アルカナ・ファミリア -La storia della Arcana Famiglia- Ancora|ネタバレ感想

Vita版アルカナファミリアのネタバレ記事です。

こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
また、やる気ボタンを押していただき感謝致します。

アルカナファミリアはPSP版を発売当初にプレイしたことがあって、今回はVita版での再履修です。
事前にアニメ版を視聴してなんとなく展開は思い出したのですが、それまでは本当に記憶がない状態だったので、再履修と言っても結構初プレイと大差はないかもしれません。

それでも良ければ、読んでいただけると嬉しです。

プラットフォームPS Vita
メーカーHuneX/COMFORT
発売日2015年12月23日
CEROB(12才以上対象)
シナリオ生田美和/海堂めぐる
原画・キャラクターデザインさらちよみ
キャスト福山潤/代永翼/吉野裕行/杉田智和/中村悠一/小杉十郎太/遊佐浩二/他
公式サイトhttps://www.hunex.co.jp/arcana/
敬称略
オープニングムービー

あらすじ

ヒロイン(フェリチータ)は母親のスミレ、従者のルカと共に人里離れた場所で寂しい子ども時代を過ごす。
月日は流れ、ヒロインが16歳のクリスマス。
父親であるモンドの誘いで、年明けから一緒に家族そろって暮らすことになる。
彼女は晴れてアルカナ・ファミリアの一員としての一歩を踏み出した。

それから3ヵ月後の4月1日。
それはモンドの誕生日であり、ヒロインが幹部となる記念すべき日。
ファミリーあげてのパーティで、モンドは驚くべき発表を行う。

「2ヵ月後……6月1日。『アルカナ・デュエロ』を行う!」
「優勝者には組織のトップである、パーパの座を渡し……」
「俺の娘と結婚してもらう」
自らの運命を変えるため、ヒロインの『アルカナ・デュエロ』勝利を目指す物語が始まる―

公式サイト

システム

機能名有無
既読/未読スキップ・オートモード
クイックセーブ/ロード
バックログ
チャプター(√又は章毎の途中プレイ機能)×
フロートチャート×
選択肢又は未読箇所までのジャンプ
ヒロインの名前変更
デフォルト名呼びボイス
ヒロインフェイス表示
ヒロインボイス
キャラクター立ち絵の動作(目パチ・口パク等)×
ステータス(パラメータ)画面
アイキャッチ
フォント変更×

基本機能は揃っているので特に不便はありません。
ヒロインは立ち絵などで出てきてお顔を拝見できます。
また、ヒロインボイスは基本無しですが「うん」「きゃあ」「はぁっ!」など、短い女性の声は収録されています。
OFF設定にしていると完全に無音になります。

このゲームは、ノベルADV+日割りでマップを探索する作業ゲーとなっています。
選択肢でパラメータをあげる他に、固有のシステムがあります。

コミアルシステム
特定の場面で、漫画のような演出がされています。
特定のシーンではなくてもセリフのウインドは常に吹き出しのような感じで表示されます。
オノマトペも頻繁に出てきます。

ココアルシステム
ヒロインのアルカナ能力で相手の心の中をのぞくことができます。
任意でいつでも見られますし、特定の場面では強制イベントとして発動します。
ココアルを使えるカウントがあり、日が変わるごとに回復していきます。
クリア後もデータを引き継ぐと残ったカウントもそのまま引き継げます。

デュエロシステム
バトル場面で出てくるコマンド入力です。
時限性で、成功/失敗はシナリオ進行にもかかわってきます。

世界観とヒロイン

アルカナ・ファミリアは、タロットカードのアルカナをテーマに取り入れた少年漫画風のファンタジー作品です。

イタリア風の架空の島・レガーロが舞台。
マンマが元太夫だったり、キャラクターの「列強が…」という発言から19世紀後半頃の設定なのかな思います。
アルカナ・ファミリーというマフィアのような組織が島を守っていて、上層部にはタロッコと契約し、大アルカナの能力を使える人が所属しています。

組織は各部署に分かれていて、攻略キャラたちも所属しています。
調停を担う剣のセリエは幹部のフェリチータ
流通を担う金華のセリエは幹部のデビト
防衛を担う聖杯のセリエは幹部のノヴァ
監査を担う棍棒のセリエは幹部のパーチェ
諜報部は幹部のダンテとリベルタ
その他に、ルカはフェリチータの従者、ジョーリィはファミリーのNo.2相談役です。

フェリチータ
ヒロイン(フェリチータ)はアルカナファミリーのパーパ・モンドとマンマ・スミレの娘です。
アルカナは、第6のカード「リ・アマンティ」(恋人たち)と第10のカード「ルオータ・デラ・フォルトゥナ」(運命の輪)の2つを所持しています。
恋人たちは相手の心理を読める能力で、運命の輪は宿主とタロッコの関係を書き換える能力です。
選択肢以外はセリフ無しですが、性格が行動で示すタイプなのでうまくカバーされている印象です。
蹴りが得意で、結構あしが出ます(笑)
愛されヒロインで、ファミリーの多くは「お嬢」と呼んで良くしてくれます。

物語は、アルカナ・デュエロのために己を磨いて成長していくものです。
基本は白兵戦ですけど、アルカナ能力はメンタル面に依存するので結局どちらも必要な感じです。
ヒロインの場合は、色んな人との繋がりをもつことで能力の成長に繋がるみたいですね。

キャラクタールート別ネタバレ感想

私の攻略順は、リベルタ→ノヴァ→デビト→パーチェ→ルカ→ダンテ→ジョーリィ→??で進めてみました。

Attention

以降はネタバレ回避のため【▽ネタバレ】ボタンを設置しています。
クリック・タップするとネタバレ感想が開きます。
閲覧後の苦情等はご容赦ください。
よろしくお願い申し上げます。

リベルタルート感想

リベルタ
Profile

Name:リベルタ

Age:18

Arcana:はじまりのカード「イル・マット」(愚者)

CV:福山 潤

好奇心旺盛な明るい子。
考えるよりも先に行動する直感型のキャラで、失敗することもあるお調子者ですが、幼いころの記憶が曖昧です。
ノヴァとはよく喧嘩をしています。
ファミリーではダンテが取り仕切る諜報部に所属していて、船の上が大好き。

リベルタは、主人公タイプのお調子者キャラです。
基本的に明るくていい子なので、ちょっとくらいのポカは許せちゃう子でしたね。
フェルのことは「お嬢」と呼んでいつも話しかけてくれて、親しみやすいな~って思いました。
いらん事を言うとお嬢の蹴りを食らうのがお決まり(笑)

恋愛は結構純情で、女慣れはしてない感じでしたけど、フェルとは幼なじみだし不自然なお嬢様扱いとかはなく対等に接している感じがして個人的には良かったと思います。
でも、女であることはちゃんと意識していて、リベルタが照れたりきょどったりしたときにココアルを使うと、ドキドキしているようだとか、耐えきれないようだとか、内心が表示されてニヤニヤが止まりませんでした。
日常の場面でも、お腹がすいたって言ったら「あのリストランテに行こう」って普通に言ってくれるし、日ごろから仲良しなんだなって印象で、作業ゲーもめっちゃ楽しかったです。

そんなリベルタですけど、ルートはリベルタの成長物語でした。
ある日、フェルと一緒に出掛けた市場で、気に入った仮面を買います。
それをダンテに見せたところ様子が急変。
これをきっかけに、自分が大事な何かを忘れていることに気が付き、思い出してゆきます。

カーサ・ビアンカという実験施設でひどい扱いを受けていたリベルタを仮面の男が救出。
これがダンテで、リベルタは仮面の男(ダンテ)に憧れを抱いていたようですね。
なので、ダンテに記憶を封じられていた事実がわかるととてもショックを受けていて、しょぼんとしたリベルタは見ているのは悲しかったです。
愚者の能力が強大で、暴走してリベルタがカーサ・ビアンカを燃やしてしまったので、精神的に成長しないと使いこなせないということだったんですけど…。
リベルタはダンテを父のように慕っていて仲が良かったので、隠し事は辛いですよね。

でも、ダンテもリベルタの能力で髪を燃やされちゃっても「気に入ったぞ!」とめちゃくちゃ寛容で優しい態度の取れる人なので、リベルタのことを思ってやったのだと思うと誰も悪くなくて、気持ちの行き場に困りました…。

リベルタの成長物語ですから、彼もダンテの意図や優しさに気が付くし、愚者の能力が危険だということもちゃんと理解します。
むしろ、能力についてはまた暴走してお嬢を傷つけたらどうしよう…と不安がっていました。
いつも明るいキャラに悩みとか見せられたらたまんないので、実は結構愚者の能力を使えるようになるまでのお悩みモードのリベルタが刺さったりしました。←
で、リベルタの背中を押したのはやっぱりフェルでした。

「お嬢を守りたい」って気持ちが原動力になったのがリベルタらしくて良いなって思います。
モンドにも「優勝してお嬢を自由にする」って最初からブレない態度を貫いているし、視野が広がったことや能力を使えるほどの精神的成長も相まって、とっても頼りになる素敵なレガーロ男になってくれてキュンでした。
フェルの実の親でファミリーのパーパに対して、フェルが結婚してファミリーのマンマとなって屋敷から出られないのはダメって面と向かって自分の意見を言えるのもかっこよかったです。
でも、アルカナ・デュエロで、お嬢に向かって隕石降らしてたのはさすがに笑いました。
決闘なので全力で戦うのはそうなんですけど!
愚者の能力半端ない…!

ED1は、フェルが優勝し、ファミリーのトップになります。
隕石に勝てるフェル…でもフェルがトップになるのが何しても文句を言われないし解決法としては最良かな。
リベルタは、「毎日退屈なんてさせない未来を」をと告白してくれます。
船の上でって言うのがまたいい。
一人前になって旅に出たいとか、もっと心も強くなりたいとか、アルカナ・デュエロが終わっても向上心に満ちていてまだまだリベルタの伸びしろを感じました。
フェルのことも対等に見ているし、お互いに支え合っていけるといいなと思いました。

ED2は、同じくフェルが優勝しますが、ED1より甘くて好きです。
後ろからフェルを抱きしめて、フェルがいるから強くなりたいと思えるし守りたい、と純粋な気持ちを聞かせてくれて心が洗われました。
周りのみんなはリベルタのお調子者でまだまだ未熟な面を心配していましたけど、私は凄く良いカップルに見えましたね~。
最後の笑顔で「フェルが大好きだ」が可愛くて最高でした。

ED3は、リベルタが優勝してファミリーのトップになります。
フェルとの結婚を望まず、自由にしてあげることを望みます。
夢の無い話をすると、個人的に一番これが良かったです。
リベルタってモンドの息子ヨシュアの子で、祖父と孫の関係なんですよね。
で、フェルはモンドとスミレの実子。
…法的に結婚は無理なのでは?って思うので、リベルタがデュエロ優勝者の特典を破棄してくれて助かりました。
でも、フェルのことは好きなので、これからふり向かせて見せるって感じで、失恋やBAD ED的な要素も無くて、続きが気になるEDでした。

ノヴァルート感想

ノヴァ
Profile

Name:ノヴァ

Age:15

Arcana:第13のカード「ラ・モォルテ」(死神)

CV:代永 翼

フェリチータのいとこで、若くしてレガーロの防衛を担う聖杯のセリエの幹部として働く秀才です。
フェルの両親には信頼されているが、自身との境遇を比較しフェルには敵対心を持っています。
生真面目な性格で、周りからからかわれたりもします。

ノヴァは、ザ・カタブツキャラで全然融通の利かないタイプです。
正反対のリベルタとはいつも口喧嘩をしていますけど、お互いに認め合ってもいる感じなので、不安になるような喧嘩じゃなくて微笑ましかったです。
フェルに対しても「気を抜くな」とか「幹部としての自覚」云々とか結構厳しい物言いをしますけど、ちゃんと仕事をこなせたときは普通に褒めてくれるツンデレです。
褒め方も最初は小声で躊躇いながらだったのが、最後の方は素直に言ってくれるようになってデレまくりでした!

実は、モンドの兄夫妻の子どもでフェルの元許嫁っていうおいしいポジションも持っていますけど、恋愛方面は経験値がなさげでしたね。
頬どころか、顔全体が真っ赤になる立ち絵までご用意されていて、攻略キャラで1番ウブだった気がします。

まあでもノヴァの家族関係の過去が複雑なので恋愛どころではないって言うのもあったはずです。

自分の両親がファミリーで居場所がなくて、ノヴァをファミリーのトップに据えようと道具として扱っていたんですよね。
モンドたちの暗殺まで考えていて、それを知ったノヴァが死神の力を暴走させて、両親は7年間眠ったままという芳しくない状態の真っ只中なんです。
ノヴァはモンドとスミレのことは尊敬していましたし、スミレに理想の母親像を見ていて、両親への怒りがMAXになっちゃった感じです。
まだ8歳のノヴァには本当にキツすぎる…。

そしてフェルのことはよく思ってない節もありました。
境遇の差による嫉妬なんですけど、でもこれはアルカナ・デュエロに向けて成長する過程で自分の両親と向き合う決意をしたことで解消されます。
両親を眠らせたことも本当は後悔しているし、このままでは良くないことはわかっていたんです。
でも目覚めてもまた道具扱いされるのでは無いかという不安から逃げていて…。
どうせ自分のことは理解してもらえないからと、自分を語らない陰キャスタンスを取り続けていたんですよね。
あーこれ私ですね、よくわかる…こういう時になかなか素直になれないんだよね…。

でも、そんな頑ななノヴァをフェルとリベルタで背中を押すのがえもかったです。
リベルタとノヴァは本当に喧嘩が多いですけど、相手が困っていたら手を差し伸べたり怒ったり激励したりできる、ちゃんとした仲間意識や家族愛が描写されるのがめちゃくちゃ好きでした。
リベルタの勢いとフェルの優しさに救われました。

それに最後はちゃんと筋を通して、ファミリーのボスの兄である実父にしてしまったことを謝罪するし、少し精神的に大人になったノヴァを見られて感動でした。
子ども扱いされることを嫌う子なので、中身が成長できたことは誰よりも嬉しかったんじゃないかな?
(他のキャラを攻略してみるとノヴァはかなり大人びていると思いましたけどね)

ノヴァルートは、ノヴァが過去と向き合って決別する物語と言っていいと思います。

アルカナ・デュエロでも理想の母親像であったスミレに勝って超えていくし、かっこいいノヴァを見られて良かったです。
相手を超える=デュエロで勝つなのはめっちゃ脳筋ですけど(笑)
少年漫画風のゲームなので凄くらしさは出てると思います。

ED1は、フェルが優勝してファミリーのトップになります。
今すぐ結婚云々っていうのはなく、ノヴァとは恋人同士になっていました。
恋人になるなら告白シーンも欲しかったです…。
キススチルとかもあるんですけど、ノヴァのフェルに対する忠誠EDって感じでした。

ED2も、フェルが優勝するパターンですが、こちらの方が好きでした。
「好き」と言ってくれないノヴァに対して、ファミリーみんなの前で「ノヴァが好き。ノヴァも私を好きでしょ?」と完全に逃げ道を塞いでくるアグレッシブさがよかったです。
ノヴァもみんなの前でフェルに将来の結婚を匂わせながら指輪を渡しましたし、もう公認ですね!
おめでとう。
ED1より好感度が低い状態で発生するんですけど、告白した瞬間にノヴァのパラメータがカンストしたのは面白い演出でした!

ED3は、ノヴァが優勝してファミリーのトップになります。
指輪を渡したかどうか微妙ですけど、フェルとの許嫁関係も復活?のような雰囲気でしたね。
まだノヴァは年若いので、ファミリーのトップとして地が固まったら結婚するって感じでした。
これからフェルとノヴァがお互いに支え合っていくんだろうな~という期待できる終わり方でした。

デビトルート感想

デビト
Profile

Name:デビト

Age:23

Arcana:第9のカード「レルミタ」(隠者)

CV:吉野 裕行

酒と女とギャンブルが好きな色男。
フェリチータのことは「バンビーナ」と呼んでちょっかいをかけてきます。
でも面倒見がよく、部下からは「カポ」と呼ばれて慕われています。
物心つく前に流行り病で両親を失い、教会に引き取られてルカやパーチェと出会いました。

ちょっと独特の喋り方で「バンビーナ」と呼ばれ続けるので、それが一番耳に残りました。
ザ・イタリア男って感じのフェミ男で、危険な香りがしてくる人ですけど、女性にはちゃんと優しくて嫌いになれないです(チョロ)
フェルが、盗人をやっていた敵対するファミリーのご令嬢ミレーナを逃がしてしまった時も、逃がしたことよりリボンを汚しちゃったのを気にかけてすぐに新しいものをプレゼントしてくれる神対応をみせてくれて、グラっときてしまいました。
フェミ男つよい…。
そして最終的にミレーナのことまで助けていて仕事できすぎ…。

大人の余裕もあるとは思いますけど、ルートをやってみると結構気分やなところも目立つ印象でした。
仕事場のカジノでもそんな感じなので、生真面目なノヴァが「遊んでいる」と苦情を入れてくるそうですけど、周りの人をよく見ていて自分の領分の仕事はきっちりしてるタイプ。
部下もかっこいいのが揃っていてさすがって感じでした(個人的にレナートが好き)

ルカとパーチェとは昔から仲良しみたいで、大人の今も3人でわちゃわちゃしている場面は微笑ましかったです。
懺悔の時間に、デビトが罰としてルカ特製のお茶を飲んで丁寧な言葉遣いになっちゃうエピとか大好きです。
口が悪いのになれてるせいか、ルカは気持ち悪がるし、それを見たデビトは内心楽しんでいるし、面白かったです。

でも、ルートの内容はめちゃくちゃシリアスで、デビトを過去のしがらみから救う物語でした。

教会に引き取られた後、ジョーリィの実験でアルカナと契約させられてしまい、そのことをずっと恨んで復讐の機会を待っていたんですよね…。
自分の境遇をディアブロとベルゼブという悪魔に例えて、幼すぎてジョーリィの目的を知らずに配下になってみんなには言えないようなことをさせられている示唆をしていました。
(多分ディアブロスとベルゼブブのことかな?)
デビトの武器と能力的に暗殺が思いついたんですけど、言及はなかったです。

また、アルカナの力を抑制するためにデビトの右目にアメジストが埋め込まれていて、定期点検しないと力に飲み込まれてしまうリスクがありました。
デビトはよくシエスタ(昼寝)をしているんですけど、ただのサボりじゃないとわかると気の毒になっちゃいます。
憎しみと反骨精神からジョーリィの呼び出しを無視して点検を受けず、最後の方は起きている時間が短くなるくらい力に飲まれかけていて見ているのが辛かった…。
でも寝起きスチルはめちゃくちゃセクシーでニヤけました(許せ)

シナリオの途中でも、酒場で乱闘騒ぎを起こしたり、どんどん余裕がなくなっていく様子が見て取れて、全部繋がっていたのが、ね…。
起きていても欲しくもない能力を得てやりたくないことをやらされる、寝ても右目が疼いて悪夢を見てしまう…辛いことを一人で何もかもに耐えていたのだと思うとやるせなかったです。
酒も女もギャンブルも暇つぶしで、生きることを「死から逃げている」って投げやりに考えている節もあったので、だいぶキてるなって思いました。
若干23歳でこんな破滅的なことを思う人はそういなi…いますね、ビルシャナの平知盛くん…。
そういう意味ではデビトも私のストライクゾーンでした←

優しさなのか突き放しなのかフェルに向かって「安らぎだけくれよ」って言った場面が忘れられないです。
まあ、突き放されてもフェルはおせっかいでデビトを寝かしつける選択をするんですけど、頭を撫でるのが効果抜群だったとは…!
何かに縛られるのが嫌いなデビトが「お嬢が俺を飼い殺してくれよ」なんて弱弱しいセリフまで吐いて、放っておけないよな~と納得でした。
一番欲しいものが「安らぎ」なんでしょうね。

で、アルカナ・デュエロ前にジョーリィと決着を付けようとするのですが、エルモという子どもがデビトのアメジストを破壊してしまい、デビトは力に飲み込まれてしまいます。
でもルカが錬金術で生成したフェルの瞳と同じ色の宝石を埋め込んで一命を取り止めてくれてルカちゃん様様!
デビトルートでわかることだけの説明だと意味不明なのですが、ルカとジョーリィのルートをやるとこの場面の謎も解けるようになっています。

目覚めたデビトは憑き物が落ちたようにすっきりしていて、自分の視野が狭かったことに気がつきました。
過去に囚われて復讐するよりも、フェルや幼馴染みたちのような大切なものがあるって。
そして改めて、アルカナ・デュエロでジョーリィとの決着をつける決意をしました。
(どのEDにいってもジョーリィには勝利するので、決着は一応つきます)

ED1は、フェルが優勝して新しいアルカナファミリーを作っていくのですが…。
それどころじゃない、このEDのスチルもシチュもえろすぎぃ!(どう見ても暗転数秒前)
選択肢でデビトを「私の可愛い人」って言ったらアモーレがカンストするのは笑っちゃいました。
あのデビトがバンビーナのことだけしか考えられなくなるなんて青天の霹靂なんですけど!
甘いのでもう何がどうでもよくなりました(けしからんこともっとやってください)

ED2もフェルが優勝してファミリーのトップになります。
こちらもデビトがフェルを膝に座らせているスチルが出てきて大興奮でした。
セリフも甘いけど2はかっこよさも感じられて好きでした。
「この先オマエが困るような事があれば…オレが一切潰してやる」ですって!
ED1とは違って、他の人も登場してわちゃわちゃ。
ジョーリィが出てきてもそんなにギズギズした感じも無くて、平和に終わって良かったな~って感じでした。

ED3は、デビトが優勝します。
勝った瞬間フェルを抱えて逃避行みたいになってびっくりしました。
慌てて追ったルカも手品用のハトで追跡させようとするししっちゃめっちゃか(笑)
本当に逃げたわけではないですけど、姿をくらませる組織のトップ…。
トップが自由だと他が苦労しそうですね(汗)

パーチェルート感想

パーチェ
Profile

Name:パーチェ

Age:25

Arcana:第11のカード「ラ・フォルツァ」(力)

CV:杉田 智和

みんなのムードメーカー。
ルカとデビトとは幼馴染みです。
ファミリーでは棍棒のセリエの幹部で、時には幹部長のダンテの代理を引き受けたりしています。

パーチェは明るくて面倒見のいいお兄さんって感じで、みんなに元気を与えるような存在でした。
レガーロ島のみんなやルカ、デビトが幸せでいてくれることやフェルが笑顔でいてくれることを心から願っている暖かい人って感じ!
でもお調子者だったり、愛されお馬鹿な面もあったりで、陽気なイタリア人ぽくもありました。

実はレガーロ領主の第2夫人が産んだ長男で、後継ぎとされていた過去もあり、母が継承争いに巻き込まれないためにパーチェと出家し、教会でルカ、デビトと出会ったそうです。
こちらも結構大きな問題のはずですが、次男のアルベルトと和解したあとは特に何も起こらなかったです。
タロッコの方に尺が割かれている感じがしました。

そして、パーチェといえば絶対に外せないのがラ・ザーニア。
ラザニアじゃなくて「ラ・ザーニア」です(笑)
好物なのはどのルートやっていても明確なのですが、自分のルートだと最初から最後まで「ラ・ザーニアラ・ザーニア!」で凄まじい存在感でした…。
フェルと恋人になったあとも「お嬢、ラ・ザーニア食べに行こう」でしたし(笑)
仕舞いにはED曲までラ・ザーニアって言うてて爆笑しちゃいました!

パーチェルートはこのような明るい雰囲気で進むのですが、やっぱりタロッコが影を落としてくるんですよね。
で、初めて隠していたことを話したことでパーチェが大切なものが何なのかに気がついていく物語でした。

デビトに続きパーチェも無理矢理タロッコと契約させられた身ですが、過去のことは割り切っているようでした。
そういうところはデビトより年上って感じがします。
くよくよしないところは美点ですね。
でも、タロッコの影響で30歳までしか寿命がないことも受け入れて諦めている節があって悲しい限りでした。
大食漢なのも満腹で一時の幸せを満たそうとしているから、とジョーリィが言っていました。
確かに同じことも思いましたが、ED後も大食漢のままだったので理由が薄い気がします。
(信じるか信じないかは我々次第ってこと?)

また、タロッコに関してパーチェは何も悪くないのですが、死期を受け入れてしまっていることがフェルやルカたちを悲しませることになるのを理解していなくて、この状態で相手に「笑って」と結構ハードなことを言ったりもしていました。
残されるものの気持ちも考えなきゃね…(後に気が付きます)
黙っているつもりだったなんて水くさいことを言われて、割り切れないデビトは完全にキレちゃってましたね。
それだけ周りが心配しているし心配をかけているってことでいいのかな!
ルカは「パーチェの気持ちもわかるけど…」ってスタンスで、さすがそのあたりは年長者って感じでした。

でも、フェルが危険な目にあった時に、寿命の関係で不調だったタロッコの力がいつも通りに発揮できたり、自分が残される側の立場を知ったことによってもっと生きたいと思ってくれます。
そして自分の思っている幸せを勝手に他人の幸せにしちゃいけないね、と大切なことに気がついてゆきます。
この時はラ・ザーニアはどこに行った?と思うくらいとても心に刺さるシーンが見れてちょっとうるっときちゃいました。

アルカナ・デュエロでは、ジョーリィがタロッコの実験だの素材だの酷いことを言ってくるので、彼が間違っているのをわからせるために戦っていてかっこよかったです。
フェルに対してももっと好きを伝えたい→タロッコ発動→攻撃しまくるって感じでめっちゃ脳筋(笑)
戦闘になるとやっぱり少年漫画らしさが全開になるみたいです。

ED1では、フェルが優勝します。
パーチェとは恋人として上手くやってそうでしたけど、寿命のことは言及されてないんですよね…。
でも、デュエロでジョーリィの予測を上回るほどのタロッコの力を発揮していたので、まだまだ未知の可能性があるとかそんな感じなのかな?
とりあえず、諦めしまったパーチェはもういないので、できれば末永く幸せでいて欲しいと思います。

ED2もフェルが優勝しますけど、こちらは結婚までいきました。
とってもおめでたいんですが、ウエディングケーキの代わりに2人で作ったラ・ザーニアを振る舞うって(笑)
誓のキスの時も2人してラ・ザーニアを手に持ってキスしてるし、もう笑うしかありませんでした。

ED3は、パーチェが優勝してフェルに求婚します。
寿命問題が解決してないので急ぐのは当然と言えば当然なんですけど、結構ギャグちっくでシリアスさはなかったです。
突然すぎて困っているところをデビトが庇ってくれてめっちゃイケメンでした。
…デビトに惚れた←

ルカルート感想

ルカ
Profile

Name:ルカ

Age:29

Arcana:第14のカード「ラ・テンペランツァ」(節制)

CV:中村 悠一

フェリチータの護衛兼従者で過保護気味。
16歳から13年間、スミレとフェルと小さな館で暮らして、家事全般も得意です。
錬金術が好きで、ジョーリィは師匠ですが仲はよくありません。

お嬢様お嬢様お嬢様!といつもそばにいてくれるお世話係のルカちゃん。
お嬢様第一主義で穏やかな感じですが、ちょっとでも悪い虫が寄って来ようものなら速攻で「お嬢様に近づかないでください!」が飛んできます。
優しくできるのはお嬢様にだけという凄まじいこじらせ方をしています(SUKI)

剣のセリエの巡回にも着いて行っちゃって、有能であるがためにやらかしちゃう場面もありました。
フェルが幹部として取るべき行動をルカが取ってしまって、部下たちに示しがつかないと揉めるんですよね。
フェルの成長の邪魔になるからといってルカが甘やかしまくるのをよく思ってないのは的を射ていると思いました。
時には厳しくするのも優しさですし、このゲームは自分の行く道は自分で決めるスタンスなので…。
ルカもルカでお嬢様離れを決意もするんですけど、厨房の片隅で落ち込んでいたりしてなかなか難しそうでした。

まぁ従者としてではなく、異性としての好きが最初から入っちゃってるので実はめちゃくちゃ公私混同?
従者としてお嬢様のそばにいるために、誰が見ても明白な気持ちを認めないでいるくらいですから激重感情を持っていると言ってもいいのかもしれません(そういう男好きです)

ルカルートはそんなルカ自身の問題とフェルの運命の輪の能力も語られる展開でした。

ルカ自身の過去も語られて、フェルと暮らす前はモンドの秘書をしていたとか、10歳の時にモンドがアモーレ探しの旅に出ると、ルカがレガーロを切り盛りしていたとか…。
(ダンテやジョーリィまで付いていくってファミリーの中枢が抜けてええんかってツッコミは無粋?笑)
幼い頃から優秀だけど苦労が絶えなかったみたいです。
でも一番衝撃なのはジョーリィの息子だったこと!
「タロッコの能力で私の心の中を覗いてごらん」→「ルカは私の息子だ」の流れは忘れたくても覚えてました。

デビトとパーチェルートでも、ジョーリィの実験でルカたちにがタロッコと契約させられたのは判明していましたけど、「タロッコが人を選ぶ基準を解析できるか、タロッコの力はアルカナによってどの程度差があるのか」という目的もここでようやくわかりました。
ルカは3歳で契約したそうです。
幼い自分の息子も他の子どもたちも実験のためのサンプル…ジョーリィの非道ぶりが浮き彫りになって、だれかれに恨まれるのも納得でした。
モンドが、ルカがジョーリィの子どもだってことはルカに火の粉が掛からないように隠してるし相当ですよね。

ルカもジョーリィは信念のもとに行動しているから、と完全に諦めているし、錬金術の師匠としては認めているけどそれ以上も以下もないという感じでしたね。
お嬢様に対しても、モンドやダンテが父親代わり、スミレやフェルが家族の温もりを教えてくれる人、デビトやパーチェが兄弟と言ってのけましたからね~。
でもジョーリィを嫌いになり切れず、彼の感情の未熟さを可哀想に思っているような感じもしました。
そして、実の父が周りの人を傷つけるのをとても恐れていたので、フェルには本当に真実を知られたくなかったんだと思います。
ダンテの頼みもありましたけど、暴露のあとにフェルは今まで通り接してくれてルカはかなり救われたんじゃないかな。
ちなみにジョーリィとの決着はアルカナ・デュエロで着けます(通常運転)

それからレガーロ領主の元を訪問する仕事を引き受けたのをきっかけに、フェルの運命の輪の能力についても語られます。
フェルが3歳のころ、スミレがタロッコの意志をくみ取ろうとして、逆に審判のカードに意識を奪われてしまいます。
そしてスミレが苦しみだした時、フェルは無意識に運命の輪の能力を使いました。
暴走した運命の輪をルカの節制で止めて、スミレも目覚めましたけど、フェルは代償として3歳以前の記憶を失いました。
で、ルカはいま同じことが起こるとフェルが16年間の記憶を失ってしまうからと、パーパとスミレの命令でずっとフェルのそばにいたんです。
フェルは「命令だから」そばにいたことを不満に思いますが、まさかルカが命令だけでずっとそばにいたなんてことはなく…。
「ルカは嫌なことを13年もやってのけるほど器用じゃない」と幼馴染み2人も援護してくれるし、フェルも早くルカの気持ちに気が付いてほしいな~と思いながら読んでました。
パーパがレガーロにいない時期とフェルと暮らした13年間、ルカはこの2つの時間を過ごせたことが幸せと言うくらいですから、間違いなく本物です。

でも、タロッコの封印を解いたパーパは、契約者のいないタロッコの負担も背負っていて、心身ともに衰弱していき運命の輪の能力を使うときが来てしまいます。
ルカは使わないでとお願いしていましたし、もしリ・アマンティの言う「フェルに心を預ける人」がいないなら自分の心を使ってと保険をかけていました。
(ルカがなんでリ・アマンティの考えがわかってるのかは不明)
なので、リ・アマンティがルカの心の一部を運命の輪の代償に使うんですけど、「フェリチータの心は奪わせない」と自分を犠牲にしてもフェルを守る姿勢を崩さないところはかっこよかったです。

結構シリアスな場面ですが、スチルがえろくて私はあまり集中できませんでした(笑)
終わるまでルカがフェルの背中を舐めてるんですよ…。
運命の輪と節制のスティグマ―タの位置がイケナイ!

ED1は、アルカナ・デュエロでフェルが優勝してファミリーのドンナとなります。
ルカは秘書兼恋人に。
思いを抑えきれなくなると辛いから、フェルへの気持ちを認めずにいたと教えてくれます。
でも、晴れて恋人となれてめちゃくちゃ饒舌!
それを黙らせるために、フェルからキスをするのは積極的でよかったです。
言葉は綺麗だけど「触れたい」と節制とは縁遠いことを言っているルカも面白かったです、やっぱり激重感情を持っていたと再確認できました(SUKI)

ED2もフェルが優勝します。
こちらはデュエロに負けたルカがフェルの膝枕の上で起きて告白。
「私もルカが好き」と返事(選択肢)を返して恋人となります。
ファミリーみんながいる前での告白…これはもう公認ですよね。
よくよく考えれば、ルカは自分ルート以外では失恋してしまうので、ルカの恋が実る瞬間が見れて尊いなぁと思いました。

ED3はルカが優勝します。
デュエロが終わった瞬間「痛かったですか、すみません」と駆け寄るルカがルカのままでなんだか安心しました。
このEDはモンドが健康を取り戻して、フェルたちも今まで通りの役職に戻ります。
ルカがフェルと恋人になれたのはいいのですが、アルカナ・デュエロの収穫としてそれでいいのか…?
まあでもみんながルカをいじる中、ジョーリィに対して「息子さんは必ず幸せにします」発言は大爆笑でした。
それはもうジョーリィにいじり倒されるフラグでしかない…!
続きを見たかったです。

ダンテルート感想

ダンテ
Profile

Name:ダンテ

Age:38

Arcana:第4のカード「リンペラトーレ」(皇帝)

CV:小杉 十郎太

幹部長兼諜報部のトップでとても頼りになってファミリー内でも人望の厚い人です。
明るく豪快な性格ですが、とても心優しい父親のような感じ。
時にダジャレが炸裂します。

ダンテは本当に性格がよくて、個性の強いアルカナ契約者の中でもすごく常識人なイメージです。
諜報部として、船で哨戒任務に出ることも多いのですが、海の荒くれ者をまとめる器量と人望もあるし、何より明るい性格が良いですね。
リベルタが父親代わりというのも部下たちが慕うのも理解できます。
フェルにも時には幹部の先輩として厳しく優しく接してくれるし、こんな上司がいたらいいなと思いました。

でもダジャレ好きはちょっとコメントに困るかも…。
しょっちゅう「なーんてな」を「ダーンテ、な」と言ってくるのでその度に「うん…」と思って見てました(笑)
そして恋愛に関しても、本当に申し訳ないですけど最後まで親戚のおじさんみたいにしか思えなくて、個人的には萌えられませんでした。←

そんなダンテルートですが、ダンテが自分の意思で自分の行く道を決めるお話でした。
いい大人が今更と思うかも知れませんが、ダンテにも悩ましく心苦しい秘密があったんです。

まずダンテは、ノルドという国の諜報部員でした(恐らく北欧のあたりかな?)
祖国の命令で、海賊に扮して情報収集し、レガーロへはタロッコの秘密を持ち出すためにやって来ました。
モンドに見つかってボコボコにされるんですが、皇帝のタロッコに選ばれたことによってファミリーの一員となります。
ですが、最終的には祖国に帰ろうと考えていて、心優しいがためにみんなを騙してる罪悪感を持っていたようでした。

でも、レガーロの情報誌の発行に力を貸したり、他国の艦隊が攻めてきたら一人で応戦したり、誰よりもレガーロのために動いていたんですよね。
罪滅ぼしもあったとは思いますけど、正直、モンドが退いてダンテがいなくなって、ファミリーは大丈夫なのかなと思うくらいダンテはレガーロに必要な存在だと思えました。

そもそも帰ろうと考えているから、リベルタやフェルたちの若い世代にファミリーの次代をになってもらおうと指導する場面も結構あって。
リベルタが過去を乗り越えてタロッコの力を操れるように厳しい態度をとったり、ノヴァの両親をさらって3人の成長を促す荒療治をやったり、他のルートの伏線を回収するところもたくさんあって点と点がやっと繋がってスッキリしました。
ジョーリィとは「モンドのため」という目的は一緒だが理念は違う…すごくわかる気がしました。
ダンテは次のために今(若い世代)を育てる、ジョーリィは次のために今を踏み台にするって感じかな…?

あと、リベルタがいたカーサ・ビアンカはやっぱりタロッコの実験を行う施設だったことがわかりました。
そして実験をしていたのはジョーリィ…。
「でしょうね」って納得でした。

フェルとの恋愛は先に萌えなかったと書いちゃいましたが、ダンテをレガーロに残留させる上で重要な要素になったとは思います。
祖国を思って行動してきたダンテが、自分の意思でレガーロに残りたい、お嬢さんと一緒にいたいと思う気持ち。
そしてそれが国ではなく自分で自分の行く道を決める力になる展開がとても良かったです。
頼れる存在ではあるんですけど、歳下のフェルに家族同然のリベルタも聞いていないであろう自分のことを随分打ち明けてくれるので、ああ好きなんだろうなって思いました。

ED1では、フェルが優勝してファミリーのドンナとなります。
告白シーンとかはなかったのですが、どうやらダンテと両思いみたいです。
納得できないモンドが、ダンテとフェルを引き離そうと不在期間の哨戒任務ばかり押し付けているようでした。
モンド…スミレとの年の差を棚上げですか?

ED2もフェルが優勝します。
こちらは幹部たちからの集中砲火でした。
ジョーリィが「若い娘に鼻の下を延ばしているようにしか思えない」と言ってましたけど、ジョーリィルートで私がブーメラン返してあげたからね。←
ルカやリベルタも気持ちが整理できていないようでこの後どうなったのかなという感じでした。

ED3は、ダンテが優勝します。
このEDはダンテが「レガーロに居たい、みんなと一緒に居たい」とちゃんと宣言するので個人的にかなり好きです。
フェルの結婚の話も有耶無耶になって、ひとまず現状維持って感じでした。

どのEDに行っても誰1人としてダンテとフェルに祝福の言葉をかけた人がいなかったですけど、このカップル大丈夫なのかな(笑)

ジョーリィルート感想

ジョーリィ
Profile

Name:ジョーリィ

Age:不明

Arcana:第18のカード「ラ・ルーナ」(月)

CV:遊佐 浩二

得体の知れない雰囲気を持つファミリーのNO.2でモンドの右腕。
錬金術の腕は確かですが、容赦のない行動や非道な実験など、周りから恨みを買うような行動が目立ちます。

他の攻略対象全員に大なり小なり影を落としているジョーリィです。
相手を試したり、真意を掴ませないような言動が多いので、ミステリアスというイメージはそうだなと思います。
本人も周りにどう思われようとも気にしていないですし、実験のことばかり考えていて、目に見えるものも実験対象という認識で見ている感じでした。

29歳のルカという息子がいるので…どう少なく見積もってもジョーリィは45歳超えですよね。
…全然見えないですけど、自分自身すらも錬金術や薬の被検体にしたのかな?
基本的には落ち着いていますけど、実験がうまくいかなかったり、邪魔されたりするとすぐイライラしてちょっと子どもっぽい感じも出してきます。
あと、実験の効率化のために甘いものが好きで、ルカがリモーネパイを焼いた時もちゃっかり食べにきていたのは面白かったです。
多分、普通に好きだけどひねくれていて素直に言えないのかなと…おっさん大変だな。

で、ジョーリィルートは、モンドがアルカナ・デュエロを開催した真の目的を回収する1番真相に近いルートでした。
そもそも、アルカナ・デュエロは、モンドが隠居するだけでなく、フェルの運命の輪の能力を開花させる荒療治だったんですね。
タロッコの負担を1人で抱えているモンドの余命はいくばくもない…だからそれを救うためにフェルの運命の輪の能力が最後の砦でした。

ジョーリィはモンドを救うために実験に没頭していて、タロッコ契約のできるホムンクルスの成果が出たところだったんですけど、エルモ以外は失敗したようでした。
エルモはまだ子どもなんですけど、ジョーリィに懐いているし、ファミリー主催のピッコリーノでフェルに恋をしているし、本当の人間みたいで可愛いんですよね〜。
ジョーリィも頭を撫でたりしてちょっと優しげでしたし、それをルカにもしてあげて欲しかったな…なんて思いました。

で、実験の成果が現実に追いつかないので、リ・アマンティが欲する「他者との心の繋がり」を満たして、運命の輪を使う代償を補ってもらおうと考えます。

ここから「モンドのため」という利害の一致からジョーリィは少しだけフェルに協力的になるのですが、「一緒に過ごしたい」と言われて無言で照れた時は、私は何を見たんだろうかと思っちゃいました(笑)
フェルがだんだんとジョーリィに惹かれているのはわかったんですけど、ジョーリィはまじでモンドのことしか考えていないな〜と見えちゃって。
EDまで見たらさすがにそんなことはなかったですけど、モンドの限界が差し迫った中で1番繋がりを持つのが難しそうなジョーリィをなんで選んだんだろう…とは思いました。

まあジョーリィもかなり悲惨な過去を持っていて、モンドと出会ってレガーロに行かなければ彼の世界はなかったわけですから、モンドのためにと執着するのはわかります。
親代わりでしたし、モンドの前だけでは一人称を「俺」と言って心を許している感じでしたし。
ジョーリィの全ての行動はモンドの幸せのためなんですよね。
そこにジョーリィの幸せが入っていないことにフェルは切り込むので、ジョーリィのことも救いたいのだと思ったのなら大物だなと思いました(パーチェも思ってますけど)

モンドが倒れてしまうと、フェルが運命の輪を使うのですが、ルカの補助もなく1人でタロッコを行使し、記憶を全て失ってしまいます。
でも、何にも反応せず廃人のようになっても、ジョーリィに対してだけ後をついて行こうとするんです。
ジョーリィも口には出さないけれど、多分フェルを好きになっていたのか、救える糸口が見えると自らフェルのために動いてラ・ルーナの能力でフェルの記憶を元に戻しました。
特に描写はないのですが、ココアルでジョーリィの気持ちを覗くとフェルの記憶が戻ったことを素直に喜んでいたので、声にならない叫びが出ました…。
というか、ココアルを使うのが一番面白かったのがジョーリィです。
色んな場面で覗きましたけど、おっさんホント大変だな(2回目)

そしてフェルが復活すると、デュエロ前からもう結構ラブラブで、ジョーリィがフェルを食事に誘ったのにはびっくりでした!
薔薇の花をプレゼントされたときも「へっ!?」って変な声が出てしまいました(笑)
ジョーリィもフェミ男だった…?
伊達に歳を食ってるわけではないのですね。
ルカの母ともいい感じだったんでしょうか…一切何も語られなかったので逆に気になりました。
(さすがに乙女ゲーで過去の女の話は無理か…)

ED1は、フェルが優勝してドンナとなります。
執務室での仕事に不満があって、ジョーリィの研究室に逃げ込んでいて、めっちゃ好き好き状態でまたまたびっくり!
ジョーリィもフェルを執務室に戻すために探しに来た、という口実からめっちゃキスしまくってるし、本当にCERO:Bなのか確認しちゃいました。(Bでした…)
「おいで」の破壊力もすごかった…。
確実に若い娘に鼻の下が伸びてますね、ダンテのことは言えませんよ?

ED2もフェルが優勝して、ジョーリィの花嫁になることが確定。
嫉妬でルカを徹底的に叩きのめしていて、ジョーリィらしかったです。
廊下で堂々と見せつけながらいちゃつくし、「私以外を男とは認識できないようにさせてもらうよ」と部屋に連れて行くし、もう手遅れ(笑)
フェルを「お母様と呼べ」はさすがに笑いました。

ED3は、ジョーリィが優勝してパーパになりますが、研究を優先してパーパの仕事はルカに押し付けて、フェルと実験室にこもっていました。
フェルが1番の興味の対象って感じなのかな?
愛の言葉が「幸せは保証しないが、後悔はさせない」と特殊を極めてました。
キュンとはしなかったです。←

…それにしてもジョーリィルートはどう転んでもルカが不憫で悲惨でした。
ジョーリィも嫌いではないですけど、ルカを思うと泣けましたね。

ノーマルEDとその他感想

フェリチータ

攻略キャラ全員をクリアすると、誰とも恋人関係にならないEDが見られます。

まずはドンナED。
アルカナ・デュエロでフェルがモンドを倒してフェルが優勝します。
デュエロの最中に、リ・アマンティの能力で、モンドとスミレが2つのアルカナに選ばれてしまったフェルの行末を案じている様子がずっと流れてきて、泣きそうになりました。
本当に相手を思う夫婦・親子で素敵でした。

このEDでは、モンドが倒れた瞬間に運命の輪の能力を使いますが、モンドもフェルも無事に元に戻ります。
デュエロの最後にもみんなが駆け寄る場面があったので、絆の力をもらってリ・アマンティが代償を肩代わりしたってことでいいのかな?

ドンナになったフェルの願いで、ファミリーの掟を改定するらしく、新しいアルカナ・ファミリーが始まる第一歩という感じでした。
フェルは精神的にかなり成長した様子で、ひとまわり素敵になったドンナにみんな惚れ惚れしている感じでした。
ジョーリィやデビトは下心が見え見えの発言をするし、ルカはフェルの秘書とジョーリィの後釜を狙ってアグレッシブになっているし、若い世代が勢いにのる描写もあって、ファミリーも安泰かなと思いました。
フェルが髪を下ろして、胸元が開いた服を着たスチルがめっちゃセクシーでした。
男たち、まさか見た目だけに惚れたんじゃないよね…?

それからノーマルEDは、フェルが優勝するところまでは同じで、その後も命ある限りモンドがパーパの座につくことになります。
娘を嫁にやる気はなかったようで、一安心(笑)
モンドがかなり大人気ないですけど、それだけフェルのことが大事ってことなので微笑ましい親バカでした。
フェルも、シナリオの最初の頃はモンドの重すぎる愛に呆れている感じでしたが、受け止められるように成長していていい女になってましたね。

そしてフェルの敗北ED。
モンドの思惑は失敗に終わります。
短くて何がどうなったのかわかりませんが、思った成長を見込めなかった感じでしたね。
これが全EDの中で1番雰囲気が暗かった気がします。

その他、クリア後のおまけが盛りだくさんでした。
シナリオ中に「ココアルボイス」という回収要素を集めるのですが、キャラクターのパーソナルデータやメッセージが26個ずつ聞けます。
身長やら年齢やら、みんなそれぞれ気にしていることまで教えてくれて面白かったです。
クリアボーナスの方は、シナリオ中に聴いたセリフが多いですけど、全員リップ音が聴ける仕様はニヤけました。
あと、声優さんのコメントも収録されています。
さすがHunexさん、いつも手厚い、ありがとうございます。
それからスペシャルではギャグちっくな短編8つと、全セリエの部下たちがフェルの誕生日を祝うお話が収録されていました。

あとがき

無事全ての要素を回収してきました!

実はリベルタルートの完走間近で、1回セーブデータを消してしまい、心が折れかけました(笑)
DL版でプレイしていたんですけど、タイトル画面が実質2つでてくるんですよね。
システムデータをセーブ/ロードするところと、シナリオをセーブ/ロードする画面とね。
いつもプレイしている乙女ゲームは、タイトルからシナリオのコンティニューをすぐに呼び出せるので、その気分でやってしまって…気が付いたらシステムの方で間違えて新しいものを既存のデータに上書きしてしまったんですよね…。
自己責任なんですけど、いや~参りました。
なので、いつも以上にゲームをコンプできたのが嬉しいです。

昔々、プレイした時はダントツでルカが好きだったんですけど、ルカ好きはそのままにリベルタやデビトも俄然好きなれてプレイしてよかったです。
時間が経って好みが変わる、と思ったんですけど、昔の好きもそのままに他も好きになるってとは私の守備範囲が広くなったのかな?
ピオフィオーレの晩鐘でも気さくに接してくれる二コラが推しなので、イタリア男はそういう系統が刺さるみたいです。
ゲームの全体的にも、マフィアものにしては治安が良くてとっても甘いのでめちゃくちゃ乙女ゲームを堪能できて楽しかったです。

シナリオとしては、色々と広げた風呂敷をたたみ切れていないところや説明不足なところもありますけど、なんとなく行間を読んで脳内補完すれば形にはなるのでセーフかな。
でもちょっと個別ルートで格差があったのは気になりました。
ココアルで相手の気持ちは好きな時に覗けるので、攻略キャラが何を思っているのかリアルタイムでわかるのは大満足でした。

…他にも書きたいことはありますが、キリがないので次回の評価記事にまとめますね。

では👋

いつもありがとうございます。
良ければ知盛様をポチっとしてください°
*
にほんブログ村 ゲームブログ 乙女ゲー(ノンアダルト)へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA