AMNESIA LATER×CROWD Switch|ネタバレ感想

この記事は「AMNESIA LATER×CROWD for Nintendo Switch」のネタバレ感想です。

本作は「AMNESIA for Nintendo Switch」のファンディスクになります。
アムネシア本編ありきのゲームですので、先に本編を知ってからプレイする・感想をご参照するのをおすすめします。
アムネシア本編のネタバレ感想はこちら

遅ればせながらこんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します!

アムネシア本編に続きファンディスクのレイターとクラウドも再履修してきました。
レイターは私の記憶の大部分がすっぽ抜けている状態で、クラウドは何となく誰と何をしたか覚えている状態です。
初プレイではないのですが、結構そういう気分でクリアしました。

プラットフォームNintendo Switch各種
メーカーオトメイト(IF/DF)
発売日2019年10月3日
CEROC(15才以上対象)
シナリオ望月柚枝/果村なずな/やまだ有見
イラスト花邑まい/夏目ウタ
キャスト柿原徹也/谷山紀章/石田彰/日野聡/宮田幸季/他
公式サイトhttps://www.otomate.jp/
敬称略
プロモーションムービー

あらすじ

LATER
アムネシアの1つ目のファンディスク。
以下の5つのコンテンツが展開されています。
「NEW WORLD」「AFTER STORY」「WAKASAN WORLD」「GIRLS PARTY」「ORION」

CROWD
アムネシアの2つ目のファンディスク。
3つのコンテンツが収録されています。
「SUSPENSE」「WORKING」「LOVE」

システム

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能)
フロートチャート×
選択肢又は未読箇所までのジャンプ×
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス×
ヒロインフェイス表示×
ヒロインボイス×
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)
ステータス(パラメータ)画面×
アイキャッチ×
フォント変更×

いつものオトメイトさん仕様です。
パラ上げはありませんが、分岐の選択肢はあります。

AMNESIA雑記

本作はアムネシアのファンディスク「LATER」と「CROWD」を1本に収録したものです。
Vita版からのベタ移植で、新規追加要素はありません。

パラレルワールドは舞台となっており、世界観をそのまま引き継いで、アフターストーリーが展開されます。
なので、このゲームをプレイする前に本編のクリアが必須となります。

ヒロインは、大学1年生の子。
どの世界でも「冥土の羊」でアルバイトをしています。
本編を経て、記憶が戻っているお話もありますので、ヒロイン自身のセリフや内心なども通常通り書かれています。
それぞれのルートで本来の性格も表面化してます。

Attention

以降はネタバレ回避のため【ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

LATERネタバレ感想

LATERオープニングムービー

NEW WORLD感想

LATER
【NEW WORLD】
『精霊』オリオンとともに記憶を取り戻すための手掛かりを探していた主人公は、
冥土の羊従業員とウキョウとリカを加えた全員で『蛍狩り』をすることになり……。
主人公に決まった恋人がいないもう一つの平行世界を舞台にしたストーリー。

公式サイト

本編に出てこなかった別のパラレルでのお話です。
冥土の羊にフルメンバーが揃っていて、ウキョウもまだ生きています。
傷害事件やイッキFCとのいざこざなど、負の面がすべて取っ払われている状態です。
ヒロインは、昨年したであろう「約束」の記憶を取り戻そうとします。

冥土の羊のみんなで来年も蛍を見ようって約束だったんですけど、みんながみんなヒロインに蛍を見せてあげたいと思っていて、愛されヒロインな世界でした。
なのに、ヒロインはウキョウルートだけ、自らウキョウと蛍を見たいと思っていて、他の人たちがめちゃくちゃ不憫でした。
本編の壮絶ぶりからしてウキョウ的には嬉しい展開でしょうけど。
結局はジョーカーの世界でしか2人の未来は無いから、いい雰囲気も今だけだろうなって思えて切なくなりました。

他の攻略キャラクターも一人ひとり違う展開があるのですが、シンに進むとなんだか中途半端に終わっちゃうんですよね。
このお話をクリアするとORION以外の全てのルートに行けるようになるのですが…。
AFTERのシンルートをやった感じ、このシナリオのシンルートとAFTERのシンルートの冒頭がつながっているように思えます。
ハートの世界のヒロインが、この世界の夢を見ていたような。
ウキョウ以外はほかのパラレルワールドのことは知らないはずなので、よりNEW WORLDの世界が儚いというか、ifっぽさが強調されていた気がしました。

攻略キャラクターたちとの浴衣のスチルは、付き合ってないけど結構甘めのが多くてよかったです。

AFTER STORY感想

【AFTER STORY】
記憶を取り戻し、晴れて『彼』と恋人同士になった主人公。
時にはすれ違いもしながらも幸せな未来へと歩んでいく――
『プロポーズ』をテーマに描かれる、『AMNESIA』のエンディング後のラブストーリー。

公式サイト

シンルート感想

シンのアイコン2

シンの物語は、恋人としての関係を構築する重要なフェイズだったと思います。

記憶を取り戻してやっとシンと恋人になったヒロインですが、今度はシンとの距離感や接し方で双方にずれが出てきてしまいます。
2人とも初恋でしょうし、はたから見ていたら微笑ましい恋の悩みですけど、本人たちにとっては結構問題なんですよね。

特にシンは、本編前から覚悟決めてやっとの思いで幼馴染みという関係の脱却に力を注いできましたから昔に逆戻りなんてなったら目も当てられないでしょう。
焦るのもすごくわかります。
でも、ヒロインファーストで、本編グッドエンドでヒロインが言った「やさしく」というのはできる限り実践していますし、受験の忙しい合間を縫って会う時間を作っていて、めちゃくちゃいい彼氏に成長中だと思います。

強引にキスを迫る本能や衝動的な部分は抑えているけど、無くなったわけではないくて、ヒロインにはこの部分がちょっと急いていたり、自分のペースとは違ったりで、シナリオ中になかなかシンとうまく折り合いがついていなかったですね。
女心を察せるわけではないので、ヒロインが何も言わない間はキスを嫌がられているとか本当に好きでいてくれているのか自信が持てないとか、すっごく悩んじゃってました。
私はこのCP好きですけど、こればっかりは受け身ヒロインがよくないわな…って思いました。
サワやミネに相談してアドバイスもらっても「まーだ動かないのか!」って思うほど行動に出るのが遅かったですし、そりゃシンが可哀想だとも思いました。

受験生で忙しいのになるべくヒロインに合わせてくれているんだし、「恥ずかしい」で恋人関係を進めるのにストップかけちゃだめだよね…。
シンは自分が恥ずかしくても、手をつないだり、遊園地でお弁当をあーんして食べたりしてくれてますからね。

まぁ、ヒロインが揺ぎ無いつながりみたいなのを大切にしていて、幼馴染みと恋人では恋人の方がそれが希薄と考えて心配していたのもあるんですけどね。
それだけシンが好きだから、つながりが切れてほしくないってことですもんね。

でも、最後にはシンに与えられてばかりの自分に気が付けたのでそこはとっても良かったです。
「歩み寄り」って言葉が出たので、もう大丈夫だろうって見ているこちらもホッとしました。
そして、シンがヒロインの気持ちを聞いて、母から預かった指輪でプロポーズしてつながりを作った(強くした)のは素敵でした。
本当に何でもかなえようとしてくれるじゃん…イケメンすぎです。
レイターの間に一気に関係が進むってことはなかったけど、2人の恋人としての絆が少しだけ固くなったのは確かかな。
メインヒーローってあらかじめヒロインとの運命性が強いことが多いですけど、シンの場合は定めではなく自分でゼロから恋人関係を築こうと頑張っているのが本当にかっこいいと思いました。

あと、トーマについても、もう2人とも戻ってきてほしそうにしていました。
本編でシンがそうなるように解決した「過去」ですので、トーマさえOKならいつでも戻ってきていいんですよね。
プレイ済みで、この後の展開は覚えているので、ここの時点でちょっとうるっときてしまいました。

イッキルート感想

イッキのアイコン2

このルートは、お互いに新たな発見をしたり、物理的距離を縮めるお話だと思いました。
そして多分、AFTERで1番波乱が続きそうな感じです。

アムネシア本編で、晴れて正式な恋人になった2人は、1ヶ月間のお試し同棲を始めます。
目の力があってファンタジー色が強かったんですけど、一気に生活感あふれる感じになって親近感も増しましたね。
イッキは寝起き悪いとか、料理は苦手とか、めっちゃ男子大学生ってところが垣間見れて安心して萌えられました。

アルバムを見ながら、イッキの過去の話を聞くのも面白かったです。
乙女ゲームで過去語りとなると大概シリアスが付きまといますが、今回は学生時代の普通の思い出だけでした。
本当にしごく普通なんですけど、ジャンル的にはレア…?
テニスを頑張っていたり、文化祭でメイドの格好をさせられたり、平和でした。
2人ともすっごく楽しそうにお話していましたし、ずっと見ていたかったです。

でも毎晩寝る前に、甘い言葉で口説いてくるシーンはさすが乙女ゲームのファンディスクって感じでした。
イッキは、ヒロインから言い出すまで絶対に手を出さないのですが、その反動というかなんというか、言葉だけでめっちゃくちゃ胸焼けするくらい甘かったです。
ヒロインは恥ずかしがっったりドキドキしたりして、なかなか「一緒に寝よう」って返せなかったんですけど、よく言わずに何日も耐えれたなと思います。
というか、よく寝不足にならずそのまま眠れたな…。
ゲームでプレイしているだけで歯が浮きまくって大変なセリフをバンバン言ってくれているのが、それを目の前で行われる破壊力ときたらいかほどになるのやら…です(笑)

最後は「一緒に…」と、言い終えるまでにイッキが耐えきれなくなってました。
…シンのルートといい、ヒロインちゃん男を知らな過ぎて天然の焦らしプレイ得意なのでは?と勘繰っちゃいます。

ただ、このルートはその幸せ空間に忍び寄る影もありました。
製作陣にFC好きがいるんじゃないかと思うくらい、またイッキFCが色々出てきます。
目の力があるのでしようがないのですが、本編でイッキに直接怒られたのに懲りてないのが恐ろしい…。
リカは私利私欲のためではなくイッキのために立ち回ってくれていましたけど、なかなか手に負えないみたいでしたね。
ヒロインは、このことは覚悟の上でイッキと付き合っている男前なところを見せてくれますし、「一緒にいたいから一緒に悩みたい」ってセリフがかっこいいです。
そりゃイッキも甘えたくなる!と納得です。

また不穏なことになる展開はなかったですけど、できるならみんなが心穏やかにしていられるスペードの世界になってほしいなと思います。

ケントルート感想

ケントのアイコン2

ケントルートは、本編の最後に2人でロンドンにいるシーンが出てました。
アフターストーリーでは、留学準備を始めたのと、ここでも最後にちょっとだけロンドンでの様子が出てました。

ケントは、相変わらず言葉が説明くさくて硬い~とは思うものの、ちゃんと恋人同士になっているので、心なしか雰囲気がアムネシア本編より柔らかくなっていますし、話すトーンもちょっと穏やかなんですよね。
あー様の職人芸が光っていると思います。

2人とも大学生以上のいい歳してるのに中学生みたいな恋愛してるから…「夫婦」とか「キス」とかちょっとした単語に逐一照れてくれて可愛かったです。
イッキとのやり取りは相変わらず小学生のお遊び状態(笑)
ケントとヒロインは付き合い始めて、まだ1度しかキスしたことがなくて、2度目をしようとするとタイマーやら電話やらに邪魔されて残念な結果になってたのも微笑ましかったです。
最終的にケントの誕生日に願いが叶ったときは、ちょっと大人っぽい雰囲気のスチルも出てきて「萌えー!」でした!

それから留学の向けてということで、ヒロインは語学学校探し、ケントは生活力を身につけ始めます。
ヒロインの勉強の方はあまり踏み込んだ内容は無かったのですが、全体的にはお互いに頼ったり頼られたりいい感じでした。
ケントの家庭では、効率重視で食事はできあいのものしか食べてこなかったんですけど、誰かと一緒に食べる良さを知って早速味をしめてました。
他のものは食べれないとかじゃないですけど、最高に美味しいものを遂に見つけちゃった、って感じです。
これってすっごい感覚的なことだと思うんですけど、「何故君と食べるとそうなのか?」って追究しないあたり、恋愛してケントがものすごく変わったのを本編のグッドエンド以上に実感しました。

ちなみに、初めの料理はヒロインに教えてもらって肉じゃがを作ったんですけど、いきなり成功…。
ケントの才能に嫉妬しました。
私が初めて作った時、じゃがいもほとんど消滅したからな…ぐぬぬ。
そして、料理の練習のために材料を買いに行くのがデパ地下って、家の財力も凄いと思いました。←

って感じで、余計なことを考えられるスキがたくさんあるくらいとても穏やかなルートでした。

テーマ回収でプロポーズもされましたけど、本編で「予告」されたからあんまり新鮮味は無かった印象でした。

トーマルート感想

トーマノアイコン2

私はこのルートがレイターの中で1番好きです。
本編のグッドエンドの最後の場面の日時から、直通でAFTERが始まります。

檻ガールだったり、イッキFCに脅かされたり、なかなかに惨憺たる記憶探しの旅だったのですが(笑)
ヒロインの聖人のような相手の許し方は本当に凄いと思います。
世間的には、罪に対しての咎が甘すぎるんでしょうけど、いつまでも起こったことに囚われてないところは尊敬します。

というのも昔、個人的に「98%信頼して、残りの2%は何かあった時に(相手を)許すために取っておきなさい」ってありがたい教えをいただいたことがあります。
アムネヒロインの心が何%とかはわかりませんが、これに当てはまってるとしか思えなくて…。
初プレイ当時、いい意味で震えたのはレイターの大部分を忘れてもずっと覚えてました。
トーマが、昔自分を守ってくれる約束を破らなかったことで、本編であんな行いをしたのにヒロインが全てを許してるんですよね。
確かにオリオンが慌てても怒っても、ヒロインはトーマを責めきれないどころかまだ信じてる節もありましたし。
怒るのが苦手な性格もあるかもしれませんけど、許した理由がトーマとの約束だったのでそれが「2%」の心の余裕だったのかな、と妄想してます。

ヒロインとトーマの関係がサラッとしてる訳じゃないしシンが2人に「共依存」って言ってるので、私がライターさんの意図からズレてるのは自覚してます…。

そして、その檻ガールのあらましの全てを聞いてトーマにド正論と拳をぶつけるシンも大好きです。
包み隠さず自白したトーマも良かったです。
3人の間に「幼馴染み」という因果がある時、シンは身内であるほど厳しくダメ出しできる子なんですよね。
2人ともかけがえのない存在だということをちゃんと伝えつつ、何かあったら抱え込むな!って、トーマのヤミも引っ括めて付き合い続けていく意志をずっと前から持っていたのがすごくかっこよかったです。
ハートの世界のように2人だけになるのは懲り懲りですからね。
いい形で前を向かせられたのと、「間違っている」と言える勇気が絶対に不可欠なルートだと思いました。

トーマは成長という成長期はもう多分超えているのかなって思うくらいそんなに伸びとかは感じませんでしたけど、弟分と年下彼女を見て応えない訳にはいかないとは思っていてくれたらいいな…。

ファンディスクらしく、トーマが添い寝したりプロポーズしたりのスチルや甘いシーンとかもたくさんありますけど、とにかくシナリオに心を持っていかれてしまったルートでした。

ウキョウルート感想

ウキョウのアイコン2

今までの記憶を取り戻したけど、オリオンとの疎通が切れて彼の記憶がなくなったことで逆に8月の記憶の大半がボヤけてしまったヒロイン。
ウキョウとの恋人としての歩みを進めつつ、今度は8月の記憶復活と、ウキョウの真実を知ることになるパートでした。

率直に言うと新鮮味はないです。
ウキョウが、裏の性格のウキョウのこととか、ヒロインが辛い目にあったこととか、とにかく8月のこととウキョウがパラレル世界を渡り歩いていたことは誤魔化しつつ話します。
ヒロインにとっては「何のこと?」と言うとは重々承知なのですが、アムネシア本編をクリアしたプレイヤーにとっては本編のウキョウルートを断片的に説明されている状態で…。
要は繰り返しになっちゃってるんですよね。

物語の合間合間に、新しい要素はあるんです。
空っぽのウキョウの部屋に2人で家具を揃えたりとか、楽しいんです。
本編でのイッキFCの行き過ぎた行為についての和解もできて、乙女ゲームのヒロインらしいところも堪能できるんです。
でも、終盤に差しかかるまでの大部分に前作で履修済みの内容がぼんやりと入り続けるので、展開も鈍足でちょっと内容も物足りないかなと思いました。

終盤は良かったです。
ヒロインを色んな世界で殺し続けてきた裏のウキョウとのやり取りはグッときました。
今までは問答無用でゲームオーバーになってましたから実は初めてのまともな対話でした(笑)
本編をプレイした時に、裏ウキョウもヒロインを愛しているのは察せていましたが、ここで確信に変わりますし、自分でもどうしようもなかった苦しい胸の内を聞けます。
ヒロインは「ウキョウが苦しい時は私も一緒に苦しむ」と言っていたし、AFTERでもその考えは変わっていないので、裏のウキョウのこういうところもひっくるめて「ウキョウ」を愛していくのかなと思いました。
和解とか許しとかそういうのとは違って、ヒロインがやっと自分を愛してくれているもう1人の存在を認知して、裏ウキョウもやっと自分の根源である狂気から解放されたような…。
とにかくヒロインと「ウキョウ」が本当の意味で初めて会話をして、恋人関係をスタートできた瞬間だったのかなと。
やさぐれた感じはまだまだしましたけど、口付けした瞬間に表のウキョウにバトンタッチしてからかう裏さんは可愛かったです。

あと、このルートは愛されヒロインなので、冥土の羊のメンバーにも好かれているのを忘れちゃダメです(笑)
ウキョウに対して嫉妬心を燃やしたシンたちが、ウキョウの料理に小細工しまくったりして、4人の結束力どうしたよってレベルです。
でも「死ななければ大丈夫」の精神のウキョウには全く通じていないくてめっちゃ面白かったです。
(良い子は真似しないように)

WAKASAN WORLD感想

【WAKASAN WORLD】
主人公が記憶を失う3カ月前に起こった、冥土の羊の店長・ワカとの物語。
“鬼軍曹の世界”“オネエの世界”“無口の世界”“アサシンの世界”の4つの世界が楽しめます。

公式サイト
Profile

Name:ワカ

Status:冥土の羊の店長

Personality:オネエ・鬼軍曹・無口・アサシン

CV:高橋英則

各世界で、「鬼軍曹の世界」「無口の世界」…のような書き方をされていましたが、キャラクターたちの様子を見る限り「鬼軍曹=スペードの世界のワカ」「無口=クローバーの世界のワカ」…って捉え方で大丈夫だと思います。
どのルートもヒロインが記憶喪失になる前の5月1日のお話です。

どのワカさんもとても個性的で面白いです。
そして店長としてのプロ意識がすごいなって思いましたので、冥土の羊がお客さんにも従業員にも愛されるお店になるようにワカさんも頑張っているだろうなって納得でした。
ヒロインへのアプローチの仕方は、やっぱり鬼軍曹が圧倒的に面白かったです。
いきなりバイト上がりに2時間も護身術のトレーニング始めるんだもんな…(笑)
本当にツボです。

それから、全部のワカさんがヒロインに少なからず好意を持っていました。
オネエが1番顕著でしたね。
「男として(カフェ巡りに)誘っている」って明言してました。

でも無口ワカはちょっと微妙…。
というのも、本編中にミネがワカさんに好意を持っている世界線なんですよね。
言葉にはしてないですが好意が相手に知れた場面もあったので、この過去を聞いてしまうと後々のミネがとても不憫です。
8月までは時間がありますけどね。

そんな感じで、ヒロインとワカさんの色々な一幕を楽しめました。

GIRLS PARTY感想

【GIRLS PARTY】
サワ、ミネ、リカによる、ガールズトーク満載のコンテンツです。

公式サイト

この章は、あんまりネタバレとかはないかなと思うのでそのまま書きます。

NEW WORLDの世界線で、女キャラで集まって男性キャラについて話している章です。
ヒロインはまだ記憶喪失の時なので情報収集している風なのは理解できるのですが…。
プレイヤーからすると攻略キャラクターのパーソナル(プロフィール)情報を確認してるだけなので、内容もそんなに無いです。
私が既に過去にプレイ済みというのもあかもしれませんけどね。

サワ、ミネ、リカの個人情報とかヒロインとのエピソードが出てくるわけでもないので、サブキャラクター専用のルートでもなかったですね…。
プロフィールを読み上げてくれるおまけのようなものだと思います。

ORION感想

【ORION】
特定の条件を満たすとプレイ可能になる、オリオンの記憶を失った主人公が、思い出を取り戻す物語です。

公式サイト

ジョーカーの世界で、ウキョウとのグッドエンド後のオリオンバージョンのアフターストーリーです。
10月1日からシナリオが始まり、ウキョウは秘境へカメラマンとして赴いているので不在です。

そんな時に、人間になったオリオンとヒロインが再会。
今度は、飛んでしまったオリオンや8月の記憶を少しずつ思い出してゆきます。
オリオンと話す中で、さりげなくタイトル回収しつつ、「記憶喪失ですよ」って示唆してくる演出が本当に大好きです。
オリオンはニール様と一緒に暮らしているんですけど、めちゃくちゃしっかりしてます。
不慣れなのにたくさん人間界のことを勉強していて、生活費を稼ぐためにお花屋さんで働いていました。
家計管理もやっているみたい…本編での記憶探しの時も一緒にいてくれて心強かったし、このルートでも有能だし可愛いしパーフェクトヒューマンです。

お話自体は短いので、オリオンの人間生活はそんなに深入りできませんでしたけど、ヒロインと同じマンションに住んでいるしちゃんとお互いを認知できたので、ぜひご近所付き合いするのも見てみたくなりました。

それから、人間界で生活するにあたって、人間としての名前をプレイヤーがつけてあげられます。
冥土の羊の全員を巻き込む形でお誕生日パーティーをしたりするので、オリオン以外の名前にしないとちょっと不自然かも…(笑)

そしてそのあとの展開が泣けて仕方ないです。
オリオンはニール様から他のパラレル世界のことも聞いたみたいで、ヒロインや冥土の羊に関わる人達がどう生きているのかも把握したみたいでした。
どの世界でも、間違いなくオリオンもヒロインの幸せを願う1人でしたけど、実体もないし接触もできないし、その事をもどかしく思う描写も本編の頃から何回もあったので、少し寂しかったんじゃないかなと思います。
一番近くにいるのに一番遠い存在でしたからね。
なので、唯一この世界だけ実体もあって触れられる存在になれて、知っている面々を実際に話したりできたことは本当に嬉しかっただろうなと思います。
オリオンが「ありがとう」って言った時は涙腺が緩みました。
人間にされることは神々にとっては罰ですけど、オリオンにとってはヒロインと本当の意味で出会える特別な意味があったんだと思いました。

CROWDネタバレ感想

CROWDオープニングムービー

SUSPENSE感想

【SUSPENSE】
―― 8月某日 彼女は消えてしまった ――
主人公は運命によって事件に巻き込まれてしまう――
『彼』は主人公を助け出すため街を駆け巡る。
主人公と『彼』の視点で描かれるサスペンスストーリー。

公式サイト

このパートは、本編のそれぞれのルート(世界)での幕間のような短編です。
記憶を探している最中のヒロインが何かしらの事件に巻き込まれるもので、オリオンの「あの8月…別の選択肢もあった」発言から本編のアナザーとも取れる可能性もあるのかな?

なんにしろ、絶賛世界がヒロインを消そうと作用している最中なので絶対気が抜けません(笑)
気を抜くとFDなのにBAD EDへ真っ逆さまです。
私は、シン→イッキ→ケント→トーマ→ウキョウの順番でプレイしましたが、初っ端からシンのBADに行っちゃいました。

起きる事件はそれぞれのルートで異なるのですが、脱出ゲー、脱出ゲー、ホラー、脱出ゲー…という感じです。
ケントだけ少しテイストが違います。
この辺りははっきり覚えていたのですが、当時と同じ感想が頭に浮かびましたね。

さて、シンルートとトーマルートは、開幕からいきなり閉じ込められた状態で、びっくりとわくわくが特にすごかったです。
捜索パートみたいなのもあって、まさにサスペンスという感じ。
なぜヒロインが閉じ込められたのかという理由は、シンルートは記憶の片鱗を思い出して必死になったからで、トーマルートはイッキFCのせいでした。
シンは必ず来てくれる安心感があって、そんなに閉じ込められたことが深刻に感じずプレイできました。
が、その結果、冒頭で書いた通りBADへ行っちゃったわけですが!

トーマルートは、お話自体はスリルがあっていいのですが、トーマはなぜヒロインの身に実害があったのによくFCを泳がせたままにできたな~と思います。
選択肢があるのでプレイヤーがそうさせたことにもなるんですけど、ファンクラブ会員を直接叩くとゲームオーバーになったんですね。
完全な解決のためにはヒロインといえど多少の犠牲はやはりやむなしなのかな。
実際、本編ではこのあと檻ガールでトーマ自身に何かされちゃうわけですし、周りが見えなくなるにもほどがあるぞトーマ!と思いました。

ウキョウルートも閉じ込められるシーンがあります。
ここも最初から犯人がわかっているようなものでした。
リカのお兄さん・ルカがここだけ本格的に登場するんですよね。
もう最初から何かあるのは察せちゃうし、プレイ済みの身としては、もはや「出たな」って感じでした。
妹のために見境無くなるのはトーマとちょっと似てるなと思います。
ルカは勘違いからヒロインを閉じ込めたり、殺そうとしたりしますが、罪に対して甘いのもトーマ本編と同じでした。

イッキルートとケントルートはシン達ほど捜索はなかったですけど、イッキルートはケントの作った問題を解かされました。
簡単そうに見えて地味に頭をひねる感じのでしたね。

イッキは、大学の実験棟で遊んでいたら爆発事故で防火扉が閉まっって閉じ込められるという展開でした。
本編はFC関連ばっかりだったから、アムネシアあるある展開がやっときた!って思っちゃいましたね。
ゲームオーバーの慣れって怖い(笑)
途中でイッキとヒロインのどちらかしか助からないって時に、迷わずヒロインを外に出したイッキは最高にかっこよかったです。
そして、すぐにイッキを助けにいくヒロインもめちゃくちゃ良い…。
記憶が定かでない状態で、そこまでできるのは元来の優しさなのか、ちょっとイッキを特別視していたのか…プレイした感じは前者っぽいですが、後者の妄想は膨らみまくりました。

ケントルートは心霊現象やら神隠しやら、非科学的なものに脅かされるんですけど、全部悪気の無いミネが原因でしたっていうオチでした(知ってた)
私は、ホラーはそんなに得意じゃないので、半分心を閉ざしてプレイしてました。

WORKING感想

【WORKING】
「お帰りなさいませ、ご主人様」
記憶を失ってしまった主人公は、何も分からないまま仕事に挑戦していくことに……。
仕事をテーマにしたミニゲームと、賑やかな冥土の羊の日常が楽しめるコミカルストーリー。

公式サイト

デフォルメキャラたちとミニゲームをクリアし、貯めたポイントでシナリオを開放するステージです。
ポイントはミニゲームの他、SUSPENSEパートのの初クリアや「etc」という別枠に収録されているトランプゲームでも貯められます。
ちなみにシナリオ開放も「etc」から行います。

ミニゲームは、シンとお皿洗い、イッキとパフェづくり、ケントと食材選び、トーマとお会計、ウキョウに見守られながら給仕の5つです。
ここはゲームオーバーなどはないので安心してプレイできます。
ミニゲームの合間にもセリフやシナリオが付いているので「進め方」があるのですが、私のように制覇しようとすると同じゲームを何回も連続でしなければならないため、ちょっとだけ面倒かなと思いました。
コンプを目指さないならもっと気楽にできると思います。

それから開放したシナリオについて。
ひとつ10分くらいで読める短編集という感じでした。

今までのどの世界とも違うパラレルで、ワカさんが霊感のある設定になっています。
メインキャラはみんなヒロインに好意を持っていて同担拒否みたいな感じです(笑)

冥土の羊の日常を切り取ったお話で、「○○デー」っていうイベント事もたくさん出てきます。
眼鏡とか猫耳とか色々ありましたが、私は完全に趣味でプラネタリウム回のケントのスチルが昔から一番好きです。
フロアいっぱいに星空を投影してめっちゃくちゃ綺麗です。
それに、ヒロインと客席に座って「オリオン座」のお話をしているものgood!
ケントが、イッキに大切なことに気づかされたエピソードなども聞けるし、顧みるきっかけが友達っていうのが全員でのわちゃわちゃがあるルートならではだと思いました。

シンはちょっと不憫だった気がします。
ルカが来店する回で、全員があの濃いキャラと対峙するんですけど、シンだけ出ないんですよね。
お休みだったのかな、神回避といえば神回避ですけど(笑)
ルカの勢いにたじるシンを見てみたかったです。
あと、シンの回はほぼチョコレートフォンデュの材料の買い出しだけです。
人によってはデートみたいになって甘かったんですけど、本当にただの買い出しでした(笑)
最後に子どもがこぼしたチョコを浴びたヒロインの指をペロリしておいしいところは持っていきましたけどね。
欲張ってもう一声!が本音です。

AFTER STORY感想

【LOVE】
『彼』と迎える、新しい季節――。
『AMNESIA LATER』のエンディング後の物語。
記憶を取り戻し、『彼』と心から結ばれた主人公。
新しい衣装をまとったキャラクター達との、甘く切ない恋愛が描かれるラブストーリー。

公式サイト

このパートは、あらすじの後日談の他に、キャラクターとの会話で好感度を上げて甘いシーンを堪能できる「COMMUNICATION」という機能も付いています。
スチルも1枚ずつ出てきます。

以下は後日談の感想です。

シンルート感想

シンのアイコン2

ありがとうハートの世界。
シンの後日談は、受け身だったヒロインがやっと自分から動くし、シンは受験も就職も上手くいくし、最後にトーマとも再会できて、全てを集約した完結編って感じです。

シンが大学に合格してから、悲しい記憶も残る信濃に旅行に行きます。
イッキさん達ともこれからも交流が続くっていう伏線と、悲しいだけじゃない思い出を作る機会になります。
人生ゲームみたいなので大盛り上がりしたんですけど、ゲーム内容が完全にメタで笑えない…!
そのゲームは多分「AMNESIA」って言うじゃないかなってツッコミたくなりました。

それからトーマのことを呼び起こす機会にもなりました。
やはりトーマは顔を合わせられないみたいでしたけど、シンとヒロインは自分なりに峠は越えているので、トーマに会いたくても会えないことを寂しがっていましたね。
でも、シンが思い切ってくれて、ヒロイントーマが電話で話せる機会を作ってくれました。
シンもトーマのことを思うとまだ平気ではいられない時期でしたけど、それでもヒロインが一番っていう軸はブレが無くて優しくて…最強の彼氏すぎて好きにならないわけがないです。

そして、嬉しさのあまり自分からシンにキスをして、やっとヒロインのシンの気持ちに少し理解が深まって良かったです。
レイターの時は、ヒロインの行動に好感を持てなかったですけど、ここで昇華できるのはとてもありがたいです。
これからはもっとイチャコラしてください!です。

また、4年後のシンが国家試験に受かった日。
トーマも同じ年に法曹系の試験を受けていたらしく、合格報告で故郷を訪れてシンたちとばったり再会します。
これを知っているからレイターのシンルートで泣きかけました。
以前のように全てが元通りではないし、シンはトーマのしたことを許しはしませんが、仲が良かったであろう幼馴染み3人が戻ってきた気がして本当に涙腺崩壊しました。
(幼馴染みを)見くびるなってシンの言葉が刺さりましたね。
身内だからこそきっちりするシンの責任感はメインヒーローの鏡だと思います。
シンが事件当時、未来を見据えて動いた結果が実ったからこその再会ですし、やっと報われたと思いました。
さすがにトーマはにまだ遠慮が見て取れましたけど、結婚式に呼んだら来てくれたみたいですし、トーマもまた少しづつ前進できているといいな…。

イッキルート感想

イッキのアイコン2

イッキが入社前のインターンに行くお話と、ヒロインが大学を卒業してから正式にプロポーズするお話です。

インターンは目の問題で荒れましたね。
会社では、目がきいてしまった人たちがとても大人な対応をするので、FCのように感情のまま動くのではなく、自分を抑えたり君子危うきに近寄らず精神でイッキから距離を取ります。
そのせいで辞めちゃう人も結構いて、イッキは大忙し。
リカの頼みでヒロインを含めたイッキの知り合いがヘルプでバイトします。
このルートはFCと色々あったためか、リカがいつにも増してイッキのために全てをかけている重みを感じましたね。
やっぱり贖罪の意味もあったりするのかな?

そんなこんなで、イッキがモテている状態ではないので、元来の願いが叶っておらず、余波でヒロインにも目が効いてしまいます。
でも、自分から押し倒したりなんかして、大胆になるのはとてもいいです…。
そのあたりのスチルとか大好きです。

でも、イッキはヒロインの気持ちは疑ってないけど、目のせいでヒロインの行動に意思が入ってないんじゃないかと疑ってしまいます。
おまけに自分以外の人と楽しくバイトをしているところを見てしまって嫉妬に荒れ狂います。
「妬けちゃうな」くらいの可愛いやつしか今まで無かったので、個人的にはとてもおいしいです。
それだけイッキの孤独を救えるのはヒロインしかいなくて、絶対に失いたくない人なんだなって思えて逆にキュンです。
イッキの感情を鎮めた「目が効いていても効いていなくてもイッキさんを好きな私は私」って言葉はまたしてもイッキを救ったんじゃないかと思います。

プロポーズも冥土の羊でシンたちに見せつけながらしちゃうのもイッキらしかったです。
パーティーとか結婚式とか盛大にはできないから、せめて仲間と、ですよね。
イッキは基本的にかまってちゃんなので、シンがブツブツ文句を言っていたのとかも内心嬉しかったりしたのかな。
挙式はレイターでスチルが出ちゃったので今回はなかったですけど、ヒロインが自分からキスしてイッキに思いの丈をぶつけるところは良かったです。

ケントルート感想

ケントのアイコン2

ケントのルートは、ヒロインの両親への挨拶とケントがロンドンに引っ越してからの数日、3年後が描かれていました。
全体的に相変わらずピュアです。
両親への挨拶の時にヒロインに手を出さないという誓約書を持っていくのは何度見ても笑っちゃいます!
本気度を示す大事な場面ですけど、無理でした(笑)
ケントの部屋に泊まることになって、約束を守って触れずに背中合わせで添い寝してるスチルは最高に萌えましたけども!

ロンドンに行ってからはヒロインから初めてケントを好きになった経緯が語られます。
もうプロポーズまでしてる仲だけどそう言えばまだ謎だったなとびっくり。
それだけ信頼関係が厚いってことでいいのかな?
本編の8月は人生の一時として本当に濃い時間でしたしね。
知り合ってから8月までに、些細なことからケントの優しさを見つけて好きになっていった過程は凄くよかったと思います。

それから、ケントがハイスペックなためか将来に向けての動き方が結構難易度高いイメージです。
目標に向けてまっしぐらなら頑張るだけですが、今やるべき事(ヒロインの留学)もまだ始まってないのに二三手先を考えていかなきゃならないんですよね。
具体的に言うと、ケントがロンドンに残留しそうで、ヒロインは留学終わったらどうするの?ということです。
日本人学校の先生になるという答えでしたけど、自分のやりたい事とケントと一緒にいることを擦り合わせて出したんだろうな~って感じました。

内容は全部甘くて穏やかで面白かったんですけど、ケントルートはいつもスピーディーに大切なことを即決するので最後まで少し忙しなく感じましたね。
ヒロインの留学即決、反発していたも者同士が付き合って半年も経たないうちに婚約、職の選択を数日で、結婚式の日取りを1週間前に知らされて準備…迷いなし待ったなしです。
プロポーズや婚約は他のルートもスピーディーですけどね。

個人的には付いてきにくかったですけど、ケントだから将来設計も大丈夫っていう安心感もあっての流れなのかなと思います。
3年後のシーンではとても幸せそうな結婚式をあげていたので、大丈夫なことが証明されていますし、すごく綺麗なスチルを見れて眼福でした。

トーマルート感想

トーマノアイコン2

トーマルートは、トーマとヒロインとの1番の難所が本編で峠を越えているので、そのせいなのか、何が起きてもそんなにびっくりしませんでした。

婚約した後、同棲する賃貸を探すのですが、その過程でイッキとケントに檻を認知されてしまったのは笑いました。
しかも初見でイッキの「そういうプレイに…」って指摘があながち間違いでもないのがまた…(笑)

そして、まさかの今度はトーマが檻に入ります(知ってた)
あの8月にヒロインしたことを体感して、ちゃんと自分がやった事の重さや怖さを理解するためっていう理由はあるんですけど、萌えなかったですね。←
攻略キャラを監禁しても楽しくない…。

でも、トーマがやっと本腰を入れて自分の弱さと向き合い始めましたし、自分のしたことに怯えてまだ完全に前進できないでいる心情はとてもよく現れていたと思います。
ヒロインが最終的に檻に飛び込んでいったのは、トーマの心の檻をものともせずに壊しにいった比喩に見えて良かったです。
大変な時でも、同じ視線でものを見て一緒に乗り越えようっていう共通認識も出来ましたし。
実行できるかどうかはトーマ次第ですかね。
ヒロイン至上主義で、自分が二の次なのは変えられないからってトーマは謝ってましたからね。

4年後には、2人とも就職して、忙しい日々を送っています。
トーマは弁護士の研修で特にバタバタしていて、同じ家に住んでいるのにヒロインの顔を見るのが久しぶりになったりします。
2人とも同じように相手に会えない寂しさを抱えて、でも迷惑をかけたくないからと我慢をするんですけど。
一人で考えて行動しちゃう時代に少し戻っちゃった感じでした。
でも、ヒロインの体調不良をきっかけにちゃんと話すようになりますし、似た者同士だからこうやって続いていくんだろうって語られていたので、波長としては1番お似合いの組み合わせなのかなって改めて思いました。
シンや冥土の羊のみんなも結婚式まで登場してましたし、檻ガールをやっちゃうようなどうしようもない人達だけど。
それでもみんなが見捨てないでいてくれたことで、本編でウキョウの言っていたトーマと結ばれる可能性の低さややばさも全部跳ね除けられた良いエンドを迎えられたんじゃないかと思いました。

ウキョウルート感想

ウキョウのアイコン2

レイターの9月に真の意味でスタートを切った2人(3人)の半年と、3年後のプロポーズ→結婚式が詰まったお話でした。

ウキョウは、裏ウキョウと同時には存在できないから交換ノートでやり取りをしているんですけど、狂気に満ちていた裏ウキョウが少しずつ前に進んでいる様子が見えて泣きそうになりました。
裏ウキョウの言う通り、自分が死ななかった8月は何度も冷たくなったヒロインと対面しているわけで…。
事故の場合もあったかもしれませんけど、自分がやった記憶もたくさんあります。
ヒロインを好きで優しくしたくても、過去の事を思うと到底できないっていう葛藤が凄く切ないし、裏ウキョウ自信が恐れている面もあって、本当に好きなんだなって思いました。

でも、ヒロインちゃんは強かったです。
とっくの昔に表ウキョウも裏ウキョウも自分が好きな「ウキョウ」を構成している大切なものって思っていて。
そりゃどちらのウキョウもこんなの聞いたら敵わないだろうなって思いました。

それに、裏ウキョウにも少しずつ欲が出てきて、ヒロインに面倒をかけないために表ウキョウが苦手な家事とかをテキパキやってるのが微笑ましかったです。
あのクマの濃い顔で家事…ギャップが凄まじい…!

そんな裏ウキョウの変化に気がついて、「アイツには気をつけて」と言いつつあまり心配していないウキョウも良かったです。
己を信用できるようになってる証ですし、ヒロインが好きと言ってくれている自分を嫌いだとヒロインが悲しむでしょうし、凄くいい変化を遂げたと思いました。
8月のことは忘れられないけど、表ウキョウも大好きな空を見て悲しむことも無くなったし、ヒロインと一緒に8月を「思い出」って言えるほど思考が未来に向けられたので何も心配いらないかな。

同一人物ではあるけど、ちょっとヒロインを取り合いになったり、自分自身で意地の張り合いをしたり、笑えるような場面も増えて、本編から言うと最強の救済EDに来れたなと思いました。

プロポーズは表ウキョウがしましたけど、結婚式は昼に表ウキョウ、夜に裏ウキョウとあげて指輪も2つあるって言うのがこのルートならでわでした。

あとがき

知っている部分もあってのプレイでしたが、何度目でも楽しめました。

AMNESIAのFDは、ただイチャラブしているところだけでなく、また一難あったり将来のためにやるべき事をやったり考えたりするので中たるみがなくて面白かったです。
時々切甘な展開が入ってくるのも私の性癖に刺さりました。
また、ミニゲームも豊富で、操作性とかやりがいも増してとてもよかったです。
特に、シナリオ中は会話や時間経過だけで飛ばされる冥土の羊の業務ができるのは、よりヒロインとして世界に入り込みやすいと思いました。

ゲーム全体的には楽しめましたけど、ファンディスクで攻略制限はさすがにちょっといらないかな、と思いました。

さて、次回はまとめ記事を書きたいと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

では👋

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