戦場の円舞曲|ネタバレ感想

こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押して下さり感謝致します。

戦ワルを再開したゆり子です。
カートリッジの不具合?で止めちゃったのですが、新しくゲットしましたので今回こそはコンプリートします!
よろしくお願いします。

プラットフォームVita
メーカーオトメイト/TEZUKA PRODUCTIONS
発売日2014年11月20日
CEROC(15才以上対象)
シナリオ片桐由摩
イラスト武村ゆみこ
キャスト前野智昭/加藤和樹/石川界人/小野賢章/柿原徹也/中村悠一 他
公式サイトhttps://www.otomate.jp/waltz/
敬称略
プロモーションムービー
オープニングムービー

あらすじ

ある日、突然に少女は全てを奪われる。
故郷も、父親も……。
そして、代わりに手に入れたのは”力”。
自分と大事な人達を守るために掴んだ剣は、強大な力を秘めた”呪われた魔剣”だった。
国家の情勢を揺るがしかねない”力”を手にしてしまった少女は、戦場を生きる場とせざるを得なかった。
彼女が身を置くこととなるのは、超国家的軍事学校ニルヴァーナ。
そこは国家、種族を問わず、戦うことに長けた少年少女が集められ、その技能を競い合う特異な学校。
彼女はそこで様々な人と出会い、絆を深めていく。
そして、失ったはずの自分の居場所を見つけていく。
そんな少女の物語。
そして、彼女と共にあった”しゃべる魔剣”の物語。

戦場の円舞曲公式サイト

システム

基本はいつものオトメイトさん仕様です。

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(ルート又は章毎の途中プレイ機能)
フロートチャート
選択肢又は未読箇所までのスキップ×
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示×
ヒロインボイス×
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)
アイキャッチ
フォント変更×

チャプターとフロートチャートは「クロニクル」で一括のような仕様になっています。
キーの組み換えはできません。
MAPでは探索モードがあり、ニルヴァーナを探索できます。
メインキャラの他、サブキャラとも会話も発生します。
シャオレイの店は、ゲームクリアで貯まるポイントで色々な買い物ができます。
おまけ要素が50種類以上と豊富に取り揃えられています。
魔剣の記憶は、一定条件を満たすと開放されます。

共通章とヒロイン

主人公のランちゃんは平凡な村娘。
戦場に出たこともなく家族で普通に暮らしているようでした。

なのに、初っ端から悲劇続きで可哀想にすら思います。
いきなり家族を亡くして、故郷を亡くして、何も分からない状態で半ば強制的に軍属入りですからね。

剣の腕に覚えがあるとはいえ、シビアなはじまりでした。

戦闘ものって大体が守りたいものを見つけて、その為に戦うって言うのがよくある理由ですよね。
ランちゃんはまだそういうレベルに達してなくて、まず今を必死に受け入れようとしてる感じで、否応なくスタートラインに立たされたようなもの。

負けずに頑張ってほしいと思います(涙)

ニルヴァーナという軍事学校に通うのですが、攻略キャラ達にはここで出会います。
チャラいのやら不思議くんやら色々出てきてます。
初めは攻略制限でアベル→ラスティン→…と回って、外にいるティファレト、最後にヴィルヘルムを攻略していきました。

キャラクタールート別ネタバレ感想

Attention

以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

アベルルート感想

アベル

CV:前野智昭

大陸の精鋭が集まるニルヴァーナにおいて、自他共に認める最強の生徒。
入学以来無敗、教官すらも打ち負かす圧倒的な戦力と、どんな状況でも冷静に判断する指揮能力を持ち合わせている。
コミュニケーションが苦手な為、ぶっきらぼうで冷たい印象を持たれがちだが、優しいところもあるらしい?

公式サイト

ニルヴァーナ自体が西側各国の精鋭が集まっている学校で、アベルはその中でも教官陣にすら負けなしとは相当の腕っぷしでした。
そこはすごいのですが、面白いくらい対人関係が苦手で照れやでしたね。

人への優しさを発揮する機会はいくらもありますが、そういう時の態度とか優しさを褒められると常に照れ顔の立ち絵が出てきました。
照れすぎて「優しくない」って否定しちゃうし、萌えどころが多くていいキャラでした。
みんなが冷たいとか怖いとか思っている中、ランが優しさに気が付いてからは好意も混じって照れていた気がします。

アサカもアベルの良い所を見てましたけど、明らかにランの時とは反応違いましたし。
また、自分の指摘を受け入れて少しでも強くなろうとしているランの姿にはめっちゃ好印象を持っていました。

いままで沈黙か辛辣な物言いばっかりだったのに「頑張れ」とか言ってくれるようになって、ああもう結構落ちてるなと感じました。
からの、ランチの誘いとか他の男と話していると気にしてくる所とか「好きなやついるのか」の質問とか…!

ぎこちないけどストレートな物言いがゆり子のツボをいちいち突いてきてこちらは萌え死にそうでした。

ランもランでテンプレ鈍感ヒロインなので進展遅くて、めっちゃもどかしいけど楽しい恋愛模様でした。
でもこれだけ両者とも引っ張っておいて、告白したらアベルが秒でキスしたのは手が早くて笑っちゃいました。
普段はそんなに糖度はないですけど、何度かあるキスシーンでドカンとくる感じでした。

そんなこんなで恋愛描写はギクシャクが楽しかったですが、アベルの内情はかなり複雑でした。
実は、東側のロムア帝国のトップの隠し子(ルートの最後に知れ渡ります)
ロムアが西側への侵略兆しを見せている中だったので、スパイじゃないかと疑われます。
ランもミルヴェリア女王キオラに頼まれてスパイを探していたので、せっかく恋もしてのにタイミング悪すぎでした。

好きな人を疑うか疑わないかですごく揺れましたし、スパイ探しは極秘なので必然的に隠し事しなきゃいけませんし、ランの心情はしんどかっただろうなと思います。
でも、これまで接してきたアベルの優しさと真っ直ぐさから信じると決めて最後まで貫いたのはかっこよかったです。
エリオス教官とかアスール王シェラザールとかはぼちぼち圧力かけてきてましたからね…。

実際にアベルの方はスパイではなく、クラスメイトのリシャールでした。

アベルはニルヴァーナの生徒を倒せと命じられていましたが遂行せず、逆にロムアの王(父)を倒そうと機会を待っていました。
妾だった母が捨てられたと思い込んでいたので、父に対する憎しみが強かったです。

本当は、アベルの母は踊り子だったので身分の違いから色んなことを考えて英断で王の元を去ったとか。
でも、ランと恋人になった後もその辺の意見は曲げないくらいで、ランもアベルがスパイではないと信じつつ恐ろしい事をして欲しくなくて必死に真実と自分の気持ちを伝えてました。

気持ちが届けばハピエン、アベルがそのままだとBAD EDになりました。

ハピエンの方は、ロムアが実際に侵攻してきて戦いになったのに父を討ち取らなかったのでちょっとご都合主義です。
戦記物なのに主要キャラに死人が出ない珍しいパターンでした。
でも最後にランの望む平和路線の為に、急にロムアのトップを世襲したのはびっくりしました!
いつランへの気持ちとロムアへの憎しみが逆転したんでしょう…!
しかも、王になる準備が出来たら迎えに来る、ってしばらく遠距離恋愛確定で、結構ぶっ飛んだハピエンだったと思います。
迎えにきたところからFDにするつもりだったのでしょうか。
おまけ等にも後日談は無く、とてもこの先が気になる終わり方でした。

ラスティンルート感想

ラスティン

CV:加藤和樹

とある小国の王子。
何事にも囚われない自由奔放な性格で、寮を抜け出しては夜な夜な遊びに興じている。
ニルヴァーナには、武力の増強を目標に掲げる自国の意向によって送り込まれた。
戦闘を嫌い、華やかで楽しいことを好むが、その実力はニルヴァーナでもトップクラス。

公式サイト

ラスティンルートはお世継ぎ問題から逃げるのをやめるお話です。
お話は面白いのですが、全体のシナリオに続いていくものは少なそうと感じました。
クリアしたらティファレトルートが解放されたのでディモスとかは何かあるのかも…?
(共通章でティファレトがディモスのこと教えてくれました)

ラスティンは典型的なチャラ男。
紹介文から既に派手に遊んでるな~と思っていましたが、振る舞いにはやはり理由がありました。
彼はヴァイアザールという小国の第2王子なのですか、容姿は現・国王にそっくりですし王の資質を持って生まれました。

普通なら第1王子の兄が次期国王ですが、ラスティンとは真逆の存在でした。
ラスティン自身も王位は望んでなくて、兄の補佐をやりたがっていました。
でも、16歳の時に派閥ができてしまい、兄の方が王に相応しく見えるように放蕩に耽ったみたいです。

結構面倒見がいいのもあって他人を優先しがちなんですけど、だいぶ極端にいったなと思います。
それだけラスティンが優秀で期待されているんでしょうね。
兄とも昔は仲が良かったそうですし、期待が違う意味でも重かったのかも…。

酒場の店主・ギードに誘われてからは「暁の鷹」のリーダーになって、夜遊び=義賊団の活動になりました。
街の治安維持っていかにもトップに立つ人の仕事って感じで、これがまた似合うんですよね。
ランは、最初は本気で夜遊びだと思っていましたが、真実を知ってからは力になりたい、と暁の鷹に加入しました。
女子禁制なのもありますが、他の男とどうこうなるのは耐えられないからと男装させたり抜けるように仕向けたり…ラスティンはかなり早くからランのことが好きみたいでした。
まぁ自分より他人な性格ですし、人好きな印象は端々から感じたので共通章の間でランを色々知って気に入ったのかなと思います。

ランの方は徐々に意識して、気がついたらラスティンのことばかり考えていたというワンテンポ遅れての好意でした。

そんな中、兄がランとユリアナをさらう事件が起きます。
ラスティンと仲が悪いから当てつけしたとかではなくて。
実は兄の方はディモスと言われる人の深い負の感情に取り付く怨霊みたいなものに取り憑かれて残虐になっていました。
魔法使いか魔剣の力じゃないと浄化できない、厄介なお化けです。
ユリアナに彼氏とランの命を天秤に掛けさせた場面は本当に胸糞悪かったです。

共通章でティファレトがディモスは危ないって言ってたのがよくわかりましたね。
この事件から、ラスティンは兄の問題に片をつける決心がつかなくて逃げるばかりになりました。

ラスティンの方は兄の事嫌いじゃないですし、戦うのが嫌いなのがここに来て出たなという感じでした。
あと、ランや暁の鷹の仲間を自国の問題に巻き込みたくない、いつものくせ。
ヒロイン並の自己犠牲精神そなえてると思います。

ラスティンを説得できないとBADの悲恋にいってしまいます。
ひとりで全部片づける道を選んでしまって…別れ際はロマンチックだけど、めちゃくちゃ悲しかったです。

ハピエンでは、覚悟を決めて兄と対峙。
魔剣の力も借りつつ、ディモスを退治して王位につくことになります。
また玉の輿EDだ…!
ちなみに、兄の方は狼藉を謝罪して僧院に入っちゃいました。
ヴィジュアル系バンドみたいな立ち絵だったので「え?僧侶になるの?」って思いましたけど、そういえばラスティンに似ず中身は大人しいんでした(笑)

パシュルート感想

パシュ

CV:石川界人

戦闘国家ダグロートの出身。
当主の命を受けて、腕を磨く為にニルヴァーナにやって来た。
ダグロートでは女性も戦士としてその腕を磨く慣習がある為、自分より強い女性、気の強い女性ばかりと接してきた。
その為、いわゆる普通の女の子に免疫がなく、また、そういった経緯で若干の女性不信気味。
「俺は戦いにしか興味ないんだよ」的に硬派ぶっているが、もちろん、実際には女の子にも興味がある。

公式サイト

実戦の厳しさや辛さ等、戦いの負の面を教えてくれる大変興味深いお話でした。
その分パシュ個人の恋愛に割く時間は減るんですけど、甘いシーンも無いわけではないし良いルートだったと思います。

このルートで絶対に外せないのがレオニダス教官。
ニルヴァーナで1番厳しいと言われている人です。
本調子じゃないパシュに特に厳しかったし、パシュもパシュで故郷のお家事情まで出されてめちゃくちゃ反発してました。
とても生徒思いなんですけど、理解できてる人が少なくて教官の心生徒知らず、という感じでした。

そんな中で、ロムアとの国境の紛争を制圧する任務に出るんですけど。
その戦いで色んな要因が重なってレオニダス教官が殉職してしまいます。
特にパシュの判断ミスは影響が大きかったみたいです。
分隊長として参加したパシュが自己都合で総指揮(アベル)からの撤退命令を聞かなかったんです。
指揮系統はパシュにもあったので命令違反ではないんですけど「アベルよりも目立ちたい」といういただけない理由からでした。

でもレオニダスさんはそれを見捨てずに自分が囮となってパシュ達を逃がしました。
いつもお酒を持参して勝利酒として飲んでいたそうですが、ここでまさかの最期の晩餐に…。
別れ際にスチルも出るんですけど、かっこよすぎて泣いちゃいましたね。

ここからパシュとランは最終章までじめじめタイムが続きました。
私の苦手な「やるなと言われたのに制止を聞かなかったパターン」に近いので、何だかなという感じですが。
でも、アベルやラスティンルートで今まで負け無しだったので、やっと戦いの現実味を実感できる出来事が来たなと思いました。

実際、パシュや他の生徒たちも落ち込みと自責の念に苛まれながらも学ぶものがあったようで、何か得られたならレオニダスさんもうかばれるのではないでしょうか。

一方で、個人的には微妙な反応はしちゃいましたけど、戦いで成果を出したいと思うパシュの悩みもあって先程の無茶とやってしまった側面もあります。
育った環境が弱音を吐けない、弱い存在は許されない様な雰囲気だったので、淘汰されないため、強くなるためのプレッシャー。
加えて、ダグロードという戦闘民族の国家の王子的立場なので余計に求められるものも多かったのかなと。
レオニダスさんの件の言い訳にはなりませんけど、パシュへの枷というか強要というか…パシュだけを責めるのは違うなと思いました(反省)

ランは魔剣のことで手一杯なんですけど、このルートでは戦いへの恐怖が前に出てきて、ニルヴァーナでの自分の必要性を問われることになります。
怖い思う感情が表に出るなら戦えないから~と、いつも優しめのエリアス教官ですらシビアでしたね。
でも、自分の立場に悩む共通点からパシュとお近付きになれて、じめじめタイムを吹っ切ったのは良かったと思います。
一緒に「なんでこんなことになったんだ」から「これからどうするべきか」に、気持ちが前にシフトしていく過程はいいお話でした。

恋愛の進展もこの中に入っているので目立たないんですけど。
女の子に興味があるのに、慣れてないからしどろもどろになったり動揺しまくるパシュは可愛かったです。
ロムアに勝つまでキスはお預けって自重したのはある意味アベルやラスティンよりもメンタル強いかもしれません。
あの人たち、片方は手が早いし、片方はずるいからキスすると決めたら多分止まらない(笑)
(パシュもランが誘導して結局前払いしましたけどね)

最後にまたロムアとの戦いがあって、今度は実力を発揮できていたのですごく安心できました。
ロジオンまで討ったのはちょっとアベルの心情が心配でしたけど、レオニダス教官の仇は取れたからいいのかな…。
戦いの最後にダグロード勢もパシュのこと認めて褒めていたし、ゴタゴタは一応円満になった感じでした。
ハピエンでは最後の最後にパシュがニルヴァーナの教官を目指す目標を持ってくれてまた涙腺が危なかったです。
教官にとって1番心配していた教え子がまさか同じ道に進むなんてこれ以上嬉しいことはないでしょうね…。
ちゃんと意思が伝わったんだなって思いました。

ニケルート感想

ニケ

CV:小野賢章

引っ込み思案で大人しく思いやりのある少年。
戦うことも嫌いで苦手な為、ニルヴァーナでは落ちこぼれ扱いを受け、万年衛生班にいる。
しかし、本人は特に気にする様子もなく、今日も薬草を摘みに森へ出かけるのだった。

公式サイト

ニケさん、可愛い顔をしてまさかの暗殺者でした。
今回はロムアに雇われてランを狙っていたみたいです。

このルートは、幼い頃からそうして生きてきたニケがやっと誰も殺めない人生をスタートさせるまでの物語でした。
ニケは表面的には平和的ですし、座学が1番得意でニルヴァーナの生徒らしからぬ子です。
衛生班の仕事にばかり熱心で、教官達にも訓練などで戦う意思を心配されていました。
でも、話しているとどことなく壁を感じますし、色々頓着しないなという印象をもちました。
全部、暗殺者としての教えを忠実に実行していたからというのもありますけど、違和感こそ覚えても教官や国の上層部までもを欺けるなんてものすごい才能なんじゃないかと思います。
完全にしっぽを掴めたのも最終章に入ってからでした。

そして悲しいかなランの父を屠った下手人でもありました。
共通章の冒頭で起きたいざござはロムアの罠で、ランの父が実力者だったから早く危険因子を摘んだんだと思います。
戦記物の物語なので、戦いや仕事で人を斬るのは100%悪ではなく、色々な考え方のある世界なんですけど。
好きになった人が仇というのはなかなかきつい展開でした。
それから、酒場のコレットも実はギードとは義親子で、彼は本当の両親を殺してしまったかもしれないロムア側の人間でした。

でもギードは戦場で赤ちゃんのコレットと出会って、思うところがあって今に至ったんだとか。
ランと似た境遇で、身近な人が仇。
2人ともその人を憎むのか、許すのか、色んなことを考えさせられる内容だったなと思います。
「憎しみがさらに憎しみを生んで負の連鎖になる」みたいなのはよくある展開ですけど、戦ワルはそれを回避する方向性でしたね。

キオラ女王は相手を憎んで欲しくないと思っていて。
孫が戦いでなくなったパン屋のおばあさんは時間が解決すると身をもって教えてくれました。
当事者たちは、すごく気持ちの揺れ動く時間が長くて難しい問題でしたけど、結果はヒロインらしい平和路線に進んでくれて、ここでは救いになりました。
ニケが贖罪に走ったり自害しようとしたりした時も、ニケが生きる道を考えていましたし。
魔剣とヴィルヘルムが最後の力を使って助ける形になってはしまいましたけど、その分まで生きようと思てくれてよかったです。

また、ニケがランを好きになる過程もとっても良かったです。
初めて優しくしてくれたのがランで、怪我した時に巻いてくれた包帯をずっと大事にしていたのはすごく切なかったです。
好きだけど、みんなを騙してるし暗殺者だし、駄目だよ…と絶対葛藤してるはずなのに正体がバレるまで本当に何でもない顔しか見なかったので、思い返すと余計にしんどさが来ましたね。

最後に2人でニルヴァーナを出ていく決意をするまでは包帯だけがランとの優しい繋がりだったのかなと思います。
「仕事で戦ったんだから責めないで、気持ちをわかってあげて」とギードのことを慮るところとかも、自分が欲しい言葉だったのかもしれません。
普通に恋できないのって辛いですね。
めちゃくちゃ困難多いし、すごいルートでした。

最後は、キオラ女王の温情でニルヴァーナを退学するだけで済んで、ニケは新天地で今度はパン屋を営むようでした。
ちょっとご都合主義ですけど、ギードみたいにいい店主なれたらいいなと思います。
その後の展開が欲しいですね。

そういえば、最後にやっつけのようにロジオンを倒すスチルが出てきたんですけど。
みんなが恐れる敵国のトップをこうもぽんぽん倒せて大丈夫なんでしょうか。
ラスティンルート以外はラスボスとして倒されちゃって、さすがにロムアの侵略とか脅威とか恐るるに足るかな…と思えてきました(笑)
あまり感想には書いていませんが、西側諸国のアスールの王・シェラザール。
彼の方が戦略的かつ合理的で、敵に回したらよっぽどやばい気がします。

ティファレトルート感想

ティファレト

CV:柿原徹也

容姿端麗で何もしなくても女性にモテまくってしまうという特性を持つ。
それによってトラブルに巻き込まれることも少なくない。
本人はそれを本気で嫌がっており、「僕のことなんて放っておいてくれればいいのに」といつも愚痴っている。
また、ラスティンに一方的にライバル視されている。

公式サイト

人間関係のもつれでも極めるのかと思ったら、ファンタジー要素が一気に濃くなったルートでしたね。
なんというか、ティファレト本人の要素も盛りだくさんですが、メフィストに踊らされているような感じもするお話です。

まずティファレトの正体ですが、キオラ女王の弟です。
100年前にミルヴェリアを襲った凶悪なディモスがいて、それを封印するために人柱となってニルヴァーナの地下墓地に一人で眠っていました。
自己紹介詐欺もいい所ですね(笑)

そしてその封印を持ち掛けたのがメフィストでした。
メフィストは悪魔。
人間が大好きで、ビジネスライクのような関係で、対価の代わりに願いを叶えてくれます。
メフィスト的には「愉しみ」を分けてもらっている感覚ですが、俯瞰で見るとやっぱり人が悪魔にそそのかされて良くない末路を辿ってしまう図に見えましたね。

当時、王宮に辟易していたティファレトは「国の為になるのなら」と投げやりにディモスを封印してしまい、今になってそれが尾を引く状態になってしまいました。
ランが今、対面しているティファレトは本体の幻。

国が平和になったかどうかの様子を見るためだけに存在しているので、本体と繋がっているので世に干渉する事はできず、いつの間にか人の記憶から消えてしまうそうです。
幻の方に100年前の記憶がないのは、本体が眠った後に作られたからでいいのかな…?

でも、ランは魔剣の影響でティファレトに干渉できてしまい、まずティファレトの寂しさとか甘えたがりな面を見る事になります。
元々の性格と本体が100年も独りぼっちだから必然的にそうなるよね、と思います。
そこからどんどん、他人に興味のないティファレトがランに執着するようになっていって…。
他の男と話しているだけで嫉妬するし、「僕の事好き?嫌い?」ってずるい選択肢だして本気で落とそうとしてくるし、束縛系の恋愛、すごく楽しかったです。

流れ星を見に連れて行ってくれたシーンはハートを撃ち抜かれました。
なのに、幻と知れた時はもうびっくりしすぎて頭の中真っ白でフリーズしちゃいました!
乙女ゲーで幻と恋したの初めてです(笑)

とはいえ、幻もティファレトの一部ではあるので本体もランのことは潜在的に好きになっていて。
こんな未来が来るとは思っていなかったがためにメフィストとの契約がめちゃくちゃ無慈悲でしんどかったです。
一緒に居たい欲望を肯定しちゃうと、ランを封印に巻き込むことになるし、代わりの贄になるというキオラ女王も巻き込めないし…。
ティファレトの忍耐が問われる戦いでした。

束縛系のキャラって好きな人に自分だけを見てもらいたくて閉じ込める系の思考を持っているイメージなので、この時の葛藤は計り知れない重さだったと思います。
「自分は勇ましく戦えないから」とランを羨ましく思う節もありましたけど、自分自身の欲との戦いもなかなかできるものではないと思いますし、頑張ったと思います本当に。

その甲斐があってか、ハピエンでは魔剣とヴィルヘルムがティファレトを解放してくれます。
戦場があまりないルートだったのでヴィルヘルムが「護る」ことに触れる機会があって、最後に理解を示してくれた形でした。
またどちらも消えてしまうんですけど、消える時いつも清々しいのでこれでいいのかなと思ったり思わなかったり…。
というか、キオラ女王の代わり贄の代案出したのがメフィストだったんですが、魔剣の能力は未知数なのになんで代用できるって思ったんでしょう?
不思議でした。

ティファレトの方はやっと自分がランに触れられるので幸せそうでしたね。
自分の幻に嫉妬しちゃうあたりはさすが束縛系と思いました(笑)

BADの方はティファレトが動かないからとランをそそのかして、焦燥感を煽って負けさせるような感じでした。
つけ入る隙をよく見てますねメフィスト。
結局ランが願ってしまって、ティファレトと一緒に永遠に封印に繋がれちゃう終わりなんですけど、メフィストの詰まらなさそうな語りで締めくくられて虚しさが湧きました。
してやられた感がすごいですし、これが本性ぽいなと思います。
共通章から巷で子供たちに広めた遊びと悪魔は願いを叶える存在という噂も、ここに来て周到なイメージ作りに感じましたね。
セリフがないから想像ですけど、あれだけ一緒に居たいと望んだのが叶って、せめてティファレトの心が寂しくないメリバだといいなと思いました。

ヴィルヘルムルート感想

ヴィルヘルム

CV:中村悠一

魔剣と同じ名を冠する謎の青年。
魔剣との関係や素性は謎に包まれている。

公式サイト

これまでのルートではいつも最後に力を貸してくれて、清々しく消滅するだけの謎多き存在でした。
でもこのルートで魔剣とヴィルヘルムの真相解明がありましたし、彼の居場所を探すためのお話でもありました。
そしてメフィスト、またお前かと思うルートです。

ティファレトルートでは自分も人間もウィンウィンの悪魔だと思いましたけど、メフィストの暇つぶしにヴィルヘルムが巻き込まれていてめちゃくちゃ不憫に思いました。
魔剣の始まりはメフィストが作った剣をヴィルヘルムに渡した事が始まりで、ヴィルヘルムが数多の人を切ったことで魔剣へと変貌したそうです。

そして、ヴィルヘルムが死んだ時に魔剣に吸収され、気の遠くなるような時間の果てにランと出会いました。
その時間の間に魔剣の力は消耗していって、ヴィルヘルムは子どもの姿になるほど力が衰えたみたいでした。
メフィストは「あの剣は自分が作った物とは別物に変わったから?」と傍観して愉しむだけで、本当にタチが悪かったですね。

このルートではヴィルヘルムは奇跡的に本来の姿で魔剣の中から出てきて物語が展開されます。
ヴィルヘルムが生きていた時代は酷い戦乱の最中で、対して今は比較的平和な時世。
大きなジェネレーションギャップが障壁となって、なかなか時代に馴染めないヴィルヘルムが少し可哀想でした。

そもそもの時代柄や魔剣の強さ、本人の性格等もあって人を信じることができないというのもかなりネックでした。
疑心暗鬼すら通り越して他人をシャットアウトしている結構強めの不信です。
教育係になったアサカがあれこれと手を尽くしてくれて、何となく話す機会はできましたけど。
取り持ってもラスティンとかシャオレイとか慧眼の鋭い人達とバチバチしてひやひやでした。
いままでにこの時代のキャラを5人攻略してきたので、ヴィルヘルムが異端児とか協調性皆無の駄々っ子に見えてしまうのがプレイヤーの私も今に慣れているんだなと思いましたね。

それからランとまさかの繋がりがありました!
ランはヴィルヘルムが魔剣に取り込まれる前の時代に生きていたサファイアという王女の生まれ変わりの様な存在だったんです。
サファイアはいつも人を信じなきゃと彼に言っていたようでした。
肝心の本人は突っぱねてましたけど、サファイアの心の綺麗さには思うところがあったようで、不快だとか言いつつ気にはしてました。
それから分かり合えないまま、国内で裏切りがあってクーデターでサファイアもヴィルヘルムも死んでしまい、ヴィルヘルムは魔剣の中に取り込まれました…。
大昔にも人を信じれなくて、今もニルヴァーナで二の舞を踏んでいて、ヴィルヘルムにとっては本当に難しいことなんだなと思います。

でも、奇しくも人を信じる一歩になるきっかけは裏切り者ヨルゴスのディモスと対峙したことでした。
忘れていたサファイアの記憶が鮮明に蘇って、昔の過ちを悟って…。
甘い考え方には共感できないけど、今のランやアサカ達のことは助けたいと思ってくれたのはすごく感動しました。
ずーっと変わらなかったものが変わる瞬間って浸れますね。

ヴィルヘルムが最後の魔剣の力を使ったあと消えなかったのはちょっとご都合主義が入っていましたけど、魔剣から解放されて生き残れるのはこのルートだけなのでもう何でもいいです。
周りと馴染むことを覚えて、自由になれて、やっとヴィルヘルムが居場所を見つけられて良かったです。
途中からほったらかしとはいえ、元凶のメフィストの暇つぶしとも強制的に縁が緒ですし、スッキリ。
全部が全部改まったわけではないですが、最後にはランを好きになっていて、懐に入れてもいい存在ができたことにヴィルヘルムの成長を実感しました。

あとがき

個別ルートはこれにて終了です。

最初は、魔剣なんて代物が、なんで人里近くにひっそりと会ったのかと思いましたけど。
プレイしてみると、過去のトラウマで誰のことも信じられないヴィルヘルムが独りでいようとした心の表れだったのかなと思いました。

そしてランちゃんと出会って、どのルートでも結局は力を貸してくれたりして…ランちゃんがまた誰かを信じるきっかけをくれるようなお話でした。

さて、トロフィーも全て取ったので、次回は評価を書いて締めたいと思います。

では👋

いつもありがとうございます。
良ければ知盛様をポチっとしてください°???

にほんブログ村 ゲームブログ 乙女ゲー(ノンアダルト)へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。