成仏はしなかった)
珠沙が生霊となってから出会った星絆ですが、前日に会って自己紹介したのに、次の日にまた「名前を聞いておけば~」と言われた時は、本当に文章の整合性が取れてないのかと思っちゃいました(失礼)
まさか星絆の記憶が毎日消えていたなんてね…。
都市伝説編の共通章では、珠沙は受け入れて普通に話していましたけど、忘れてほしくないと思っている節は最初からありました。
星絆が珠沙と初めて会った気がしない発言をしたときはいつも肯定していましたし。
香羊に頼まれて気に掛けている以上に気持ちがあるのが伝わってきました。
星絆も元々人懐っこい性格ですけど、毎日初対面だったはずの珠沙の事となると、どんどん疑問に気が付いていくんですよね。
「会ったことある?」からの「一目惚れ」発言で、好きになる過程は吹っ飛んで記憶を取り戻す過程みたいなお話になりましたけど、星絆本人が「大事なことを忘れている?」と自覚していくのは好きな展開でした。
都市伝説編共通章が終わるころには、両想い一歩手前でしたしちょっと早いなとは思ったんですけど、個別ルートに入ったらすぐに星絆が珠沙を現世に返すんです。
生者と死者で本当は一緒にいられない存在なので、これ以上気持ちが膨らむ前に…と目いっぱいの優しさと、まだ夢を捨てていなくて成仏する気が無いのを隠した嘘とで送り出されて感情がぐちゃぐちゃになりました。
本人曰く、優しくは無いらしいですけど…。
独占欲強めで嫉妬心も強いので、それが出てくる前に…っていう自分の昏い所を知られたくないって意味でいいのかな?
でも珠沙が現世に帰った後も、1日8時間も守護霊として着いて回っているとか執着心の権化すぎてタイプですね。←
むしろ、CEROをぶち上げて、執着心+独占欲+嫉妬心全開のデンジャラスな男を落としたいまでありましたね…!
(ヒント:ビルシャナ戦姫の某推しくん)
珠沙も星絆が好きになってきているからこそ信じて帰りましたが、星絆が成仏していないとわかるとあの手この手で接触をこころみるんです。
珠沙の気持ちは普通の心配する心なんですけど、大国主に由来のある神具・勾玉とかが出てきてなんかチートぽかったです(笑)
で、星絆と話すために響くんの鏡の世界を貸してもらうんですけど、響くんが生者の温かみに狂ってずっとおかけてくるホラー話になっちゃいました。
星絆は珠沙を表の世界に返すためにかばい続けてくれてかっこよかったです!
神EDは、超ロマンチックに、年に1度だけ勾玉の力で生者の珠沙と死者の星絆が再会できるようになります。
せっかく恋人同士になっても見えない話せない触れられないの3拍子が着いているので、年に1度では恋愛としては切ないですけど。
「忘れて」とまで言っていた相手と恋愛できてちゃんと会えるのが素敵なEDでした。
(私はたまたま七夕の日にこのEDを見て、大泣きしてしまいました)
天EDは、鏡の世界から脱出する時に珠沙が死んでしまい、幽霊として星絆と一緒にいられるEDでした。
一見良さげですが、珠沙は生霊となった時に家族や咲耶果にさせてしまった辛い思いをまた繰り返してるんですよね…。
星絆も神EDとは打って変わって「人の世界に戻したくない」とか、自分の仄暗い気持ちを隠さないんですよね。
束縛が強いのかな?と珠沙も言いましたし、デンジャラスな男の匂いが濃くて私はかなり好きでした。
先程も書いたように、CEROをぶっちぎったら間違いなく最推しでした…!
まぁ、最悪の場合、悪霊になってしまうので良くないですし、香羊と共にそうならないように努めているようなので、緩く本心が見えるところが限界なのかな…。
他にBADが2つありましたが、珠沙が現世に生き返って星絆にもう会えない方は悲しいけどそれが普通なんだよなと思いながら寝落ちました。←
大丈夫です、ちゃんと最後まで読んでます!
怖さ | ★★☆ |
糖度 | ★★★ |
攻略対象 | 魅ナミ/聖ヤ |
題材 | きさらぎ駅/異世界エレベーター |
シナリオ | 鵜森はだし/Salala/亜文 |
神隠しによって、生者のまま地獄に送られてしまった珠沙。
そこで自分の魂を付け狙っていた夢魔・魅ナミと、犬猿の仲である地獄の大看守・聖ヤに出会います。
右も左もわからない場所でひとり、誰を信じるか迷いつつも、現世へ帰る方法を探します。
そして見つけた答えは、神が自分に与えた試練であり、強くなってその凶事を突破すれば元に戻れる、でした。
Name:魅ナミ(ミナミ)
CV:岡本信彦
夢魔
人間の夢に現れては、悪夢をみせる。
いろいろな説があれど、対抗策としては夢魔の誘惑に負けない強い心が必要。
感情の乱高下が激しい気分屋です。
悪魔らしく、いい顔をして人を騙したりもします。
甘いものが好きで、お気に入りのお店でパフェを食べてむしゃくしゃを晴らしたりしています。
魅ナミルートは、自分の存在を掛けた大恋愛ルートだったと思います。
魅ナミは夢に現れる夢魔で、悪魔として人を悲しませて絶望させるのが普通なのですが、珠沙の魂をいただくのが目的で死なれては困るので、奇しくも珠沙を守る側となります。
物騒な物言いをしつつも、直接危害を加えることも無くて、ただ気分屋でこちらを振り回してくる年下男子って感じでした。
私はこの属性は刺さらないですけど、刺さる性癖だと可愛くて仕方ないんだろうな~と想像できるくらい小悪魔でした!
珠沙は魅ナミと接する中で、彼の悪魔的なところに魅了されたのか少しずつ優しくておしとやかな性格から、諦めが悪く割と強気にずばっとものを言える子になっていきましたね。
そして、魅ナミが「凶事」だと思い至りますが、悪魔にしては違和感があって人間的なことに気が付きます。
魅ナミも、本当は否定される存在なのに珠沙に認められたり褒められたりと真逆のことをされて気持ち悪がるし、珠沙に好意的に接する自分を気持ち悪いと思ったりします。
クリア後の今だからこそ、魅ナミに良心があったからこそ愛情を知りたがり、珠沙を愛せたのかなと思ったり思わなかったり…。
魅ナミには魅ナミなりに悪魔としては力の弱い自分にコンプレックスみたいなのもあったと思いますけど、珠沙と感覚や価値観がズレまくっていたらハッピーにはなり得なかったので、100%の悪魔でないことは私はある意味良かったと思いましたね。
そう、魅ナミは過去に、魂が真っ白な人間と契約してその魂を取り込んだんです。
歳月とともに人間の良心が魅ナミの魂に流れ込み、反対も然り。
だから、魅ナミに悪魔っぽくない部分がある生まれたのですが、悪魔として存在していたい彼にとって善良なことは最悪なので、その人間と同じ魂を持った珠沙の魂で相殺しようとしていたんです。
でも、珠沙を好きになってしまって…愛する人を殺すか、自分の存在を失くすかの2択になってしまうのですが、珠沙を無事に帰すことを選ぶんですよね。
悪魔らしくは無いですけど、凄く珠沙を大切にしたい気持ちが宿っていてキュンでした。
なので、自分が消えてでもちゃんと現世に帰したBADは結構好きでした。
珠沙は魅ナミに会いたくて悪夢を想像し始めいましたが…。
聖ヤも、魅ナミと犬猿の仲とはいえ、珠沙の意見は尊重するし、2人の間を引き裂くようなことは一度もしてこない、むしろ恋愛の力に感服するような感じでしたので好感度が爆上がりしました。
珠沙としては、魅ナミに魂を諦めさせたので「凶事」を乗り越えて帰れるはずだったのですが、魅ナミに愛情を覚え始めたために、魅ナミの憂いも解決しようと彼の取り込んだ魂に会いに行きます。
カリファの花がないと身体が辛いし、幻覚が見えてメンタルも疲弊しているのにそれでも魅ナミのことを思えるのは凄い愛だなって思いました。
行くための力が必要なのですが、まさかの魅ナミと肌を合わせなければならないえろ展開が必須なのは笑っちゃいましたね。
糖度が高いってそういう意味だった…?
両思いなので嫌な気持ちは一切ないんですけど、目的のために必要に駆られて…と言うのがあんまり楽しくないですね~。
でも、天EDに向かう展開だと好きあう2人としてのニュアンスもちゃんと入っていて良かったです(萌え)
神EDでは、珠沙は現世に生還し、魅ナミが会いに来てくれました!
邪悪に染まりつつあった魂をあっさり説得てきたのは味気なかったですけど、元々が良心の塊だからそれでいいのかな。
現世にきた魅ナミが悪魔なのか人なのかちょっとわからなかったですけど、見えないとか触れ合えないとか制限がなくて、普通に恋人として過ごせていけそうな雰囲気だったのでめちゃくちゃハッピーな気分になれました。
天EDでは、珠沙は亡くなってしまい、魅ナミと地獄ライフを生きることになりました。
魅ナミが「……帰るって、なんかいいね。当たり前みたいに一緒って感じ」と喜んでいた通り魅ナミの家に2人で帰るのは叶ったし、大好きなパフェを2人で食べに行くこともできて2人が楽しいのは楽しそうで、とびきり甘いメリバでした。
残された珠沙の家族は悲しむでしょうし、珠沙は結局現実逃避したわけですし、正統派EDでは無いんですけどこれはこれで有りでした!
実は魅ナミが自分の意思で珠沙を害するBADはひとつもなくて、どのEDに行っても魅ナミが悪魔としての存在意義より珠沙を大切しているので全体的にも美味しいルートだったと思います。
Name:聖ヤ(セイヤ)
CV:立花慎之介
Hell Organization
通称HO。
生前に罪を犯した人間は、死後HOに逝きつく。
HOは、そんな罪深い死者に罰を与えることで穢れを浄化している。
HOで働く者たちの殆どが死者。
元エクソシストで、地獄の刑期があけても留まってHOで大看守として働いています。
普段は気持ちを察してくれる紳士です。
ですが、恋愛体質で、自称「変態でメンヘラ気質の男」でねちっこい性格です。
聖ヤルートは、彼の2つの罪を許して彼を救ってあげるお話でした。
そして、ナインリップの中で一番甘いルートではないかなと思います。
聖ヤはいつも理路整然と話す人ですが、基本的に珠沙の意志を尊重して気に掛けてくれる優しい人です。
珠沙を現世に帰還させるために、隅々までサポートしてくれて常にありがとうしかなかった…。
とても紳士で相手の心情を察するのも上手くて、例えば話したくないことは空気を読んで話したくなるまで待ってくれるし、だいたい甘やかしてくれるのでそりゃあキュンキュンするわ、と納得でした。
「私からされること全て当たり前の権利だと思って」なんて言われたら調子に乗ってしまいますよ(私が)
恋愛の方は、ちょっとでも「気があるのでは?」と取れるよな発言を珠沙がすると、待ってましたと言わんばかりに拡大妄想を繰り広げて饒舌にからかってくるので面白すぎました!
頬を赤く染めて悦に入ってる時もありましたし、私の脳内には変態紳士の文字がよぎりましたね。
一方で、面白おかしい感じとは裏腹に聖ヤは結構冷静でいて、生者と死者どうしなのであまり深入りしてはいけないというのもわかっていました。
なので、最初は冗談でからかうだけの戯れが多かったんですけど、聖ヤの罪の問題を解決していく間に珠沙を本当に好きになって、冗談を言えなくなっていく変化がとてもよかったです。
妄想していただけなのが、珠沙の気持ちを気にし始めたあたりが爆萌えでした。
特に、花占いみたいにカリファの花弁を拾いながら「……嫌われてはいないはず。」と独りごちたシーンはニヤニヤが止まりませんでした。
聖ヤが地獄にいる理由は、贖罪のため。
ひとつは、神隠しで地獄に来た優衣を無事に現世に帰せなったことを気に病んでいます。
だから、珠沙を今度こそ生還させて許されたいから手厚い…のかと思いましたけど。
珠沙がたった一人、地獄で聖ヤを許す存在になった後も帰す意思は変わらなかったので、ただの自己満だけではなく優しさとか守りたい気持ちとか間違いなく「貴方のため」というのが入っていて嬉しかったですね。
もうひとつは、生前の自分の心の弱さから父を失ってしまったのを罪だと思っていることです。
心が弱いゆえに悪魔に憑りつかれ、父であった人も自分を救って死んでしまい、心を強くもエクソシストにもなり切れず結局じ/さ/つして地獄に落ちてしまったのでした。
先程、珠沙が聖ヤを許したと書きましたが、実は珠沙にとっても地獄に来て親身になってくれたのは聖ヤだけ。
だから珠沙は聖ヤと出会えた幸運に感謝しているし、救ってもらっていることに恩返しをしたくて聖ヤを癒す者になりました。
もう好きな気持ちが見て取れたので、好きな人のために…と支えに行ったんじゃないかなと思います。
お互いに相手を思いやるメンタル…めちゃくちゃ素敵で好きでした。
神EDは、珠沙を無事に現世に戻します。
凶事である魅ナミが、現世の珠沙の母の魂を狙うという予知があり、それを頼りに作戦を練って打ち勝ちにいきます。
夢の中に入らなければならないので、これまた力をもらうのですが、普通の口づけでした(えろ展開だと思ってた)←
でも、キスシーンはスチルが綺麗で、聖ヤがちゃんと愛情を込めていると言ってくれるのでニヤニヤしました。
お別れのシーンでは、聖ヤがいきなりプロポーズを始めてびっくりしましたけど、「私の妻となるのだから他の男と添い遂げることはない」と独占欲全開でバンザイ!
泣くところだったのでしょうけど、いい加減このゲームは「後から再会できるわ」と学習したので、来るぞ来るぞと構えて、ED曲が終わったら本当にきて笑っちゃいました。
現世にきた聖ヤはEDタイトルのように「メンヘラ夫」。
寂しいかまってちゃん全開で大変にめんどくさそうでした(嫌いじゃない)
天EDは、生還が叶わず、珠沙は死後HOの職員として聖ヤのそばに居続けます。
医者だった父が多くの命を救ったように、自分も死者たちを救おうと珠沙のやることがはっきりしていたのは素敵でした。
聖ヤは、同じ罪を二度も繰り返してしまって病むか?と思いましたけど、珠沙が許しているのでもう過去に囚われすぎてはいないのかな?
珠沙が帰還した神EDは自動的に聖ヤが自分を許せたはずですけど、こちらは珠沙が死んでしまったのでまだまだ贖罪は長そうでしたね。
でも、聖ヤはメンヘラなので(笑)、珠沙と一緒にいる方が寂しくなくてむしろ聖ヤのメンタルヘルスにはいいのかもしれません。
神EDも会いに来てしまいましたし!
怖さ | ☆☆☆ |
糖度 | ★★☆ |
攻略対象 | 幸麿/狐春 |
題材 | 座敷わらし/こっくりさん/天狗 |
シナリオ | 喜多南/海野凛久/藤川ちより/亜文 |
珠沙を主として幸せを運ぶために付きまとう幸麿。
こっくりさんのおまじないに失敗したことで珠沙を祟るために憑りついた狐春。
そして、「闇へいざなう者」と自称する謎の神様。
愉快な人外たちとのコメディチックな日常を送りつつ、進路と母親の問題に向き合います。
そして家族、友達、姉妹、本人、それぞれに気づきのある時間となり、珠沙も改めて一歩ずつ前進することに。
Name:幸麿(ユキマロ)
CV:KENN
座敷わらし
座敷わらしを見ると幸運がおとずれたり、家に富をもたらしてくれる……等々、いろいろな話がある妖。
とても素直な妖で、そばにいると賑やかです。
座敷わらし見習いをしていて、人間を幸せにするために表れます。
人間に基本的に見えませんが、同じようにお腹も空くし、食事もします(笑)
狐春とは知り合いで、気の知れた仲のようです。
幸麿ルートは、今まで誰かを幸せにする側だった幸麿にも幸せになってもらうルートです。
題材はすごく良いしラブコメっぽくて楽しかったです。
でも、急展開が多くてラストの方は私には合いませんでした。
幸麿はすごく明るい妖で、近くにいるととても賑やかで楽しいです。
狐春、桃嘉とわいわいして騒がしいこともありますけど、なくなったらなくなったで寂しくなっていた珠沙の気持ちはめちゃくちゃ共感しましたね。
毎回ツッコミ役になっていたし、急にしなくて良くなると調子が狂う…(笑)
それから素直な性格なので、アニメを見たいとかご飯を食べたいとか、遠慮なく言ってきます。
場合によっては駄々っ子のようにも感じますけど、基本的には可愛くて母性本能をくすぐる系なので「仕方ないなぁ」って気分になりましたね(笑)
私のヘキでは無いですけど、ドハマりしたら癒されるんだろうな~と思いながらニコニコしちゃいました。
あと、妖怪なのに人間と同じように振る舞うし、なんなら人間に化けて行動するシーンもあるし、他編とは比べ物にならないくらい生活感が溢れていて、謎に安心しましたね。
珠沙と一緒にパフェを食べているシーンは、人間同士のデートのようでほっこりしました。
そんな幸麿は昔から人の幸せのために心血を注ぐ神で、今は神の座を失くして座敷わらし見習いですけど、過去もいい思い出として持っているのが好感を持てました。
いつもお供え物をしてくれていた老夫婦の幸せのために、人間に過干渉しすぎてしまったのですけど、神の役目とはいえ誰かを優先できるのは本当に尊敬します。
神でなくなった印のアザも老夫婦との思い出で宝って言ってたのはなんかジーンときて泣けました…。
珠沙とは、勝手に珠沙の座敷わらしになって、進路に悩む彼女を手助けする関係でしたが、一緒にいるうちに恋をしていきます。
狐春の方が頼りにされているのを感じて、自分の方がサポートできるとアピールするのとか可愛かったです!
ちょっと恋愛は急展開でしたけど、賑やかにするだけではなくて珠沙へのアドバイスもちゃんとしていて、相手を思っているのはすごく伝わってきて素敵でした。
幸麿のすすめで、珠沙も行きつけのカフェでアルバイトを初めて、途中EDではパティシエになる夢を見つけられましたしめでたしでした。
むしろ、このEDが一番しっくりきました。←
人間と人外の恋は普通は成立しないとまでシナリオ内ではっきり言っていたから結ばれなくても「そうだよね」って納得できたし、初期設定にまである進路の悩みを解決できてスッキリでした。
(…私は何ゲーをしているんだ)
なので、最初に書いた通り恋愛が絡むEDはうーんって感じだったんですよね…。
珠沙が幸せを感じていることで幸麿も幸せってなるところまでは良かったんですけど、座敷わらしとして帰還命令が出て離れ離れにならなくてはならなくなるんです。
それで幸麿は珠沙に恋をしてしまっているから、離れないための選択として、婚姻を結んで幸麿が座敷わらしとしてそばにい続ける道を提案します。
珠沙の心を自分に縛り付けてしまうので、最後まで躊躇っていたのは誰かの幸せを思う幸麿って感じですけど、心苦しくも言葉にして神or天EDに行くのでどちらもメリバのような気がしてしまうというか、ゴニョゴニョ…。
神EDは、結婚します。
でも普通の結婚ではなくて、死後に珠沙が妖怪となり幸麿と結ばれるというもの。
生きている間は幸麿に会えないし、独身でいなければならないし、もの凄く大変なはずなんですけど。
進路はすごく悩んでゆっくり模索して、ぽっと出の婚姻は即決できるんですね…。
どちらも大きすぎるほどのターニングポイントだと思うんですけどね…。
ごめんなさいですけど、ついていけなかったです。
天EDは、婚姻を保留にしたことで幸麿に座敷わらしを辞めて珠沙のそばにいることを選びます。
誰かを幸せにすることが喜びの幸麿が、自分と珠沙だけの幸せを選んだのはそれはそれでありなのでこちらの方がまだ良かったと思えました。
今まで職務を全うして来たようなものだから、幸麿のやりたいように幸せを掴んでもいいはず…と私は思いました。
珠沙だけの妖って響もいいし、失職することがそこまで幸麿のアイデンティティに関わったり重く暗いような描写もなかったですし、悲観しすぎなくていいのかと。
狐春の術で、他の幽霊も見えて仲良くなっているようでしたし、案外楽しそうでした。
幸麿は気が気じゃないさそうですけとね(笑)
Name:狐春(コハル)
CV:阿座上洋平
こっくりさん
こっくりさんは呼び出せる妖。
正式な手順で行えば、質問に答えてくれる。
注意しなければならないのは、呼び出している最中、決して硬貨から指を離してはいけないこと。
狐の妖の一族の1人で、素直じゃない性格。
ぶっきらぼうなツンデレだけど優しいです。
何度もこっくりさんを呼び出す沙耶果は苦手なもよう…。
料理が得意です。
狐春ルートは、狐春のツンデレにキュンと差せられ続けるルートでした。
こっくりさんに失敗した珠沙を祟るために現れた狐春ですが、すごくハートフルな妖。
最初は「犬」とか言われて、「あれ、このゲーム薄桜鬼黎明録だっけ?」とか思いましたけど(笑)
祟る相手をいつも助けてあげるなんて、言っていることとやっていることが逆もいいところ!
しかも、妖は人間に深く干渉してはいけないので、必ず別れの時が来てその度に狐春は心を痛めるのですが、それでも変わらずに助けちゃう性分でした。
自分でもめんどくさいと思いつつも、そうして相手のことを思えるのは素敵で、めちゃくちゃ好きになれました。
珠沙へは進路のことでちょっとアドバイスをしてくれるし、祟る祟ると脅かしてくるけど全然怖くなかったですね(笑)
珠沙の笑顔を「可愛い」と言って、内心で葛藤しつつどんどん深みにハマっていく狐春が面白かったです。
放っておけないから~みたいな理由付けが全部まだ好きじゃないの言い訳にしか見えなくて、狐春視点のときはニヤニヤが止まりませんでした!
素直じゃないので、思ったことをそのまま言葉にする時も1回照れてから言ったり、言わずに「なんでもねぇよ!」と誤魔化したり、可愛すぎました。
助けると言えば生前の響君もそうですけど、自分が「強く生きろ」と言ったせいで、響君がこっくりさんを頼れなくさせてしまったのではないかと気に病んでいましたね。
もう70年以上前のことですし、狐春は響君がこっくりさんをもう忘れていると思っているし、自分から会いに行ける立場でもなかったので珠沙が仲介して狐春の憂いがとれて良かったです。
響君がこっくりさんに失敗した時に呼び寄せた人喰い妖怪の攻撃で狐春が目を怪我したのですけど、それも響君を助けられた勲章と思っているのが優しさの塊すぎてジーンときました(涙)
珠沙との恋は、狐春が着実に好きになっていって、珠沙もそうかなと思ったのですが、「狐の嫁入り」というおまじないが作用しているのではないかと疑念が出てきてびっくりでした。
ルートの初めにフリをしたんですけど本当に発動していたらしく…。
狐春の帰りを待つ側になっているから恋をしているのではないかと。
珠沙は狐春に可愛いと言われた笑顔でいようと意識するし、クッキーの作り方を教わりたいと思っているし、かなりの好き好きオーラが出ていて狐春も気づくくらいだったんですけど、そんな後出しあり?って思っちゃいました。
それで、おまじないを解くためにはキスをする必要があって。
珠沙はおまじないなど関係なく狐春を好きだと思っているけれど、狐春はおまじないのせいだと思っているから珠沙を不快にさせたくなくてキスを躊躇うんですよね。
それと、人間と妖の恋愛が成立しないというのはとてもよく理解している様子だったから、ダメだと思っていたのかも?と思いました。
手を繋ぐのはよくしてましたけど、抱きしめたのは珠沙が寒気がすると言った緊急の時だけでしたし…。
自分の気持ちを抑えつつ、珠沙をなるべく悲しませないようにしつつ…という狐春の不器用な優しさが溢れていて、好きにならない方が無理ですと思いました(笑)
それで、結局キスをしたら、珠沙の恋心は本物でしたとなったので安心は安心なんですけど。
やっぱり人と妖の恋愛は困難が多くてEDはあまり甘くなかったです。
神EDは、こっくりさんの祟りによって2人が毎日9分だけ会えることになります。
見えない、触れられないみたいなのはなさそうでしたけど、好きな人と9分だけか…うん…。
でも、お互いに何かを捨てたり失ったりもなかったですし、最善だったのかなと思います。
天EDは、狐春が一族を追放され、祟ることなく珠沙のそばにいられるようになります。
一族追放に関してはそこまで悲観的なことは言っていないですけど、追放されるまでに酷い目に合わされていたのは可哀想でした…。
でも何があっても珠沙を好きでいた狐春のBIG LOVEには感動したし、これから2人で幸せになる道を探していくような雰囲気だったので、終わりよければすべてよしでいいのかな。
珠沙に普通の幸せをあげるために人間に合わせる感じなので困難もありそうですけど、狐春は常識もあるし料理もできるし大丈夫じゃないかなと思えました。
途中EDもひとつあったんですけど、また鏡に引きづられるパターンで笑っちゃいました!
Name:桃嘉(トウカ)
CV:天﨑滉平
魅ナミ、幸麿、狐春のED見るとプレイ可能になります。
攻略対象は桃嘉。
人々に凶事を与え、成長を促す天狗です。
珠沙をずっと見守ってきたと自称しますが…。
これまでなぜ珠沙が神隠しにあい、凶事を乗り越える道を歩むことになったのか、その真相が明かされます。
天狗は人間に凶事を与える存在なので、嫌われてしまうことが常です。
桃嘉自身は人間の成長のためにと、神の仕事を全うしているし、悪気はないんです。
でも、聞こえてくるのは悪態ばかりで自暴自棄に。
その頃に4歳の珠沙を見つけ、日に何回も転ばせる凶事を与えたところ、泣き虫だった珠沙が泣かなくなり、「神様のおかげで」強くなれたかも、と言ったんです。
その出来事が桃嘉の心の拠り所となり、どんどん珠沙を好きになる始まりになりました。
ルートに入る前から桃嘉は珠沙への好き好きアピールをすごくしてくれますし、理由が分かると可愛く見えました。
もうそれまではとんでもないストーカーのイメージしか無かったので(笑)
なんだか安心しました。
しかし、5歳の時に珠沙は死神に魂を狩られかけます。
魅ナミくんが珠沙の魂を狙っているから、盗られる前に天に送ろうと言うのが死神の仕事なんですけど、桃嘉は神の力を失ってまで珠沙を生かしました。
それで死神との約束で、珠沙が17歳までに悪魔に自力で打ち勝つ強さを手に入れたら桃嘉の力を返すという約束をしたんです。
だからストーキングしてずっと守ってくれていたし、凶事を与えて強くなってもらおうとしていたんです。
桃嘉のわがままと言うとそこまでなんですけど、神って万能ではなく、自分の司るものをずっとこなしていかなければならない、自由の効かない存在だと思うんですよね。
桃嘉も他の方法とかがあったらわざわざ嫌われてまで凶事を与えるなんてことをしないはず…。
でも、それしかできないから、珠沙を守るために自分のできることを今までめいっぱいやって来てくれたんじゃないかなと思います。
桃嘉が珠沙の昔話をすると珠沙が引くというコメディチックな流れが何回もあるけれど、桃嘉にとっては最大限の愛の注ぎ方だった気がします。
クソデカ感情をずっと持っていたという点ではめっちゃ刺さりましたね。
見返りも求めず好きでいてくれたことに感謝しかなかったです。
でも、妖編ではいけないと思いつつも、桃嘉が珠沙を求めるようになっていくのが良かったです。
嬉しそうにデートもしていましたし微笑ましかったです。
神EDでは、直接死神に会い、成長を認められたことで、桃嘉の力が戻ってきます。
姿も本来の大人の格好になるんですけど、声もイケボになっていてびっくり!
しかも、神の立場を捨てて人間として珠沙と生きることを選んでくれました。
愛が深い…。
天EDは、まだ道半ばで、これからもっと強くなろうというノーマルEDでした。
桃嘉とも恋人にはなりませんでしたし、幸麿や狐春が恋のライバルになりそうな雰囲気で、少女漫画をアニメ化した時の最終回みたいでした。
でも、死神がこれからも珠沙にも桃嘉たちを見える状態にはしてくれたので、妖編の共通章のように賑やかな日々が続くのかなという感じでした。
出てこなかったですけど、多分紅華さんや香羊たちも見えるはずなので…。
どう考えても続編でまた一人一人と恋をする未来しか見えないですね?←
全員と何の憂いもなくハッピーになれる続きを待ってますよ公式さん!
ホラー要素有りの乙女ゲームということでしたが、そういった怖さは私は全然平気でした!
むしろ、人間の負の感情の方が怖いな~と思ったくらいでした。
攻略キャラたちは基本優しくて素敵ですし、みんな好きになれました。
生者(ヒロイン)と、本来交わることのない人外との恋愛物ということで、気持ちの強さや心のつながりを大事にする感じでしたね。
もちろん恋人同士の接触をする場面もありますけど、貴重な時間だからこその甘さだと思うし、全体的にはプラトニックな方向性かな。
気持ちの面での繋がり重視だと思ったよりも糖度が高く感じられる作品だったと思います。
私は実際高く感じた方ですし、萌えられたキャラもいたので買ってよかったです。
ということでナインリップの感想でした。
ではまた次回👋
いつもありがとうございます。
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